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  • 東大フランス語差し替え入試は魅力的!? 合格者の声

    東大フランス語差し替え入試は魅力的!? 合格者の声

    はじめに

    こんにちは。

    私は、東大受験で英語の他にフランス語も使いました。

    どういうことかというと、私は浪人期にフランス語を独学し、東大の英語試験では後半部分をフランス語に差し替えて受験しました。

    この記事では、私のマイナーな経験を踏まえて「東大仏語差し替え受験」というあまりメジャーではない選択肢の旨味は何か、適性のある人はどんな人かをお伝えし、最後に若干の参考として教材についてご紹介します。

    なぜ仏語差し替えか

    まず、みなさんの頭には「なぜフランス語に?」という疑問が浮かんだことでしょう。ここでは大きく分けて3つの理由をご紹介します。

    1. 問題の分量が少ない

    東大英語の大問4と大問5では、たくさんの問題が出題されますが、英語以外の外国語(独仏中韓)の大問Ⅳと大問Ⅴに差し替えると、分量が少なくなります。

    フランス語の大問Ⅳでは、10行程度の文を和訳します。大問Ⅴでは、短文5つを書き換える文法問題が出題されます。

    簡単に言えば、英語の大問4の和訳問題と文法問題をそれぞれ大問にして和訳の分量を下線部から全文に、文法問題をより基本的なものに改め大問5を削除した感じになります。

    かなり魅力的ではないでしょうか?

    2. フランス語はそこまで難しくない

    「フランス語は難しい言語だ」というイメージを持っている人もいるのではないでしょうか。

    しかし、英語既習者にとってフランス語は大変とっつきやすい言語です。

    フランス語は、単語も文法も英語と非常に良く似ています。

    たとえば、

    仏:L’objectif de la diplomatie est de maintenir le paix.

    英:The objective of diplomacy is to maintain peace.

    いかがでしょうか。ほぼ一対一対応してますね。

    そのため、勉強する上で、英語と違っているところと英語には存在しないものにだけ力点をおけば、効率的に受験レベルに到達することができます。

    また、規則性が高いので、ある程度慣れてくると勘に頼ることができるのもオススメのポイントです。

    3. 初修詐欺という制度の穴

    ここでは、大学入学後のメリットをご紹介します。

    東京大学では、外国語を二つ必ず履修することになります。

    ほとんどの東大生は第一外国語に既修英語、第二外国語に初修のドイツ語、フランス語、中国語、韓国朝鮮語、イタリア語、スペイン語、ロシア語のいずれかを選択します。

    東大入試では、出願時に「外国語」の科目で使用する言語を英語、ドイツ語、フランス語、中国語から選ぶのですが、この際に選んだ言語は、入学後「既修〇〇語」しか取れません。

    たとえば、出願時にフランス語を選んだ人は、入学後に「初修フランス語」を取ることができません。

    しかし、英語に代えて差し替えた言語はなぜか「初修」を取れてしまうという制度の穴が存在しています。これは次のような理由によります。

    差し替え制度を用いる際には、出願時は英語選択として出願しなければなりません。

    そして、既修の判定は出願時に行っているので、試験会場で試験開始後、自由に選んで差し替えるフランス語は、大学受験時に未修扱いとなり、大学入学時に「初修」として申請可能になります。

    ともかく、仏語差し替えをしてもなぜか初修フランス語を履修できてしまう制度の穴を突けば、他の東大生が苦しむ第二外国語で苦労せずに済みます。

    仏語差し替えはこんな人にオススメ

    もちろん、向いていないから選んではならないということは全くありません。

    そこは各人の自由な選択ですし、個人的にはそういう人はむしろ好きです。

    「遠回り」な選択が案外(受験ではなく)人生を豊かにするというのは、しばしばある話ですね。

    1. 「そこそこ」英語ができる人

    ここでいう「そこそこ」とは、ざっくり言うと、すでに基礎が固まっていて、真剣に過去問演習を重ねていけば、十分東大の二次試験で及第点は取れる程度のことです。

    英語の基礎力がなければ、まずは英語を「そこそこ」レベルにした方が賢明でしょう。

    結局のところ、英語を「そこそこ」レベルから「体得」レベルに持っていくのが好きか、フランス語をゼロから「そこそこ」レベルに持っていくのが好きか、という好みの問題になるかと思います。

    2. 受験まで一定の勉強時間が用意できる人

    英語のレベルよりも、勉強時間を確保できることの方が重要かと思います。

    英語の基礎力があり、それを仏語に流用して効率化できるにしても、新たに一言語を学び、かつそれを受験レベルに持っていくには、少なくとも200〜300時間は見ておいた方が賢明でしょう。

    私は、短期集中で5月の連休明けから6月上旬にかけて街の図書館で1日10時間フランス語を勉強する生活を1ヶ月程度続け、結局400時間程度は仏語に費やしました。

    3. 覚悟のある人

    本質的には覚悟があるかどうか、という点が重要ではないかと思います。

    ここでいう覚悟というのは、敢えてマイナーな選択肢を選んだということの帰結に対して、それがどのようなものであれ、きちんと受け入れる用意があるということです。

    平たく言えば、差し替えというマイナーな選択をした結果東大に落ちても納得できるということです。あるいは「失敗してもそれで構わない」ということでしょうか。

    教材について

    英語は教材が大変豊富ですが、フランス語は英語と比べると教材が潤沢ではありませんし、先駆者があまりいないので、どれが良い教材なのか分かりづらいところがあるかと思います。

    しかし、単語帳も文法書も使い方は英語とほぼ同じで、いろんなものに手を出すのではなく、一度決めたものを習得するまで使い倒すのが大切です。「つまみ食い」は語学ではお勧めしません。

    以下に私が使っていた教材を記しておきますが、必ずしもこれが良いというわけではありません。参考程度に見てもらえればと思います。

    文法書

    私が使っていた文法書は以下の通りです。

    問題集系統としては、

    中村敦子『フランス文法はじめての練習帳』白水社

    →基礎文法を網羅していて、かつ、難しすぎないのでテンポよく解き進められます。最初の一冊におすすめです。

    権寧『フランス語文法問題の解き方 解説編』駿河台出版社

    →『練習帳』の次に挑戦すると、復習しつつ中級〜上級レベルの知識も増やせて受験レベルに到達可能です。

    辞典系統としては、

    六鹿豊『NHK出版 これならわかるフランス語文法 入門から上級まで』NHK出版

    →文法問題集を解く中で問題集の解説がどうにも分からないときに頼りがいがあります。

    目黒士門『現代フランス語広文典』白水社

    →NHK出版のもので分からない文法事項は『広文典』に載っていることが多いです。

    単語帳

    私が使っていた単語帳は以下の通りです。

    久松健一『データ本位 でる順仏検単語集―5級~2級準備レベル』駿河台出版社

    →一冊で対応するレベルが広く最初の一冊として便利です。

    川口祐司他『仏検2級準拠[頻度順]フランス語単語集』駿河台出版社

    →重要度の高いものから順に並んでいて便利です。ここまでで基礎単語は網羅できるかと思います。

    久松健一/モーリス・ジャケ『仏検 準1級・2級必須単語集』白水社

    →200字程度の例文が付いていて読解練習ができ、また、単語の意味や類義語、対義語など情報が豊富で便利です。

    辞書

    私は電子辞書を使っていました。紙辞書も持ってはいましたが、ほとんど使いませんでした。

    ただ、紙辞書の方が見やすさの点で電子辞書よりも便利であるというのは否めないので、紙辞書も併用して、例文などで実際に「使える語彙」を増やすとさらに良いでしょう。

    過去問について

    赤本があります。ただし、最近のもの(2012年以降だった記憶があります)には掲載されていないので、古い赤本を買い求める必要があります。

    私は、Amazonで中古の赤本を2冊買って、過去問を1996年から2011年まで揃えました。

    もちろんですが、フランス語の問題は掲載されていても、その解答・解説はついていません。

    そのため、出題意図を汲み取り自分で問題を解ける能力や、辞書と文法書を用いて完全な解答を作れる能力を養っておくことが、過去問演習の前提になります。

    つまり、基礎学力を習得した後に過去問演習に入るのが無難です。他の科目と同じです。

    おわりに

    いかがでしたか。

    大学受験でフランス語を使うというマイナーな選択が、どんな理由で決断されたのか、どのように勉強・受験対策をしたのか、お伝えできていたら嬉しいです。

    最後に少しフランス語の豆知識を。

    日本語で人を応援するときには頑張れと言いますが、フランス語ではBon courage! と言います。良い勇気を持ってくださいね、という意味合いです。

    敢えてマイナーな選択肢を選ぶ方へ、Bon courage!

  • 【東大生に聞いてみた】勉強ってどこが面白いの?【勉強する意味】

    【東大生に聞いてみた】勉強ってどこが面白いの?【勉強する意味】

    はじめに

    「なんで勉強しなきゃいけないの?」

    「勉強ってどこが面白いの?」

    こんなことを、誰もが一度は考えたことがあるのではないでしょうか?

    その疑問、東大生にぶつけてみました。

    東大生にとって勉強の意味とは? 面白さとは?

    日本一勉強していそうな「東大生」にアンケート調査を実施し、その結果を報告していきます。

    この記事が、勉強する意味を見失ってしまった人の参考になったら嬉しいです。

    調査方法

    ここでは、調査方法について簡単に説明しています。「細かいことはどうでもいい」「早く結果が知りたい」という方は飛ばしてください。

    筆者も「東大生」の端くれですから、「アカデミック・ライティング」なるものをいくらか習ったわけです。

    その立場上、調査方法も書かれてない報告ではさまざまなところからお叱りを受けるかもしれないので、簡単ながらこちらにまとめておきます。

    • アンケート調査は、東大生であるFairWindメンバーを対象に、Google Formを用いて実施し、36人から回答を得ました。
    • 質問項目は6問です。
    • 質問1及び2は「勉強の楽しさ・面白さ」に関する質問でした。
      • 1は回答選択式の質問で、「どこに勉強の楽しさ・面白さがあるか」について、選択肢の中から当てはまるものを全て選んでもらいました。
      • 2は記述回答式の質問で、1での選択理由や、1で選択したもの以外の回答を記入してもらいました。
    • 質問3及び4は「勉強しなければならない理由」に関する質問でした。
      • 3は回答選択式の質問で、「どうして勉強しなければならないのか」について、選択肢の中から当てはまるものを全て選んでもらいました。
      • 4は記述回答式の質問で、3での選択理由や、3で選択したもの以外の回答を記入してもらいました。
    • 質問5及び6は「勉強している理由」に関する質問でした。
      • 5は回答選択式の質問で、「どうして勉強しているのか」について、選択肢の中から当てはまるものを全て選んでもらいました。
      • 6は記述回答式の質問で、5での選択理由や、5で選択したもの以外の回答を記入してもらいました。

    勉強のどこが楽しい・面白い

    選択回答で多かった意見と、記述回答から興味深かった意見をご紹介します。以下の質問も同様です。

    「勉強ってどこが面白いの?」

    勉強大好き(?)な「東大生」の回答はいかに。

    何かが身につく喜び

    選択式回答のTOP5をランキング形式で見てみましょう。

    第1位新しいことができる/わかるようになる89%
    第2位興味・関心のある内容である69%
    第3位自己肯定感が上がる50%
    第4位正解に辿り着く喜び47%
    第5位難しい課題へ挑戦すること42%

    「新しいことができる / わかるようになる」を9割近い人が選択していました。

    理由としては、

    「新しい言語を知ると世界を新しい側面から知覚できるところが面白い。英語にしかない語彙や表現を知るとその言語体系の考え方も少し理解できる」

    「第二外国語として選択したフランス語の勉強が楽しい。映画などを見て、少しずつフランス語が理解できるようになっている実感を得ると、やっていてよかったな、楽しいなと思える」

    など、外国語に絡めた意見が見られました。

    東大では、英語の他に第二外国語を学ぶので、その過程で勉強の面白さを実感する人も多いのかもしれません。

    次いで「興味・関心のある内容である」「自己肯定感が上がる」という回答へのコメントには、「好きなことを頑張っているうちに、他の人にはできない自分だけの強みになる気がして、それが快感です」などがありました。

    「興味・関心」のあることを勉強しているうちに「自分の強み」を手に入れ、それが「自己肯定感」に繋がる。そんな実感の中で勉強に励んでいるのではないでしょうか。

    「実に面白い」個性派回答

    ここでは、筆者の独断と偏見に基づいて、ぜひご覧いただきたい回答を3つご紹介します。

    「頑張った分返ってくる!」

    「一度間違えた問題だけど、何度も復習したおかげでテストで出たときに解けた」

    これを読んでいる皆さんにも似たような経験があるかもしれません。

    努力の成果が出る喜びは、部活動など勉強以外にも通じる「面白さ・楽しさ」ですね。

    「世界の見え方が変わる」「視野が広がる」

    同じものであっても、何を学んできたかによって、見え方が異なってきますよね。

    レモンを目の前にしたとき、クエン酸やビタミンCを想起する人も、梶井基次郎を連想する人も、米津玄師を思い出す人もいるでしょう。

    1つのものに対していくつも視点を持っているほうが、なんとなく楽しく豊かな気がしないでしょうか?

    勉強はそんな楽しさ・豊かさをもたらしてくれるのかもしれません。

    「例えツッコミの幅が広がる」

    ……らしいです。

    勉強はどうしてしなきゃいけないの? 何の役に立つの

    「東大生」にこんなことを聞いたら、「勉強なんてするのが当たり前だよ」と返ってきそうだと思うかもしれませんね。

    「どうして勉強しなきゃいけないの?」

    全人類の疑問に対して、東大生はどう答えてくれるのでしょうか。

    勉強で世界を、未来を拓く

    まずはTOP5です。

    第1位知っている世界をできる限り広げなければならないと思うから67%
    第2位(同率)良い仕事を得るため39%
    第2位(同率)勉強しないと社会に出て困るから39%
    第4位より発展的な勉強の基礎として必要だから30%
    第5位専門的な資格を取るため25%

    第1位「知っている世界をできる限り広げなければならないと思うから」は、前の質問で出た「世界の見え方が変わる」という回答に繋がっていそうですね。

    勉強した分だけ見える世界が広がるということでしょうか。

    同率2位となった「良い仕事を得るため」「勉強しないと社会に出て困るから」は、学生時代の先を見据えた回答だと言えそうです。

    「日本は学歴社会だから」と、勉強の結果が実利となる社会の現状を指摘する声があった一方、「自分が勉強させてもらっている分を何らかの形で社会に還元する必要がある」と、社会の役に立つことを重視する回答もありました。

    4位・5位は、よりレベルアップするために勉強していると見ることができます。

    具体的な目標があると、勉強へのモチベーションも上がりますよね。

    勉強不要論も⁉︎ 気になる意見をピックアップ

    ランキングから漏れてしまった意見などを、またまた筆者の独断と偏見で3つ取り上げます。

    「そもそも勉強はしなくても良い」

    「必要を感じる人だけがすれば良い」などのコメントも寄せられました。確かに多様性の時代、同じレールの上で勉強することだけが絶対ではないのかもしれませんね。

    ただ、「預かり知らぬところで損してるかもしれない」との意見にもある通り、生きていく上で必要なリテラシーを失わない程度には勉強しておきたいものです。

    「他者の気持ちを理解するため」

    勉強によって得られるものを、ものの見方・考え方だと捉えたとき、他者の視点も勉強の結果得られるものの1つだと言えます。

    また、英語を勉強することで英語でしか表現されない感覚を知ることができるように、勉強して得た知識が、他者を理解する基礎となることもあるでしょう。

    優しくあるために、勉強は必要不可欠な過程なのかもしれません。

    「相手が高度なボケをしてきたときでも的確に対処してツッコめるようにするため」

    どうしてもツッコミをしたい人がいるようです。

    東大生はどうして勉強しているの

    これまで、勉強すること自体をどう考えるか東大生に質問してきましたが、最後は各々の視点で、以下に答えてもらいました。

    「どうして勉強しているの?」

    東大生は、自分が今している勉強をどう捉えているのでしょうか。

    知の探求者、そして一介の学生

    選択式回答のランキングです。

    第1位知識や技能を身につけたいから72%
    第2位興味・関心のあることをもっと知りたいから67%
    第3位卒業・進学するため50%
    第4位良い成績を収めたいから28%
    第5位資格を取るため19%

    全体の7割以上が選択した1位は「知識や技能を身につけたいから」でした。

    学生として研究に携わる立場にある以上、知識はいくらでも欲しいものですし、実験や調査を行う上では技能も重要です。

    知の探究の場である大学。そんな環境に身を置いていることを考えれば納得の結果でしょう。

    また、「いろんなことを知っていれば生きてるのが楽しくなる」と考えて知識を吸収する人もいるようです。

    第2位は「興味・関心のあることをもっと知りたいから」。知的好奇心とも換言できそうなこちらの回答が僅差で2位となりました。

    「大学に入ってから、学問的な楽しさを感じながら好奇心で勉強することが増えた」という人も。

    「何に興味があるのかを知るためにも、まずは一通り勉強してみる必要がある」など、「もっと知りたい」を見つけるために勉強しているというコメントも多く見られました。

    第3位と第4位には、非常にリアルな意見がランクイン。

    進学選択制度があり、1・2年生の間の成績順で3年生以降に所属する学部が決まる東大では、成績評価も大事な要素。

    第4位の「良い成績を収めたいから」は、やはり成績は気になるという東大生のリアルな意識を窺わせます。

    また、留年することなく無事に大学生活を終えたいというのは、東大生に限らず全大学生共通の意見であるようにも思われます。

    第5位は「資格を取るため」。「勉強が役立つ理由」の質問でも5位に入った「資格」についての回答がこちらでも5位に。

    教員免許をはじめ、大学の授業を通して取ることのできる資格もあることが大きいようです。

    東大生はやっぱり勉強好き⁉︎

    この質問でも個性的な意見をもらうことができたので、筆者の独断と偏見で3つ紹介します。

    「平等に評価してもらえる最後の大切な機会だから」

    「勉強や受験は、誰もが同じように頑張れば同じような結果が出るといった平等なものではないと思うけど、社会に出てからの評価の場面に比べると、自分の点数だけで評価してもらえることは貴重だと感じるから」との理由付きのこの回答。

    社会の理不尽を見据えたような意見に、筆者もドキリとしました。

    確かに、「勉強だけしかすることがないのは学生の特権」なんてことも言われますね。

    「7%くらいは……」

    「基本的にはただ楽しいから勉強しています。専門的な知識を獲得し、それを利用して社会的立場を獲得したいからという理由も7%くらいはあります」とのこと。

    「7%」ってやけに正確だな……。それだけの理由で選出です。

    「勉強はしていない」

    実はこの選択肢、誰にも選ばれませんでした。

    さすがは「東大生」? 全員何かしらの「勉強」をしているという意識を持っているようです。

    おわりに

    いかがでしたか?

    今回の記事では、3つの質問で東大生が勉強とどう向き合っているか聞いてみました。

    1つ目の質問では、皆さんと大して変わらない、等身大の楽しさ・面白さを見出して勉強に励む東大生の姿が見られました。

    2つ目の質問では、勉強する意味を通して東大生の価値観の一端に触れることができました。

    3つ目の質問では、「勉強に高尚な理由なんていらないのかもしれない」と思わせるような、リアルな東大生に出会ったかもしれません。

    この記事を通して、東大生が何を考え、また何を目指して勉強しているのかを少しは知ってもらえたと思います。

    ここに書いてあったことの借り物でも構いません。彼らの意見を参考に、勉強の意味について自分なりの考えを持ってみましょう。

    ただ「わからない」という感覚を持ち続けるよりも、いくらか楽になるのではないでしょうか。

  • 【東大二次試験対策】世界史大論述の書き方

    【東大二次試験対策】世界史大論述の書き方

    はじめに

    東大世界史の大論述って、何を書けば良いか分からず迷ったり、解答例や解説もイマイチしっくりこなかったりして大変ですよね。
    私も、受験生時代には苦労していました。

    しかし、どうにか受験を終えて東大生になり、定期試験で論文試験をたくさん受けたり、東大世界史の再現答案の採点基準作成と採点をするバイトを経験したりする中で、多少論述問題の書き方に気づきました。

    私は手遅れですが、受験生の皆さんにはぜひ入試までに論述のポイントを押さえてほしいなと思い、この記事を書かせていただきます。

    基本的な心構え

    はじめに要点を3点ご紹介します。

    1. 問題文の熟読。
    2. 題意に忠実な答案構成。
    3. 構成に沿って整理された知識の配列。

    以下、この3点を詳しく説明していきます。

    問題文の熟読

    採点基準は問題文の中に書いてある!?

    しばしば「論述問題は採点基準が曖昧だ」と言われます。私も受験生時代には採点基準がよく分からず、それっぽい知識をやみくもに書き殴っていました。

    しかし、それは違います。

    東大世界史の大論述は、リード文を含めて、問題が丁寧に書かれていることが多いです。

    そのため、問題文をしっかり読み込めば、採点基準のおおよその見当が付けられます。

    熟読の基本は現代文!

    みなさんは、現代文や東大日本史の問題では、問題文や資料文を丁寧に読もうとするでしょう。

    にも関わらず、東大世界史の大論述になると、途端に問題文をいい加減に読み飛ばし、知識だけで解こうとしてしまう……という人もいるのではないでしょうか。

    私はそんなよくない受験生でしたが、みなさんは、世界史の大論述でも、現代文と同じように問題文をよく読んでください。それだけでも、大論述の採点基準がかなり明確になるのではないでしょうか。

    主題と副題の確認と整理をしよう!

    これは当たり前ですが、まず主題の取り違え勘違いのないようにしましょう。よく注意しないと、案外やってしまうものです。(例:18年度)

    ついで、副題になっている「誘導」をきちんと押さえましょう。「以上のことを踏まえて」「〇〇に着目して」といったものです。これは答案構成で大変重要な情報になります。(例:21年度、20年度)

    最後に蛇足ですが、東大世界史の大論述では主題や副題、指定語句含めてどこかに毎年何らかの「ワナ」のようなものがあるので、ワナへの警戒も怠らないようにすると良いでしょう。

    近年で私が感じたのは以下の表の通りです。

    年度「ワナ」の例
    21年度「宗教に着目しながら」とあるのに単なる政治史を書いてしまう
    20年度「以上のことを踏まえて」とあるのに冊封体制から主権国家体制への理念と現実双方の変化が書けず比較ができない
    19年度指定語句「ロンドン会議(1830)」をギリシア独立ではなくエジプトの方と勘違いする
    18年度「女性参政権獲得の歩みや女性解放運動について、具体的に」とあるが女性参政権が単に付与されたとだけ書いてしまったり具体的に書けなかったりする
    17年度「以上のことを踏まえて」とあるのにローマと中国の比較をせずに通史を書いてしまう

    題意に忠実な答案構成

    答案構成ができる=採点基準がわかる

    ここまで「問題文を熟読せよ」と書いてきました。

    では、採点者に対して「私はきちんと問題文を読み、採点基準を理解した上で答案を書いていますよ」と伝える方法は何でしょうか。

    その唯一の方法が、答案構成をしっかり行うことです。

    答案構成をおざなりにした答案は、読むとすぐに分かるものです。そしてその答案は「採点基準が分かってないまま無軌道に書いてるな」と採点者の目には映ります。

    それではもったいないですよね。きちんと伝わる答案構成をしましょう。

    答案構成の基本は数学!?

    みなさんは、数学の問題を解く際には、「誘導」を丹念に読み解いた上で、筋道の通った答案を書くかと思います。

    しかし、論述問題になると、数学で出来ていたことを忘れてしまうことが多いのではないでしょうか。

    せっかく問題文を丹念に読み込み、誘導に気づいたなら、答案を書く前にきちんと誘導=採点基準に沿って答案構成を練り、採点者が採点しやすい答案を作成しましょう。

    確かに、数学の答案では、誘導問題の(1)や(2)の誘導に乗らずに、最後の(3)で別の解法を使ったとしても、その解法が論理的であれば満点でしょう。

    しかし、それは、かなり危険ですし、採点者からすれば「この人は誘導を見抜けない人なのかな」と不安になります。

    また、世界史の論述では数学と違って「答えが論理的に出ればそれでよし」ということはあり得ないので、数学以上に誘導に乗ることが重要になります。

    答案構成の類型

    構成の方法には色々なものがあるかと思いますが、ここでは3通りの答案構成の類型をご紹介します。

    第一の類型は、リード文に書かれている内容をそのまま具体化するものです。近年では21年度の問題が当てはまります。

    第二の類型は、2×2や2×3などの表で比較するものです。近年では20年度の問題が当てはまります。参考として20年度の答案構成の例を示しておきます。

    20年度理念現実
    冊封体制中国の皇帝が君主で周辺国の君主はその臣下(垂直的) 以下具体例
    朝鮮やベトナム、琉球の朝貢
    中国が周辺国にそこまで干渉不可(水平的) 以下具体例
    朝鮮の小中華思想
    ベトナムの君主は皇帝を自称
    それらを中国は放任
    主権国家体制主権国家は対等(水平的)

    以下具体例
    列強と各国は条約を結んで外交関係樹立
    併合であっても対等な国家間の合意による条約が基礎という建前
    列強が不平等条約の強要、植民地化(垂直的) 以下具体例
    南京条約
    清仏戦争でベトナムが仏の植民地に
    下関条約で韓国が日本に従属

    第三の類型は、多くの地域の事例等を幅広くバランスよく記述するものです。近年では19年度や18年度が当てはまります。

    以上の類型に当てはまらないものや、類型の複合型もあるかと思いますが、みなさんも問題を読み込む中で、自分なりの答案構成の型を練ってみてください。

    構成が上手く行かない時には…

    答案構成が大事だ、とは言ったものの、どうしても構成方法が分からないという事態もあるかと思います。そんなときには、以下の3点を意識してみましょう。

    第一に、問題文に立ち返ることです。

    問題文を読み返すことで、一読しただけでは理解しきれなかった要求や論点に気づけるかもしれませんよ。

    第二に、問題文が強調している視点や観点にできる限り寄り添うことです。

    たとえば、20年度の問題では、「現実と理念の両面で変容…以上のことを踏まえて」の記述から、現実と理念の比較という観点が読み取れます。

    すると、「理念はこうだが現実にはこうだった」という書き方をすれば良いことに気づけるでしょう。

    第三に、「小問集合」にできるだけ分割して、分割できた部分だけとりあえず書いてみることです。

    21年度の問題を例に取ると、「征服者と被征服者」で「ゲルマン人とローマ人」や、「ムスリムとキリスト教徒、ユダヤ教徒」など、ひとまず一問一答のように回答できるところだけ回答してみるイメージです。

    構成に沿って整理された知識の配列

    構成各部分の具体的情報を列挙

    答案構成ができたら、あとはその枠の中に適切な情報を入れ込んでいきます。

    その際に注意してほしいのは、ひとつの部分だけ情報量が多すぎたり、逆に少なすぎたりすることがないよう、バランスを取ることです。

    また、具体的な知識を枠組みの中に当てはめていく際には、指定語句のミスリードに注意しましょう。指定語句はひとつの部分に偏っていることも多いので、指定語句だけでは漏らしてしまう部分がないか、よく確認するようにしてください。

    知識を不用意にひけらかさない

    しばしば答案で細かすぎる知識を書いている人がいますが、あまりお勧めはできません。

    なぜなら、「書くべき知識の優先順位付けができておらず、やみくもに書いている」という印象を読み手に与えかねないからです。

    加えて、解答の各要素の分量と詳細さは、均一にしないとバランスが悪くなってしまいます。

    20年度の問題を例に取れば、冊封体制の現実に関する記述だけやたら細かくて、主権国家体制の記述がお粗末では、高得点は望めないでしょう。

    くれぐれも細かい知識に引きずられて脱線することがないよう、気を引き締めるようにしてください。

    まとめ

    第一に、問題文を丹念に読み込むことです。きっと採点基準=答案構成が見えてくるかと思います。

    第二に、熟読して析出した採点基準をきちんと反映した答案構成をすることです。せっかく問題文を読み込んでもここで失敗すると台無しです。

    第三に、答案構成の枠組みに沿って適切な知識を引き出し提示することです。ここで不用意に細かい知識を出して全体のバランスを崩したり、要求から脱線しては元も子もありません。最後まで気を引き締めましょう。

    おわりに

    ここまでお読みくださりありがとうございます。

    この記事を参考にして、実際に頭を働かせ、手を動かし、一年分解いてみてくださったら、とても嬉しいです。

    この記事では私なりの、一つの理想的な論述法を述べてみました。しかし、実際の東大受験では、「ベストな答案」ではなく「ベターな答案」を書くという方が感覚としては近いかと思います。

    ただ、試験本番でベターな答案が書くには、普段の練習でベストな答案を目指すのが良いでしょう。まだ時間がたっぷりある今、ひと踏ん張りしてみてはいかがでしょうか。

  • 【東大生が語る】ロシア語のすゝめ【第二外国語】

    【東大生が語る】ロシア語のすゝめ【第二外国語】

    ↑ 実際に使っていたロシア語のノートなど

    はじめに

    東大生は全員、1年生のときに必修科目として第二外国語を勉強します。

    第二外国語と聞いて、みなさんが主にイメージするのは、ドイツ語やフランス語、中国語などではないでしょうか。

    しかし、東大ではそれらのメジャーな言語だけでなく、あまり馴染みのないような言語も学習できます。その1つがロシア語です。

    ロシア語は、ロシア連邦はもちろん、ウクライナやカザフスタンなど、旧ソ連の国々で使われる言語です。
    実は2億人以上の人々が使用しているユーラシア大陸の一大共通語なのですが、日本では「なんだかよく分からない謎の言語」という扱いを受けがちです。

    そこで本記事では、少しでも多くの人に「ロシア語って面白そう」と思ってもらうために、東大でロシア語を1年半学んできた私が、

    1. 私がロシア語を選んだ理由
    2. 東大のロシア語
    3. ロシア語超入門

    の3点について語り尽くしていきます!

    私がロシア語を選んだ理由

    文学と音楽に魅せられて

    私が第二外国語としてロシア語を選んだのには、いくつか理由があります。

    まず、私は元々ロシアの文学と音楽が好きでした

    たとえば、ロシア文学だったらドストエフスキーやチェーホフ、クラシック音楽であればボロディンやショスタコーヴィチ。

    しかし、これだけがロシア語選択の決め手になったわけではありません。

    母の無念

    2つ目の理由。それは母の無念です。

    私の母は、大学生時代、第二外国語としてロシア語を学ぶことを切望していました。しかし、必修科目との兼ね合いで履修が叶わず、泣く泣くドイツ語を取ることになったのです。

    なので、私が「東大ではロシア語をやろうと思う」と母に告げたときには「私の無念を晴らしてくれ」という、敵討ちの頼みのような励ましの言葉をかけられました。

     『プラネテス』との出会い

    3つ目の理由。それは幸村誠の漫画『プラネテス』です。

    この漫画は、宇宙ゴミの回収業者を主人公として、宇宙のロマン、運命の非情さ、そしてそれらに魅了、翻弄される人間の営為を瑞々しく描き切った宇宙SF作品です。全4巻という短さが信じられないほどに密度が濃く、2004年にはNHKでアニメ化されています。

    その『プラネテス』が、なぜロシア語と繋がるのでしょうか? 実は、『プラネテス』には台詞がロシア語で書かれているシーンが1箇所だけ存在しているのです。

    その台詞は以下の通りです。

    Вы господин Хосино, не так ли?
    Я слышала о Вас от моего сына. Я мать Леонова.
    Знаю, что Вы несли на себе моего сына.
    Что бы с ним стадо, не окажись там Вас.
    Спасибо. Большое Вам спасибо. Спасибо.

    この台詞は、ロシア語が分からない読者でも前後の文脈から大体の意味が推測できるように配置されています。

    私が『プラネテス』を購入したのは高1の夏です。当時の私はロシア語が読めなかったので、上記の台詞を(文脈から意味が推測できるとは言え)単なる謎の文字の羅列として認識していました。

    意味がきちんと取れるようになったのは、それから数年後、もはや『プラネテス』にロシア語の台詞が出てきたことすら忘れ、東大でロシア語を学び始めてから半年が経った頃のことでした。

    大好きな作品の中で、それが何なのか理解し切れないままに置き去りにしてきた異国の文字列は、語学を通して、いつの間にか理解可能な「言葉」に変わっていました。そのことに気付いたとき、私は感じたのです。まるで心の奥の窓が開いて風が差し込んでくるような、自分の目に映る世界が広がっていくような喜びを。

    おそらく、『プラネテス』との出会いそのものがロシア語学習のきっかけになったということではないのでしょう。しかしこの出会いは、それがあまりにも劇的であるがゆえに、「自分がロシア語学習者となることはこの頃から既に決まっていたのだ」という信念を私に与え続けているのです。

    東大のロシア語

    ロシア語クラス

    東大の前期課程では、科類と第二外国語によってクラスが分けられます。たとえば、1年生がサークル内で自己紹介をするとき、「理科一類ドイツ語20組の○○です」のように言うのです。

    当然、ロシア語のクラスも存在します。私の学年のロシア語選択者は文系が約50人、理系が約70人です。東大生全体に占める割合はわずか4%です。

    だからこそなのか、東大のロシア語選択者は非常に結束力の強いコミュニティを形成しています

    たとえば、理系ロシア語選択者のコミュニティは「理ロシ」と呼ばれており、五月祭や駒場祭など、クラス単位で参加することの多いイベントにも、理ロシ全体でまとまって参加します。

    また、駒場キャンパスの一角には伝統的なロシア語選択者の溜まり場があり、休み時間の居場所や話し相手に困ることもありません。余談ですが、理系の溜まり場は「ロシア領」、文系の溜まり場は「ソ連領」と呼ばれています。

    このように、東大のロシア語クラスでは、少人数ながらも比較的密な交流が生まれているのです。

    このようなロシア語選択者のコミュニティに、独特の雰囲気を感じ取る人もいます。

    私からすると、 東大のロシア語選択者には、好奇心が旺盛で、学問、趣味、部活、サークルなど、確固とした自分のやりたいことを持っている人が多い印象です。また、なぜかTwitter利用者、クラシック音楽好き、地学好き、歴史好きの理系が多い気がします。

    マイノリティの言語であるロシア語をわざわざ選ぶだけあって、自分の興味関心や展望のためなら少数派になる事を厭わないような人ばかりです。

    「ロシア語選択者には変な人が多い」と言う人もいますが、このような仲間の知性や個性、情熱に触れることは、自分の大学生活を豊かに彩るような素敵な刺激を与えてくれるはずです。

    ロシア語TLP

    東大の教養学部前期課程には、TLP(トライリンガル・プログラム)という、第二外国語をさらに集中的に学ぶためのプログラムが存在します。

    TLPでは、通常よりも週3コマ多く第二外国語の授業を受けることになります。負担は重いですが、その分、ネイティブの先生を含む超一流の講師陣、優秀かつ勉強熱心な同期、会話や作文などを練習する実践的な授業など、これ以上無いほどに恵まれた環境で第二外国語の運用能力を総合的に高めることができます。

    せっかくならば第二外国語をものにしたい」という方にはおすすめのプログラムと言えるでしょう。

    私は、1年生の春から2年生の夏までロシア語TLPを履修していました。

    私のときには学生数が15人弱、文理比が2:1で、文系も理系もみんな一緒に同じ授業を受けていました。先生が一人ひとりの作文や発音を確認・修正してくれたり、学生同士でペアを作って会話の練習をしたり、少人数授業であることを活かした授業が多かったです。

    先生や他の学生との距離が近く、とても温かい雰囲気だったのが印象的でした。

    ロシア語の授業

    東大のロシア語教育カリキュラムには、入学後に初めてロシア語を学ぶ学生を対象とする「初修ロシア語」と、大学入学までにロシア語の基礎を一通りマスターしている学生を対象とする「既修ロシア語」があります。

    このうち「既修ロシア語」を選ぶのは毎年学年に1人いるかいないかくらいで、大多数の学生は「初修ロシア語」を履修します。

    「初修ロシア語」の授業には以下の3種類があります。

    (1)全員が必修科目として受ける授業
    具体的には「ロシア語一列」「ロシア語二列」です。この2つは、日本人の先生がロシア語の基本文法を網羅的に教える授業です。

    (2) やる気のある人が自由に取れる授業
    「ロシア語インテンシヴ(一般)」「ロシア語演習(一般)」「ロシア語作文」「ロシア語会話」など、多くの種類があります。授業によってはネイティブの先生が教えることもあります。

    (3) ロシア語TLP生専用の授業
    「ロシア語インテンシヴ(TLP)」「ロシア語演習(TLP)」などです。このレベルになると、一部の授業ではネイティブの先生がロシア語でロシア語を教えるようになります。
    「初修」という名前ではありますが、やろうと思えばいくらでもハイレベルな学びを堪能できます。

    ロシア語超入門

    実は身近なロシア語  

    ロシア語は、英語やフランス語などと比べると、どうしても私たちにとって縁遠く、難しいもののように感じられがちです。

    たとえば、「こんにちは」1つ取っても、英語は”Hello.(ハロー)”, フランス語は”Bonjour.(ボンジュール)”, ロシア語は”Здравствуйте! (ズドゥラーストヴィーチェ)”です。長さも発音しにくさも段違いですね。

    あいさつですらここまで大変なんだから、ロシア語はさぞかしとっつきにくい言語なんだろうな……と思う人も多いでしょう。

    しかし、実はロシア語の中には、日本で私たちがごく自然に使っている言葉も多く含まれています。

    たとえば、「イクラ」「ノルマ」「ピロシキ」「ウォッカ」。実はこれらは全てロシア語由来の外来語なのです。これらはそれぞれикра (イクラー)、норма (ノールマ)、пирожки (ピラシキー)、водка (ヴォートカ)というロシア語から来ています。

    このように、日本語の中にもロシア語が存在していて、身近なところで使われていると思うと、少し親近感が湧いてきませんか?

    ロシア語の文字  

    ロシア語では、以下のようなロシア語固有のアルファベットを使います。

    このアルファベットは、「キリル文字」という、スラヴ圏で広く使われる文字体系の一種で、私たちが慣れ親しんでいる「ラテン文字」(英語などで使われているアルファベット)とは異なる種類の文字体系です。

    そのため、ロシア語学習は、上記の33文字を順番も含めて正確に覚えることから始まります。

    英語のアルファベットでも見かけるような文字(例:A、B )があったり、 それらを裏返したような文字(例:И、Я )や少し変形させたような文字(例:Ё、У )があったり、何やら不思議な印象を受けますね。ひょっとすると、Д や Щ などの文字は絵文字で見かけたことがあるかもしれません。

    ロシア語のアルファベットは、英語のアルファベットに比べ、文字と発音との対応が極めてシステマティックです。したがって、 発音の種類ごとに整理して覚えていけば、33文字全てを頭に叩き込むことはさほど難しくなく、 単語のスペリングもローマ字のように発音通りに書けば良いものが多いです。

    慣れないうちは少しとっつきにくいですが、実際に触れてみると簡潔かつ体系的に整えられた美しさを持っており、苦労して覚えるだけの甲斐はあるロシア語のアルファベットは、まさしくそのような文字体系なのです。

    おわりに

    貴重な時間を割いて私の文章をここまで読んでいただき、本当にありがとうございました。
    「もっと知りたい!」という方は、『ろしあごであそぼ』を参照してみてください。

    これは、私が別のところで執筆したブログ記事で、ロシアやロシア語の魅力、理ロシの魅力を発信するべく最大限のことを書いた自信作です。

    本記事では書き切れなかったエピソードも盛り込んでいるので、興味のある方はぜひ覗いてみましょう!

    この記事がきっかけで、ロシア語を学ぼうとする人が少しでも増えますように。

    あなたの学びと将来が、少しでも豊かなものとなりますように。

    もうすぐ東大教養学部前期課程のロシア語を、ロシア語TLPを巣立つ者として、あなたのロシア語への門出を、心の底から応援しています!

  • 【受験以外でも使える】モチベーションの保ち方

    【受験以外でも使える】モチベーションの保ち方

    はじめに

    受験勉強に限らず、何事においても、モチベーションを保つことはなかなか大変です。しかし、モチベーションが下がると、勉強の質が下がるなど、様々な負の影響が出てきてしまいます。

    そこで、この記事では、筆者の経験などを交えながら、苦しい受験勉強の中で、どうすればモチベーションを維持できるのかについて、読者の皆さんにお伝えしていきます。


    モチベーションとは?

    そもそも、モチベーション (motivation) とは、一体どういう意味なのでしょうか?

    日本語訳としては「動機」または「動機付け」とされていることが多いです。一般に動機という言葉は、「やる気」または「意欲」という言葉とほぼ同じ意味で使われています。

    やる気がないと目標の達成は難しいということは、皆さんもご存知だと思います。モチベーションは、目標を達成するために必要なものであるということが分かりますね。


    モチベーションを保つには?

    ここからは、モチベーションの保ち方を3つ紹介していきます。


    1. なりたい自分を想像してみる

    1つ目は、将来なりたい自分を想像してみることです。

    受験勉強の場合であれば、第一志望の大学に合格して大学生活を送っている自分を想像してみるのがいいでしょう。なりたい自分を想像すると、やる気が出ますし、理想の自分になるためにはどう努力すればいいのかということを考えやすくなります。

    私も、受験期にやる気が全く出なくなってしまうことがあったのですが、そういうときはいつも東大のキャンパス内を堂々と闊歩する自分の姿を想像していました。そうすると、「今だらけていては、こんな姿には到底なれないぞ」と気合いを入れ、また勉強に向かうことができました。

    また、英検準一級を取ろうとしていたときにも、将来英語を使って海外の人との交流を深めている様子などを想像して、モチベーションを上げていました。

    皆さんそれぞれに理想のなりたい自分があると思いますが、具体的に想像してみるとモチベーションが上がったり、気合いを入れ直すことに繋がるはずです。


    2. 大目標のための小目標を立てる

    2つ目は、大きな目標を達成するために小さな目標を立てることです。

    目標を大きく掲げるのは確かに大事ですが、ただ漫然とその目標に向かうだけでは途中でブレてしまいがちです。

    そこで、大目標を達成するための小さな目標をいくつか立ててみましょう。すると、堅実に目標に向かうことができるようになります。

    たとえば、「第一志望に合格する」という大きい目標を設定したとしましょう。

    この目標を達成するために必要なことは、苦手な科目を基礎から固める、得意な科目では演習を積むなど、多岐に渡ります。ここで、苦手科目を固めるということにスポットを当てると、たとえば物理の電磁気を1週間で完璧にするなどの小さな目標が立てられます。

    私は、苦手科目だった物理を克服するとき、この方法を使いました。問題集を分野ごとに区切り、それぞれの分野をいつまでに完璧にするかという目標を立てることで穴をつくらずに物理を固めることができました。

    このように、小さい目標をいくつか立てることで、途中でブレることなく大きな目標を達成に導くことができます。


    3. ネガティブな感情に囚われない

    3つ目は、ネガティブな感情に囚われないことです。

    受験勉強に限らず、何かの目標を達成しようと努力しているときに、不安や焦りなどのネガティブな感情が出てくることは誰しもあります。重要なのは、その感情に流されないことです。

    ネガティブな感情に囚われてしまうと、目標に対して迷いが生じ、集中できなくなってしまい、さらにネガティブになるという負のスパイラルが生じてしまいます。

    ネガティブになってしまったときの解決法としては、気分転換に軽い運動をしたり、深呼吸をするなどの方法があります。気分を変えてネガティブな感情から抜け出すと、また目標達成に向かって集中することができます。

    私がネガティブになったときには、好きなアーティストの曲を聞いたり、散歩をしたりすることで気分転換をしています。

    ネガティブな感情に囚われなければ、モチベーションが下がる可能性は低くなるでしょう。


    終わりに

    ここまで、モチベーションの保ち方についていくつかの具体例を用いて説明してきました。

    これらはあくまで一例であり、他にも皆さんにあった様々な方法があることでしょう。受験勉強以外の場合でも使えるような方法もありますので、参考にして頂けると幸いです。

    受験生の皆さん、高校生の皆さん、コロナ禍でなかなか思うように学習や勉強ができない日々だとは思いますが、私達はいつでも皆さんを応援しています。

  • 【浪人を経て東大へ】浪人時代の体験記

    【浪人を経て東大へ】浪人時代の体験記

    はじめに

    あなたは「浪人」ということに対してどのようなイメージを持っていますか? 一般的には現役合格について語られることが多いかもしれません。しかし、浪人だからこそ得られる経験もあります。そこでこの記事では、私が浪人を経験して東大に合格するまでの道のりを紹介しながら、浪人期に考えていたことを正直に綴ろうと思います。手本になれない部分もたくさんありますが、一つの浪人体験記として参考になれば幸いです。


    現役での大学受験を終えて

    初めての大学受験が明けた春先。合格者一覧の中に自分の番号はありませんでした。しかし、不合格を突きつけられた私は、正直涙も出ませんでした。自分の弱さなどずっと感じていたからです。十分な努力ができず、やるべきことをかなり残したまま受験に臨んだことに後悔がありました。本番も得意だった数学で失敗し、他の教科でもうまくいかず。不合格は当然の結果でもありました。そして、現役の頃はその弱さから、「このまま合格して大学でうまくやっていけるのだろうか」「まだやり残したことはある」といった思いがあり、合格が本当に良いものなのか、葛藤すら抱えていたのです。

    そして直面した不合格。だったらもっと自分に磨きをかけるため「もう一度チャンスをくれ」と。その思いを胸に、浪人への覚悟はいち早く決めました。


    再挑戦の第一歩

    浪人生活を始めるとき、多くの人が予備校などの所属先を考えます。私も相当悩みました。百聞は一見にしかずということで、実際東京に赴いて駿台の体験授業を受けましたが、それでもなお地元に残るか東京で下宿するかで頭を悩ませ続け、行き詰まった私はここで初めて泣いてしまったのを憶えています。やはり受験とは辛さも伴うもの。それまでは実感のなかった「もう一年」という大きな選択を前にして、一度は屈してしまいました。

    最終的には、家族や先生に相談しながら、長期戦を乗り越える上で自分の過ごしやすい方として、地元に残って新たな生活を始めることに決めました。このとき母校の先生がかけてくれた言葉を今でも憶えています。

    大事なのはどこで勉強するかよりもどう勉強するかだ、と。

    これは再スタートの覚悟を決める上で印象的な言葉でした。今でも思うことですが、何事においても主体性が鍵を握っています。特に受験において誰かに依存していては非生産的な結果しか生まれません。確かに勉強をする環境も非常に大事ですが、受験は自分の工夫次第で大きく変えられるということを、今この記事を読んでくれているあなたにも肝に銘じていただきたいと思っています。


    自分と向き合う2度目の受験勉強

    3月下旬、心機一転として地元の新たな塾に身を置き、もう一度合格に向けて進み始めました。しかし、ふりだしに戻ったわけではありません。浪人の強みは大きく3つあります。これまでの学力の積み上げが1年分大きいこと、現役で一度失敗を経験していること、そして失敗の原因となった弱点を補完するための時間が存分に与えられていること。これらの強みを活かせば、現役生よりも不利であることは決してないはずです。

    しかし、浪人はそんなに甘くはありません。学力の積み上げがあると言っても、勉強の方向性がずれていては伸びが悪く現役生にあっという間に追い抜かされてしまうし、時間も適切に使わなければあっという間に過ぎていきます。浪人生が学力的にリードしているのは当然なので、もはや模試の判定にも安心できない世界でした。現役時にA判定を出していたので、浪人してからの記述模試ではA判定から下がれないと思っていました。そんな浪人期は、未習分野もなく生活スタイルも違う点で、現役の時とは全く違う一年になりました。

    ここで、浪人期に行っていた勉強を記そうと思います。自習ベースの予備校だったのですが、その際に添削や映像授業を頻繁に利用していました。自分の間違い方の癖や答案における論理の不備などを指摘してもらえる添削は大切な武器になります。私は、主に過去問の添削を予備校の先生方にお願いし、浪人期は毎週取り組んでいました。加えて、英語は英作文の添削を秋以降集中的に受けていました。その他にも現役時から使っていたZ会も利用したりと、独りよがりの勉強にならないような工夫を心がけていました。また、映像授業も、自学自習だけでは身につかない考え方をプロから学べる点で強力でした。地方にいながらトップレベルの授業を受けられるのは現代の科学技術の恩恵ではないでしょうか。自分と向き合った勉強を大事にする一方で、プロからフィードバックや新たな知見を得ることは、長い受験勉強をする上でも安心材料となります。

    ところで、時間を適切に使わなければあっという間に過ぎていくと書きましたが、私自身気の緩みはたくさんありました。予備校から帰った後、息抜きと称して無駄な時間を過ごしてしまったことは受験時代の後悔です。確かに、最適なペースで進み続けるのはとても難しく、だらけてしまうこともありますが、一生懸命努力をして臨んだ受験はきっと輝かしい思い出になります。未練のない努力をしてほしいということを、受験を終えた身として伝えさせてください。


    迎えたリベンジの冬

    私は長丁場の受験で勉強の方向性を見失わないように、長期的なスケジュールと、そこから割り出される日々のスケジュールを立てることを大切にしていました。しかし、一年間スケジューリングを行っていたものの、冬になっても完成には程遠く、課題を残したままセンター試験はやってきました。順風満帆に受験が進むとは限りません。ここまでくると、重視すべきは積み上げた学力よりも本番でいかに力を発揮できるかです。私は受験に対する不安や緊張はあまり感じないタイプだったのですが、一発勝負の試験で体調不良でダウンするのはなんとしても避けたい思いがあり、そういう意味での緊張を抱えて臨みました。これも母校の先生から頂いた言葉なのですが、私は、過度に緊張しないように「槍が降っても気にしない」精神を大事にしていました。センター試験の受験会場は自宅からだいぶ離れたところにあり慣れない場所でしたが、多少の緊張があっても緊張している自分を受け止めて落ち着いて受けきることができ、一つ大きな安心を得ることができました。

    最後のセンター試験では、現役時より点数を伸ばし、東大の足切りも越えたものの、9割には届きませんでした。しかし自分は東大に合格する一心で受験をしてきたので、引き下がる意味もありませんでした。合格者のセンター平均点は9割と言われますが、実際は9割に届かなかった合格者も割といる印象です。根拠のない自信は盲進になりかねませんが、これまで培った自分の能力を信じて、怯まず強気でいることは私にとっての合格の秘訣でした。

    センター試験が終われば東大への最後の道が始まります。去年と違ってここで勝負は決着。出した結果が次の進路。なんとしても勝たねばという気持ちは去年より強くなりました。現役の時よりもセンター利用を多く取り入れたり私大受験数を増やしたりと、浪人時は現役時より詰まったスケジュールでした。その分効率よく勉強すべきでしたが、要領の悪かった私は課題を計画通りに進められませんでした。やり残した勉強を仕上げるのが当初の目標だったのに、センター前と同様この時期でもやり残したことはたくさんあって、一年を後悔することもありました。でも腹を括らなければなりません。私は一年間、予備校で毎日現状報告の日記を書いていたのですが、東大受験のために上京する直前の日、覚悟をノートに宣言しました。

    これまでに解いた問題を手にとって振り返ってみて、積み重ねてきたことの多さに気づきました。何もかもを完璧にやってきたわけではなく、できずに終わることもたくさんあります。でも、それもこの一年で自分がしてきた選択なので、自分自身で可能性を潰すことなく、最後は合格という“正解”を描けるようにしようと思います。

    合格した今振り返ってみると、この言葉を記して良かったなと思っています。これまでの受験勉強の結晶として、最後に自信を繋いでくれた言葉でした。完璧な準備をして受験に臨める人はいません。そのため、できなかったことに目を向けて萎縮したり不安を感じるのではなく、これまでの自分の道のりを肯定的に認めてあげることが大切です。受験勉強をする上で周りの人に頼ることも時には必要ですが、本番で受験をするのは自分自身なので、自分なりの覚悟を持つことがとても大切なのではないでしょうか。

    ここで、私が出願した併願校について少しお話しします。センター利用は、取りやすい理科大や明治大に加え、早稲田にも出願しました。結果として早稲田以外のセンター利用に合格しましたが、これらは東大受験前に合格が決まるので、取っておけば安心材料になるはずです。一般受験は早慶と明治に出願しましたが、センター利用の合格が濃厚だったこと、移動の負担もあることを踏まえて早慶の受験に絞りました。本命の受験に支障が出ないように併願校の受け過ぎには注意ですが、やはり本命の前に併願校を受験しておくのは良い練習にもなります。

    東大入試本番。この時期はちょうど国内にコロナウイルスが現れ始めた頃なので、体調にはより一層の注意を払っていました。ただでさえ特別な場で、通常とは違った空気感がありましたが、試験も通常通りに運ぶわけではありませんでした。国語は時間が間に合わず、現役時と同じ過ちはしないと一年間注意し続けてきた数学で二の舞を踏み、理科も序盤から詰まり、英語でも挽回できるほどではありませんでした。1日目の夜は、澄ました顔をして実は不安を募らせていた気がします。2日目最後の英語でも、想定外に周りがペンを走らせる音が気になってしまいました。焦って問題に手がつかなくなりましたが、私は、その時取り組んでいた大問から一旦離れ、これまでにない解き順に舵を切って状況をたて直しました。試験ではこれまで通りの平常心で臨む一方で、臨機応変さも大切です。本番でのトラブルは即座に対応できるようできるだけ想定しておいた方が良いので、事前に対策を考えたり調べておくと安心ではないでしょうか。

    色々ありましたが、かくして2度目の3月10日、東京大学への合格を果たしました。もしかしたら失敗していたかもしれないと思うと、改めて合格まで走り抜けられたことに感謝が溢れる一年でした。振り返ってみると、浪人の一年は長いようで意外と短く、自分にとっては一瞬でした。浪人に限らず今受験勉強を頑張っている方には、辛いことも乗り越えて、「今、ここ」を大切に合格への道を歩んでほしいと思っています。


    浪人経験から得たこと

    ここでは浪人経験から得たことを大きく二つに分けて示したいと思います。

    • 途中見出しにも掲げたように、自分と向き合うことは勉強に限らず大切です。受験勉強は、簡単に言えば「分からない」を「分かる」に、そして「分かる」を「解ける」に変えていくものです。自分がこのうちのどこに位置するのかを把握することは、やるべき勉強を決める上での基盤となります。例えば三角関数自体がよく分かっていなければ基本からやり直すことになり、三角関数の基本や公式の意味が分かっているもののいざという場面で運用できないのなら問題集で練習する、といったように立ち位置によって課題は違います。その位置を把握するための手段として有用なのが模試や添削です。実践的な場で自分が出した解答や第三者のフィードバックをもとに、自分が見えていなかった自分まで見つけ出し、成長へとつなげていってください。
    • よく「浪人生は伸びない」と言われますが、決してそんなことはありません。そのように言われるのは、実際に勉強量を増やしても実力が伸びないケースが多いからです。しかし浪人の一年間で大きく成績を伸ばす人もおり、私自身現役時は38点足りませんでしたが、浪人をして合格最低点を16点上回ることができました。点数は学力の本質ではないので証拠とするのもおこがましいですが、ここで言いたいのは自分次第でいくらでも成績を伸ばすことが可能だということです。成績を伸ばす具体的な方法は人それぞれなので、ここで明確な答えを呈示することはできませんが、迷った時には先達の様々な意見を参考にして自分なりの勉強を確立すると良いのではないでしょうか。

    おわりに

    ここまで読んでいただきありがとうございました。私は一年浪人して東大に合格することができましたが、理論を積み重ねるばかりで行動力に欠けた人間でした。正直、もう一度同じ道を経て受験をしても合格する保証はないですし、もっと頑張ればよかったという後悔もあります。だからあくまで参考程度に留めてもらえると幸いです。むしろ大事なのは自分の生き方です。受験勉強、特に浪人となると辛いこともありますが、それを乗り越えた先には今よりももっと素晴らしい自分が咲くはずです。共通テストの導入や指導要領の改訂、そしてコロナ禍という新たな局面での受験が控えていますが、その状況で今できること、やるべきことを見つけて受験勉強に励んでほしいと思っています。

    応援しています。

  • 【東大生が教える】世界史の勉強法

    【東大生が教える】世界史の勉強法

    はじめに

    「範囲が膨大すぎて何から覚えていいかわからない……」
    「覚えたはずなのにすぐにごちゃごちゃになってしまう……」
    世界史について、こんな悩みを抱えている人もいるのではないでしょうか。

    暗記科目の代名詞である世界史には、苦手意識を持つ人も少なくないでしょう。
    ですが、裏を返せば、一度しっかりと覚えてしまえば安定して高得点を狙える科目でもあります。

    今回は、世界史が大の苦手だった私が、苦手を克服しセンター世界史で満点、東大二次で約8割を取ることができた勉強法をご紹介します。


    効果的な暗記のためのポイント

    私が世界史を勉強するときに意識していたのは、以下の4点です。


    1. 復習は反復して行う

    みなさんは、いつ、何度復習をするのか、決めて学習に取り組んでいますか?

    復習は面倒くさいからと放置したり、その結果として、問題を解いているうちに知識の欠落に気付き慌てて復習したり……といったことをすれば、成績の向上は見込めないでしょう。
    何より、一度忘れてしまってから覚え直すのは、とても効率が悪いです。

    受験生ならば一度は聞いたことがあるであろう、エビングハウスの忘却曲線。これに基づいて、忘れきってしまう前にこまめに復習することで、一から覚え直すよりも遥かに少ない労力で記憶の定着を図ることができます。

    記憶は、エビングハウスの忘却曲線に合わせたスパンで繰り返し復習することで定着します。翌日、三日後、一週間後……というように段々間隔を延ばしながら復習に取り組んでみてください。

    「何度も復習をするなんて大変すぎる」
    「世界史にそんなに時間をかけられない」

    と思うかもしれません。ですが、先に述べた通り、ほとんど覚えてない状態から覚え直すのと、ある程度覚えている状態から覚え直すのとでは、労力もかかる時間も違います。何度も繰り返し復習することが、結果として近道になるのです。


    2. 文脈を知る

    ここで言う「文脈」とは、出来事の背景・意義や、出来事と出来事のつながりなど、言わば世界史における事象に関する「ストーリー」です。

    これを知ることで、単なる暗記に陥るのを避けることができるため、知識がごちゃごちゃになりにくくなります。さらには、論述問題にも活かせるようになります。

    「文脈」を意識して授業を聞いたり、教科書を読んだりしてみてください。
    より理解を深めたければ、流れを理解することに重点を置いた参考書を手に取ってみるのも良いでしょう。

    3. 重要なものから覚える

    世界史で出てくる事項が、全て同じ重要性を持つわけではありません。

    絶対に覚えるべき頻出事項から、国公立二次試験レベルのもの、私大レベルのものとまちまちで、受験する大学によっても各事項の重要度は異なります。
    自分の志望校の出題傾向を知り、どこまで覚えなければならないか把握しましょう。

    「覚えるのがどうしても苦手だ」という人は特に、教科書の太字や、一問一答で一番高い重要度がつけられている事項から覚えましょう。
    最重要の事項を覚えて大きな枠組みを作り、そこに必要に応じて細々とした事項を嵌め込んでいくイメージで知識を増やしていくと良いです。


    4. 自分の傾向を知る

    これは世界史に限らず勉強全般に言えることですが、まず自分の傾向を把握することに努めましょう。

    黙読して覚えるのが合っている人もいれば、口に出して覚えることが合っている人、手を動かして覚えることが合っている人もいます。私の知人の中には、「口に出しながら歩き回るのが一番覚えやすい」と言う人もいます。また、記憶力も人によって違います。

    どれぐらいのスパンで復習するのが自分に一番合っているのか、実際に試して探ってみてください。

    私の場合は、具体的なイメージやストーリーを伴った方が覚えやすかったので、資料集で地図と照らし合わせながら出来事の暗記をしていました。

    文化史は特に苦手でしたが、固有名詞を時代やジャンルごとに羅列しただけの暗記に陥ってしまっていたことが原因でした。
    作者と作品名だけを覚えるのではなく、物語のあらすじや絵画の実物を把握するようにしたところ、以前より格段に覚えやすくなりました。

    同様に、どうしても覚えにくい人物や出来事については、自分で調べてみて知識を補完するようにしていました。


    基本の世界史勉強サイクル

    ここで、実際に私が行なっていた勉強サイクルを一例としてご紹介します。

    1. 授業を受ける

    私が受けていた授業は、基本的に先生自作のプリントに穴埋めをしていくスタイルでした。
    このとき、括弧の中に入る単語や年号は絶対に聞き漏らさないように気を付けつつ、先生が喋った内容をなるべくたくさんメモするようにしていました。

     2. その日のうちに復習する

    休憩時間や移動時間、寝る前のちょっとした時間などを使って、その日使ったプリント全てにざっと目を通しました。

    このとき重視していたのは、「その日の授業で扱った範囲の流れがきちんと掴めているか」ということです。

    括弧の中を隠して覚えているか確認することは特にしていませんでした。その代わり、復習中に思い出した授業中にメモしきれなかったことや、因果関係を自分なりに言語化したもの、気付きなどを書き足していました。

    授業中や復習中になるべくたくさんメモを残すようにしていたのは、ストーリーがある方が覚えやすいという自分の傾向を踏まえ、そういう些細な記憶が暗記や思い出すときに役立つことを経験的に知っていたためです。

    3. 3日以内に復習と論述演習をする

    「3日以内に」と書きましたが、模試などでどうしても時間が取れなかったときを除いて、復習は翌日に行っていました。論述演習のタイミングはまちまちでしたが、記憶の定着を図るために必ず3日以内に行っていました。これについては後述します。

    このときの復習では、穴埋めの暗記・確認、穴埋め式問題集の演習を行っていました。間違えたところは時間を置いて見直しをし、ほとんど覚えられたら論述に移る、という形でした。

    4. 翌授業日までに教科書の習った範囲を読む

    世界史のために週に何度もまとまった時間をとる余裕のある人は、おそらく少数です。そして、世界史の教科書は分量も多く、通読するにはかなりの時間と根気が必要になります。

    そのため私は、休憩時間などを活用して次の授業までにその授業で習った範囲を読み、分割して全体を読み切れるようにしていました。

    5. 翌授業日にさっと復習する

    私の場合は、世界史の授業の前に昼休憩があったので、そこで復習していました。
    授業前の休憩でざっと見返す程度でよく、時間が取れなければ前日でも良いでしょう。次の授業までに済ませるのは、内容が混ざってしまうのを防ぐためです。

    このとき授業の内容をほとんど思い出せるようであれば問題なく、思い出せなければ次の分とまとめて復習し、次からの復習のスパンを見直します。こうして、自分に合った復習のサイクルを作りました。


    論述対策について

    ここでは、論述を課す大学を受験する人向けに論述対策について説明します。

    私が推奨するのは、授業で習った範囲の論述問題にすぐに取り組むことです。

    授業の進度にもよりますが、だいたい週2題ほどで十分です。私は、200字〜600字のものを2, 3題、合計800字程度を目安にして毎週取り組んでいました。せっかく解いた問題は、ぜひ先生に添削してもらいましょう。

    論述問題にすぐに取り組むことを推奨する理由は、2つあります。

    まず1つ目は、単純に論述問題に慣れることです。
    早いうちから論述問題に取り組んでいれば、その分多くの論述問題を解くことができます。加えて、論述の作法や論述に必要な知識・着目すべき観点を知り、それ以降の学習に活かすことができます。

    2つ目は、復習の完成度をチェックし、アウトプットすることによりさらに記憶の定着させられることです。
    覚えたつもり・理解したつもりだったができていなかったという事態はよくあります。アウトプットに取り組むことで、それになるべく早く気付き、修正することができるのです。

    ↓論述問題についてはこちらの記事もチェック↓
    【東大二次試験対策】世界史大論述の書き方


    おわりに

    私自身は、世界史は完全なる暗記科目ではないと思っています。論述問題は、暗記していれば解けるような問題ではないからです。

    一方で、一定の知識がなければ話にならないのも確かであり、どこまで覚えなければならないか、見極めながら取り組む必要がある科目です。

    「自分の傾向を知る」で触れた通り、人によって向いている暗記法は様々で、記憶力も違います。様々な方法を試し、自分に合った学習のサイクルをつくってみてください

  • 【東大の授業】イタリア語【第二外国語】

    【東大の授業】イタリア語【第二外国語】

    Ciao!このページではイタリア語選択の紹介をします。

    東大の第二外国語にはイタリア語が存在しますが,
    実は第二外国語としてイタリア語を学べる大学は珍しいのです!
    そのため少しマニアックな人たちが集まるかもしれません(笑)
    イタリア語のクラスは,文一&文二で1クラス,文三で1クラス,理一で2クラス,理二&三で2クラスと他の言語に比べて少なめです。

    イタリア語を選択した理由を聞いてみると,
    旅行でイタリアに行きたいから,イタリア料理が好きだから,サッカーが好きだから,
    世界史で古代ローマ帝国が好きだったから,ローマ字読みで簡単そうだから,など様々ですが,
    実用的に使おうと思っている人は少ないようですね。
    ただ多くの人が口にするのは「イタリア語でよかった!」ということです。
    みんなイタリア愛に溢れているのです。ではその理由を探ってみましょう。

    ①ローマ字読みだからパッと見で読める&発音が簡単

    イタリア語はローマ字読みで発音します。
    studente (生徒) は「ストゥデンテ」,zuppa (スープ)は「ズッパ」と発音します。
    gelato (アイスクリーム) を「ゲラート」ではなく「ジェラート」 ,pesce (魚) を
    「ペスチェ」ではなく「ペッシェ」と発音するなど一部ローマ字読みとは異なる綴りもありますが,
    特殊なものを覚えてしまえばあとは簡単です。また,イタリア語には難しい発音がありません。
    厳密に言うと母音の数が日本語よりも多いらしいのですが,
    第二外国語レベルだとそこまで求められることはあまりないです。
    一つ日本語にはない発音を挙げるとすれば巻き舌の「r」の発音です。
    でも巻き舌ができなくてもそれっぽく言えば通じるので大丈夫です。

    ②先生が優しい

    東大のイタリア語の先生方はとても優しいです。怒ったりしません。
    またこれは東大生にとっては大切な情報なのですが,イタリア語の先生方は成績評価に寛容です。
    理不尽に低い成績をつけるようなことはありません。
    他の言語と同じくらい勉強すれば他の言語より良い点数が返ってくると思って良いかもしれません。

    ③イタリアへの憧れが深まる

    イタリアといえばローマ,ヴェネツィア,フィレンツェ,ミラノ,ナポリなどお馴染みの観光都市がたくさんあります
    またイタリア料理は日本人の口に合うと言われていて, パスタやピッツァ,リゾット,チーズ, ジェラートやティラミスなど美味しいものがたくさんあります。
    授業でイタリアのことが紹介されるとイタリアに行きたい欲が高まってしまいます。
    そんな素敵なイタリアのことを学んでいれば,自然と語学へのモチベーションも高まりますね!(?)

    イタリア語選択の素晴らしさは伝わったでしょうか?
    第二外国語としてはまだまだマイナー言語かもしれませんが,とても良い言語です!
    ぜひぜひオススメしたいと思います。
    それではみなさん,第二外国語はイタリア語へ!!

    (記事執筆:2018.06.02)

  • 法学部4年生Hさんの1日

    法学部4年生Hさんの1日

    法学部のHです。長崎県出身で東京暮らしももう4年目です。
    つまり東京大学に入って約1200日も経ったわけですね…。早い…。
    そんな1200日の中から普通の1日を抜き出してみようと思います。

    7:30~7:50 起床・準備 

    今日は火曜日。
    スマホのアラームが鳴ったら私の一日は始まります。
    実家に住んでいた頃は「目覚まし時計って意味あるの?全然聞こえないんだけど?」と思っていた私でしたが、一人暮らしを始めてからは自力で起きることができるようになりました。
    危機感って大事ですね。
    朝はコンビニでお茶とおにぎりを買うことにしているので、パパっと仕度を済ませてすぐ「いってきます」します。
    一人暮らしなので「いってきます」って言う相手いないんですけどね。

    7:50~8:30 登校 

    私は「東京に進学しても絶対に満員電車で通学したくない」と固く決めていたので、「大学の近く」という条件だけで家を決めました。
    おかげで自転車を5分くらい漕ぐだけで登校できちゃいます。楽ですね。
    コンビニで買った朝ご飯を1限の教室でほおばりながら漫画アプリを読んで授業開始を待ちます。

    8:30~10:15 1限「消費者法」 

    起きて1時間ですが授業が始まります。頑張れ自分。
    1限の授業は「消費者法」です。
    私の机には消費者法判例集、ポケット六法、レジュメが広げられています。

    判例集というのは、過去の裁判の中から今後法律を運用していくなかで
    重要な判決がなされた裁判を集め、その判決の主旨や解説を
    載せている冊子のことです。

    例えば今まで「〇〇法××条の△△という規定は□□という場合を含むのか」
    ということが学者の間などで争われていた状況があり、
    その□□の場合が含まれるのかどうかというのが
    具体的に争われた事件があったときに、
    「最高裁は□□の場合を含まないと解釈する」という判決が出されて、
    これは消費者法を勉強する中で大事だ!ということになれば
    消費者法の判例集に載せられたりする、ということです。

    消費者法は消費者に関わる法律を学ぶ授業であり、そのような学問分野です。民法を始め消費者契約法、割賦販売法、特定商取引法などの法律が扱われます。

    これらは「契約」に関係している法律であり、消費者がよく結ぶような契約について、契約の対象となる物や契約の結び方に着目して消費者を保護する目線で立法されている規定が含まれています。これらの主要な規定などを見て、どのような立法がされているか、その規定が実際の裁判ではどのように活きているか、などを学びます。
    私自身も生活の大部分を消費者として生活しているので、おおいに親しみを覚えました。

    10:30~13:00 カフェで勉強 

    この日は2限の授業はありませんでした。
    しかしお昼ご飯を食べるには早いですね…。
    よし!カフェでオシャレに勉強しよう!
    大学近くにあるお気に入りのコーヒーチェーンまで自転車で移動し、
    270円のアイスコーヒーで2時間半粘ります(笑)

    何を思ったか翌月に統計検定という謎の検定を受けることにしてしまった私は、
    統計学の教科書を先輩から譲り受け、統計の知識ゼロの状態から勉強を始めました。

    授業もそんなに多くないので私はこういう空いた時間が多く、
    その学期に取っている科目の教科書だったり全く法律関係ないけど興味があるから読んでいるだけの教科書だったりを、カフェでよく読んでいます。

    13:00 ラーメン 

    昼ご飯はこれまた大学の近くにあるラーメン屋です。
    本郷キャンパスには学生食堂はもちろん、付近にもご飯を食べるところはたくさんあります。

    ただ、12時台は昼休みの学生、教員、近所のマダム、
    近所の工事現場のおじさん、などでどこも並んだり混んだりします。
    せっかちな私は食事のために列に並んだり待ったりしたくないので、
    13時まで待ちます。

    13時になれば大学も会社もだいたい昼休みが終わるので、
    並ばずに空いた店内でゆっくりラーメンをすすります。
    余談ですが九州人はすぐ豚骨細麺が正義だと主張しますが、
    私は太麺の豚骨醤油とか味噌とかが好きです。

    13:30~14:40 図書館で勉強 

    ラーメンを食べても4限までまだ時間があるので
    図書館で統計の勉強の続きをします。
    大学の図書館ではもちろん「本を読む」「本を借りる」ということもしますが
    (ただしここでいう本とは学問の本であり、小説とかは置いてないです。たしか。)、「勉強をする場」というのも図書館の大きな役割です。
    カフェに比べると無料で使える点が良いところですが、オシャレさは減ります(笑)

    14:55~16:40 4限「法医学」 

    朝早く起きて勉強してお腹いっぱいラーメンを食べてからの授業は眠いですね。頑張れ自分。
    4限の授業は「法医学」です。
    法学部の講義ですが医学部の教授が担当されています。

    法医学というのは法律問題に関わる問題を医学的な視点・知識から解決する学問、というふうに私は理解しています。

    例えば法学部で刑法を学ぶときに「XさんがAさんを殺すつもりで毒薬を飲ませた。しかし致死量ではなかったためAさんは気絶しただけだった。そこにXさんと全く関係のないYさんが、Aさんが気絶しているのを見て日頃の恨みを晴らすためナイフで刺し、Aさんを死に至らしめた。このときX,Yそれぞれにどのような罪が成立するか」という問題があったとします。

    法律を学ぶうえではこの文章をただ受け入れるだけで良いのですが、
    実際の社会では、Aさんの死体や現場を調べて、毒薬は致死量ではなかったのか、毒薬の効果で気絶したのか、ナイフによる攻撃が死亡の原因なのか、など様々なことを調べなければなりません。
    それをやるのが法医学という学問を学んだ法医学者たちです。

    法医学者になるという法学部生はほとんどいませんが、
    検察官などの法曹関係に就く人は多いので、法学部生が学んでおいて損はない授業と言えます。

    この授業では日本や海外の解剖制度や、所見の判断方法などを学びました。
    余談ですが担当教官は私が東大を受けるきっかけのきっかけになった本に出てきた人で、授業が始まってから「あれ?もしかしてこの先生あの人じゃない?すごっ」と感動しました。東大に来た甲斐があったと感じた瞬間でした。

    17:00~18:00 一人カラオケ 

    今日はたくさん勉強した(つもりな)ので自転車を漕いで隣駅のカラオケ屋に行きました。
    趣味があまりない悲しい人間なのですがカラオケにはよく行きます。一人で。
    ストレス発散にもなるし週に1回は行きます。ダイエット効果もあればいいのに…。

    18:30 帰宅 

    弁当屋さんでお気に入りのチキン南蛮弁当を買って帰宅です。

    19:00~24:00 家でまったり 

    家に帰ると勉強する気は起きないので日中に外で勉強しておいて、
    夜は家でまったりする作戦です。
    基本的にYouTubeでお笑い番組を見たり、漫画を読んだりしてます。
    お笑い番組を見るときは一人で爆笑したり独り言でツッコんだりしています。怖いですね。
    まったりしたあとは明日の天気を確認し、スマホのアラームをセットして寝ます。おやすみなさい。

  • 農学部3年生Kさんの1日

    農学部3年生Kさんの1日

    農学部のKです。鹿児島県出身、東京に暮らし始めてはや3年。最近引っ越したので、新しい家にもやっと慣れてきたところです。
    農学部の一日はほかの学部と結構異なっているかもしれませんね。それでは私の一日が始まります。

    7:00~8:00 起床・準備

    目覚まし時計を止めて、時間を確認することから私の一日は始まります。今日は火曜日。一限があるので、しっかりと起きなきゃいけません。目覚ましには自分の好きな曲を設定しているのですが、朝が苦手&スヌーズ機能のためにその曲を聴きすぎて、その曲が流れるたびにちょっとハッとします。スマホや目覚ましはベッドから手を伸ばしても届かない場所に置くことがポイントですね。
    朝ごはんはバイト先のパンです。朝ご飯の準備をするのはなかなか大変なのでバイト先のパンを焼きなおしておしまいです。パン屋でバイトしててよかったです。やっぱり朝ご飯を食べた方が一日頑張れますね。それではいってきます。

    8:00~8:30 登校

    今日も満員電車で通学です。どこからこんな人がでてくるのかと思うくらい東京の朝の電車は凄い人です。人の波に揉まれ、押しつぶされ今日も強く生きていきます。一限には何とか間に合いました。

    8:30~10:15 1限「森林風景計画学」

    まずは一限に間に合った自分をほめてあげます。頑張った自分。
    一限の授業は「森林風景計画学」です。何をする授業なんだろうと思う人も多いと思います。皆さんはどんな風景に感動しますか? どんな風景をきれいだなと思いますか? どんな風景が好きですか? いやいやそんなの人によって違うでしょ。って思いますよね。実はそういうわけでもありません。いろんな側面から景色を評価・分析することで風景が人に与える影響や、人が好む風景を知ることができます。何気なく見てる風景の中にも、いろんな考え方が潜んでいます。普段街を歩く時の見方が変わって面白いです。

    10:30~13:00 休憩と昼食

    二限は授業が入っていませんでした。農学部の3年生に与えられる控室で課題したり、サークルの準備したり、ご飯食べたり、昼寝したり。家に帰るとやる気がでないので、できるだけ学校でいろいろ済ませちゃいます。あんまり人が来ない部屋なので、ほぼ独り占めでとても快適な部屋です。やっぱり休憩も必要ですね。最近の休憩のお供は酪王カフェオレです。美味しい。

    14:00~17:00 実習

    今日の実習は公園で蝶を捕まえる実習です。直径60cmくらいありそうな網をもって蝶々を追いかけまわします。蝶々を捕まえるなんて小学生以来です。大きな網をもって大の大人が走り回っているので、子供からは羨望のまなざしで見られ、大人からは変な目で見られます。アオスジアゲハを捕まえたかったのに、速いし、とんでる場所が高いしで捕まえられませんでした。

    実際に捕まえて何をするのかというと、蝶を種類ごとに分けて、それぞれの数を数えます。過去のデータと合わせて統計的な処理を行うことで、その蝶にとってその公園が適している環境なのかどうかといったことが考察できます。農学部ではこのように実際に外に出て何かをすることがとても多くなっています。そのおかげで日焼けして真っ黒です。

    18:00~21:30 バイト

    学校から帰るとバイトに行きます。最近始めたパン屋のバイトです。まだまだ下っ端ですが早く戦力になれるように頑張ります。幼稚園の頃、移動販売のパン屋が家の近くに来てて、その影響でパン屋にあこがれてました。バイトだと小さいころなりたかったものに関わることもできてとても楽しいです。接客業を初めて体験して、普段から店員さんにやさしくしようと思ってます。

    22:00~23:00 帰宅

    ただいま。バイトから帰ると正直へとへとです。ずっと立ち仕事はきついです(歳のせい?)。ご飯を食べてゆっくりお風呂につかります。今の家はバス・トイレ別なのでお風呂につかることができます。幸せ。

    23:00~24:00 自由時間

    昼間に終わらなかったしないといけないことをしたり、自由に時間使ったりしてます。課題とかがない時は基本的にぼんやりテレビを見ているか、マンガを読んでいるか、お笑いの動画を見ています。最近はなぞに小梅太夫の研究をしています。そろそろ寝なきゃなあ。

    24:00~25:00

    あれ、寝ようと思ってたのにいつの間にかこんな時間。なんてことは日常茶飯事です。ほんとは日付が変わる前に寝たいところなんですが、ついつい夜更かししちゃいますね。明日も朝から農場で実習なのでいい加減寝ないと。それではおやすみなさい。

    (最終更新:2017/08/21)