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  • 【2026最新】東大二次試験の教室 文系編 【駒場キャンパス】

    【2026最新】東大二次試験の教室 文系編 【駒場キャンパス】

    はじめに

    東大の二次試験で、自分の受験教室がどこになるか、会場はどんな雰囲気なのかなどが気になる人も多いでしょう。

    この記事では、机の広さやリスニング音声の聞き取りやすさ、トイレの混雑度合いなどを、FairWindメンバーへのアンケートをもとに、科類別でお伝えします!

    今回は、駒場キャンパスで受験をする文系の教室についてご紹介します。
    ここで紹介している教室の一覧は以下のようになります。

    駒場11号館、駒場13号館、駒場900番教室、駒場7号館、駒場12号館、駒場1号館、駒場5号館です(本記事での掲載順)。

    理系の方は、本郷キャンパスの記事を参照してください

    なお、これは2025年度までの情報です。科類ごとの教室の割り振りは年によって変わる可能性も十分考えられるので、あくまで参考程度にとどめてください。詳しくは、受験票や大学のホームページなどもあわせてご確認ください。

    文科一類

    駒場11号館

    英語リスニングの聞こえやすさ
    ★★★★☆ 3.8/5  やや聞き取りやすい

    トイレの空き具合(星が多いほど空いている)
    ★★★☆☆ 3.1/5  普通

    大きな教室でも、教室後方の天井にもスピーカーがついていて、かなり聞き取りやすかったという声がありました。一方で、「音質が悪い」「こもっているように感じた」という声もあり、教室によって差がありそうです。

    11号館はトイレの数が少なく、混雑するそうです。
    混雑していることを見越して、休み時間になったら早めにトイレへ行っておきましょう。
    周辺には常設野外トイレ(7号館前)や仮設トイレ(昨年度は12号館横など)があるので、そちらを利用するのもいいですね。

    椅子は、後ろの机に接合する形で座面が折り畳まれており、座るときに座面をおろすタイプのものが多いです。権利の関係で写真を掲載することはできませんが、「大学 椅子 一般的」などと検索して画像タブを開いていただければ、似たものが出てきます。
    後ろの机と繋がっているため、「椅子が引けない」「前の人の上着や髪がかかってきた」などの声がありました。硬めの椅子なので、気になる人はクッションなどを持ち込んでも良いでしょう。

    また、「机は少し斜めに傾いていた」との声や「狭く解答用紙が広げられなかった」などの声が聞かれました。

    駒場13号館

    英語リスニングの聞こえやすさ
    ★★★★☆ 3.6/5  やや聞き取りやすい

    トイレの空き具合
    ★★★☆☆ 2.9/5  普通

    13号館には広い教室が多くあります。
    比較的前の列に座っている人はリスニング音声が聞き取りやすい一方、「後ろの列に座っている人は聞き取りにくい」といった声がありました。また、「想像より音が小さかった」という声もありました。
    普段からリスニングの音源をあえて離れたところに置いて練習すると良いでしょう。

    こちらも、11号館と同様、館内のトイレは混雑しているそうです。早めにトイレに行くことや周辺の屋外のトイレを利用することを意識すると良いでしょう。詳しくは11号館のセクションで紹介しています。

    椅子については、11号館と同じく後ろの机に接合する形で座面が折り畳まれており、座る時に座面をおろすタイプで、冷たいうえに固いとのことです。苦手な方は、クッションを持っていくことをおすすめします。ただし、クッションを使用する際は、試験官に事前に申告しておきましょう。

    机について、縦幅が狭いうえ、前の人の椅子が机と接合しており、「前の人の背中に問題用紙が当たるくらいだった」「解答用紙が広げられなかったので折って解いた」「机が手前に前傾していて書きにくかったなどの声が聞かれました。転がりにくい筆記用具を使うと良いでしょう。
    また、一つの長机を何人かで使う形式のため、隣の人がトイレに行く際は、自分も一度立たなくてはいけないそうです。協力していきましょう!

    駒場900番教室

    英語リスニングの聞こえやすさ
    ★★★☆☆ 2.6/5  普通

    トイレの空き具合
    ★★★★☆ 3.5/5  やや空いている

    男子トイレは少し混むようです。

    900番教室は待ち時間を含め、非常に寒いです。
    試験中はもちろんのこと、休憩時間や席を立つ際にも、使えるような防寒具を事前に準備しておくようにしましょう。

    リスニングについては、音質はさほど気にならなかったとの意見もありましたが、広い大講堂であるため、端や後方の席では、反響によって聞こえづらい可能性があります。

    椅子や机の構造は、11・13号館と同様で、机の縦幅が狭いため、解答用紙を折るなどの工夫が必要になりそうです。

    机同士の間隔も狭く、「出入りが面倒だった」「脚が窮屈だった」という声もありました。

    他にも、駒場1・7号館などが試験会場になることも

    駒場1号館については文科三類の章を、駒場7号館については文科二類の章を参照してください。

    文科二類

    駒場7号館

    英語リスニングの聞こえやすさ
    ★★★★☆3.7/5  やや聞き取りやすい

    トイレの空き具合
    ★★☆☆☆ 2.1/5  やや混雑する

    リスニングの音声について、「思ったよりは聞きやすかった」という声と、「少し聞きづらかった」という声の両方がありました。

    トイレは、混雑することが多いそうです。7号館は1、3階に男子トイレ、2、4階に女子トイレがあるので、気をつけるようにしましょう。
    また、7号館前にある常設野外トイレの使用なども考えてみると良いでしょう

    7号館の椅子は、他の多くの教室と同様、後ろの机に接合する形で座面が折り畳まれており、座る時に座面をおろす形状です。これについては、11号館のセクションで詳しく説明しています。「体を動かすと椅子も一緒に前後に動いて座り心地が悪かった」という意見もありました。
    また、椅子、机ともに狭いことが多く、「試験終盤にはお尻が痛くなった」という声もありました。

    クッションの持ち込みは認められているので、13号館の場合と同様に持っていくと良いでしょう。

    駒場12号館

    英語リスニングの聞こえやすさ
    ★★★★★ 4.8/5  聞き取りやすい

    トイレの空き具合
    ★★★☆☆ 2.7/5  普通

    リスニングの音質についてはとても鮮明との回答が多かったですが、「聞き取りづらかったが、教室が狭めだったのもありなんとか問題は解けるレベルには聞き取れた」という声もありました。

    トイレはかなり混雑することがあるそうです。昨年度は近くに仮設トイレがありました。「仮設トイレの方が空いている」という声が多いので、使ってみるのも良いでしょう。

    椅子や机については、多くの教室と同様で、椅子は後ろの机に接合する形で座面が折り畳まれており、座る時に座面をおろす形状のものが多く、机は狭く傾いていることが多いです。「机同士の間隔が狭く、慣れるまで窮屈に感じた」という声もありました。しかし、机と独立していて自由に動かせる椅子が配備されている教室もあるそうです。

    文科三類

    駒場1号館

    英語リスニングの聞こえやすさ
    ★★★☆☆ 2.7/5  普通

    トイレの空き具合
    ★★★★☆ 3.8/5  やや空いている

    リスニングについては、教室が小さいことも相まって、比較的聞き取りやすい場合が多いようです。
    一方、「音質が悪かった」という声も一定数あり、教室や使用するスピーカーによっては聞こえにくいこともあるそうです。

    トイレに大きな問題は無いようでした。しかし、場所がわかりづらく困った人もいるため、あらかじめ場所を確認しておくと良いでしょう。

    椅子は自由に動かせるタイプで1人1人独立しており、机は可動式で1つの机を2人で使用するものです。机や椅子については、大抵の人が満足していたようです。一方で、机を複数人で使うため、「隣の人が消しゴムを使ったら机が揺れた」という声もありました。

    駒場5号館

    英語リスニングの聞こえやすさ
    ★★★★☆ 3.7/5  やや聞き取りやすい

    トイレの空き具合
    ★★★☆☆ 3.1/5  普通

    音声については、基本的に反響も少なく明瞭なことが多いそうですが、スピーカーからの距離や教室によっては聞こえにくいことがあるそうです。

    トイレは階によって数が異なり、男子の個室は混雑しやすいようです。
    違う階のトイレや7号館前の常設野外トイレを使った人もいるそうです。「仮設トイレは空いていた」という声もありました。
    また、列に並んでいる時間を有効活用するために、「参考書や書き込んだルーズリーフを持っていくのがおすすめ」などのアドバイスがありました。

    椅子や机に関して、椅子は座面が普段は畳まれているもので、机は前の椅子にくっついているものです。
    椅子は、「柔らかく座り心地が良い」との感想がありました。小柄な方にとっては机と椅子が少し遠く感じるかもしれません。
    机は狭いという声はなかった一方、「机がくっついて3人で共有だったため、真ん中の人は席を立つ際両隣のどちらかの方に声をかける必要があり、少し大変だった」との声も聞かれました。

    他にも、駒場12・13号館などが試験会場になることも

    駒場12、13号館についてはそれぞれ文科二類、文科一類の章を参照してください。
    教室周辺のトイレが混んでいる場合は、建物の外の仮設トイレも有効活用すると良いでしょう。

    おわりに

    以上が、FairWindメンバーへのアンケート結果に基づいた受験教室の情報です。

    どの教室で受けることになっても、事前に様々な音質のリスニング音源で練習しておくことや、狭い机でも集中して受けられるようにいつもと違う環境に慣れておくことが大切です。

    最後に、紹介しきれなかったアドバイスを紹介します。

    • 教室にもよりますが、試験が終わってから30分〜1時間程度は退室することができないので、時間の使い方を考えておきましょう。また、帰りの新幹線などは時間に余裕をもって取っておきましょう。
    • 制服と私服の割合は半々くらいでした。慣れている服装で平常心を保ちましょう。
    • 部屋によって寒かったり、暑かったりするので、温度調整しやすい服装で行きましょう。
    • 駒場キャンパス内にはコンビニはなく、周辺にも少ししかないので、お昼ご飯はあらかじめ用意しておきましょう。
    • スマホの接続が悪くなることがあるので、リスニング教材や音楽はダウンロードしておきましょう。
    • 休み時間や試験終了後に、他の受験生が試験に関して話す声が聞こえてきて焦るかもしれませんが、自分のペースを保って、次の科目へしっかり切り替えて挑みましょう。

    受験教室の状況は、年によって変わります。また、教室ごとの差はそこまで大きくないので、この記事での評価があまり高くない教室に当たっても心配しすぎる必要はありません。どの建物に割り当てられたとしても、自分の力が発揮できるよう準備をしておきましょう。

    皆さんが本番で最大限の力を発揮できるように応援しています!

  • 【2025最新】東大二次試験の教室 文系編【駒場キャンパス】

    【2025最新】東大二次試験の教室 文系編【駒場キャンパス】

    はじめに

    *2024年までの情報となっています。本年度の記事は、こちらの駒場キャンパスの記事をご確認ください。

    東大の二次試験で、自分の受験教室がどこになるか、会場はどんな雰囲気なのかなどが気になる人も多いでしょう。

    この記事では、机の広さやリスニング音声の聞き取りやすさ、トイレの混雑度合いなどを、FairWindメンバーへのアンケートをもとに、科類別でお伝えします!

    今回は、駒場キャンパスで受験をする文系の教室についてご紹介します。
    ここで紹介している教室の一覧は以下のようになります。

    駒場11号館、駒場13号館、駒場900番教室、駒場7号館、駒場1号館、駒場12号館、駒場5号館です(本記事での掲載順)。

    理系が受験する本郷キャンパスの記事はこちら

    なお、科類ごとの教室の割り振りは年によって変わる可能性も十分考えられるので、あくまで参考程度にとどめてください。詳しくは、受験票や大学のホームページなどもあわせて確認してください。

    文科一類

    駒場11号館

    英語リスニングの聞こえやすさ
    ★★★★☆ 3.6/5  比較的聞き取りやすい

    トイレの空き具合
    ★★★☆☆ 3.1/5  少し並んだ

    11号館はトイレの数が少なく、混雑するそうです。
    混雑していることを見越して、休み時間になったら早めにトイレへ行っておきましょう。
    加えて、周辺には常設野外トイレ(7号館前)仮設トイレ(昨年度は12号館横など)があるので、そちらを利用するのもいいですね。

    椅子は、後ろの机に接合する形で座面が折り畳まれており、座る時に座面をおろす形状のものが多いです。(権利の関係で写真を掲載することはできませんが、「大学 椅子 一般的」などと検索して画像タブを開いていただければ、似たものが出てきます。)
    後ろの机と繋がっているため、椅子が引けないとの声や前の人の上着や髪がかかってきたなどの声がありました。

    また、少し斜めに傾いていたとの声狭く解答用紙が広げられなかったなどの声が聞かれました。

    駒場13号館

    英語リスニングの聞こえやすさ
    ★★★★☆ 3.5/5  比較的聞き取りやすい

    トイレの空き具合
    ★★★☆☆ 2.9/5  少し並んだ

    13号館には広い教室が多くあります。
    比較的前の列に座っている人はリスニング音声が聞き取りやすい一方、後ろの列に座っている人は聞き取りにくい、といった声がありました。
    普段からリスニングの音源をあえて離れたところに置いて練習すると良いでしょう。

    こちらも、11号館と同様、館内のトイレは混雑しているそうです。早めにトイレに行くこと周辺の屋外のトイレを利用することを意識すると良いでしょう。(詳しくは11号館のセクションで紹介しています)

    椅子について、11号館と同じく後ろの机に接合する形で座面が折り畳まれており、座る時に座面をおろすタイプで、冷たいうえに固いとのことです。苦手な方は、クッションを持っていくことをおすすめします。(クッションを使用する際は、試験官への申告をしておきましょう。)

    について、縦幅が狭いうえ、前の人の椅子が机と接合しており、「前の人の背中に問題用紙が当たるくらいだった」「解答用紙が広げられなかったので折って解いた」など、苦労話が聞かれました。
    また、一つの長机を何人かで使う形式なため、隣の人がトイレに行く際は、自分も一度立たなくてはいけないそうです。協力していきましょう!

    900番教室

    英語リスニングの聞こえやすさ
    ★★☆☆☆ 2.3/5  少し聞き取りにくい

    トイレの空き具合
    ★★★☆☆ 3.5/5  比較的空いている

    900番教室は待ち時間を含め、非常に寒いです。
    試験中はもちろんのこと、休憩時間や席を立つ際にも、使えるような防寒具を事前に準備しておくようにしましょう。

    リスニングについては、音質はさほど気にならなかったとの意見もありましたが、大講堂の広さ故の聞こえづらさはあるようです。

    椅子や机の構造は、11・13号館と同様で、机の縦幅が狭いため、解答用紙を折るなどの工夫は必要そうです。

    他にも、駒場1・7号館などが試験会場になることも

    駒場1号館については文科三類の章を、駒場7号館については文科二類の章を参照してください。

    文科二類

    駒場7号館

    英語リスニングの聞こえやすさ
    ★★★☆ ☆3.1/5  少し聞き取りにくい

    トイレの空き具合
    ★★★☆☆ 2.1/5  とても並んだ

    音声について、「思ったよりは聞きやすかった」という声もありましたが、少し聞きづらさもあるそうです。

    トイレは、混雑することが多いそうです。7号館は1、3階にのみ男子トイレ、2、4階にのみ女子トイレがあるので、気をつけるようにしましょう。
    また、7号館前にある常設野外トイレの使用なども考えてみると良いでしょう。

    7号館の椅子は、他の多くの教室と同様、後ろの机に接合する形で座面が折り畳まれており、座る時に座面をおろす形状です。(11号館のセクションで詳しく説明しています。)
    椅子、机ともに狭いことが多く、試験終盤にはお尻が痛くなった、という声もありました。

    クッションの持ち込みは認められているので、13号館の場合と同様に持っていくと良いでしょう。

    駒場12号館

    英語リスニングの聞こえやすさ
    ★★★★☆ 4.2/5  とても聞き取りやすい

    トイレの空き具合
    ★★★☆☆ 2.7/5  少し並んだ

    リスニングの音質はとても鮮明との回答が多かったですが、「聞き取りづらかったが、教室が狭めだったのもありなんとか問題は解けるレベルには聞き取れた」という声もありました。

    トイレは、空いていることも多いそうですが、混雑することもあるそうです。昨年度は近くに仮設トイレがあったので、そちらを使ってみるのも良いでしょう。

    椅子や机については、多くの教室と同様で、椅子は後ろの机に接合する形で座面が折り畳まれており、座る時に座面をおろす形状のものが多く、机は狭く傾いていることが多いです。しかし、机と独立していて自由に動かせる椅子が配備されている教室もあるそうです。

    文科三類

    駒場1号館

    英語リスニングの聞こえやすさ
    ★★★☆☆ 3.1/5  少し聞き取りにくい

    トイレの空き具合
    ★★★☆☆ 3.8/5  比較的空いている

    リスニングについて、教室が広くないことも相まって、たいてい聞き取りにくいことはないようです。
    一方、アンケートで音質が悪かったと答えている方も一定数おり、教室や使用するスピーカーによっては聞こえにくいこともあるそうです。

    トイレに大きな問題は無いようでした。しかし、場所がわかりづらく困った方もいるため、あらかじめ場所を確認しておくと良いでしょう。

    椅子は自由に動かせるタイプで1人1人独立しています。も可動式で、1人1つの机がある教室と、1つの長机を2人で使用する教室があります。机や椅子については、大抵の方が満足していたようです。一方で、机を複数人で使うため、隣の人が消しゴムを使ったら机が揺れたという声もありました。

    駒場5号館

    英語リスニングの聞こえやすさ
    ★★★☆☆ 3.4/5  比較的聞き取りやすい

    トイレの空き具合
    ★★★☆☆ 3.1/5  少し並んだ

    音声については、基本的に反響も少なく明瞭なことが多いそうですが、教室によっては聞こえにくいことがあるそうです。

    トイレは階によって数が異なり、男子の個室は混雑しやすいようです。
    違う階のトイレや7号館前の常設野外トイレを使った人もいるそうです。

    椅子や机に関して、椅子は座面が普段は畳まれているもので、机は前の椅子にくっついているものです。
    椅子は、柔らかく座りごこちが良いとの感想がありました。
    机は狭いという声はなかった一方、「机がくっついて3人で共有だったため、真ん中の人は席を立つ際両隣のどちらかの方に声をかける必要があり、少し大変だった。」との声も聞かれました。

    他にも、駒場12・13号館などが試験会場になることも

    駒場12、13号館についてはそれぞれ文科二類、文科一類の章を参照してください。
    教室周辺のトイレが混んでいる場合は、建物の外の仮設トイレも有効活用すると良いでしょう。

    おわりに

    以上が、FairWindのメンバーの受験体験に基づいた受験教室の情報です。
    取り上げた教室のうち、多くの教室で共通していることは、机が長机であること・椅子が折り畳み式であることです。普段の東大模試などでこのような形状の机や椅子を使う機会は少ないと思いますので、心づもりしておくと良いでしょう。

    受験時の環境は想像以上に、試験でのパフォーマンスにも大きく影響しますので、予め様々な対策を考えておきましょう。

    そして、試験が終わってもすぐに帰宅できるわけではありません。各教室内で退室順が決まっているため、試験終了後すぐに退室できた人もいれば、1~2時間程待機していた人もいます。

    「1日目と2日目で退室順が逆になっていた気がします。試験終了後の待ち時間はかなり暇なので本とか持って行くのがいいかもしれません」、「帰りの新幹線がギリギリで東京駅で走らなくてはならなくなったので、受験生の皆さんは余裕を持って新幹線を取りましょう」というアドバイスも聞かれました。

    1日目終了後の過ごし方は2日目へ向けた勉強面、メンタル面の調整に影響を与えることもあると思いますので、皆さんなりの工夫を考えておくと良いでしょう。

    では最後に、受験を控えた皆さんへいくつかアドバイスをお伝えします。

    • 寒暖差に弱い人は特に、体温調節しやすい格好をしていきましょう。
    • 本番の心持ちはとても大事です!慣れない環境での試験で緊張もするだろうけど、むしろ楽しんでいきましょう!
    • スマホの接続が悪くなることがあるので、リスニング教材や音楽はダウンロードしておきましょう。
    • 駒場キャンパス内にはコンビニがなく、周辺にも1つしかありません。お昼休みに調達する余裕はありませんので、昼食は用意しておきましょう。
    • トイレの行列に時間が取られてしまうと焦りに繋がることもあります。単語カードや自分でまとめたルーズリーフなど、簡易な勉強道具を持っていきましょう。
    • 教室によって多少差はありますが、あらかじめ知っておけば教室によって大きく点数が変わることはありません。受験する教室に一喜一憂しすぎずに、頑張っていきましょう!

    環境は年度やその時の状況によって大きく変わりますが、しっかりと準備していれば臨機応変に対応できます。
    この記事が少しでも助けになれば幸いです。
    皆さんが本番で最大限の力を発揮できるように応援しています!

  • 文系向け理系科目の克服法

    文系向け理系科目の克服法

    はじめに

    みなさんこんにちは! この記事では、受験勉強の中での大きな課題の一つである、苦手科目の勉強の仕方についてお話しします。

    数学や理科が苦手で、点数を伸ばす勉強法がわからない……

    理系科目で足を引っ張ってしまってテストの結果が良くない……

    などなど、理系科目に関する悩みを持つ文系の方は多いのではないでしょうか。

    私自身、高校生の時は理系科目がすごく苦手でした。しかし、試行錯誤しながら確立した勉強法を続けることで、最終的に東大2次試験に対応できる数学力を身につけることができました。また、共通テスト理科基礎の点も安定するようになりました。

    ここでは、実際に私が実践していた勉強法や問題を解く際のコツを紹介していきます。

    この記事は、数学や理科に苦手意識がある文科生の方に特に読んでいただきたいです。勉強法を少し変えてみるだけで克服への道が見えてくるはずです。

    一緒に苦手科目克服への一歩を踏み出しましょう!

    数学の勉強法

    まずは、数学の勉強法や問題を解く際のコツについて、共通テストと東大2次試験に分けて説明していきます。

    共通テスト数学の勉強法

    最初に、共通テストの形式について軽く説明します。

    数学ⅠA・数学ⅡBCともに試験時間70分でマーク式です。

    2024年までの旧課程共通テストの傾向でいうと、ⅠAの方は思考力を問われる問題が多く時間が足りない問題内容で、ⅡBCの方は基礎がしっかりしていれば時間内で90〜100点を狙える問題内容になっています。ただ、問題傾向は新課程では変わりうるので、あくまでも参考程度にとどめてください。

    続いて、勉強法についてです。

    よくいわれていますが、数学は演習量を積んで解法パターンの引き出しを増やしていくことが大切です。演習量を積む際には、普段から書店に売っている共通テスト型の問題集を用いて共通テスト型の問題に慣れるのがお勧めです。

    また、共通テスト直前期には、各予備校から出版される共通テストの全教科分の模擬問題を5〜10回分ほど掲載した共通テストパックをたくさん解くことが大切です。

    パックは多くの共通テスト型問題集とは違い、一回分のテストごとに分けられているので、より本番に近い演習をすることができます。

    この時、本番と同じように時間を計って緊張感を持って取り組むことが重要です。パックを用いて繰り返し本番のシミュレーションを積むことで、本番での対応力を高めることができます。

    パックは学校専用販売のものもありますが、書店で自分で手に入れられるものもあります。私の場合は秋ごろに学校から一括申し込みをして、河合、駿台、代々木ゼミナールのパックを各科目20回分ほど取り組みました。

    私は直前期に解いたパックの点数がなかなか伸びず焦りましたが、諦めず毎日取り組んでいると最後の方は安定して80〜90点を取れるようになりました。

    具体的な勉強方針としては、類題は自分で解き切れるようになるくらいまでしっかりと復習を行うことが大切です。

    そのために、間違えた問題は最低2回は復習するようにしましょう。一度復習しただけだとすぐに忘れてしまい、本番に生かせません。記憶の新しいうちに1回目の復習をし、しばらく経ってからもう一度復習をしましょう。

    1回目の復習では、間違えた問題をストックしてまとめノートを作るなど、自分の間違いをうやむやにしないための工夫をしてみてもいいと思います。2回目の復習でしっかり解けたら、記憶に頼らずに解けている証拠です。

    また、2次試験の勉強においても言えることですが、早いうちに網羅問題集をやりこんで基礎を固めておくことは非常に大切です。

    共通テスト型の問題を解いていて基礎的事項が不安になったら、すぐに網羅問題集に立ち返りましょう。

    網羅問題集は各項目の重要問題を厳選して掲載しているので、時間のない時期でも効率よく復習ができ、苦手を潰す際に最適です。

    特に「基礎問題精講」シリーズは解説が丁寧な上、類題も載っていて応用力もつくので数学が苦手な人にお勧めです。

    次に、問題を解く際のコツについてです。演習の際には、「限られた時間の中で解ける問題を取り切る」という意識を持って解く順番を考えましょう。

    また、共通テストは問題文や前半の問題がヒントになることが多いので、しっかり文章を読むとひらめく問題もあります。

    例えば、会話文などを通して数ある解法からその問題で使うべき解法を絞ってくれたり、前の小問で証明、使用した公式や解法を後の小問で用いたりするなどのケースが多いです。

    東大2次数学の勉強法

    まず、東大文系数学の問題形式について紹介します。

    試験時間は100分で、記述式の大問4つです。例年、基礎固めをしっかりしていれば完答を目指せる問題が1〜2問含まれており、そこを取り切れるかどうかが合否に関わってきます。

    まずは勉強法についてです。先ほどの共通テスト数学のところでも述べた通り、2次試験においても基礎的な考え方を用いる典型問題を一通り固めておくことが大切です。

    基礎固めの際には、網羅問題集で解いた問題を翌日、一週間後など定期的に復習しましょう。

    部活などで時間がない場合は学校の休み時間や通学時間など隙間時間をこまめに活用するのがお勧めです。

    基礎が固まっていると、問題を解く方針が立てやすくなります。

    また、高3時には、過去問、東大型模試やその過去問を十分に活用して、できるだけ多く演習を積みましょう。復習は、先ほど述べた完答すべき問題2題を中心に丁寧に行うのが良いです。

    次に、問題を解く際のコツについてです。

    数学に苦手意識がある人は、まず2問完答すること(2完)を目標にしましょう。試験の初めの方に解けそうな問題2題を見極め、完答を目指します。

    難しい年には2完が難しいこともあるので、2完できなくても落ち込む必要はありません。しかし、解けそうな問題を見極めるというプロセスがとても大事です。

    加えて、問題をさらっと見てすぐに解き出すのではなく、問題用紙の余白を使ってある程度解答の方針を練ってから解答を書き始めるようにしましょう。あとで方針が違うことがわかり、全部消してやり直し……となってしまうと大きく時間をロスしてしまいます。

    理科基礎の勉強法

    次に、文科生向けに理科基礎の勉強法についてお話ししていきます。ここでは化学基礎と物理基礎について紹介します。

    今から紹介する勉強方法で私は理科基礎の点が20点以上伸びたので、ぜひ参考にしてみてください!

    まずは、問題の概観についてです。理科基礎は基礎を固めれば取れる問題と、応用力が求められる問題に分かれています。

    化学基礎では酸と塩基、酸化還元反応が計算問題になりやすい単元です。公式を混同しないように、教科書を読み込んで原理を根本的に理解しておくことが必要です。

    物理基礎は、熱力学や力学がよく出題されます。ここはややこしい単元なので、教科書を読み込み、わかりにくいようなら参考書も確認しておきましょう。

    そして、力学は最重要単元です。出てくる問題形式が初見であっても、ある程度パターンを把握して、そのパターンに当てはめて公式をうまく利用できるようにすることが大事です。

    続いて、勉強法について紹介していきます。理科基礎では基礎知識の掌握が大切なので、苦手範囲を中心に教科書を読み込みましょう。

    教科書が読み込めたら、パックや共通テスト型問題集で演習量を積みましょう。苦手範囲を集中的に演習するなら問題集がお勧めです。

    特に「きめる!」シリーズは解説が丁寧なので理科基礎に苦手意識がある人、点が伸び悩んでいる人にお勧めです。

    そして、演習をしながら苦手範囲を洗い出し、再度教科書や参考書で丁寧に復習をしましょう。問題の解きっぱなしは厳禁です。間違えた問題はストックして定期的に復習しましょう。

    おわりに

    ここまで、数学と理科基礎の勉強法や解答のコツについてお話ししてきました。

    どちらの教科も、網羅問題集や教科書での基礎固めと、定期的な復習が特に大切です。また、数学のテストを解く際は、取り切るべき問題を最初に決め、時間をうまく配分するのがコツです。

    この記事で紹介したことを自分の勉強スタイルに合わせて試してもらえると嬉しいです。苦手意識は苦手克服の最大の敵です。まずは苦手意識を取り去ることから始めましょう!

    諦めずにじっくり向き合っていれば、自然に点数が上がり、勉強が楽しくなってくるはずです。心から応援しています!

  • 【偏差値20up!】現代文の解答作成術

    【偏差値20up!】現代文の解答作成術

    はじめに

    突然ですが、みなさんは現代文にどのような印象をお持ちでしょうか?

    一般的に、現代文はその時の運に左右されやすいという教科だという印象を持っている方が多いのではないかと思います。

    自分も現役生の頃はそのように思っていました。
    というのも、自分は現代文が大好きで様々な参考書や動画を用いて学習していたのですが、模試では勉強量に見合った成果が出ず、現代文の成績の良い人もきっと勉強の成果でなく運でその成果を獲得したのだろうと思ったからです。

    しかし、浪人をして自分の現代文に対する印象は大きく変わりました。なぜなら、浪人中に現代文の考え方を学ぶ機会に恵まれたことで、現代文の解法をつかむことができ、正しく考えれば運でなく実力で良い成績を獲得できると実感したからです。

    その結果、現代文の偏差値は大きく向上しました!!! 
    国語の偏差値は現役時には60ほどでしたが、浪人中には安定して75周辺を、最高で82まで取れるようになりました。
    さらに、本番でも現代文(国語)に救われて何とか東大に合格できたと言っても過言でない点数を頂きました。

    そこで今回は東大現代文を解く際に意識していたこと・勉強法をお伝えします。

    この記事で述べている現代文の解法はあくまで筆者個人の見解ですが、現代文(国語も同様に)の解法がつかめていない方、本格的に現代文の解法を教わったことのない方の現代文学習の参考になれば幸いです。

    本記事の出発点

    これまでFairWindでは、現代文に関連する記事を2本出しています(本番で失敗しない東大現代文の解き方【東大生が教える】国語の勉強法【4ヶ月で40点アップ】 )。

    今までの記事の内容で本記事につながるポイントは以下の2つです。

    傍線部を区切り、要素に分けてから答案を作成すること
    解答は文章の寄せ集めでなく、筋の通ったものを作ること

    もちろん、現代文では文章を正しく読み取ることが最も重要です。そこについては、今までの記事に文章の読み方が十分に書いてあるので、参考にしてみてください。

    本記事は以上の2点をよりわかりやすく膨らませる形で、解答作成方法について書いていきます!

    設問の考え方

    国語の入試では本文に傍線部が引かれ、その傍線部の内容説明や理由説明を求められます。
    しかし、この設問形式にどう対応したらいいのか分からないという方も多いのではないでしょうか?

    自分も現役時は、「傍線部の内容や理由の説明を求められても、自分の解答は説明したというより、似た言葉で答え返しただけのオウム返しをしたようになってしまう。どう答えたらいいのだろうか」と思っていました。

    しかし、浪人中の授業を通して感じたことは、内容説明と理由説明で少し違いがあるにせよ、現代文の入試では「傍線部をより詳しく説明してあげること」が求められているということです。(ちなみに、内容説明であれば傍線部を詳しく説明することが、理由説明では理由を見つけてきてその理由がわかりやすくなるように傍線部を詳しく説明することが、求められます。)

    そして、傍線部をより詳しく説明するには、「傍線部の語を言い換えること」「傍線部の語のニュアンスを明示すること」が必要です。

    さっそく、一つずつみていきましょう!

    傍線部の語の言い換え

    傍線部の語を言い換える際に、傍線部のわかりづらい語をよりわかりやすい語に言い換えるのはもちろんです。さらに、本文中には傍線部の言葉をより詳しく説明している箇所があることも多いです。傍線部の言葉をより詳しく説明されている箇所に言い換えることもできたら良いですね。

    また、基本的には傍線部を言い換えるだけで十分ですが、説明のためにどうしても必要であったり文字数に余裕があったりする場合は、傍線部以外の本文中に書かれている傍線部のように主張できる理由も付け加えるといいでしょう。

    特に、ただ似たような言葉を返しているように思う時は、理由も加えると改善されることが多いです。
    理由が加わることで、自分で思考した道筋が明確になり、考えもなく同じ言葉を繰り返す“オウム”と一線を画すことができるのではないでしょうか。

    このように、丁寧に傍線部の語を言い換え、そして傍線部に語を付け加えると十分詳しく説明した解答が完成します。

    「本記事の出発点」の章では傍線部を区切ることを紹介しましたが、区切りごとに詳しく説明しようと言い換えや付け加えを行うと良いでしょう! 

    語のニュアンスの明確化

    次に、皆さんが難しく感じたであろう2つ目の「語のニュアンスを明確化すること」の方の説明に移っていきます。

    傍線部が言いたいことを正確に詳しく説明しようと思えば、傍線部のニュアンスをも反映させることは大切です。
    例えば、「東京に行きたいな」と「東京に絶対行きたい」では、「東京に行きたい」という内容は一緒ですが、ニュアンス(ここでは気持ちの度合い)が大きく違うでしょう。

    語のニュアンスを明確化させるのは難しいそうと思う人も多いと思いますが、ご安心ください! ここでは詩的な意味を書き表そうなどといった、大それたことを言っているわけではありません。
    少し意識すれば気が付くものばかりですし、さらに語のニュアンスを明確化させる際の着眼点があります!

     ここから、2024年の東大の入試問題を少し利用して、代表的な着眼点をいくつか紹介していきます。

    東大の過去問で具体的にみてみよう

    2024年の東大入試でも、いくつか代表的なニュアンスを明確化させるための着眼点が出てきています。この着眼点に気づけることが、高得点ひいては合格につながるので、見落とさないようにしましょう!

    関係性を表す語

    入試でよく出るニュアンスを明確化しなければならない語として、関係性を表す語があります。
    関係性を表す語とは、その語の持つ意味を的確に表そうとした際に、2つ以上の関係する事柄に言及しなければならない単語のことです。

    この説明だけでは分からないと思うので、具体例をみてみましょう。

    例えば、2024年入試では傍線部に「合致」という語が含まれていました。
    「合致」という語は、一般に「AとBが何かしらの点で一致する」際に用いられると思います。そのため、忘れずにAとBという関係する(今回は合致している)2つの事柄を書き表さなければいけません。

    この問題ではAとBに当たるものが傍線中に含まれているので、意識せずともAとBを明示できるかもしれませんが、片方の事柄が傍線部に含まれていないことも経験上よくあります。そういう時も意識的に関係している2つの事柄を明示できると良いですね。

    他にも入試でよく見る単語として、「似ている」がありますね。ここでも、“似ている”関係にあるAとBの事柄を明示することが求められます。

    傍線部を要素に分けた際に、関係しているAとBに触れた方が良い単語があるのか確認するようにしましょう!

    副詞

    副詞とは、文中で他の単語を詳しく説明する語で、「とても」や「ゆっくり」などがあります。
    副詞はわずか数文字で構成されていてるにもかかわらず、わざわざ筆者が書いているということは重要なニュアンスが含まれています。

    細かいので見落としがちですが、しっかり解答に反映させましょう!

    例えば、2024年入試では、傍線部に「まだ」という語が含まれています。「まだ」とは、「今は達成されていないけれど、将来的に達成される見込みがある」というときに用います。
    よって、答案には「今達成されてない」という要素だけでなく、「将来達成しうる」という2つ目の要素についても書けると良いですね。

    傍線部を要素に分けた際に、副詞を見落とさないようにしましょう! そして、副詞があれば、そのニュアンスを十二分に反映するようにしましょう! 

    注目すべき単語は他にも多くあると思います。
    とはいえ、今回紹介しきれなかった単語が出題されたとしても、心配はいりません。
    1文字1文字に注目して言葉のニュアンスをも明確化させようと意識して問題を解いていけば、きっと良い答案が書けると思います! 

    伝わる答案を書こう

    ここまで、問題を解く際の考え方について述べてきましたが、二次試験においてはこうして考えたことを正確に文章化して、採点官に伝える必要があります。
    確かに、採点官に正確に伝わる答案が書けるということは、読解力も作文能力もあるということですから、その答案は高く評価されるでしょう。

    そのような採点官に伝わる答案を書くためのポイントは以下の2つです。

    文章の単語を用いること
    筋を通すこと

    一つずつ説明していきますね! 

    文章の単語を使おう

    1つ目は、文章の単語をなるべく使おうということです。

    その理由として、文章中の単語は筆者が時間をかけて選び抜いたものだからです。そのような文章中の言葉は、受験生が試験の少ない時間で考え出す言葉よりもより良い言葉であることは想像に難くないですよね。

    さらに、受験生が試験中に焦って思いついた単語では、本文で筆者が言いたかったことと少し異なることを示してしまうことも少なくありません。

    そう考えると、文章の言葉を使った方がいいですよね。

    答案に文章の言葉を使うことに関連して余談ですが、2013年の東大現代文で出された文章の内容は、「翻訳(=『元の文学作品が言い表したいことを他言語に『言い換えること)は、意味内容だけでなく表現方法も反映する必要がある」ということでした。

    これを踏まえて考えると、『本文の内容』を『自分の解答に言い換える』現代文という教科は、いわば“翻訳”するような教科と言えるかもしれません。そうであるとしたら、本文の表現をも解答に反映させることで本文の内容を正確に説明できると思っています。

    あくまで自分の経験ではありますが、東大の国語入試において本文の単語をそこまで重要視しなかった現役時から、本文の単語を使うことを意識した浪人時には20点強点数が上がりました(自分は本文の単語を使ったことと関連性があると思っていますが、断言できませんので、鵜呑みにはしないでください)。

    とはいえ、ただ文章の言葉を用いるだけでは良い答案を書き上げることはできません。
    文章の単語を考えもせずに用いてしまうと、文章や文節同士の繋がりがわかりにくく、文章全体で何が言いたいのかわかりづらい答案ができてしまうからです。

    自分は筋を通すことで、良い答案になると考えています。

    ということで、次に文章を書くときに意識することの2つ目、筋を通すことについて説明していこうと思います。

    重要! 筋を通すこと

    ここまで色々な考え方をお伝えしてきましたが、これまで考えてきたことを文章に書き表す時に大切な筋を通すことについて、書いていこうと思います。
    「終わりよければ全てよし」というように、考えたことを文章化するという最後の段階で筋を通せるかで点数が大きく変わりうると思います。心して刮目せよ!!! 

    筋が通っている答案とは、その答案の通りに読んで考えれば一般的にはその通りだと感じられる答案のことだと私は思っています。
    読み手に、ここの箇所からこう考えるのはおかしい、理解できないと感じさせる答案は、理解や思考が不十分だと考えられ点数が期待できないのは想像に難くないでしょう。

    筋を通すには、前に書いたことと後に書くことが内容的に重なりつつ話が展開していくこと、つまり前後が繋がりを持っておくことが大切です。そしてその繋がりは、適切な言葉を使ったり補ったりして、違和感や矛盾を感じさせないものであるといいですね。

    違和感や矛盾を感じさせない繋がりがある文だと、その文通りに考えればその通りだと納得できる文が完成するということです。

    たとえばこの章では、前章に基づき『考えたことを文章化して答案を作る必要があるというところから始まり、『その文章は採点官に伝わるものであると望ましいと主張しました。そして、『採点官に伝わる文章を書く』には意識する点が『2つ』あり、その『2つについて述べていく形式で話が進んでいます。

    自分はまだまだ未熟ではあると思いますが、初めて読む方でも違和感や矛盾を感じないように、前の話と内容が重なる形で次の話を展開していくことは意識しています。確かに、上の段落の『』に注目してもらうと内容が重なりつつ展開していっているのが分かると思います。

    このように、筋を通すとは、前の内容と次の内容が違和感も矛盾もなく繋がっていくことではないかと自分は思っています。

    これまで述べてきた傍線部の考え方や文章の単語を使うことも含め総合的に考えると、現代文では、文章の言葉を活かしつつ、前後の繋がりが伝わるように傍線部の語を言い換えることや付け加えることが必要であると考えられるでしょう。

    ちなみに、筋が通っているか否かを判断する方法として、答案を読みながら「本当か」と尋ねることがおすすめです。「本当じゃない」と感じるのであれば、矛盾や説明不足があるはずです。

    とはいえ、自分自身では初めから筋が通っているか否かを判断しづらいと思います。書いた答案を先生に採点していただき、先生の助言やこの記事を参考に磨きをかけていくと良いと思います。

    おわりに

    ここまで紹介してきた現代文の考え方はいかがだったでしょうか?

    この文章のまとめは、以下の2つです。

    ①傍線部の考え方として、傍線部をより詳しく説明するよう傍線部の語を言い換えたり、ニュアンスを明示すること
    ②答案の書き方として、本文の言葉を使いつつ、全体で筋が通った採点官に伝わりやすい答案を書くこと

    あくまで自分の考えであり、他にも様々な考え方や異なる捉え方もあると思いますが、この記事の内容を参考に日々の学習や試験に臨んでいただければ幸いです。

    読者さんのより良い高校生活・受験生活を応援しています!
    高校生活楽しんでください!!!

  • 【東大生が語る】日本史地理選択のすゝめ

    【東大生が語る】日本史地理選択のすゝめ

    はじめに

    東大を文系で受験する人は全員、日本史・世界史・地理の中から二科目を選んで受験することになりますが、その組み合わせの中で圧倒的に選ばれにくい組み合わせがあります。

    そう、日本史地理選択です。

    なんだか日本史地理選択って、不利なイメージがあったりして選びにくいですよね……。
    実際、日本史地理選択で受験した筆者もその不利な面を実感しました……。

    でも、日本史地理選択ならではのメリットも存在するのでは?

    そんな思いから今回は、筆者の経験を踏まえて日本史地理のイメージについて率直に、赤裸々に書いてみようと思います!

    記事の性質上、筆者の主観が多分に含まれてしまうことにはご注意ください!

    日本史地理選択の不利な面

    まず初めに、日本史地理選択が他の選択に比べて不利だなと思う点についていくつか紹介します。

    1. 日本史と地理の間に内容面の重複が少ない

    最初にして最大の難点だと思う点を挙げました。

    日本史は人類が誕生してからの、古代から現代について扱うのに対し、地理は地形のでき方といった人類が誕生するはるか前のことか、産業・貿易といったより現代的なものを扱うため、二者の間で扱う時代の重複が小さくなっています。

    これにより学ぶ内容にも重複が生じづらくなってしまっています。

    日本史と地理の間に内容面の重複が小さいことを見てきましたが、他の科目の間ではどうなのでしょうか。

    まずは日本史と世界史についてです。

    これは言わずもがなですね。どちらも「歴史」について扱う科目ですから、ほとんど同じ時代について扱いますし、内容面にも重複が出て、一方の理解が他方の理解を助けてくれる印象です。

    それでは世界史と地理についてはどうでしょうか。
    ここでは具体的な問題を例に挙げて説明していこうと思います。

    2022年の東大地理では、18世紀から19世紀の船の航路にまつわる問題が出ました。この問題を解く上で「季節風貿易」などに関する知識があるとだいぶ考えやすいのですが、この知識は世界史で習うものなのです!

    日本史地理選択だとこの問題を合理的に推論して解くことを求められます。世界史地理選択であれば知識から解けるのに……。結構辛いですね。

    2. 日本史地理を選択する人が少ない分、情報量が少ない

    次に挙げる点も多くの高校生がぶつかる壁なのではないでしょうか。

    筆者も実際東大にいてみて、日本史地理選択の人に出会う機会は滅多にないです。
    自分がいるクラスには30人ほどいるのですが、その内日本史地理選択は2、3人ほど。割合にしてわずか1割ほどです!(もちろんこれが全体の割合なわけではないのですが。)

    このことは日本史地理選択での合格体験談の数の少なさに直結します。それはつまり、受験勉強における戦略面で参考にできる情報量が少ないことを意味しますね。科目バランス、目標点数、試験当日の試験時間を日本史と地理でどう振り分けるのかなど……。

    これら戦略面の情報が少ないと、自分の試行錯誤で頑張らなければいけない部分が大きくなってしまい、最短経路で受験勉強を進めることが難しいです。

    「巨人の肩の上に立つ」と言うように、先輩たちの経験を上手く利用することは勉強において大切ですし、そもそも経験の蓄積が他の選択肢に比べ少ないことは見逃せないデメリットと言えそうです。

    日本史地理選択にはこんなメリットがある!!!

    ここまで日本史地理選択のデメリットばかり並べて、ネガキャンのようになってしまっていますが、日本史地理選択は悪いところばかりではありません! ここからは日本史地理選択のメリットと言える点を紹介していきます。

    1. そもそもの内容自体は軽い

    日本史地理選択であれば、受験科目として世界史を学習する必要がありません。
    学校の必修で日本史と世界史を習っている人はなんとなく感じているかもしれませんが、一般に日本史よりも世界史の方が暗記量は多いとされています。

    実際、世界全体のことを扱う世界史より、日本中心に扱う日本史の方が覚えることが少なさそう、ということは直感的にも感じることではないでしょうか。

    さらに言うと、世界史は同時代における複数地域で起こったこととその関連を見なければならないため、時間軸に加え地域軸も意識する必要があり、いわゆる「縦軸と横軸」の両方を考えることの難しさがあります。

    一方日本史は横軸を意識する必要が小さく、縦軸中心に勉強していけば良いというところがあるため、世界史よりも勉強しやすいと言えるでしょう。

    加えて高校日本史は中学で学ぶ内容の延長線にあるため、その内容を高校での学びに活かしていける点は取り組みやすい要因にもなると思います。

    2. 頭の使い方が似ている

    次に、日本史と地理は問題のタイプが近く、タイトルの通り問題を解くときの頭の使い方が近いため、一方の勉強が他方にも活きるという利点を紹介していきます。以下、各教科ごとに詳しく説明していきます。

    まずは地理について。地理はおそらく皆さんが思っている通り、地図や図表を読み解いて論理的に推論する能力が求められます。

    上で言う能力がどういったものか例を挙げて説明します。

    まず、ある年にある変化が起こったとしましょう。地理ではまず、その変化をグラフから読み取る能力が求められます。次に、その変化がなぜ起こったのか、原因となる出来事・それを引き起こす背景などを考える必要があります。


    以上が「読み解く」と「論理的に推論する」の例となります。

    次に日本史について。日本史は地理とは違い、上のような読解などが求められる場面は少ないと思われがちなのではないでしょうか。しかしそれは大きな間違いです。

    実は日本史でも図表やグラフ、絵などを読み解いて思考し答えを導く問題は数多く存在するのです。これについては言葉で説明するより、近年の共通テストを見ればすぐに理解できることでしょう。

    ここまで地理と日本史の問題の特徴を見ていきましたが、これらは個別の特徴というよりそれより大局的な、問題に取り組む際の姿勢を現した特徴と言えるでしょう。そのため、地理で学んだ読解力が日本史に活きる、といったように相乗効果を期待できるのです。

    3. 内容の重複が少ない分、幅広く学べる!?

    最後に、筆者の友人でこのような考え方をする方がいたので、余談として紹介します。

    確かに科目間で内容に重複があれば、その内容について深い理解ができたりして有利と言えるでしょうが、一方学べる範囲が狭まってしまう可能性を秘めていると言えるのではないでしょうか。

    日本史地理選択だと、重複が少ない分扱える内容そのものは増えるので、今後の生活で自分の琴線に触れるものが増えるということがメリットと言えると筆者は考えます。

    「狭く深く」か「浅く広く」か、自分のタイプに合わせて考えられると良いと思います!

    筆者の体験談

    ここからは体験談として、筆者が日本史地理選択でどんな壁にぶつかったか、その壁をどう乗り越えたのかについて話していこうと思います。

    少しでもみなさんを勇気づける内容になっていれば幸いです。

    筆者がぶつかった壁

    ではまず、筆者がぶつかった壁についていくつか紹介します!

    一つ目の壁は、試験本番、考えて解く問題が多いことです。

    東大の社会は2科目一気に150分で行うのが特徴的ですが、そう聞くだけでも疲れますよね。

    それに加えて日本史地理だと、世界史の一問一答のような暗記寄りな問題が少ないため、150分ほとんど考えっぱなしになってしまいます。これは想像以上にきついです……。

    僕の場合日本史→地理の順番で解いていたのですが、地理の大問3つのうち最後の一つはいつも頭が回らず、直感で適当に解答するという具合でした。

    当然そのような状態で解いても出来が良い訳が無く、その最後の大問が社会の中で一番出来が悪いというのが定番となっていました。

    タチが悪いことに、その最後の大問を解き直すといつも、「なんでこんなことに気づかなかったんだ」「最初に解いてたら楽勝だったのに!!」と思う始末でした。似たような経験をしたことのある人はみなさんの中にも多いのではないでしょうか。

    それに加えて、考えるところが多いということは確実に正答できたなと思える部分が小さいということでもあります。

    推論を基に出した答えは、どんなに自信があったとしても全く的外れということは往々にしてあります。これは皆さんも数学などで経験したことがあるのではないでしょうか。

    このような経験が災いして、最低限これくらいは得点できただろうという部分が小さくなってしまうがために、試験時間中に安心できることが少ないのです。

    これは意外に辛いものです。共通テストの日本史(世界史)が全部古文の資料問題だったらと想像してみてください。おそらく、自分の読みが合っているのか不安になり、従来の問題より大幅に時間がかかることが容易に想像できるのではないでしょうか。

    考えて解く問題が多いことは、知識が無くても解けるかもしれないというメリットと同じかそれ以上に、上に挙げたデメリットが存在すると感じました。

    二つ目の壁は、地理で出てくる、世界史に寄ったような問題がなかなか解けないことです。

    これは日本史地理選択の不利な面を紹介する際に触れたので、ここでは割愛しますね!

    三つ目の壁は、日本史地理選択が不利であるというのを必要以上に考えすぎてしまい、自分の成績が悪い理由を科目選択のせいにしてしまったことです。

    特に現役の時は、「日本史地理じゃ成績が伸びる訳ないんだ!」と完全に投げ出してしまい、社会の勉強から逃げた時期がありました。もちろん、それによって成績は上がる訳がなく、悪循環に陥る一方でした。

    壁をどう乗り越えたか

    上の記述を踏まえて、筆者が上に書いた壁をどう乗り越えたかについて紹介しようと思います。

    一つ目の壁、考えて解く問題が多いということへの僕の対処法は、「慣れ」と「パターン化」という二つのキーワードに集約されます。

    「慣れ」については言葉通りですね。
    単純に問題を解く体力が付いたというのもありますし、問題を解いていく順番などが固まってきてどこか「ルーティン化」が進んでくるとかなり楽になりました。

    「パターン化」については問題を解く能力とも関連があることかもしれません。
    考える問題にも「型」があって、その「型」をある程度パターンとして持てるようになると解くのも早くなるし、解答への自信も増すようになりました。

    例えば日本史において、抽象的な史料が与えられたらどんな具体的な事象と結びつくのか

    考えたり、逆に具体的な事象が与えられたら抽象的にどんな意味があるのか考えるといったことですね。

    演習を積んでいくうちに、これが自然にできるようになるとかなり楽になったなと思います。

    つまり、日本史地理選択だとしても何か特別なことが必要な訳ではなく、他の教科と同じように地道に演習を積んでいくことが大切だった、ということですね。

    二つ目の壁、世界史チックな問題が解けないことへの僕の対処法は、最低限、頻出な世界史の知識だけは必ず押さえる、というものでした。

    世界史要素と言われても世界史の全ての分野が問われるわけではありません。むしろ問われる部分は小さいと言えるでしょう。
    過去問で繰り返し問われる分野をしっかり押さえれば、意外と世界史要素の問題でも解けるんだな、と気づけるはずです。

    そこから外れる問題は諦めましょう。他の問題を解ければ十分合格点は取れるんだよ、ということを意識することが大切でした。人生、何事も諦めが肝心ですね。

    三つ目の壁、日本史地理選択自体を言い訳にしてしまうことについては、次のように考えるようにして割り切るようにしました。

    まず、日本史地理という選択肢を取ったのは紛れもない自分自身です。その責任はもちろん他の誰かが取ってくれるものではないですよね。

    また受験勉強において、選択科目を選ぶまでの時間より、選んでから実際に学んでいく時間の方が圧倒的に長くて重要です。その重要な時間を、うだうだと過去の選択への後悔に使うのは明らかにもったいないですよね。

    「選択の質ではなくその後の行動の質を上げる」という考えができるようになってからは、受験勉強も割り切って進められるようになりました。

    ちなみにこの考え方は受験勉強一般に通用するものだと思います。
    多くの場合、選択をした直後というのは物事の全体が見えておらず、見えている一部を切り取って価値判断を下してしまうものですが、その価値判断が後になって覆ることは往々にしてあるものではないでしょうか。

    このことから言えることは、「やってみなくちゃわからない」ということです。当たり前すぎますか? でも、切羽詰まっているとこういう当たり前のことも見失ってしまうものです。

    今まで書いてきた三つの壁への対処法を振り返ってみると、どれもすぐに思いつく当たり前のことだったと思います。
    「当たり前のことを当たり前にやる」ことが大切ということですね。

    おわりに

    今回の記事を通じて、日本史地理についてイメージが膨らみましたか?

    日本史地理を選ぶに至らずとも、皆さんの選択肢の一つに日本史地理が加われば嬉しいです!

    また上でも示唆したように、選んだ選択肢を正解だと言えるよう動くことは正解の選択肢を選ぶこと以上に大切だと考えます。考え抜いた上で選んだ選択肢をやり切ることも大事にしてくださいね!

  • 【2024最新】東大二次試験の教室 文系編【駒場キャンパス】

    【2024最新】東大二次試験の教室 文系編【駒場キャンパス】

    はじめに

    ※2023年度までの情報です。本年度の情報については、こちらの駒場キャンパスの記事をご覧ください。


    東大の二次試験で、自分の受験教室がどこになるか、会場はどんな雰囲気なのかなどが気になる人も多いでしょう。

    この記事では、机の広さやリスニング音声の聞き取りやすさ、トイレの混雑度合いなどを、FairWindメンバーへのアンケートをもとに、科類別でお伝えします!

    今回は、駒場キャンパスで受験をする文系の教室についてご紹介します。
    理系が受験する本郷キャンパスの記事はこちら

    ※2023年度までの情報です。2024年度以降は変わる場合もあるので要注意です!
    受験票や大学のホームページなどもあわせて確認してくださいね。

    文科一類

    駒場11号館

    英語リスニングの聞こえやすさ
    ★★★★☆ 3.6/5  比較的聞き取りやすい

    トイレの混雑具合
    ★★★☆☆ 3/5  少し並んだ

    机・椅子
    ★★★☆☆ 3/5 やや狭い

    11号館はトイレの数が少なく、他の建物へ誘導されることもあるそうです。
    「7号館前の常設野外トイレとか仮設トイレの方も検討すべき」という声もありました。
    11号館内のトイレが混雑していることを見越して、休み時間になったら早めにトイレへ行っておきましょう。

    椅子について、普段は座面が畳まれていて背もたれと座面が後ろに傾いている形状が多いようです。
    机が斜めになっている、椅子を引けない、などの声がありました。

    駒場13号館

    英語リスニングの聞こえやすさ
    ★★★★☆ 3.5/5  比較的聞き取りやすい

    トイレの混雑具合
    ★★★☆☆ 3/5  少し並んだ

    机・椅子
    ★★☆☆☆ 2/5  狭い

    13号館は教室が広いという特徴があります。
    前の方に座っている人はリスニング音声が聞き取りやすい一方、後ろの方に座っていると聞き取りにくい
    、といった声がありました。
    普段からリスニングの音源をあえて離れたところに置いて練習すると良いでしょう。

    椅子は普段は座面が畳まれているタイプで、冷たいうえに固いとのことですので、クッションを忘れないようにしましょう。
    机の縦幅が狭いうえ、前の人の椅子が机と一体化しているため、「前の人の背中に問題用紙が当たるくらいだった」「解答用紙が広げられなかったので折って解いた」「隣の人がトイレに行ったせいで途中で立たなきゃいけなくなった」などの苦労話が聞かれました。

    900番教室

    英語リスニングの聞こえやすさ
    ★★★☆☆ 3/5  少し聞き取りにくい

    トイレの混雑具合
    ★★★☆☆ 3/5  少し並んだ

    机・椅子
    ★★☆☆☆ 2/5  狭い

    900番教室は待ち時間を含め、非常に寒いです。
    試験中はもちろんのこと、休憩時間や席を立つ際にも、使えるような防寒具を事前に準備しておくようにしましょう。

    リスニングについては、「よく言われる音響機材の劣悪さはそれほど感じなかった」という声がありましたが、大講堂特有の聞こえづらさはあるようです。

    13号館と同様、机の縦幅が狭いため、解答用紙を折るなどの工夫は必要そうです。

    他にも、駒場1・7号館などが試験会場になることも

    駒場1号館については文科三類の章を、駒場7号館については文科二類の章を参照してください。

    文科二類

    駒場7号館

    英語リスニングの聞こえやすさ
    ★★★★☆ 4/5  比較的聞き取りやすい

    トイレの混雑具合
    ★★★☆☆ 3/5  少し並んだ

    机・椅子
    ★★☆☆☆ 2/5  狭い

    7号館の椅子は背もたれと座面が机側に倒れてるタイプです。
    椅子、机ともに狭く、試験終盤にはお尻が痛くなった、という声もありました。
    クッションの持ち込みは認められているので、持っていくと良いでしょう。

    駒場12号館

    英語リスニングの聞こえやすさ
    ★★★★☆ 4/5  比較的聞き取りやすい

    トイレの混雑具合
    ★★★☆☆ 3/5  少し並んだ

    机・椅子
    ★★★☆☆ 3/5  やや狭い

    リスニングの音質は比較的良質との回答が多かったですが、「聞き取りづらかったけど、教室が狭めだったのもあってなんとか問題は解けるレベルには聞き取れた」という声もありました。

    トイレの混み具合は男女差が大きく、男子トイレの方が混むそうです。
    女子からは「男子トイレの行列を初めて見ました。女子はスムーズで最高でした」という声もありました。

    文科三類

    駒場1号館

    英語リスニングの聞こえやすさ
    ★★★☆☆ 3/5  少し聞き取りにくい

    トイレの混雑具合
    ★★★☆☆ 3/5  少し並んだ

    机・椅子
    ★★★★☆ 4/5  比較的広い

    リスニングについては、教室が広くないため、音声の聞き取りにくさはないようです。
    「結構ノイズがある感じというか、こもる感じというか、聞きづらかった。音源側の問題かも?」という声があり、同年の試験では他の建物で受験した人も同様の聞き取りにくさを感じていたようです。

    トイレに大きな問題は無いようでした。

    椅子は自由に動かせるタイプで1人1人独立している一方、机は可動式で1つの机を2人で使用するため、「隣の人が消しゴムを使ったら机が揺れてイライラした」という声もありました。
    そのような状況でも平常心を保つことができるようにしておくと良いですね。

    駒場5号館

    英語リスニングの聞こえやすさ
    ★★★☆☆ 3.5/5  比較的聞き取りやすい

    トイレの混雑具合
    ★★★☆☆ 3/5  少し並んだ

    机・椅子
    ★★☆☆☆ 2/5  狭い

    トイレは階によって数が異なり、男子の個室は混みやすいようです。
    列に並んでいる時間を有効活用するために、「参考書とか、書き込んだルーズリーフとか持っていくのがおすすめ」などのアドバイスがありました。

    他にも、駒場12・13号館などが試験会場になることも

    駒場12、13号館についてはそれぞれ文科二類、文科一類の章を参照してください。
    教室周辺のトイレが混んでいる場合は、建物の外の仮設トイレも有効活用すると良いでしょう。

    おわりに

    以上が、FairWindのメンバーの受験体験に基づいた受験教室の情報です。
    取り上げた教室のうち、1号館以外で共通していることは、机が長机であることです。
    普段の東大模試などでは各自独立した机を使うことも多いと思いますので、心づもりしておくと良いでしょう。
    受験時の環境は想像以上に、試験でのパフォーマンスにも大きく影響しますので、予め様々な対策を考えておきましょう。

    そして、試験が終わってもすぐに帰宅できるわけではありません。
    各教室内で退室順が決まっているため、試験終了後すぐに退室できた人もいれば、1~2時間程待機していた人もいます。
    「1日目と2日目で退室順が逆になっていた気がする。試験終了後の待ち時間はかなり暇なので本とか持っていこう!」、「帰りの新幹線がギリギリで東京駅でダッシュしてしまったので、受験生の皆さんは余裕を持って新幹線を取りましょう
    」というアドバイスも聞かれました。
    1日目終了後の過ごし方は2日目へ向けた勉強面、メンタル面の調整に影響を与えることもあると思いますので、皆さんなりの工夫を考えておくと良いでしょう。

    では最後に、受験を控えた皆さんへいくつかアドバイスをお伝えします。

    • 教室は寒いことも、暖房が効きすぎて暑いこともあります。防寒具はもちろん必須ですが、調節しやすい衣服で臨みましょう。
    • 駒場キャンパス内にはコンビニがなく、周辺にも1つしかありません。お昼休みに調達する余裕はありませんので、昼食は用意しておきましょう。
    • トイレの行列に時間が取られてしまうと焦りに繋がることもあります。単語カードや自分でまとめたルーズリーフなど、簡易な勉強道具を持っていきましょう。

    環境は年度やその時の状況によって大きく変わりますが、しっかりと準備していれば臨機応変に対応できます。
    この記事が少しでも助けになれば幸いです。
    皆さんが本番で最大限の力を発揮できるように応援しています!

  • 【大学受験】ストレス・不安との付き合い方【心理学】

    【大学受験】ストレス・不安との付き合い方【心理学】

    はじめに

    皆さんは、日頃ストレスを感じることはありますか?

    おそらく、ほとんどの方が「ある」と答えると思います。日常生活の中には、ストレスの原因となるさまざまな出来事が存在するからです。

    「受験」もその中の1つであり、受験生の皆さんにとっては人生における大きなイベントとなるので、特にストレスを感じやすいといえるでしょう。

    「ストレス」と聞くと嫌なイメージがあるかもしれませんが、ストレスを感じるのは悪いことではなく、むしろ誰にでも起こる自然なことです。

    そして、ストレスとの付き合い方はさまざまであり、この付き合い方がこころの健康を保つための鍵にもなります。付き合い方によっては、今よりも気持ちが軽くなり、落ち着いて受験勉強に取り組めるかもしれません。

    この記事では、東大で心理学を専攻する筆者が、そもそも「ストレス」とは何かをご紹介した上で、「ストレスとの付き合い方」を考えていきます。

    ストレスとは

    そもそも「ストレス」とは何なのでしょうか。
    ストレスについて知っておくことは、ストレスとの付き合い方を考える際の手がかりになります。
    そこで、まずはそのメカニズムを知るところから始めましょう。

    ストレスのメカニズム

    ここからは、ストレスのメカニズムを考えやすくするために、受験生の皆さんがイメージしやすいような具体例をもとに説明していきます。

    <Aさんの事例>

    高校3年生のAさんが模試を受けたところ、判定が前回よりも悪くなっていました。
    この判定を見てAさんは「私はもう合格できない……。」と思いました。しばらく一人で抱え込んでいたのですが、次第に焦りや不安を感じ、無気力になってしまいました。

    この事例において、Aさんは「ストレスを感じている」といえるでしょう。
    心理学において有名な理論である「ストレス理論」に基づくと、人間がこのような不快なストレスを感じる一連の流れは、以下のように説明できます。

    1. ストレスのもとになる出来事(ストレッサー)が起こる
    2. その出来事を自分なりに捉える(認知的評価
    3. その出来事に何かしらの方法で対処する(コーピング行動
    4. 結果的にマイナスな作用が生じる(ストレス反応

    この流れに沿ってAさんの事例をまとめると、以下の図のようになります。

    ストレスの強さには性格(パーソナリティ)も関わるため、個人差があります。ただ、ストレスが強いと、精神的に不安定になったり、体調を崩したりしてしまう可能性もあります。
    そのため、ストレスとうまく付き合い、対処することが大切です。

    ストレスとの付き合い方

    上で紹介したメカニズムを踏まえると、ストレスとの付き合い方が分かってきます。
    ここでは、筆者が臨床心理学の授業で学んだ技法を2つ紹介します。

    1つ目は認知的評価に、2つ目はコーピング行動にアプローチするものです。
    どちらも専門的な知識は必要としないので、気楽に読んでみてください。

    認知的評価へのアプローチ「認知再構成法」

    認知的評価へのアプローチとして、「認知再構成法」をご紹介します。
    このアプローチでは、出来事の捉え方を柔軟にすることを目指します。

    認知再構成法の手順

    1. 不快な感情を伴った具体的な状況を1つ挙げましょう。
    2. そのときの感情を表す言葉を挙げ、その感情の強さを0〜100%で評価しましょう。
    3. そのときに頭に浮かんだ考えを書き出しましょう。複数でも良いです。
    4. なぜその考えが浮かんだか、根拠を書き出してみましょう。
    5. 不快な感情が和らぐような別の考えをなるべく多く書き出しましょう。
    6. 別の考えを取り入れて不快な感情はどう変化したか、再び評価してみましょう。

    Aさんの場合

    たとえば、Aさんの状況を想定してこの方法を試すと、以下のようになります。

    1. 状況模試の判定が前回より悪かった
    2. 感情焦り100、不安90、無気力70
    3. 頭に浮かんだ考えもう合格できない
    4. 根拠自分の学力が足りていないように感じたから
    5. 別の考え・この日は調子が悪かっただけかも
    ・自分の学力はたった1回の模試だけでは判断できない
    ・ここから逆転合格したらカッコいい
    6. 感情の変化焦り100→70、不安90→60、無気力70→40

    捉え方を柔軟にして気持ちが楽になると、自分の行動が変わり、新たな行動を起こせるようになるかもしれません。
    それによって状況も変化し、気持ちがさらに楽になるという良い連鎖も期待できます。

    コーピング行動へのアプローチ「問題解決療法」

    続いて、コーピング行動へのアプローチとして「問題解決療法」をご紹介します。
    このアプローチでは、多様な対処法を身につけることを目指します。

    問題解決療法の手順

    1. 問題を明確にしましょう。
    Aさんの場合、判定がどれくらい悪くなっていたのか、どの教科のどの分野で点数が取れなかったのかなどを振り返ると問題が整理できます。

    2. 他の対処法を考えてみましょう。
    Aさんは「一人で我慢」していますが、他にはどのような対処法が考えられるでしょうか。第三者目線で考えてみましょう。
    質よりも量が大事なので、なるべくたくさんアイデアを出すと良いです。

    3. 実際に用いる対処法を検討しましょう。
    現実的か、効果は大きいか、時間やお金などのコストはどれくらいかかるかといった観点でそれぞれの対処法を分析します。
    その上で、実際に用いる対処法を決めましょう。

    4. その対処法を実行するための工夫を考えましょう。
    対処法を実行しようと思ったとき、障害となるものがあるかもしれません。
    そうした障害を乗り越えて実行に移せるような工夫を考えましょう。

    5. 実行し、その結果を評価しましょう。
    実行してみることが重要です。失敗しても良いので、まずは試してみましょう。
    そして、うまくいった点とそうでなかった点を整理し、今後に役立てましょう。

    Aさんの場合

    以下は、Aさんの状況を想定した例です。

    1.問題を明確に        模試の判定が前回より悪かった
    →B判定からD判定になった。数学の確率と図形の問題で大量失点してしまった。
    2. 他の対処法 ・間違えた数学の問題を復習する
    ・先生に相談する
    ・塾に通う
    3. 検討  ・間違えた数学の問題を復習する:◯
    多少時間がかかりそうだが、今すぐできるので現実的。次は似たような問題で間違えなくなるかも。
    ・先生に相談する:△
    効果はありそう。ただ、先生にダメだったところを話すのが恥ずかしくて実行するのに抵抗がある。
    ・塾に通う:△
    効果はありそうだが、お金がかかるし親にも相談しないといけない。
    →選んだ対処法:間違えた数学の問題を復習する
    4. 工夫  ・間違えた問題が多くて面倒
    →1日で全部やるのは疲れるので、2日に分けて半分ずつ解き直す。終わったら大好きなお菓子を食べる。
    ・答えを見ても解き方が分からない問題があるかも
    →教科書やノート、参考書を読んで解き方を思い出す。それでもわからなければ、数学が得意な友人に聞く。
    5. 実行と評価間違えた問題を全て復習できて達成感があり、不安な気持ちが落ち着いてきた。しかし、難しい問題にかなり時間をかけてしまい、疲れてしまった。
    →復習したことで次回間違える問題は減らせるはず。それによって復習にかける時間も減らせそう。また、難しい問題は勇気を出して先生に質問をしても良いかも。

    これはあくまでも例であり、他にもさまざまな対処法が考えられます。
    また、先生に相談することに抵抗がない人は「先生に相談する」という対処法を選ぶかもしれませんし、今回挙げていない対処法を選ぶ人もいるかもしれません。

    いずれにせよ、色々な選択肢を持ち、その中から自分に合ったものを選択することが大切です。

    これらの方法を試すことがしんどい方へ

    ここまで読み、「紹介した方法を試すこと自体がしんどい」と感じた方もいるかもしれません。

    そんな方向けに、さらに簡単に試せる「呼吸法」をご紹介しておきます。
    これは、呼吸に意識を向けることで心身の緊張をほぐしていくものです。

    呼吸法の手順

    1. 楽な姿勢になりましょう。
    2. 膝かお腹の楽な方に手を置き、軽く目を閉じましょう。
    3. 4秒で鼻から息を吸いましょう。
    4. 6秒で口からゆっくり息を吐きましょう。
    5. 3〜4を繰り返しましょう。

    この方法は短時間で気軽にできるものなので、ぜひ試してみてください。

    おわりに

    ここまで、ストレスとの付き合い方を紹介してきましたが、今回紹介したのは、多くの方法のうちのごく一部に過ぎません。
    人によって向き不向きもありますし、紹介した方法が全ての人に効果的であるとは言い切れません。

    しかし、「ストレスとの付き合い方を見直すと、今より少し気持ちが楽になって現状を変えられるかもしれない」ということをまずは知っておいてほしいです。

    また、ストレスを抱えて悩んでいる場合、誰かに頼ることも大切です。

    自分でなんとかするのは難しそう、自分に合った対処法が分からないというときは、スクールカウンセラーなどの心理の専門家に相談することをお勧めします。
    きっとあなたの気持ちに寄り添い、ストレスや悩みへの対処法を一緒に考えてくれます。

    専門家への相談がためらわれる場合、家族や友人、先生など、身近な人に相談してみるだけでも気持ちが楽になるかもしれません。
    自分一人で解決する必要はないのだ、ということをぜひ覚えておいてください。

    繰り返しになりますが、ストレスを感じて悩むのは自然なことです。
    特に受験生の皆さんは、ストレスを感じやすい環境にあり、今後も悩むことが増えるかもしれません。

    しかし、付き合い方を工夫すると、悩みに伴う不安や焦りを軽減できる可能性があります。
    皆さんが、ストレスと自分なりに付き合い、受験を乗り越えていくことを祈っています。

    参考文献

    丹野 義彦・石垣 琢麿・毛利 伊吹・佐々木 淳・杉山 明子(2015). 臨床心理学(New Liberal Arts Selection) 有斐閣

  • 東大二次試験の教室 文系編【駒場キャンパス】

    東大二次試験の教室 文系編【駒場キャンパス】

    はじめに

    ※2021年度までの情報です。本年度の情報については、こちらの駒場キャンパスの記事をご覧ください。

    この記事では、机の広さや、リスニングの音声の聞き取りやすさ、トイレの混雑度合いなどを、FairWindメンバーへのアンケートをもとに、科類別でお伝えします!

    今回は、駒場キャンパスで受験をする文系の教室についてご紹介します。
    理系が受験する本郷キャンパスの記事はこちら

    ※2021年度までの情報です。2022年度以降は変わる場合もあるので要注意です!

    受験票や大学のホームページなどもあわせて確認してくださいね。

    文科一類

    駒場11号館

    英語リスニングの聞こえやすさ
    ★★★★☆ 4/5 比較的聞き取りやすい

    トイレの混雑具合
    ★★☆☆☆ 2/5 混雑する

    机・椅子
    ★★★☆☆ 3/5 やや狭い

    試験終わってから教室を出るまで
    1日目:15分くらい
    2日目:1時間くらい
    (教室によって反対の可能性あり)


    大きめの教室が多くある建物です。

    11号館のトイレはかなり並ぶため、近くにある屋外のものや、隣にある1号館のものを使ったという人がかなりいました。

    1つの長机に2〜4人が座るようです。

    机が手前に若干傾いているので、鉛筆が転がらないよう要注意!

    椅子は固定されていて自由に動かすことができません。いつもと違う環境での受験の練習をしておきましょう。

    駒場13号館

    英語リスニングの聞こえやすさ
    ★★★★☆ 4/5 比較的聞き取りやすい

    トイレの混雑具合
    ★★★☆☆ 3/5 やや混雑する

    机・椅子
    ★★★☆☆ 3/5 やや狭い

    試験終わってから教室を出るまで
    1日目:1時間くらい
    2日目:30分くらい
    (教室によって反対の可能性あり)


    11号館と同じく、大きめの教室が多い建物です。

    リスニングの音質は想像していたほど悪くはなかった」と「音量小さすぎてほとんど聞き取れなかった」のどちらの声もありました。

    長机に2〜4人が座ります。

    机が手前に傾いているものもあり、鉛筆が転がってしまった人もいたようです。

    筆者は大学の期末試験を13号館で受けたことがあるのですが、椅子が床に固定されている上に、座面が硬く、腰が痛くなったのを覚えています。

    教室によっては、退室まで2時間近く待たされることもあるようです。

    駒場1号館、駒場7号館、900番講堂が試験会場になることも

    これらの教室については、文科二類・三類の章を参照してください。

    感染症対策の仕切りが邪魔だったと答えた人が多かったので、狭いスペースでの問題演習に慣れておくといいでしょう。

    文科二類

    駒場7号館

    英語リスニングの聞こえやすさ
    ★★★★☆ 4/5 比較的聞き取りやすい

    トイレの混雑具合
    ★★★★☆ 4/5 あまり並ばない

    机・椅子
    ★★★☆☆ 3/5 やや狭い

    試験終わってから教室を出るまで
    1日目:1時間くらい
    2日目:30分くらい
    (教室によって反対の可能性あり)


    やや古めの建物ですが、トイレは綺麗に整備されています。
    男子トイレは奇数階、女子トイレは偶数階にあります。
    建物を出てすぐに屋外のトイレも設置されています。

    「前後の間隔が特に狭く、解答用紙を広げるのに苦労した」とのコメントがありました。
    1つの長机に3人程度が座るようです。

    駒場12号館

    英語リスニングの聞こえやすさ
    ★★★★★ 5/5 とても聞き取りやすい

    トイレの混雑具合
    ★★★★☆ 4/5 あまり並ばない

    机・椅子
    ★★☆☆☆ 2/5 狭い

    試験終わってから教室を出るまで
    1日目:1時間くらい
    2日目:45分くらい
    (教室によって反対の可能性あり)


    建物は古めです。

    リスニングの音質はクリアだった」と答えた人が複数人いました。

    屋外のトイレが近くに設置されているので、混んでいる場合はそちらも利用しましょう。

    机の幅や、前の席との間隔が狭く、解答するのに苦労したとの声が多く寄せられました。
    一部の席では、4〜5人が1つの机に配置される場合もあり、席を立つのに苦労するかもしれません。

    文科三類

    駒場1号館

    英語リスニングの聞こえやすさ
    ★★★★☆ 4/5 比較的聞き取りやすい

    トイレの混雑具合
    ★★★★☆ 4/5 あまり並ばない

    机・椅子
    ★★★★★ 5/5 広め

    試験終わってから教室を出るまで
    1日目:1時間くらい
    2日目:30分くらい
    (教室による)


    正門を入ってすぐの、時計台が印象的な建物です。

    1つの机に座るのは1〜2人で、他の教室よりも少なめです。

    椅子が床に固定されておらず、机も比較的広めです。高校の教室に近い雰囲気です。

    駒場5号館

    英語リスニングの聞こえやすさ
    ★★★★★ 5/5 とても聞き取りやすい

    トイレの混雑具合
    ★★★★☆ 4/5 あまり並ばない

    机・椅子
    ★★★☆☆ 3/5 やや狭い

    試験終わってから教室を出るまで
    1日目:45分くらい
    2日目:45分くらい


    リスニングはかなり聞き取りやすいです。

    男子トイレの個室を利用する場合、かなり待つ場合もあるようです。

    1つの長机に3人程度が座ります。
    机と椅子がやや遠く、座りにくかった」とのコメントがありました。

    解答用紙が回収された後は、参考書などを読むこともできます。退室するまでの暇つぶしにお絵描きをしていたという人もいました。

    900番講堂

    英語リスニングの聞こえやすさ
    ★★☆☆☆ 2/5 聞き取りにくい

    トイレの混雑具合
    ★★★★☆ 4/5 あまり並ばない

    机・椅子
    ★★★☆☆ 3/5 やや狭い

    試験終わってから教室を出るまで
    1日目:30分くらい
    2日目:1時間くらい 


    駒場でも最大級の広さの教室です。

    広さゆえに、リスニングはかなり聞き取りにくいようです。

    机と椅子の間隔が狭い」「前の席の背もたれが机より高いので、解答用紙を配置しにくい」などのコメントがありました。

    仮設トイレが屋外にも設置されているので、トイレでそこまで長く待つことはなさそうです。

    2019年度はトラブルがあり、試験終了後、2時間ほど教室で待たされたようです。当日中に帰る予定の人は、新幹線や飛行機の時間に余裕を持っておきましょう。

    他にも、駒場13号館が試験会場になることも

    駒場13号館については、文科一類の章を参照してください。

    いろいろなところで待ち時間が発生しがちなので、心を落ち着ける工夫ができるようになると良さそうです。

    おわりに

    駒場では、公共交通機関が基本的に京王井の頭線のみなので、混雑防止のために教室でかなり長い時間待たされることが多いようです。帰りの飛行機などは余裕を持って予約をしておきましょう。

    最後に、紹介しきれなかったアドバイスを紹介します。

    • 駒場はコンビニが遠いので、お昼ご飯を忘れずに持っていってください。
    • 部屋が寒かったり、暑かったりするので、温度調整しやすい服装でいきましょう。
    • 申し出れば、座布団が使える場合があります。椅子が硬いときに備えて、持っていくといいかもしれません。

    受験教室の状況は、年によって変わります。どの建物に割り当てられたとしても、自分の力が発揮できるよう練習をしておきましょう。

    FairWindは受験生を応援しています!

  • 【東大二次試験対策】世界史大論述の書き方

    【東大二次試験対策】世界史大論述の書き方

    はじめに

    東大世界史の大論述って、何を書けば良いか分からず迷ったり、解答例や解説もイマイチしっくりこなかったりして大変ですよね。
    私も、受験生時代には苦労していました。

    しかし、どうにか受験を終えて東大生になり、定期試験で論文試験をたくさん受けたり、東大世界史の再現答案の採点基準作成と採点をするバイトを経験したりする中で、多少論述問題の書き方に気づきました。

    私は手遅れですが、受験生の皆さんにはぜひ入試までに論述のポイントを押さえてほしいなと思い、この記事を書かせていただきます。

    基本的な心構え

    はじめに要点を3点ご紹介します。

    1. 問題文の熟読。
    2. 題意に忠実な答案構成。
    3. 構成に沿って整理された知識の配列。

    以下、この3点を詳しく説明していきます。

    問題文の熟読

    採点基準は問題文の中に書いてある!?

    しばしば「論述問題は採点基準が曖昧だ」と言われます。私も受験生時代には採点基準がよく分からず、それっぽい知識をやみくもに書き殴っていました。

    しかし、それは違います。

    東大世界史の大論述は、リード文を含めて、問題が丁寧に書かれていることが多いです。

    そのため、問題文をしっかり読み込めば、採点基準のおおよその見当が付けられます。

    熟読の基本は現代文!

    みなさんは、現代文や東大日本史の問題では、問題文や資料文を丁寧に読もうとするでしょう。

    にも関わらず、東大世界史の大論述になると、途端に問題文をいい加減に読み飛ばし、知識だけで解こうとしてしまう……という人もいるのではないでしょうか。

    私はそんなよくない受験生でしたが、みなさんは、世界史の大論述でも、現代文と同じように問題文をよく読んでください。それだけでも、大論述の採点基準がかなり明確になるのではないでしょうか。

    主題と副題の確認と整理をしよう!

    これは当たり前ですが、まず主題の取り違え勘違いのないようにしましょう。よく注意しないと、案外やってしまうものです。(例:18年度)

    ついで、副題になっている「誘導」をきちんと押さえましょう。「以上のことを踏まえて」「〇〇に着目して」といったものです。これは答案構成で大変重要な情報になります。(例:21年度、20年度)

    最後に蛇足ですが、東大世界史の大論述では主題や副題、指定語句含めてどこかに毎年何らかの「ワナ」のようなものがあるので、ワナへの警戒も怠らないようにすると良いでしょう。

    近年で私が感じたのは以下の表の通りです。

    年度「ワナ」の例
    21年度「宗教に着目しながら」とあるのに単なる政治史を書いてしまう
    20年度「以上のことを踏まえて」とあるのに冊封体制から主権国家体制への理念と現実双方の変化が書けず比較ができない
    19年度指定語句「ロンドン会議(1830)」をギリシア独立ではなくエジプトの方と勘違いする
    18年度「女性参政権獲得の歩みや女性解放運動について、具体的に」とあるが女性参政権が単に付与されたとだけ書いてしまったり具体的に書けなかったりする
    17年度「以上のことを踏まえて」とあるのにローマと中国の比較をせずに通史を書いてしまう

    題意に忠実な答案構成

    答案構成ができる=採点基準がわかる

    ここまで「問題文を熟読せよ」と書いてきました。

    では、採点者に対して「私はきちんと問題文を読み、採点基準を理解した上で答案を書いていますよ」と伝える方法は何でしょうか。

    その唯一の方法が、答案構成をしっかり行うことです。

    答案構成をおざなりにした答案は、読むとすぐに分かるものです。そしてその答案は「採点基準が分かってないまま無軌道に書いてるな」と採点者の目には映ります。

    それではもったいないですよね。きちんと伝わる答案構成をしましょう。

    答案構成の基本は数学!?

    みなさんは、数学の問題を解く際には、「誘導」を丹念に読み解いた上で、筋道の通った答案を書くかと思います。

    しかし、論述問題になると、数学で出来ていたことを忘れてしまうことが多いのではないでしょうか。

    せっかく問題文を丹念に読み込み、誘導に気づいたなら、答案を書く前にきちんと誘導=採点基準に沿って答案構成を練り、採点者が採点しやすい答案を作成しましょう。

    確かに、数学の答案では、誘導問題の(1)や(2)の誘導に乗らずに、最後の(3)で別の解法を使ったとしても、その解法が論理的であれば満点でしょう。

    しかし、それは、かなり危険ですし、採点者からすれば「この人は誘導を見抜けない人なのかな」と不安になります。

    また、世界史の論述では数学と違って「答えが論理的に出ればそれでよし」ということはあり得ないので、数学以上に誘導に乗ることが重要になります。

    答案構成の類型

    構成の方法には色々なものがあるかと思いますが、ここでは3通りの答案構成の類型をご紹介します。

    第一の類型は、リード文に書かれている内容をそのまま具体化するものです。近年では21年度の問題が当てはまります。

    第二の類型は、2×2や2×3などの表で比較するものです。近年では20年度の問題が当てはまります。参考として20年度の答案構成の例を示しておきます。

    20年度理念現実
    冊封体制中国の皇帝が君主で周辺国の君主はその臣下(垂直的) 以下具体例
    朝鮮やベトナム、琉球の朝貢
    中国が周辺国にそこまで干渉不可(水平的) 以下具体例
    朝鮮の小中華思想
    ベトナムの君主は皇帝を自称
    それらを中国は放任
    主権国家体制主権国家は対等(水平的)

    以下具体例
    列強と各国は条約を結んで外交関係樹立
    併合であっても対等な国家間の合意による条約が基礎という建前
    列強が不平等条約の強要、植民地化(垂直的) 以下具体例
    南京条約
    清仏戦争でベトナムが仏の植民地に
    下関条約で韓国が日本に従属

    第三の類型は、多くの地域の事例等を幅広くバランスよく記述するものです。近年では19年度や18年度が当てはまります。

    以上の類型に当てはまらないものや、類型の複合型もあるかと思いますが、みなさんも問題を読み込む中で、自分なりの答案構成の型を練ってみてください。

    構成が上手く行かない時には…

    答案構成が大事だ、とは言ったものの、どうしても構成方法が分からないという事態もあるかと思います。そんなときには、以下の3点を意識してみましょう。

    第一に、問題文に立ち返ることです。

    問題文を読み返すことで、一読しただけでは理解しきれなかった要求や論点に気づけるかもしれませんよ。

    第二に、問題文が強調している視点や観点にできる限り寄り添うことです。

    たとえば、20年度の問題では、「現実と理念の両面で変容…以上のことを踏まえて」の記述から、現実と理念の比較という観点が読み取れます。

    すると、「理念はこうだが現実にはこうだった」という書き方をすれば良いことに気づけるでしょう。

    第三に、「小問集合」にできるだけ分割して、分割できた部分だけとりあえず書いてみることです。

    21年度の問題を例に取ると、「征服者と被征服者」で「ゲルマン人とローマ人」や、「ムスリムとキリスト教徒、ユダヤ教徒」など、ひとまず一問一答のように回答できるところだけ回答してみるイメージです。

    構成に沿って整理された知識の配列

    構成各部分の具体的情報を列挙

    答案構成ができたら、あとはその枠の中に適切な情報を入れ込んでいきます。

    その際に注意してほしいのは、ひとつの部分だけ情報量が多すぎたり、逆に少なすぎたりすることがないよう、バランスを取ることです。

    また、具体的な知識を枠組みの中に当てはめていく際には、指定語句のミスリードに注意しましょう。指定語句はひとつの部分に偏っていることも多いので、指定語句だけでは漏らしてしまう部分がないか、よく確認するようにしてください。

    知識を不用意にひけらかさない

    しばしば答案で細かすぎる知識を書いている人がいますが、あまりお勧めはできません。

    なぜなら、「書くべき知識の優先順位付けができておらず、やみくもに書いている」という印象を読み手に与えかねないからです。

    加えて、解答の各要素の分量と詳細さは、均一にしないとバランスが悪くなってしまいます。

    20年度の問題を例に取れば、冊封体制の現実に関する記述だけやたら細かくて、主権国家体制の記述がお粗末では、高得点は望めないでしょう。

    くれぐれも細かい知識に引きずられて脱線することがないよう、気を引き締めるようにしてください。

    まとめ

    第一に、問題文を丹念に読み込むことです。きっと採点基準=答案構成が見えてくるかと思います。

    第二に、熟読して析出した採点基準をきちんと反映した答案構成をすることです。せっかく問題文を読み込んでもここで失敗すると台無しです。

    第三に、答案構成の枠組みに沿って適切な知識を引き出し提示することです。ここで不用意に細かい知識を出して全体のバランスを崩したり、要求から脱線しては元も子もありません。最後まで気を引き締めましょう。

    おわりに

    ここまでお読みくださりありがとうございます。

    この記事を参考にして、実際に頭を働かせ、手を動かし、一年分解いてみてくださったら、とても嬉しいです。

    この記事では私なりの、一つの理想的な論述法を述べてみました。しかし、実際の東大受験では、「ベストな答案」ではなく「ベターな答案」を書くという方が感覚としては近いかと思います。

    ただ、試験本番でベターな答案が書くには、普段の練習でベストな答案を目指すのが良いでしょう。まだ時間がたっぷりある今、ひと踏ん張りしてみてはいかがでしょうか。

  • 【東大生に聞いた】心理学で社会に貢献【東大文学部社会心理学専修】

    【東大生に聞いた】心理学で社会に貢献【東大文学部社会心理学専修】

    東大生へのインタビュー企画文学部編、最終回は社会心理学を学ぶ3年生Yさんへのインタビューです!

    文学部で扱われる学問の中では比較的理系寄りである社会心理学。心理学の一分野ではありますが、よく知らない方も多いのではないでしょうか。

    今回のインタビューでは、社会心理学専修に所属するYさんが、社会心理学の特徴や魅力について詳しく教えてくれました!

    【プロフィール】※情報はインタビュー時のものです
    ・名前:Yさん
    ・学年:学部3年
    ・学部・学科(専修):文学部・社会心理学専修
    ・出身:東京都・開成高校


    社会心理学専修で学んでいること

    ── Yさんが専修で学んでいることを教えてください。

    社会心理学を勉強しています。

    社会心理学とは、個人が他者や集団をどのように認知しているか、集団がどういった行動を取りやすいか、といった社会的場面に焦点を当てた心理学のことです。

    今は、集団規範がどのように生まれて、維持されるのかというプロセスについて重点的に学んでいます。

    ── 具体的に言うと?

    たとえば、「多元的無知」という現象があります。
    飲み会で「自分は楽しくはないが、他のみんなは楽しいと感じているのだろう」ということを、そこにいる全員が考えている。
    このように、本来みんなに支持されていない規範が、結果として維持される現象を多元的無知と言います。この規範がどのように生まれ、維持され、解消されるのかということを学んでいます。

    ── 学部全体だとどんな勉強をしていますか?

    社会的場面での意思決定などを扱っています。対人関係の中で、どのように他の人の心情を感じ取って自分の行動を選択するのか、などがその例です。

    ── Yさんが今後個人的に勉強したいことはありますか?

    集団関係、対人関係の心理学の基礎的なメカニズムをもとに、実生活の様々な場面やシステムで応用していくことに興味があります。

    ── 基礎を勉強するというよりは、社会への応用というイメージですね。


    防災でも政治でも。社会を動かす心理学

    ──  実際にYさんが学んでいることは、社会にどのように活用されていると感じますか? 今後の展望などもあれば教えてください。

    今後の展望的なところで言うと、僕が興味があるのは、災害分野での働きかけです。

    たとえば、災害の対策というと、ダムや堤防の建築といったものを想像する人が多いと思います。でも実は、避難誘導の言葉を工夫するだけでも、人の心理を動かすことができるんですよね。

    ── なるほど。具体例を教えてもらってもいいですか?

    明らかにおかしいことが起こっているのに、「大丈夫、正常だ」というバイアスがかかって動けなくなってしまう、といった心理現象があります。

    このような現象を「正常性バイアス」というんですが、避難誘導の言葉遣いや、避難指示の制度設計といった工夫をすることで、このような現象を防ぐことも可能です。

    小さな働きかけで、多くの人の命を救える可能性があるのが興味深いなと感じています。

    ── 災害分野以外では、どのようなものがありますか?

    公共的な社会システムに応用したものとして、同調圧力を利用したイギリスの事例があります。

    納税を滞納している人に催促の通知を出すときに、「この手紙が届いた10人中9人は期限通り納税しています」と一言付け加えるだけで、納税率が上がったようです。

    設備などのシステム設計にはお金がかかります。一方で、この一文を加えるだけなら、そのインク代しかかからないのに、大きな効果が出る。

    このように、心理メカニズムを踏まえた働きかけによって、できることが色々あるのではないかと思っています。

    ── ありがとうございます。心理面への働きかけで社会を動かせるというのは面白いですね。


    研究の成果が社会に直結。心理学の魅力

    ── ここまでは、現在勉強していることや今後の展望について話してもらいましたが、Yさんは、社会心理学のどんな点に対して魅力を感じていますか?

    実社会との結びつきが強いところが好きです。僕は文学部ではありますが、文学や歴史学といった学問よりは、実社会に結びつく働きかけなどに興味があるので、その点で自分に合っているなと感じます。

    また、心理学は発展途上な学問なので、研究する余地が多く残されていて、やりがいがあるのも魅力です。

    ── 心理学といえば、心理テストや、TV番組で見るような、人の心を読んだり操ったりするものを思い浮かべる人が多いですよね。

    そうですね。その辺は学問的な心理学とは違ったエンターテインメントなんですが、学問的なものだと思われていることも多いですね(笑)。

    学問的なところだと、カウンセリングのイメージもあるかと思いますが、こちらは臨床心理学という分野で、心理学や社会心理学とは別物になりますね。

    ── どちらかと言えば、人間対人間のアプローチというイメージを持つ人が多いのかなという印象です。心理学を社会にどう役立てるかというのは、普通の人はあまり知らない、新しい観点なのではないでしょうか。


    様々な学問との結びつき

    ── 社会心理学と関連がありそうな他の学問があれば教えてください。

    やはり、心理学の領域に含まれる学問とは関連が深いと思います。

    社会心理学は、人や集団の繋がりといった社会的場面が対象ですが、認知心理学だと、触覚や味覚などの感覚、時間感覚や平衡感覚など、もっと生物学的な事象も扱います。そう考えると、脳科学も密接に関わってきます。

    また、教育にどう心理学を活用していくかを考える教育心理学や、カウンセリングのような臨床心理学も関連があります。

    ── 心理学系以外では?

    進化論の観点から心理現象を説明する進化心理学が最近流行っているので、進化生物学も関連していますね。

    また、行動経済学は「経済」ですが、人間が周囲の環境に応じてどう行動するかということを学ぶので、社会心理学と密接な関係にあります。

    ── 消費者心理などですね。心理学と一括りで言っても、脳科学のような理系的なものから、経済学といった文系の学問まで幅広くカバーしているのですね。


    高校生のうちに学ぶべきこととは

    ──  大学で心理学を学びたいと思っている高校生が学んでおいた方がいいことや、高校の勉強で心理学と関連が深いものはありますか。

    高校で心理学などは学んでこなかったと思うので、あまり思いつきませんね……。

    強いて言えば、心理学では実験のデータを取り、統計的に解析をするのが一連の流れなので、論文を読むにも、自分で研究をするにも、統計の知識が必要です。僕はそれをサボったので、大学に入ってから苦労しました(笑)。

    また、先ほど言ったように進化的な観点が心理学では大事になるので、生物で進化の授業があれば、真面目に受けておくと、後から繋がりに気付いて「なるほど ! 」と感じると思います。

    ── 意外と理系寄りですね。統計は今までの話であまり出てきていませんでしたが、大学に入ってから勉強したのですか?

    前期課程では統計の授業があるんですが、僕は取っていませんでした。

    後期課程でも入門から教えてくれる授業がありますが、なかなか奥が深くスピードも早いので、苦手だと理解が大変です。

    ── なるほど、早い段階から統計に触れておくと有利になるかもしれませんね。もちろん、統計は心理以外にも、経済など幅広い分野で使えますからね。


    社会心理学の世界に踏み込むまで

    ── 続いては、Yさんの進路選択について聞いていきたいと思います。まず、高校時代には、どのようにして大学や科類を選びましたか?

    正直、選んだという感じではなかったですね。進学選択制度があるのは知っていましたが、元々やりたいことがほとんどありませんでした。

    僕は浪人しているんですが、1年目は何も考えずに何となくで文二を受けました(笑)。流石に一度落ちた後はもう少し考えて、法や経済にはあまり興味がなかったので、文三を選びました。

    ── 文一が法学で文二が経済という大まかな区分けはありますからね。Yさんは開成高校出身ですが、東大を目指すことに関してのハードルはありましたか?

    そうですね……周りにも東大志望者はたくさんいたので、正直に言えばあまりありませんでした。

    ── さすが進学校ですね。法と経済に興味がなかったと言っていましたが、高校時代はどんな学問に興味がありましたか?

    社会学には少し興味がありました。社会問題に関心があったので、そういうものを扱うなら、ジェンダーなどで何かと話題な社会学かなと。特に、ジェンダーを含めた家族の役割について興味がありました。

    ── 大学入学後、今の学科を選んだきっかけなどはありますか?

    前期教養のときから、心理系の授業は面白いと思っていました。進化に関する心理学を扱う「適応行動論」や、社会心理学を扱う「社会行動論」が特に印象に残ってます。

    ── 大学の授業が決め手になったんですね。

    はい。また、社会学にも興味があったのですが、人文的な、いわゆるデータを重視しない研究は個人的には好きではなくて。統計を用いて客観的に分析する社会心理学が自分に合っていました。

    ── 科学的で、少し理系の要素があるところに惹かれたということですね。社会心理学には理系出身の人も多いんですか?

    社会心理学は心理学の領域では文系に近い学問ではあるので、文系出身の方が多いですね。

    ただ、統計を扱う分、文学部の中では間違いなく理系寄りです。僕の学年は偶然全員文系出身ですが、例年は理系から進学する人も何人かいるようです。

    ── 所属する専修の魅力などを教えてください。

    同期が約20人、教授も5人と多くないので、教授や同期たちと密に関わることができます。

    また、同期の人たちが優秀で、同じテーマでも自分とは違う視点で考えていたり、真面目に勉強している人が多かったりと、刺激を受けられる環境だなと感じています。

    ── 比較的小規模な分、学生間の関係性が深いんですね。

    密にディスカッションをしたり、一緒に実験デザインをしたりと、前期課程とは違った雰囲気です。人数が少ない分、一人一人が責任感を感じられたり、自分たちの裁量で色々と議論のテーマを決められたりと、身につくことが多いです。


    学んだことを活かせる将来へ

    ── 次に卒業後の進路について伺いたいと思います。まずYさんは、大学卒業後どのような進路を考えていますか?

    未定です(笑)。

    まず大学院に進学するか悩んでいて、もし進学するとすれば、社会システムの実装など、社会心理をどのように応用するかに着目した研究をしたいと思ってます。

    就職するにしても、何らかの場面で心理学を生かしたいですね。

    なんとなくですが、国家公務員として社会システムに直接関わることや、消費者心理などを学び、マーケティングに携わることに興味あります。

    ── 自分が大学で学んだことが役立つような環境で働きたいと考えているんですね。社会心理学専修の人たちは、一般的にどんな進路に進むことが多いんでしょうか。

    大学院に行く人は少なめですね。去年は20人中2人、多くても4、5人くらいだったと思います。就職については、業界などはあまり詳しく知りませんが、民間就職が多いと言われています。

    ── 大学院に行く人は意外と少ないんですね。

    教育心理など、他の心理学分野では、大学院に行く人が多いところもあります。大学院に行かないと取れない資格がある場合もありますね。


    高校生にメッセージ

    ── 最後に記事を読んでいるであろう高校生に一言お願いします。

    僕は今文学部の3年生ですが、自分がどの学部でどんな勉強をしているのか、大学入学前には想像できていませんでした。

    自分が何をするのかは、自分がどんなものに触れるのかによって変わってきます。

    今のうちからこのような記事を読んでくれるのも嬉しいですし、情報をたくさん集めて、自分のやりたいことをできるだけ固めておくと、役に立つと思います。

    ただ、高校生のうちに理解できる情報には限界があり、やりたいことが後から変わることもあるので、気負いすぎず、気楽に自分の進路を考えてください。


    全3回の文学部編はここまでです。いかがだったでしょうか?

    東大の文学部では、今回の企画で紹介した国文学、西洋史学、社会心理学の他にも多くの学問について学ぶことができます。

    詳しく知りたい方は、東大文学部のホームページをご覧ください!

    次回のインタビュー企画もお楽しみに!