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  • 【東京大学】5分でわかる!「進振り」のイロハ【進学選択】

    【東京大学】5分でわかる!「進振り」のイロハ【進学選択】

    はじめに

    みなさんは、「進振り」という言葉を聞いたことはありますか?

    東大生に「東大の魅力は何だと思いますか?」と聞いてみると、「進振り!」と答える人がたくさんいます。
    一方で「東大で大変だったことはですか?」と聞いてみると、これまた「進振り……」と答える人が多いです。

    魅力である一方で、大変な試練でもある進学選択。
    正反対な評価を受けているこの制度の実態は、なかなか分かりにくいのではないでしょうか。

    そこで、この記事では東大の「進振り」、つまり進学選択制度について、分かりやすく解説していきます!

    そもそも進学選択って何?

    進学選択とは、2年生の春学期(4~7月期間)終了時に、学生本人の希望とその時点までの成績によって後期課程でどの学部・学科に所属するかを決める手続きのことです。

    東大での生活は、1~2年の前期課程と3~4年の後期課程に分かれています。

    前期課程では、文理や科類の違いこそあるものの、全員が教養学部という1つの学部に所属します。ここでは、特定の専門分野にとらわれることなく、さまざまな学問の基礎を学びます。

    進学選択を経た3年生以降の後期課程では、学部・学科に所属して、より専門的な内容を学習・探究していきます。

    進学選択を利用してできること

    では、進学選択によって学部を選択する例を見てみましょう。

    ここでは、法学部について考えたいと思います。

    2022年度の例では、法学部の定員は420人ですが、そのうち357人が文科一類から、6人が理科全類(理科一類〜理科三類)から、55人が全科類(文科一類〜理科三類)からの進学者でなければならないという規定があります。

    法学部定員420人
    文科一類理科全類全科類
    357人6人55人
    学内向け冊子「進学選択の手引き」より

    法学部といえば、いかにも文系というイメージですが、進学選択制度を使えば、理系からも進学することができるのです。

    大学入学前の知識で進路を決めるのは、とても難しいことです。東大以外の大学には、高校生のときに興味がはっきりしないまま理系を選択し、大学入学後に法学に興味を持ったものの手遅れだったという経験をした人もいるのではないでしょうか。

    理系として大学に進学した後に法学部に行きたいと思った場合、進学選択を利用すれば、法学を学びたいという自分の意思を実現することができます。

    しかし、大変な面もあります。

    数字を見ればわかるように、理系から法学部に進学するには、狭き門を通り抜けなければなりません。その学問を学びたいと強く思ったならば、それ相応の努力が求められます。

    自分が何を学びたいのか、高校時代からしっかり向き合った上で進路を選ぶことが大切です。

    科類がどれくらい進学選択に影響する?

    多くの大学では、どの学部・学科を志望するか、出願時に決めなければなりません。

    しかし、東大の場合、教養学部のうちの6つの科類(文科一類、文科二類、文科三類、理科一類、理科二類、理科三類)のいずれかに出願し、1、2年次は全員がそこに所属します。

    科類こそ違うものの、2年生までは全員同じ学部に所属しているということです。

    入学時点では、後期課程のいずれの学部・学科に進むかは、推薦入試合格者や外国人留学生などを除き、決まっていません。

    では、科類によって何が違うのでしょうか。

    下図の色分けのように、文系では、文科一類の人は法学部、文科二類の人は経済学部、文科三類の人は文学部や教育学部に進学しやすくなっています。

    一方、理系では、理科一類の人は工学部や理学部、理科二類の人は農学部や薬学部、理科三類の人は医学部医学科への進学に有利です。

    そのため、東大を受ける受験生は、自分の関心分野や、2年後に進学したい学部・学科に進学しやすい科類に出願する場合が多いです。

    行きたい学部・学科が入学次から変わることもあるので、進学選択を機に自分の進路を見つめ直し、学部・学科の選択を行うことになります。

    進学選択制度の仕組み
    進学選択制度の仕組みを図で表したもの

    ※この図では進学選択までの期間が1年半となっていますが、進学先が決定するタイミングが2年の夏(入学後1年半)、正式に学部に所属するのは3年からになります。

    進学選択のメリット・デメリット

    冒頭でも述べたように、進学選択制度は、東大の大きな特徴だと言えます。

    では、そのメリット・デメリットはどのようなものでしょうか。

    メリットとしては、大学で自分が本当に学びたいことを考えてから進路を決定できることが挙げられます。

    東大には、前期課程の1年半の間、文理の垣根を超えた授業を受けたり、優秀な友人や先輩、教授に相談したりしつつ自分の進路を考える「時間的猶予」があります。
    これは、将来やりたいことが決まっていない人にとってはもちろん、決まっている人にとっても、自分の進路を見つめ直すことができるという面で大きなメリットではないでしょうか。

    一見良いところづくしに見える進学選択ですが、デメリットもあります。

    一つは、人気の学部・学科に行くには良い成績をとる必要があることです。
    先述の通り、進学選択は2年生の春学期までの成績をもとに行われるので、成績が悪いと希望の学科に進めない可能性もあります。

    また、教養学部で1年半学べる分、後期課程で専門分野を学ぶ時間が短くなってしまうこともデメリットかもしれません。

    しかし、これらのデメリットはメリットとして捉えることもできます。

    たとえば、人気の学部学科は非常に好成績を修めないと進学できないので、「自分は本当にその学部・学科に行きたいのか」と問い直す良いきっかけを与えてくれます。
    その中で、自分の進路と向き合う機会を得ることができます。

    また、自分の興味関心と合致した学部・学科は他にないのか、と探す中で、当初は全く想像もしていなかった学部学科にめぐり会うこともしばしばあります。

    以上のようなメリット・デメリットをよく理解した上で、進学選択制度を有効利用することが大切です。

    おわりに

    この記事では、進学選択制度とは大学入学後に学部を選べる制度であると説明してきました。

    また、進学選択制度を使えば、自分の興味をじっくりと見定めた上で進路選択ができる一方、高校時代から進路にしっかり向き合う必要もあるということをお伝えしました。

    東大を受験してみたいけれど仕組みがよく分からなかった人も、東大受験にあまり興味がなかった人も、この記事をきっかけに、この制度を選択肢の一つとして考えていただければ嬉しいです。

    進学選択制度についてより詳しく知りたい人は、ぜひ自分でも調べてみてください!

    また、FairWindのホームページでも学部紹介の記事を出しているので、進路選択の参考にしてくださいね!

  • FairWind企画の様子を特別公開【東大を知ろう】

    FairWind企画の様子を特別公開【東大を知ろう】

    ここでは、2020年11月28日に開催された FairWind東筑高校オンライン企画 から、4人の東大生によるパネルディスカッションの様子を文字起こしでお見せします!
    普段のFairWindの活動をご覧いただくとともに、東大・東大生について知ってもらえたら嬉しいです。

    ※参加大学生はニックネームで表記しています。


    今回のパネルディスカッションは「東大を、知る。」をテーマに、ネットで検索するだけでは分からないような東大生の生の声を届けた上で、東大の魅力をみなさんにお伝えします。現時点で東大に興味がある人もない人も、複数の大学を比較することが重要だと思いますので、ぜひ参考にしてください。


    ①東大で受けた一番面白い授業は?

    私が東大で受けて一番面白かった授業は、情報認知科学ですね。この授業では、簡単に言うと見たり聞いたりのような、外からの情報を人間がどう受け取るか? について、科学的に学びます。ちょっと難しい話になってしまったので、分かりやすい具体例を取り上げますね!

    例えば見ることについて。(ペンを示して)ここにペンが見えています。見えているってことは、ここにペンがあるってことですよね。でも、実はそうでもないかもしれない、目で見て分かることって意外と不確かかもしれない、っていうことをこの授業で学んでいきます。

    皆さん、テレビでアハ体験の動画を見たことがありますかね。あれって、動画の一部が明らかに変わっていくのに、全然気づけないですよね。これも見ることによる情報の不確かさを表しています。それにアハ体験の動画を見るとき、画面全体に目をやっているかと思いきや、その時大抵の人は一部に集中的に目をやってしまっているんですね。よく見ていると思っても、よく見ていないというわけです。

    さて、ここまで情報認知科学という授業で学習することについてお話ししてきましたが、実は今皆さんにも体験してもらっていました。(体を傾けて)実は私の背景、話している間に変わっていたんですね。ほらここ、「理科二類」が「理科一類」になっていました。このように、ある一部に集中していると、人間の目って分かりやすい情報も見落としてしまうんですね。そういうことを学ぶ授業です!

    情報認知科学は、人の視覚や聴覚などが受け取っている情報の曖昧さに注目し、その機能について分析する学問ですね。これは高校の教科(国語・数学・英語……)の区別に囚われない学問だと思いますが、そのような新たな分野の学びはどのように捉えていますか?

    とても楽しいです! この情報認知科学って、高校の科目のどこにもぴったり当てはまらないんですよね。そういうことを学べることは大学に入ったからこそですし、すごく満足度が高いです。


    私が東大に入ってから受けた中で一番面白かったのは、ジェンダー論という授業ですね。おそらく東大1の人気授業で、初回の授業は850人くらいいました(普通多くても200人くらいです)。
    毎回様々なテーマで講義が行われますが、私が一番気に入っているのは恋愛結婚の回です。教授が授業スライドに「早まるな、東大生」と表示して、在学中に「運命の人」を見つけようとしたり、今付き合っている人のことしか見えていなかったりする学生に喝を入れていたのは忘れがたいですね。

    また、教授と学生のやりとりが盛んなのも、この授業の面白いところです。毎回学生は授業の終わりに「リアクションペーパー(リアペ)」というお便りを出して、次の授業のときに教授がそれに答えてくれるのですが、恋愛結婚の回の後には「今回の授業を聞いて、授業中に彼氏に別れを告げました」というリアペが来ていました(笑)

    僕自身もジェンダー論の授業を受けていましたが、対面授業の時は高校生も浪人生も他大生も社会人も来てるという噂が出るくらいの人気授業でした。個人的には「イクメン」というワードに対して、先生が「育児は両親がどちらも協力して行うものだから、特別な言い方をするのは間違っている」と指摘していたことが印象に残っています。


    僕が東大で一番面白かった授業は、アラビア語ですね。 え? アラビア語? って思うかもしれないですけど、東大ではかなり幅広い言語を学べるんです。アラビア語の他にも、例えばヒンディー語とか、ベトナム語とか、古代ギリシャ語まで学べたりします。

    どうしてアラビア語を学ぼうと思ったかというと・・・やっぱ、かっこいいじゃないですか! あのウニャウニャしたミミズみたいな文字を読めるんですよ!? すごい!(背景がアラビア語になる)例えばこれは、アラビア語で僕の名前が書いてあります。あっ、アラビア語では日本語とかと違って右から左に読むんですね。ちなみに、僕は半年間アラビア語を学んで、なんとか「読める」ところまできました。意味はあんまりわかりません。

    言語でいうと東大には本当にたくさんの言語の専門家がいて、それぞれの言語で最先端のことを学べるのは良いところですね。僕の知り合いには7か国語くらいの授業を受けていて、世界でもほとんど話されていない言語を学んでいる人とかもいます。第3外国語などの授業も豊富ですし、言語に興味がある人にとっては、東大はいい環境が整っているかもしれません。

    Pくんはもう1個面白かった授業があるんだよね?

    そうですね、欲張りなんでもう1個いいたいと思うんですが、それは「ぱてゼミ」という授業です。ぱてゼミって何かというと、ボーカロイド音楽論のことです。ボーカロイド音楽論と言っても、「初音ミクちゃんかわいい‼」みたいなことをする講義ではなくて、ボーカロイドという現代の最先端をいく1つの音楽ジャンルを通して、青年心理とか、哲学とか、さっきも出てきたジェンダー論について考えたりする講義です。

    例えば、米津玄師さんはハチさんとしてボーカロイド曲も作っているんですけど、その米津玄師さんの曲に「lemon」 があるじゃないですか。その曲に「ウエッ」っていうところ、ありますよね。その「ウエッ」は何者なのか、ということを1時間かけて考察したり、他にも「人間はなぜ14歳で厨二病になるのか?」について考えたり、普通の講義ではなかなかやることのないであろうちょっとマニアックな授業です。

    こちらも人気の授業ですね。みんなに人気の音楽を通して、その曲が人気になった背景にある社会問題を考えるという視点は、とても興味深いと感じました。

    さて、ここまで紹介してきた4つの授業は、どれもなかなか高校時代では体験できないものばかりだったと思います。大学に入ると今の教科の枠組みに囚われない学問分野が多くあります。大学の授業はネットで公開されていたりもするので、楽しそうな授業を探してみると勉強のモチベーションにもなると思います。


    ②東京での暮らし

    群馬県人寮暮らしです。上京してきた群馬県民が集まってます。

    楽しい(はずだった)ところは、他の寮生との交流があるところです。今はコロナで他の寮生との関わりがほとんどないのですが、例年ならバーベキューなどのイベントがあったみたいです。
    ただ、直接的な関わりはなくても、家に帰ったときに誰かしら人がいるのはやっぱりほっとします。楽ちんなところは、家事をほとんどしなくてもいいところです! 私の寮は朝夕 2 食付きなので、生活力皆無の私でも生きていけます。自分でやるべきことは部屋の掃除と洗濯くらいでしょうか。

    大変なところは当番があるところですね。勝手に日程を組まれるので、自分の予定と合わないと代打探しに奔走することになります。それと、ご飯の時間帯もある程度決まっているので、寝坊したり遅くに帰ったりすると食事にありつけません。あと大きいのは門限の存在ですね。私の寮の門限は24時なのですが、友達と遊んでると余裕で超えそうになります……

    大学生になると高校の生活リズムとはまた変わるから、意外と24時でも門限がキツかったりするよね。寮に住んでいる友人も一番大変なのは門限だと言うことが多いです。

    その一方で、家で勉強したいときや体調を崩したときに助け合えるのは、アパートに住んでいる身としては羨ましいなと思います。


    普通のアパートで一人暮らしです。

    やっぱり、良いのは自由が格段に大きくなることですね。思い立ったらすぐに行動できる。美味しい蕎麦が食べたい! って思ったらすぐ外に行けばいいし、何か作ろうと思っても誰も邪魔しません。夜中に突然プリンを作り出すことも! 遊びの面でも自由が大きいです。実家勢は割と早めに帰っちゃうんですけど、一人暮らし勢は終電ギリギリまで遊んでいられるし、帰らないことも…!

    楽しいことの裏返しで、「自由すぎて不自由」ということがありますね。自由になんでもできるけど、逆に何もしなければ何にも起こらない。ただ虚無を過ごすだけになってしまいます。授業に出て、家事をこなし、少し勉強するとあっという間に1日が終わってしまうこともあります。

    確かに、大学生になったら洗濯機に服つっこむだけじゃ洗われないからね。でもその不自由さを補って余りある自由があると僕も感じます。


    ③サークルや課外活動

    私は biscUiT というサークルと兼サーしています。これは東大女子のみで構成されるサークルで、フリーペーパー、つまり無料の雑誌を製作しています。記事案出し・調査・執筆・校正・デザイン、全て自分たちでやっています!

    ここで少し宣伝です…! biscUiTは基本的に大学内の方向けの雑誌なのですが、実は2020年の春頃に「biscUiT高校生向け特別号」を製作しました。こちらから読めるので、ぜひ皆さん読んでみてください! 東大や東大の学生の雰囲気がとてもよく伝わると思います。

    私はビジネスコンテストに参加しています。ざっくり説明すると商品・サービスのアイデアやビジネスプランを競うコンテストのことですね。

    例えば私が参加しているBranCo!(ブランコ)というコンテストでは、「『普通』に関するブランドをデザインする」というお題が出されています。私たちのチームは、「普通」=「自分の持つ当たり前」と読みかえて、人それぞれ違う「普通」に価値を見出しました。そこから、価値ある「普通」を交換しあえるサービスがあるといいよねという話になって、コミュニティアプリの開発、というところにつながりました。

    ちなみにもう1つ HultPrize(ハルトプライズ)というコンテストにも参加しています! これら2つのコンテストを通じて、「わぁ東大生だなぁ」と思えるような人たちとの出会いがたくさんありました。


    ④東大の魅力

    自分の適性や興味がよくわからないまま高校生活が終わってしまいそうだったので、学部選びをもうちょっと先にしたくて、いわゆる「進振り」がある東大を志望しました。やりたいこと探しをする時間があったのが魅力でした。

    東大は進学選択という制度を導入していて、これは大学に入学する時点では理科一類〜三類、文科一類〜三類と大まかに分けられてそれぞれの教養科目を受けます。その後、1年半たってから自分の行きたい学部学科を志望して、実際に専門的な学びを始めるという制度です。

    実は今も学部は決まっていなくて、やりたいこと探しの途中です(笑) ただ、高校の時とは違って、なぜその分野に興味があるのか/ないのか、が明確になってきました。前期課程では幅広い分野の授業を取ることができて、それぞれの学問に対して持っていた先入観を取り払ったり、名前だけ知っていた学問の知らなかった側面を知ったりできたのが大きかったですね。

    僕もやりたいことがあんまり決まっていなかったので、東大でいろんな経験をしたいと思っていました。僕は高3で、血がむりだとわかって、周りのノリもあって医学部志望から軽いノリで文転したんですけど、こんなに簡単に志望が変わって本当に文系で大丈夫か? という不安がありました。そういう意味でも東大は魅力的でしたね。あとシンプルに都会に出たかったのもあります!

    理系と文系両方の授業をとって半年たちましたが、僕は今のところ経済に興味が出てきました。受けた講義の中には、最近のコロナ情勢に絡めて、コロナによる経済的損失はリーマンショックやバブル崩壊と比べてどうか、といった話や、医療と経済のバランスはどうするべきか、などの話がありましたね。まあ文系で良かったかなって感じですね。僕は元から数字が好きだったんです。どれくらい好きかというと、小さい頃の愛読書が電話帳でした。そんな感じで、今のところ経済学部に進学したいなーと思っています。

    高校時代は、東大生という地元の鹿児島では出会えないような人たちとたくさん交流してみたいと思っていました! 高校生の頃の私は、東大というのは「びっくりするくらい頭のいい人」や「東京のシティボーイ・シティガール」がゴロゴロいるところ、というイメージを持っていたんですね。そんな人たちと出会って、お話しして、刺激を受けることを楽しみにしていました。

    大学に入ってからは、高校時代の希望通りたくさんの東大生と交流することができました。そうした中で気付くのは、一口に東大生とは言っても、その中には本当に色々な人がいるということです。
    例えば、高校生の頃のイメージと違ったタイプの人というと、「せっかくの大学生活だからこれまで極めきれていなかったことを極めよう! と一念発起して趣味のダンスやマイナースポーツに力を注ぐ人」などです。それから、試験で高い点数を取るためではなく、純粋に学問が大好きでたくさん勉強している人もいます。

    そのような人たちとお話しする中で、東大の中でもこれだけのバリエーションのある人たちと交流できるのだから、今後は学外にも目を向けて、「東京でしか会えなかったであろう人」「東大に在籍できたからこそ出会えたであろう人」とたくさん接していきたいな、と思うようになりました!これからは、お話ししてみたい、関わってみたいという人を見つけたら積極的に動いていきたいと思っています。


    まとめ

    ここまで様々な話をしてきましたが、なかなか調べただけでは分からなかったという情報も多かったと思います。ぜひ大学選びのときは、東大に限らずこういった生の声を聞いた上で比較検討してみてください。また、大学選びで受動的に情報が入ってくることはほとんどありません。各大学で様々な情報がHPや冊子などで発信されているので、そのような情報を能動的に探す意識を持ってみてください。
    東大だと金曜特別講座や、キミの東大などが参考になると思います!


    質疑応答とその回答

    1. biscUiTの活動内容について、詳しく教えてください!

    biscUiTの活動内容について、ご質問ありがとうございます!
    biscUiT では例えば、世界で活躍する東大OGさんに女性のキャリアについてインタビューをしたり、東大内の女子学生比率は2割を超えたことがないという問題に対する学生の声・先生方の意見を特集したりしています。自分たちがそのとき調べたいテーマについて自由に掘り下げられるのがこのサークルの魅力ですね!

    2. 進学選択制度では、誰でもどの学部に行けるのですか?

    概ねどの学部でも行くことができると思います。

    ただし、例えば文系の生徒が理系の学部に行きたいというときは必ず実験の授業を受けないといけないなど多少の制約はあります。また、最終的には成績順で決まっていくので、人気の学部学科に行くには大学に入ってからも良い成績を取る必要があります。一年の頃から専門をバリバリできるわけでは無いので、志望が固まっている人にとっては少し不自由に感じるところもあるようです。

  • 【東大生活】進学選択に向けて先輩からのアドバイス編

    【東大生活】進学選択に向けて先輩からのアドバイス編

    こんにちは! FairWindです。

    さてさて、東大新入生の皆さんはそろそろ授業も始まってきたのではないでしょうか。新型コロナウイルスの流行もあり、進学選択に対する不安がより高まっているのではないかと思います。

    ※進学選択というのは、「前期教養課程の成績に応じて自分の希望する学部・学科に進学する」という東大のシステムのことです。このため、人気のある学部・学科を志望する東大生は前期教養課程でかなり高い成績を取ることが要求されることもあります。

    そこで、FairWindは先輩東大生約30人に「進学選択を振り返って、1Sセメスターで頑張っておいた方が良いと思うことは何か?」というアンケートを取りました!進学選択に成功した先輩、失敗した先輩など、様々な先輩の意見を集めてあります。

    まずはそんなアドバイスを読んで、これからの東大生活を一緒に考えていきましょう!


    やっぱり第二外国語が重要

    アンケートに最も多く寄せられた回答は、「とにかく第二外国語を頑張る」でした!(特に文科)

    必修科目の1つ、第二外国語。皆さんは何語を選択しましたか?(筆者はフランス語選択でした)

    何語を選択していても、 文理共通で「第二外国語一列」「第二外国語二列」(文系のみ「第二外国語初級(演習)」)が必修になっていますね。これらは進学選択で使われる基本平均点に参入される科目のうち、文系なら10単位、理系なら6単位が必ず含まれ、大きな比重を締めます。

    また、「第二外国語一列」と「第二外国語初級」は通年で開講される講義なので、1Sセメスターでつまずいてしまうと、1Aセメスターの成績も引きずられてしまう可能性が高いです。

    と、ネガティブな面ばかり取り上げてきましたが、これらは逆に考えると進学選択を有利に運ぶこともできます。具体的には、

    • (例えば)フランス語という1教科を学ぶだけで10単位(6単位)分の勉強になりコスパが良い
    • フランス語が得意なら、それだけで10単位(6単位)分の好成績を取ることができる

    ということです。みなさん何かしらの動機があって学ぼうと志望した言語だと思うので、ぜひ頑張ってくださいね!

    第二外国語についてはこちらもチェック!


    追い出し不可の「必修科目」

    第二外国語に次いで多かった回答が「必修科目をがんばっておく」ということでした。

    文理共通で、第二外国語のほか身体運動科学実習(通称:スポ身)や情報、英語一列・二列などが該当します。また、理系はこれに加えて数理科学などの必修が加わります。

    まず、追い出しとは何か説明しましょう。

    進学選択における「追い出し」とは?

    進学選択においてほとんどの学部で用いられるのが基本平均点です。これは平たく言えば「必修科目と、選択科目の中で成績が良かったものの平均点」です。だから、選択科目で失敗しても後で別の科目でよりよい成績を取って塗り替える(=追い出しする)ことができるのです。

    しかし、必修科目は一度単位を取ってしまうと再履修ができないことから、必修科目の追い出しをすることができません。

    なので、必修科目は1Sのうちにがんばって高成績を取っておく必要があるのです。


    進学選択に向けて、学問への興味を広げよう!

    最後に、「学問への興味を広げること」という声も多く上がりました。

    そもそも東大入学時に自分が進学したい学科が決まっている人は多くはありません。また、進学したい学科が決まっていても、実際に進学したのは入学当初は思ってもいなかったところだった、という東大生も少なくありません。

    また、前期教養課程の存在は「教養教育(リベラル・アーツ教育)を学部教育の基礎として重視」しているという東大からのメッセージでもあります。
    ※教養学部の紹介は
    こちらから。

    ちなみに私は、文科二類で入学したのですが、文学部・工学部の授業を受けたり、理転することも本気で考えていた時期がありました。まずは、「自分は文系/理系/〇〇学部志望だから」と決めつけないでシラバスを眺めて見るのはいかがでしょう?
    ※2020年度のシラバスは
    こちらから。


    実際の先輩の声

    アンケートに回答を寄せていただいた東大の先輩方からのメッセージをいくつか掲載します!

    「無理し過ぎないこと」理科一類→工学部精密工学科3年

    1Sは特に慣れないことばかりで大変だと思うので、授業を取りすぎないと良いかと思います。
    今年は特に総合科目の情報が入ってきにくい状況ですので、理系の子はいっそ必修のみの履修にしてしまってもいいかと思います。

    総合科目を取るとするならば、ある程度興味のあるものを取ると良いかと思います。せっかく大学に入ったのに得点が期待できるかどうか、単位が取れるかどうかというような基準で取るのはもったいないような気がします。文理関わらず広く履修が可能な前期教養を楽しんでもらえたらいいかなと思います。
    (後期になっても他の学部の授業を履修することはできますが、学部によってはその選択肢が限られてしまう場合があります。うちの学科は基本的に工学部以外の単位は申請して認められないと卒業単位認定してもらえません。)

    進学選択でいい点が取りたい人については、必修を頑張っておけばいいと思います。総合は後からなんとでもなるので、頑張って必修をいい点取りましょう。

    「早めの決断を」理科二類→教育学部基礎教育学コース3年

    決められるのであれば1S中に進学先を決めることをオススメします。進学選択は1年半の点数ゲームなので、本気を出すタイミングが遅ければ遅いほど挽回が難しいです。
    もしサークル等に入るのであれば、先輩に学部学科の雰囲気を聞き、進学先をどうするか考えておきましょう。「進学先よく分からないから、とりあえず高い点数とる!」というモチベの持ち方は大学生(特に東大生は周りの人達が優秀なこともあり)にはとても難しいです……。

    「進路は2Sで考える」理科二類→医学部医学科3年

    入学時点で希望の学部学科が既に確定している人は少ないはずなので、1年生のうちにそこそこ良い成績をとってから2Sでゆっくり進学先を検討することをお勧めします。1人暮らしは生活がだらけてしまいがちですので、とにかく平日は学校に行って授業を受ける習慣をつけることが当たり前でありかつとても重要です。 必修科目で低い成績ばかり取ってしまうと挽回が難しくなるので、理系なら特に第二外国語と数学を頑張っておくといいです。

    「自分のキャパシティを広げる」文科三類→教育学部3年

    大学1年生の春学期は、とにかく色々なことに挑戦してみて欲しいです。学問はもちろん、課外活動や学友との交流など、東京大学は様々な可能性に開かれた大学です。その中で多少無茶だと思っても挑戦し続けることで、自分自身のキャパシティ(できることの多さや広さ)が広がると思います。
    自分の可能性を制限することなく、どんどん自分に負荷をかけてみて下さい。

    余談になりますが、東京大学に入学することをゴールにしてきた学生の中には、「スチューデントアパシー」という症状にみまわれる人もいるそうです。何に対してもやる気を感じることができず、無気力になってしまうそう。様々なことに挑戦して日々ワクワクすることで、そのような無気力になるリスクを少しでも低くすることもできるのではないかなと個人的には思っています。


    終わりに

    いかがでしたか?参考になる視点も多くあったのではないかと思います。

    しかし、どれもあくまで「先輩の声」でしかないことにも注意しなければなりません。本記事の中でも矛盾する記述があるかもしれませんが、それはあくまで色々な先輩の「経験」を紹介してきたに過ぎないからです。

    受験勉強がそうであったように、東大生活や進学選択にも「王道」は存在しません。本記事を参考にしつつ、サークルやバイトなどの課外活動や自分のキャパシティと相談して、自分だけの東大生活をデザインしていってください!

  • 前期教養課程について

    前期教養課程について

    こんにちは!!このページでは「進学選択」(旧:進学振り分け)という制度と、履修登録の時に参考になる「逆評定」という冊子についてざっくり紹介します。

    1. 進学選択

    まず、進学選択について説明します。
    進学選択は大まかに説明すると二年生の夏までの成績を元に、自分の進みたい学科を選択するという制度です。
    これは東京大学に特有の制度で、大学に入って様々な分野の学問に触れてから自分の道を選ぶことができるというメリットがあります。文転・理転も可能なので、時々それを目当てに入学してくる学生もいるようです。

    では、より詳しくこの制度を見てみましょう。
    先に成績を元に選択をすると書きましたが、これが最も重要な点だと思います。
    基本的に学科ごとに公表されている要求科目の単位を取得していれば誰でもその学科を志望することができます。
    しかし、それぞれの学科で募集する人数が決まっており、志望した全員がその学科に進める訳ではありません。志望した学生の中から成績が良い順に学科に進むことになります。
    ただ、学科ごとに指定科類枠といって特定の科類の学生が進学しやすいようになっているので、あらかじめ志望する学科を決めている人は受験の時に指定科類枠のある科類を受けましょう。(例:文科一類は法学部に進みやすい)

    2. 逆評定

    「成績が悪くて自分の志望する学科に進学できなかったらいやだなぁ」と思う人は沢山いると思います(私も心配でした)。
    しかし、受験を乗り切ることができる人だったら、鬼のように難しい授業を受けない限り(もちろん多少の努力は必要ですが)成績が悪いということは無いでしょう。厳しい授業を避けたり、自分に合いそうな授業を見つけたりするために使うのが逆評定と呼ばれる冊子です。
    逆評定は以前にその授業を受けた人の感想や教授、試験の情報が面白おかしく書かれていて、それを元にある程度、授業の内容や様子を知ることができます。授業期間が始まる前の数週間、キャンパスで入手することができます。

    進学選択と逆評定について少しイメージが湧いたかと思います。
    大学生活に思いを馳せて受験を乗り切るモチベーションを上げてもらえたら幸いです。
    応援してます!!

    (文責:J.T)(記事執筆:2018年8月8日)