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  • 【合格体験記】教育学部推薦入試

    【合格体験記】教育学部推薦入試


    はじめに

    こんにちは。私は福岡県立小倉高等学校出身です。小中高と公立校に通った、地方出身の女子です。関東出身者や男子の多い東京大学では珍しいタイプの人間ですね。そんな私の推薦についての話を書かせてもらいます。


    これまでの活動について

    まず、前提として、私は貧困問題について関心があり、自分なりに活動や勉強を行ってきた者です。その前提を踏まえて、これまでどのような経験をしてきたのかを書きます。

    まず、小学校の時に貧困を目の当たりにして、「何とかしたい!自分にも何かできることはないのか?」と関心を持つところから始まりました。

    中学校3年生の時に、国連やユニセフで働く方から直接お話を聞いてみたいと思い、JCI主催の少年少女国連大使となりました。ニューヨークの国連本部で、当時まだできたばかりのUNSDGssについて学び、帰国後にSDGssの啓発活動を行いました。

    高校でも、そのまま啓発活動を続けていました。また、地元北九州が得意とするものづくりで国際協力をしていて、それがただ支援をするだけでなく、現地の人たちだけでも続けていけるような持続可能な支援の仕組みだったのです。現地に行ってみてみたいと思い、北九州市、JICA九州共催の「上下水道ユース研修」でベトナムの共同事業を見てきました。そこでは、(言い方は本当に良くありませんが)支援をする側とされる側での需要と供給のミスマッチや、教育の重要性を学びました。


    なぜ推薦入試を受験しようと思ったのか

    一番大きいのは、推薦生に与えられている、進学選択振り分けを行わずに学部に行けるという権利があることでした。東大では、行きたい学部に行くためには進学選択振り分けで高い点数を取らなければならないことが多いです。しかし、推薦生は元入学時から学部が決まっているので、高い点数を取ることは考えずに、自分が学びを深めたいことをのびのびと学ぶことが出来ます。また、その分自由に活動ができるので、私は今、教育推薦の先輩を誘って、一緒に学習支援団体の代表をしてます。

    もう一つの理由は、私が一般入試よりも推薦入試の方が向いていたからです。人前で話したり、自分の思っていることを伝えることが好きで、その方法で大学に入ることが出来たら、自分の得意分野で勝負できると思い、受験を決めました。


    出願要件は何か

    各学部によって全く異なります。

    ちなみに、2020年度の教育学部の要件は、

    以下の全てに該当する者とします。

    ① 本学のカリキュラム履修に必要な,教科の基礎学力があること。

    ② 探究学習の卓越した実績・能力を,論文,作品,発表等を通じて示すことができること。

    です。自分で興味のある学部について調べてみてくださいね。


    提出資料は何か

    調査書など、必要書類以外に、私が提出したものを具体的に例示しておきます。

    ①タウンミーティングのポスター

    ②タウンミーティングでの発表資料

    ③市議会に向けた陳情の新聞記事

    ④海外研修の新聞記事

    ⑤海外研修の発表資料

    ⑥エッセイコンテストの賞状

    ⑦エッセイコンテストの本文

    ⑧小論文コンクールの賞状

    ⑨小論文コンクールの新聞記事

    ⑩小論文コンクールの本文

    ⑪英検の合格証書

    ⑫漢検の合格証書

    ⑬論文

    このように、第三者が、自分に対して評価しているものや、自分で執筆したものを提出します。新聞記事など、自分が載っているものはきちんと取っておくといいと思います。


    入試はどのようなものか

    募集要項を見ていただけるとわかると思いますが、まず資料提出による書類審査があります。これが一次試験です。

    晴れて一次試験に合格したら、二次試験は実際に東京大学まで行って受験をします。教育学部の場合は、まず、受験生全員、先生方の前で、プレゼンテーションを行います。一人の持ち時間は、質疑応答を含めて15分間です。このプレゼン、とても楽しいです。まず、他の受験生の発表は、様々な着眼点の高い水準のものなので、発表を聞きながら多くのことを学べますし、他の受験生の教育に対する考えを聞くことが出来ます。発表に対する質問は、受験生がするのですが、発表を聞いて生じた疑問を尋ねることが出来ます。また、自分が質問をされるときには、(試験なので当たり前ですが)自分の発表に対して疑問を持つくらい考えながら聞いてくれたことが嬉しいですし、私がもっと説明したかった所を引き出してくれるようなことを聞いてくれるので、わくわくしながら答えていました。

    次に面接があります。人によって時間はまちまちですが、持ち時間は15分です。現在東大で研究されている先生方が、私の論文や発表に対して鋭い意見や質問をくださいます。まず、とてもありがたいです。しかし、鋭すぎてけっこうへこみます!!

    二次試験が終わると次は共通テストです。共通テストは、8割とることが条件となっています。

    そして、二次試験と共通テストの結果を総合的に見て合否が出ます。


    どのように対策をしたのか

    まず、提出資料についてです。とにかく書き直します。回数は数えられないほど書き直しました。高校の先生方には、完成品を見ていただいたので、そのうえでの書き直しはほぼなかったです。また、二次試験のプレゼンテーションは、とにかく練習をしました。当日の朝まで、40~50回ほど練習をしていましたね。

    また、面接対策は、自分がこれまで行ってきた活動を振り返ったり、自分の書いた論文を見直したりしました。発表、面接は主に両親に対して練習をしていました。ありがたかったです。

    先生方には、3回ほど見ていただきました。私は、推薦対策の塾に通いませんでした。推薦受験をする方の中で、推薦用の塾に通っていないが大丈夫であろうかと考える方もいらっしゃるかもしれませんが、何も問題はありません。何度も繰り返し書き直したり練習を行ったりすることで十分だと思います。


    面接では、どのようなことを聞かれるのか

    私が聞かれたことは、私がこれまで行ってきた活動や、私の書いた論文についてでした。これは、ご自身がこれまで行ってきた活動や書いてきたものに対しての質問なので、振り返りをしていれば、答えられないものはほぼないと思います。


    推薦を考えている人に対して伝えたいこと

    私が、推薦入試で最も大切であると考えることは、いかに学問に対して熱意があるかです。推薦生で多いと感じるのが、SGHやSSHの指定校で、そこで行ってきたもので受験をする人です。しかし、自分はそうでないから研究なんてできないと思わないでください。私はSSH指定校でしたが、小学校の時に関心を持ったことを中学校、高校と自分で学び続けました。環境の影響は大きいですが、その条件を除けばどんな人でも研究はできると思います。諦めずに、熱量をもって学問に取り組んでいたら、きっと大丈夫だと思います。将来したいことが明確にあり、やる気にあふれている人は、是非受験してほしいと思います。



  • 【東大教育学部】教育学部って何を学ぶ?先生になるの?【教育心理学】

    【東大教育学部】教育学部って何を学ぶ?先生になるの?【教育心理学】

    はじめに

    みなさん、こんにちは。このページを読んでくれている皆さんは、教育学部や心理学にちょっとでも興味があるのではないかと思います。

    私は東京大学教育学部教育心理学コースというところに所属しています!そこで、私からは教育学部って何を勉強するところなのか、そして自分が所属している教育心理学コースでは何を勉強しているのか詳しく書いていきます。

    教育学や心理学に興味がある人はぜひ読んでみてください。東大の教育学部についてもっと詳しく知りたいと思った人は公式のホームページもみてみてください。

    教育学部って何するところ?

    教育学部の人は何を勉強しているのでしょう?先生になるために行くところと思っている人も多いと思うのですが、必ずしもそうではありませんし、東大の教育学部では先生になる人の方が少ないです。

    では何を勉強しているのかというと、「教育」に関係することを幅広く勉強しています。

    …そんなこと言われてもわかったようなわからないような気がすると思うので、具体的にいくつか取り上げてみます。

    先生になる、ということから近い範囲だと「どうすれば勉強したことが理解できるようになるのか」ということや、「いじめや不登校などの学校内の問題をどうすれば解決できるか」ということを勉強しています。他には「良い教育とはどのようなものか」、「博物館や図書館などの学校外の学びの場をどう構築するか」、「国の教育政策としてどのようなことをするべきか」などなど、教育に関係することをいろいろな角度から勉強・研究しているのが教育学部です。東大では教育学部の中に5つのコース(基礎教育学、比較教育社会学、教育実践・政策学、教育心理学、身体教育学)があり、自分の興味・関心に近いところから”教育”を考えることができます。

    もちろん教育学部に進学すれば、先生になるための授業を受けて、必要な知識や技能を得ることもできます。どんな側面からでも、教育に興味があるということであれば自分のやりたいことを学べるのではないかと思います。

    教育心理学って?

    ここでは私が所属している教育心理学コースについて詳しくお話しします!

    教育心理学はその名の通り教育を「心理学」の角度から見ていく学問です。教育学部で勉強していることの教育心理学一つをとってもすごく広い範囲のことを扱っています。
    子どもの成長・発達がどんな風に進んでいくか(発達心理学)、勉強したことがどのように理解されていくか(教授・学習心理学)、学校内で困っている生徒にどんな対処をしてあげるとよいか(臨床心理学)、などなど色々あります。このようなことを調べていくためには何かしらのデータが必要になりますよね。そのためのデータの分析の仕方として統計学も勉強しています。さらに学習の仕組みを深く理解しようと思ったら、人間の脳がどんな構造になっているのかということなども必要になることもあります。コースに所属している学生全員が今あげた全てを勉強しているわけではないのですが、文系・理系どちらの知識も大事になってきます。

    授業内容紹介

    ここまで教育心理学コースでどんなことを勉強しているのかざっくりとお話ししてきました。でも具体的に何をしているのかイメージが湧かないと思いますので、実際に私が受けた授業でどんなことをやったのか紹介します!

    教育心理学コースの必修科目(全員が必ず履修する必要がある授業)に「教育心理学実験演習」というものがあります。この授業では先生から話を聞く講義形式ではなく、学校に行ったり、実験をしたり演習形式で学びます。そのうちいくつか面白かったものを紹介します!

    知能検査

    テレビなどで「あなたのIQは〜〜」っていうのを見ると思います。そのIQ(知能指数)を測定する実習をしました。

    実習で使った知能検査はWAIS-Ⅲと呼ばれるものなのですが、この知能検査を受ける人は、基本的に生活する中で何かうまくいかなくて、知的能力が原因なのではないかと考えられる人です。「IQめっちゃ高い!!すごいだろ〜!」というためにあるわけではありません(そういう人向けのものもありますが…)。

    例えば細かいところに集中することが苦手だと知能検査でわかったら、その人のために細かいところを強調して示してあげるなど、手助けできますよね。その人がどのようなことが原因でうまくいってないのか見つけてあげて、生活しやすくしてあげるために主に使われています。

    投影法(絵を描く)

    投影法は心理検査の一つなのですが、みなさんが思う「心理テスト」にすごく近いものです。

    授業でやったものでは、真っ白い紙に1つ木を書いて、その書き方から自分がどんな性格傾向があるか分析していきます。木の幹の太さ、葉っぱの数、根っこの張り方など色々なところをみます。

    自分も木を書いて自分で分析したのですが、私は枝が上向きに伸びていて、自信や安定感があるけれども、幹に線が多くて傷つきやすい、という感じでした。当たっているような当たっていないような……。

    質問紙調査(アンケート)

    例えば、「A型の人は几帳面」かどうか気になった時に、どうやって調べたらよいでしょうか。A型かどうかは血液を検査すればわかりますよね。同じ血液を検査したら同じ結果が出るはずです。では、几帳面かどうかはどう調べればよいでしょう。几帳面かどうかははっきりと数値や結果として表すことはできません。そこでいくつか「几帳面さ」と関係しそうな質問をして、几帳面さを得点化してみます。

    「あなたは、部屋が片付いていないと落ち着かないですか」「あなたは、ものの向きがバラバラだと直しますか」など質問を作ってみて、それで「几帳面さ」を測るのです。しかし、作った質問が本当に几帳面さを測っているのかわかりません。そこで、あらかじめ正しいとされている質問項目や、複数の項目との間の相関関係をみるなどして質問内容をより洗練したものにしていきます。

    こうして、作成された質問紙(アンケート)を使うと、A型の人は几帳面かどうか関係を測ることができます。その際統計的な処理が必要となってきます。

    この質問紙を作って分析するという流れを授業では実際にやりました。簡単そうに見えることかもしれませんが、学問として十分なほど精度の高い質問紙を作って、分析するのは非常に難しくて、奥深さを感じました。

    最後に

    ここまで読んでくれてありがとうございます!少しでも教育学部って何してるんだろう?という疑問が解消したり、大学でしていることのイメージがついたりしたら嬉しいです!この記事では私が所属している教育心理学コースのことが中心だったので、他の学科でやっていることが知りたい人は、最初にもあげた通り、公式のホームページから色々みてみてください。他の大学のホームページも見てみると、それぞれの大学の特色が出ていて進路探しの参考になると思います。自分の進みたい進路目指して頑張ってください!!