タグ: 受験

  • 【根性論じゃない】「部活と勉強の両立」に必要な3つのこと

    【根性論じゃない】「部活と勉強の両立」に必要な3つのこと

    はじめに

    「部活と勉強の両立」これは古来より多くの高校生を苦しめている難敵です。この記事を見に来たあなたはそんな多くの高校生の1人ではないでしょうか。この記事を書いている私も、例に漏れずその悩める高校生の1人でした。

    私は高校1年生から3年生の6月まで弓道部として週5日か6日で活動していました。(もちろん幽霊部員ではありません。2、3年時は副部長でした。)2年生の頃は夜の8時まで活動することも多々ありました。

    そして、東大にも現役で合格することができました。これは「部活と勉強の両立」という難敵を攻略することができたからだ、と私は確信しています。

    しかし、私も最初から両立ができたわけではなく、両立する方法を考え、検証を重ねていくうちにできるようになったのです。その結果、たった3つのことを生活の中で意識するといいのだとわかりました。これからその3つのことについてお話ししていきます。

    先にお伝えしておきますが、この3つに気合い、根性、精神力の類は含まれません。いわゆる「とにかく頑張る!」は除外し、できるだけ実践できる方法をお伝えします。


    〜その1〜 徹底した時間管理

    部活をしている人の一番の敵はやはり「時間が足りない」ことでしょう。私もかつては口癖のように「時間が足りない〜」と言って何かを切り捨てる選択をしていた時期もありました。

    しかし、私の恩師の1人が「時間はあるものではなく作るものだ」と教えてくれました。つまり、自分から時間を生み出す努力をしようということです。

    それから私は時間管理を徹底するようにしました。といってもアプリを使ったり、その他にも特別なことをしていたわけではありません。

    私は自転車で通学をしていたので通学時間に勉強はできませんでした。その代わり、通学時間中(特に帰り道)はずっとその日の時間の使い方について考えていました。

    ここでは登下校中に私が頭の中で考えていた具体的なことを記載します。

    1. その日にしなければいけないこと、その日にすべきこと、その日にしなくてもいいこと、を考えて優先順位をつける。
    2. 各々にかかる時間を見積もり、その日使える時間内でできることを当てはめる。
    3. 完成したその日のスケジュールを実行する。
    4. これを毎日繰り返す。

    こうすることで時間の使い方が整理され、かなり効率的な生活を送ることができるようになりました。

    また、この方法のもうひとつの良い点は、自分が持っている時間と必要とする時間に自覚的になれるということです。これらがわからないと、自分にできることとできないことの区別がつかなくなります。何か長期的な勉強の計画を立てようとしても、今の自分にできることがわからないと不可能な計画を立てかねません。

    最初は「かかる時間の見積もり」が難しいかもしれません。ですが、繰り返していくうちに自分の能力や特性を把握できるようになり、やがてうまくいくようになるでしょう。


    〜その2〜 眠気の克服

    部活をしている人、特に運動部で活動している人にとっては眠気も大敵ですね。疲れ果てた後に晩ご飯を食べ、お風呂に入る、この †黄金コンボ† が決まるとほとんどの人間は必然的に眠くなります。

    では、どうすればいいのでしょうか?この答えは無数に存在します。つまり、自分に合った方法を見つけられるかが重要になります。しかし、それはどのようにして見つければよいのでしょうか?そのヒントを私の体験をもとにお話ししたいと思います。

    私は多くの方法を試しました。朝型人間になろうとしたこともありましたが、朝起きても勉強する気になれず、自分に合わないと割り切ってやめました。また、カフェインの入っている飲料を飲むのは就寝時に寝つきが悪くなり、体質にも左右されやすいのでおすすめしません。

    そして私が採用した戦法は、「少しだけ寝る」でした。これもオーソドックスな手法の1つですが、弱点があります。それは寝過ぎてしまうということです。この弱点を克服するために私はできるだけ眠りにくい環境で寝ることを心がけました。具体的には机に突っ伏して、アップテンポの音楽を聞きながら10分ほど寝ていました。

    これは「学校の休み時間に机で寝ると、授業が眠気無くすっきりと受けられる」という経験から思いついた方法です。この姿勢だと、寝過ぎたとしても15分ほどで必ず目が覚め、目が覚めた時もアップテンポの曲を聞いているので気分が良く、ノリノリで勉強に向かうことができました。

    しかし、この方法も人を選びます。机で寝ることが苦手だったり、起きてすぐにはテンションを上げにくいという人は他の方法が合っていると思います。

    あなたにはあなたに合った方法が必ず存在します。そして、その方法は私の例のように意外と身近な出来事から見つかったりするものです。つまり、日々の何気ない行動を意識して、センサーを張り巡らせることが自分に合う方法を見つける近道です。眠気に悩まされている人は、インターネットからだけでなく、ぜひ生活の中からも答えを探してみてください。


    〜その3〜 スイッチを作る

    人間は休憩をとらずに活動し続けることはできません。私も土日にはよく友達や先輩とカラオケやボウリングに行っていました。精神的にも肉体的にも休憩は必須です。なので、休憩を取ること自体には何の問題もありません。

    しかし、休憩にも難しい点があります。それは、休憩と勉強のメリハリをつけることです。そして、それが難しいのは休憩から復帰するときにかなりのエネルギーが必要になるからです。電化製品は電源をつけた直後が一番電力を消費します。同様に人間もスイッチを入れる瞬間が一番大変で、これを苦手とする人も多いでしょう。逆にスイッチが入ったら続けられるという気持ちもよくわかります。

    その点で言うと、先ほど挙げたカラオケやボウリングのような比較的長時間外出して遊びにいく類の休憩は、帰ったらおしまいなので切り替えやすいですね。「結構遊んだし、そろそろ勉強するかー」という気持ちも働きます。

    ですが、これは休日の話です。平日はどうでしょうか?

    1日は24時間ですから、部活も勉強もしていたら遊ぶ時間はそんなにないはずです。しかし、休憩の時間はあります。ご飯を食べたり、お風呂に入ることも休憩の一つですね。それらが終わった後、つまり、ご飯を食べ終わった後、お風呂から出た後、すぐに勉強に復帰できますか?私はこれが難しかったです。なんとなくだらけてしまう、というのはこの勉強と休憩の間で生じます。ここからスイッチを入れるにはどうすればいいでしょうか?

    こちらも結論としては「自分に合ったスイッチを作る」になってしまいます。

    しかし、ある2つのポイントを守ったスイッチにしないと正解にはたどり着けません。その2つを守った上であなたに合ったものは何かを考えましょう。

    1. 明確な終わりがある

    「なんとなく時間を消費する」はスイッチに明確な終わりがない場合に多々起こります。一番の例はネットサーフィンやtwitterの巡回です。これらは情報の底無し沼と言っても過言ではありません。「〇分までネット or twitter見よー」のような感じで、少し休憩しようと思ったときにこれらに手を出してしまうと、沼にはまってしまうかもしれません。することが無くなって時間が余ったときにのみ、手を出すようにしましょう。

    Youtubeなどで動画を見るのはグレーゾーンです。動画の一つ一つには明確な終わりがあります。しかし、こういったサイトは私たちに次の動画を勧めてきてしまいます。これも沼の入り口です。自制心を持ち、休憩時間内に終えることができるのであれば、使っても問題ないでしょう。そうでない場合、短い休憩では触らないようにしましょう。

    2. ある程度の時間がかかる

    スイッチを急に切り替えることは難しいです。そこで、徐々に切り替えることを意識して時間的長さを持ったスイッチを作りましょう。これを時間のロスと考えるか、切り替えるまでの助走として必要な時間と考えるかは人によって異なるかもしれません。しかし、切り替えが苦手だった私は必要な時間だと考えています。onとoffを明確に分けるのではなく、徐々に勉強する気持ちに持っていくために、ゆっくりスイッチを入れていきましょう。

    この2点を踏まえて私は「好きな音楽を自分のスイッチ用の音楽に決めて、そろそろ勉強に取り掛かろうというときにはその一曲を聞く」ということをしていました。野球選手の登場曲のような感じです。

    その他にもこの条件に当てはまるものの例を挙げると、軽いジョギングや運動、飴を一つ食べる、小説などを一章だけ読む、が考えられます。これが全てではありませんが、あなたの生活に無理なく取り入れられるものを選びましょう。


    最後に

    部活と勉強の両立についての方法を述べてきました。いかがでしたか?

    部活をしている多くの人に当てはまるもののみを記しているので、これだけでは両立できない人もいるかもしれません。しかし、どんな場合も、原因を見つけ、それを解決する方法を考えるというステップは本質的には同じです。この積み重ねが勉強と部活の両立への近道です。

    部活動に励む全ての高校生の役に立てば幸いです。最後まで読んでいただきありがとうございました。

  • 【東大生が教える】世界史の勉強法

    【東大生が教える】世界史の勉強法

    はじめに

    「範囲が膨大すぎて何から覚えていいかわからない……」
    「覚えたはずなのにすぐにごちゃごちゃになってしまう……」
    世界史について、こんな悩みを抱えている人もいるのではないでしょうか。

    暗記科目の代名詞である世界史には、苦手意識を持つ人も少なくないでしょう。
    ですが、裏を返せば、一度しっかりと覚えてしまえば安定して高得点を狙える科目でもあります。

    今回は、世界史が大の苦手だった私が、苦手を克服しセンター世界史で満点、東大二次で約8割を取ることができた勉強法をご紹介します。


    効果的な暗記のためのポイント

    私が世界史を勉強するときに意識していたのは、以下の4点です。


    1. 復習は反復して行う

    みなさんは、いつ、何度復習をするのか、決めて学習に取り組んでいますか?

    復習は面倒くさいからと放置したり、その結果として、問題を解いているうちに知識の欠落に気付き慌てて復習したり……といったことをすれば、成績の向上は見込めないでしょう。
    何より、一度忘れてしまってから覚え直すのは、とても効率が悪いです。

    受験生ならば一度は聞いたことがあるであろう、エビングハウスの忘却曲線。これに基づいて、忘れきってしまう前にこまめに復習することで、一から覚え直すよりも遥かに少ない労力で記憶の定着を図ることができます。

    記憶は、エビングハウスの忘却曲線に合わせたスパンで繰り返し復習することで定着します。翌日、三日後、一週間後……というように段々間隔を延ばしながら復習に取り組んでみてください。

    「何度も復習をするなんて大変すぎる」
    「世界史にそんなに時間をかけられない」

    と思うかもしれません。ですが、先に述べた通り、ほとんど覚えてない状態から覚え直すのと、ある程度覚えている状態から覚え直すのとでは、労力もかかる時間も違います。何度も繰り返し復習することが、結果として近道になるのです。


    2. 文脈を知る

    ここで言う「文脈」とは、出来事の背景・意義や、出来事と出来事のつながりなど、言わば世界史における事象に関する「ストーリー」です。

    これを知ることで、単なる暗記に陥るのを避けることができるため、知識がごちゃごちゃになりにくくなります。さらには、論述問題にも活かせるようになります。

    「文脈」を意識して授業を聞いたり、教科書を読んだりしてみてください。
    より理解を深めたければ、流れを理解することに重点を置いた参考書を手に取ってみるのも良いでしょう。

    3. 重要なものから覚える

    世界史で出てくる事項が、全て同じ重要性を持つわけではありません。

    絶対に覚えるべき頻出事項から、国公立二次試験レベルのもの、私大レベルのものとまちまちで、受験する大学によっても各事項の重要度は異なります。
    自分の志望校の出題傾向を知り、どこまで覚えなければならないか把握しましょう。

    「覚えるのがどうしても苦手だ」という人は特に、教科書の太字や、一問一答で一番高い重要度がつけられている事項から覚えましょう。
    最重要の事項を覚えて大きな枠組みを作り、そこに必要に応じて細々とした事項を嵌め込んでいくイメージで知識を増やしていくと良いです。


    4. 自分の傾向を知る

    これは世界史に限らず勉強全般に言えることですが、まず自分の傾向を把握することに努めましょう。

    黙読して覚えるのが合っている人もいれば、口に出して覚えることが合っている人、手を動かして覚えることが合っている人もいます。私の知人の中には、「口に出しながら歩き回るのが一番覚えやすい」と言う人もいます。また、記憶力も人によって違います。

    どれぐらいのスパンで復習するのが自分に一番合っているのか、実際に試して探ってみてください。

    私の場合は、具体的なイメージやストーリーを伴った方が覚えやすかったので、資料集で地図と照らし合わせながら出来事の暗記をしていました。

    文化史は特に苦手でしたが、固有名詞を時代やジャンルごとに羅列しただけの暗記に陥ってしまっていたことが原因でした。
    作者と作品名だけを覚えるのではなく、物語のあらすじや絵画の実物を把握するようにしたところ、以前より格段に覚えやすくなりました。

    同様に、どうしても覚えにくい人物や出来事については、自分で調べてみて知識を補完するようにしていました。


    基本の世界史勉強サイクル

    ここで、実際に私が行なっていた勉強サイクルを一例としてご紹介します。

    1. 授業を受ける

    私が受けていた授業は、基本的に先生自作のプリントに穴埋めをしていくスタイルでした。
    このとき、括弧の中に入る単語や年号は絶対に聞き漏らさないように気を付けつつ、先生が喋った内容をなるべくたくさんメモするようにしていました。

     2. その日のうちに復習する

    休憩時間や移動時間、寝る前のちょっとした時間などを使って、その日使ったプリント全てにざっと目を通しました。

    このとき重視していたのは、「その日の授業で扱った範囲の流れがきちんと掴めているか」ということです。

    括弧の中を隠して覚えているか確認することは特にしていませんでした。その代わり、復習中に思い出した授業中にメモしきれなかったことや、因果関係を自分なりに言語化したもの、気付きなどを書き足していました。

    授業中や復習中になるべくたくさんメモを残すようにしていたのは、ストーリーがある方が覚えやすいという自分の傾向を踏まえ、そういう些細な記憶が暗記や思い出すときに役立つことを経験的に知っていたためです。

    3. 3日以内に復習と論述演習をする

    「3日以内に」と書きましたが、模試などでどうしても時間が取れなかったときを除いて、復習は翌日に行っていました。論述演習のタイミングはまちまちでしたが、記憶の定着を図るために必ず3日以内に行っていました。これについては後述します。

    このときの復習では、穴埋めの暗記・確認、穴埋め式問題集の演習を行っていました。間違えたところは時間を置いて見直しをし、ほとんど覚えられたら論述に移る、という形でした。

    4. 翌授業日までに教科書の習った範囲を読む

    世界史のために週に何度もまとまった時間をとる余裕のある人は、おそらく少数です。そして、世界史の教科書は分量も多く、通読するにはかなりの時間と根気が必要になります。

    そのため私は、休憩時間などを活用して次の授業までにその授業で習った範囲を読み、分割して全体を読み切れるようにしていました。

    5. 翌授業日にさっと復習する

    私の場合は、世界史の授業の前に昼休憩があったので、そこで復習していました。
    授業前の休憩でざっと見返す程度でよく、時間が取れなければ前日でも良いでしょう。次の授業までに済ませるのは、内容が混ざってしまうのを防ぐためです。

    このとき授業の内容をほとんど思い出せるようであれば問題なく、思い出せなければ次の分とまとめて復習し、次からの復習のスパンを見直します。こうして、自分に合った復習のサイクルを作りました。


    論述対策について

    ここでは、論述を課す大学を受験する人向けに論述対策について説明します。

    私が推奨するのは、授業で習った範囲の論述問題にすぐに取り組むことです。

    授業の進度にもよりますが、だいたい週2題ほどで十分です。私は、200字〜600字のものを2, 3題、合計800字程度を目安にして毎週取り組んでいました。せっかく解いた問題は、ぜひ先生に添削してもらいましょう。

    論述問題にすぐに取り組むことを推奨する理由は、2つあります。

    まず1つ目は、単純に論述問題に慣れることです。
    早いうちから論述問題に取り組んでいれば、その分多くの論述問題を解くことができます。加えて、論述の作法や論述に必要な知識・着目すべき観点を知り、それ以降の学習に活かすことができます。

    2つ目は、復習の完成度をチェックし、アウトプットすることによりさらに記憶の定着させられることです。
    覚えたつもり・理解したつもりだったができていなかったという事態はよくあります。アウトプットに取り組むことで、それになるべく早く気付き、修正することができるのです。

    ↓論述問題についてはこちらの記事もチェック↓
    【東大二次試験対策】世界史大論述の書き方


    おわりに

    私自身は、世界史は完全なる暗記科目ではないと思っています。論述問題は、暗記していれば解けるような問題ではないからです。

    一方で、一定の知識がなければ話にならないのも確かであり、どこまで覚えなければならないか、見極めながら取り組む必要がある科目です。

    「自分の傾向を知る」で触れた通り、人によって向いている暗記法は様々で、記憶力も違います。様々な方法を試し、自分に合った学習のサイクルをつくってみてください

  • 【東大生が教える】理系化学の勉強法

    【東大生が教える】理系化学の勉強法

    はじめに

    計算、暗記が大変で化学が苦手な人も多いのではないでしょうか?
    しかし、化学はその特徴を理解し、上手に勉強を続ければ高得点が期待できる科目です。

    この記事では化学を【理論化学】【無機化学】【有機化学】の3分野に分けて勉強法を紹介していきます。

    理論化学

    理論化学は計算が多い上に、化学平衡や気体など複雑な単元も多いです。そのため苦手意識を持つ人も多いのではないでしょうか?
    実は理論化学は次に述べる無機化学、有機化学とのつながりが強く、苦手を放置していると最後の最後に行き詰まってしまう可能性があります。
    しかしこの分野は「理論」化学ですので、組み立てられている「理論」を正しく理解すれば絶対的な武器になります。

    ここでは理論化学の勉強のポイントを3つ紹介します。

    1. 公式や原理の意味を理解する

    理論化学には化学平衡や電気分解などで多くの公式や原理が登場します。これらの意味を理解せず暗記するだけでも解ける問題はありますが、その状態だと難しい問題を解くことができません。

    教科書や授業のノートに書かれている公式や原理を自分の言葉で整理してみましょう。
    例えば、「電離度とは電離している度合いを表すもので、水に物質を溶かしたときに全体の物質量に対して電離した物質の物質量がどれだけあるかを示している」のように自分の言葉で書いてみてください。その中で意味をあいまいに覚えているところを見つけたら、教科書やノートなどで確認をし、それでも分からなければ先生または友人に質問して解決しましょう。

    また、この作業はできれば授業で習ったその日のうちにしてください。その方が記憶が新しいので短時間で復習ができます。私は白紙にその日習ったことを書き出して整理し、理解していました。

    2. 問題をたくさん解く

    理論を理解した後は、問題をたくさん解きましょう。最初から難しい問題を解かず、「セミナー化学」、「リードα」などの学校で配布されるような問題集の基礎的な計算問題を解いて公式の使い方に慣れてください。

    次に典型的な問題を解きましょう。典型的な問題というのは、入試によく出るパターン問題を解く上で重要な考え方が多く含まれています。繰り返し解くことで体に覚えさせてください。

    典型的な問題を解くための問題集として、私は数研出版から出版されている「実戦 化学重要問題集」をおすすめします。この問題集は理論化学以外の2分野についてもおすすめです。難易度はそれほど高くありませんが、この問題集を繰り返し解くことでベネッセや河合塾の模試のような標準的な記述模試では90点以上を取れるようになりました。

    3. 計算は速く・正確に

    理論化学は計算問題が多いです。そしてその計算問題では、部分点がなく数値のみ答えさせることが多いので、たとえ途中式が正しかったとしても答えが違えば0点になってしまいます。

    さらに難関大の入試問題になればなるほど、計算が煩雑かつ複雑になってくるので、計算力がなければ対応できません。また、いくら正確に計算できたとしても時間をかけすぎてしまえば、他の問題を解き切れなくなってしまいます。

    計算力を鍛えるためには多くの問題を解くことが一番です。他にもかけ算の順番を変えたり、小数を分数にしたりするなど、自分なりに工夫して計算するようにしましょう。

    無機化学

    無機化学は暗記する量がとても多く、嫌になる人も多いのではないでしょうか?

    しかし、逆に言うと覚えてしまえば確実に満点が取れる分野でもあります。

    ここでは効率的に暗記する方法を紹介します。

    1. 複数のことを関連付ける

    暗記事項の全てを一対一で覚えようとするといくら時間があっても足りません。そこで、いくつかの事柄を関連付けることで、効率良く暗記することを心がけましょう。

    例えば、フッ素と水が反応して酸素が発生する反応を覚えようとする時には、この反応はフッ素が酸化剤、水が還元剤である酸化還元反応、のように分類しましょう。そうすることで同様の原理の反応を関連付けて覚えられるようになります。

    このように反応式を覚える時、ただ化学式と数字の羅列で覚えるよりも、「この反応はどのような原理によって起こっているのか」を考え、関連付ける方が簡単に覚えることができます。

    2. 図やイラストを活用する

    化学反応式以外で無機化学で覚えなければならないものとして、物質や水溶液の色があります。

    例えば、水酸化銅(Ⅱ)の沈殿の色である青白色とテトラアンミン銅(Ⅱ)イオンの水溶液の色である深青色の違いは実際に見てみないとイメージできないでしょう。

    そこで、覚えるときは教科書もしくは図説、インターネットの画像などで確認しながらにしましょう。文字だけで覚えるよりも実際の色がイメージできるため暗記の効率が上がります。また図説は視覚的に理解できるので、参考書として持つことをおすすめします。

    3. インプットよりアウトプット

    無機化学は暗記科目ですが、暗記(インプット)ばかりしていても問題が解けるようにはなりません。一通り暗記が終わったら、問題演習(アウトプット)に取り組んでいきましょう。問題を解くことで自分が覚え切れていない部分が浮き彫りになり、効果的に暗記が進められます。

    また、同じアルミニウムに関する問題でも、融解塩電解について問うものと錯イオンについて問うものがあるように、同じ物質について異なる視点から出題されることも多いので多くの問題を解いておいて損はありません。

    有機化学

    有機化学は化学の最後に学習する分野ですが、出題のパターンがある程度決まっているので3分野のなかで1番得点しやすいです。そのため得意な受験生が多く、少しのミスが命取りになってしまいます。

    ここでは有機化学を得点源とするための勉強法を紹介します。

    1. 有機化学の全体の流れを把握する

    私は、有機化学の最初で行う、アルカンや異性体についての授業を聞いても、有機化学で何を学ぶのかが理解できませんでした。そんな時、学研出版から出版されている「宇宙一わかりやすい高校化学(有機化学)」を読むことで、有機化学の全体像を把握することができました。有機化学でどのようなことをするのかがわかると、授業で何をしているかがわかるようになりました。

    有機化学では全体の流れを把握することが大切です。教科書や参考書などで軽く有機化学の部分に目を通してどんなことをこれからするのかを知り、習っている内容だけを考えるのではなく、その内容がこれからどのように関係してくるか考えながら勉強しましょう。

    2. 官能基の性質や物質の反応を覚える

    官能基や反応の知識がなければ有機化学の問題は絶対に解けません。官能基は特別な性質を中心におさえ、「問題文のこの部分からこの官能基だ」とすぐに判断できるようにしましょう。

    例えば「還元性=アルデヒド基」のように問題文のキーワードと官能基の対応を意識して覚えましょう。問題文に書かれるキーワードは大体決まっているので問題を解いていくとだんだん慣れていきます。

    3. 構造決定をマスターする

    構造決定の問題が有機化学の中で最も多く出題されているので重点的に勉強しましょう。最初はセミナー化学の応用問題や重要問題集のA問題のような標準的なレベルの問題を解いて典型的な考え方を身につけていきましょう。

    そして、標準的な問題が楽に解けるようになったら難関大の問題も解いてみましょう。難関大の問題であっても使う知識はあまり変わらないですが、考える力が求められるようになります。難関大の問題を解き、いろいろな考え方を理解することで安定して構造決定の問題が解けるようになります。

    終わりに

    化学はすぐに結果が出るような科目ではありません。しかし、分野ごとの特徴を捉え、正しく努力するほど高得点が狙える科目です。
    諦めずに自分を信じてがんばっていきましょう!
    紹介した方法が困っている方の参考になれば嬉しいです。

  • 【東大生がやっていた】通学時間の使い方

    【東大生がやっていた】通学時間の使い方

    はじめに

    「部活で忙しい」や「通学に時間がかかる」など、勉強したくても時間が無いという悩みを抱えている人は多いのではないでしょうか。

    そこで、高校時代に1時間かけて通学し、運動部で週6日活動していた僕が、なんとか勉強時間を確保しようと試行錯誤して得た通学時間の工夫をいくつか紹介したいと思います。


    電車・バス編

    暗記は電車やバスの中で完結させる

    通学時の電車やバスの中は、揺れるし混雑しています。そのため、ノートなどへの書き込みができず、頭を使って考えるような勉強には向きません。

    また、乗車時間が決まっているため、せっかくいい解法が浮かんでも中断しなければいけないこともあります。

    そこで、この時間には英単語や数学の解法などの暗記に取り組むことをオススメします。

    実は、電車やバスの中は、図書館などよりも暗記系の学習に適しています。
    周囲の視線がある場所なので自然と気が引き締まるし、何より毎日決まって利用するものなので、この時間の学習を習慣として定着させることができるからです。

    そして、暗記系の学習はできるだけこの時間内で完結させましょう。せっかくまとまった勉強時間が取れる帰宅後に、通学の合間にできる暗記系の学習を持ち込むのはもったいないです。

    また、通学中の学習習慣を定着させることができれば、暗記に関しては十分な勉強量が確保できます。
    僕は英語が大の苦手で、高1の頃は補習にも呼ばれてしまうほどでしたが、往復1時間の電車内の暗記学習のおかげで、受験期には英語がいちばんの得点源になっていました。

    皆さんもぜひ、電車やバスでの暗記を積み重ねて、応用問題を解くための知識と時間を貯めていきましょう。いざ本格的な受験勉強が始まった時、暗記に時間を割かなくて良いのはかなり有利になります。


    上手に仮眠をとる

    部活や勉強で疲れている帰りの電車やバスでは、どうしても睡魔が襲ってきます。僕自身、気が付いたら単語帳を開いたまま寝ていたことが多々ありました。

    そこで僕が始めたのが、思い切ってそのまま10分ほど寝てしまうことです。スッキリした状態で、残りの乗車時間や家での勉強に取り組めるので、眠気を我慢するよりずっと効率的です。

    ただし、あまり眠くない状態で無理して仮眠を取ろうとするのはNGです。頭が休まらないまま、無為な時間を過ごしてしまうことになります。

    そんなときは単語帳などを開いて、眠気が来るまでは頑張りましょう。睡魔のせいでどうしても集中できない状態を解消するのが仮眠の目的だということを意識してください。

    初めは寝過ぎてしまうかもしれませんが、続けていると体が慣れてくるもので、適度な時間で良い仮眠が取れるようになります。

    ただし、乗り過ごしには十分気をつけてください。また、夜はしっかり寝ましょう。


    徒歩編

    歩きながらリスニング

    電車やバスに乗っているときなら単語帳が開けますが、降りてから学校に歩いている最中は、本を開くこともできません。

    それでもできる勉強がリスニングです。僕の場合は、最寄りの駅から学校まで歩いて20分だったのですが、歩きながらリスニングをすることで往復40分も勉強時間が増えるため、コストパフォーマンスで考えると、これが最も良い工夫でした。

    具体的には、英単語帳に付属しているCDや模試で配られる音声をイヤホンでずっと聞き流していました。往復40分の場合だと、およそ2週間前後で厚めの英単語帳が1周できます。

    ただ、いくつか注意点もあります。

    まず、初出の英単語は、流して聞いただけではなかなか身につかないため、単語帳を読んである程度覚えた状態で取り組まなければいけません。
    単語帳の索引を見て一通り意味が答えられるようになってから、それを定着させる目的で使うと良いでしょう。

    また、周囲の人や安全にも気を配りながらのリスニングなので、座って聞くよりも多少集中力が落ちることにも注意が必要です。
    本番形式のリスニング問題は集中できる環境で1度挑戦してから、復習として歩きながらのリスニングをすると良いでしょう。

    僕は部活での移動もあったため、当初は最寄り駅から学校への移動に自転車を使っていましたが、受験期はこのリスニングをするために徒歩での通学に切り替えました。
    通学時間自体は多少長くなりましたが、より効率の良い時間の使い方ができたと思っています。徒歩での通学が可能な人は、そのような選択もぜひ考えてみてください!


    その他・隙間時間編

    「お供」となる参考書を決める

    最後に、電車・バス通学に限らず、全受験生に向けた隙間時間での勉強のコツを1つ紹介します。

    通学時間の他にも、休み時間、授業中の余った時間、部活が始まる前の空き時間など、1日の中には勉強に充てることができる時間がたくさんあります。

    それらの隙間時間を有効に使うためのコツは、常に持ち歩いて取り組むような「お供」となる参考書を1つ決めてしまうことです。

    参考書を何冊も並行して取り組むスタイルは、あまり隙間時間での勉強には向いていません。
    なぜなら、その進捗具合があまり感じられないからです。

    隙間時間での勉強は、積み重ねると大きなものになりますが、授業中や自宅での学習に比べると進みが遅いです。
    そのため、何冊も並行してやってしまうと、ダラダラと何ヶ月も同じ参考書に取り組み続けることになり、モチベーションや効率の低下につながってしまいます。

    隙間時間に取り組む参考書は、1冊に絞ることをオススメします。

    隙間時間に取り組む参考書を1冊に絞ることには、他にもメリットがあります。
    何に取り組もうか悩む一手間が省けるため、隙間時間に勉強へ取り組むことへの精神的なハードルが下がるということです。

    隙間時間に効率よく勉強するためのポイントは、意識的にではなく、無意識に取り組むことです。ぜひ、無意識に開いてしまうような「お供」を1冊決めて持ち歩くようにしましょう。


    終わりに

    改めて自身の高校時代を振り返ってみると、片道1時間の通学時間は、受験勉強には欠かせなかったように感じます。

    通学に時間がかかることはネガティブに捉えられがちですが、この記事が少しでもその環境をポジティブに捉えてもらうきっかけになれば嬉しいです。
    時間がない中でも、工夫して勉強することを是非大切にしてください。

    最後まで読んでくださり、ありがとうございました!

  • 受験生の模試との向き合い方 【精神面編】 

    受験生の模試との向き合い方 【精神面編】 

    はじめに

    模試は大事」「模試を制するものは受験を制す

    そんな言葉をよく耳にします。
    しかし、模試の捉え方がよくわからないと感じている方や、模試の結果でメンタルが左右される方も多いのではないでしょうか?

    そこで今回は、受験生の模試の捉え方メンタルの保ち方について、私の経験に基づきご紹介します!

    模試を受ける前

    読者の皆さんの中には、ただなんとなく模試を受けている人や、模試を受ける意味を感じていない人がいるかもしれません。しかし、模試を受けることには様々な目的があるんです。

    私が思うに、模試を受ける目的は2つあります。

    1つ目は、模試を計画の指標にすることです。

    受験生になると、1~2か月に1回ものペースで模試を受けるので、私は模試をペースメーカーにして勉強の計画を立てていました。
    たとえば、「○○模試までにこの分野を克服するためには、問題集をどのくらいのペースで進めていけばいいか」など、指標があると計画が立てやすくなります。

    2つ目は、自分が今できていないところを見つけて、今後の勉強に活かすこと、です。

    模試に向けて勉強することはもちろん必要ですが、気負いすぎる必要はありません。

    模試で自分の苦手分野やミスをしやすい部分を見つけたら、その理由を分析して今後の勉強に活かすことが大切です。
    そもそもの理解が甘かったのか、時間が足りなかったのか、理解は出来ていたがミスをしてしまったのかなど、ミスが起こった理由を分析し、これまでの勉強方法を見直してみましょう。こ

    れまでの勉強方法で何が足りなかったのか、どのように直せばいいのかを分析することで、今後の勉強の指針が見えてくるはずです。

    以上2点を意識することで、少しは落ち着いた心構えで模試に臨めるのではないでしょうか?

    実際に模試を受けるとき

    練習は本番のように、本番は練習のように」という言葉があるように、模試は自分の実力を確かめる場であるとともに、本番のシミュレーションをする場でもあります。練習のうちに勉強以外のことも完璧にしておくことが本番での安心感にもつながります。では、具体的に何を意識すればいいのでしょうか?

    1つ目は、自分だけのルーティーンをつくることです。

    入試本番は、誰しも緊張して練習通りいかないもの。そこで私は、入試本番で焦らないためにもいくつかルーティーンを決めていました。
    休み時間中はお菓子を食べた方がいいのか、勉強した方がいいのか、いつトイレに行くのがいいのか、など些細な事でも構いません。何回か模試を受けていく中で、本番でベストを尽くせる環境を自分自身で作りあげることが大切です。

    2つ目は、試験の環境に慣れることです。

    模試は、学校で受ける試験とは、かなり環境が違います。学校で試験を受ける際には、周りに居る人はクラスメイトのみですが、模試会場では周りに居る人は全くの他人ばかりです。
    普段と違う環境で生まれる緊張や不安から、周りの人が自分より頭が良さそうに見え、焦りが生まれた結果、試験に集中できず実力を発揮できないということもあります。

    本番の独特な緊張感に飲まれないように、模試を何回か受ける中で雰囲気に慣れることが重要です。私は女子校出身なので、模試の試験会場に男子がいることは入試の良い練習になりました(笑)。

    模試を受けた後

    「模試の成績に一喜一憂するな」とよく言われますが、受験生は点数や偏差値、判定などに一喜一憂してしまうものです。

    そこで私が意識していたのは、模試の成績が奮わなくても、“いい意味で”気にしないことです。
    もちろん、できなかったところを復習するのは大事です。しかし、できなかったことに対し落ち込む必要はなく、むしろ「本番前にできなかったところが見つかってよかった、ラッキー」くらいの気持ちでいると、心理的に楽になれます。

    また、11月の冠模試*がセンター試験(2021年からは大学入学共通テスト)前の最後の冠模試ですが、ここで点数が取れなくても過度に落ち込んではいけません。

    実際、私は11月の冠模試での判定はDでしたが、無事に東大に合格することができました。
    「現役生は最後まで伸びる」と言いますが、私はそれを強く実感しています。

    *冠模試:大学名がついた模試のこと。東大実戦模試(駿台)、京大入試オープン(河合塾)など。

    終わりに

    ここまで、模試の捉え方と模試についてのメンタルの保ち方を紹介してきました。

    精神状態を安定させることは受験生にとって健康管理と同じくらい大切なことだと私は考えています。今回の記事が少しでも皆さんの参考になれば幸いです。

  • 【東大生が教える】国語の勉強法【4ヶ月で40点アップ】

    【東大生が教える】国語の勉強法【4ヶ月で40点アップ】

    はじめに

    「国語をどうやって勉強すればいいのか分からない……」

    このような悩みをもつ高校生は多いのではないでしょうか?
    私も、定期テストや模試で国語の成績が伸びず、非常に苦労しました。

    しかし、ある方法を見つけて勉強を続けた結果、4ヶ月で記述模試の点数を40点上げることができました!

    今回はその方法を、古文編・漢文編・現代文編の3つに分けて紹介します!

    【知識と演習で力をつける】古文編

    古文は、現代の日本語とは単語や文法が大きく異なるので、読むのが難しいと感じている人も多いのではないでしょうか?

    しかし実は、古文は正しい方法で勉強すれば高得点を目指せる科目です。
    以下では、古文の勉強のポイントを2つ紹介します!

    知識を身につけよう

    古文で書かれた文章を理解するには、基本的な知識を身につける必要があります。

    古文を読むために必要な知識は、単語・文法・古典常識です。

    これらを高1のうちから少しずつ覚え、高2までに定着させましょう。高3になってからも、覚えたことを忘れないように定期的に復習してくださいね。

    なぜ高1のうちから古文を勉強する必要があるかというと、大学受験の時期が近づくほど、英語や理科・社会の勉強に必要な時間が増え、古文の勉強に使える時間が減ってしまうからです。

    通学や寝る前の時間を有効に使い、毎日少しずつ勉強しましょう!

    単語を覚えるコツは、語源から意味を理解することです。

    たとえば「めざまし」という形容詞の意味を考えてみましょう。

    「めざまし」は漢字で「目覚まし」と書きます。
    では、はっと目が覚めるのはどんなときでしょうか? 人目を引くような、目立つものを見たときですね。
    そのようなものを見たとき、感激することもあれば、不快に感じることもあるはずです。

    だから「めざまし」という単語には、「素晴らしい」と「目障りだ」という2つの意味があるのです。

    このように、語の語源を理解することで、単語のイメージが鮮明になり、覚えやすくなります。

    問題をたくさん解こう

    知識が身につけば、文章を理解できるようにはなります。

    しかし、古文の問題で点を取るには慣れが必要です。
    特に記述式問題では、設問分の要求と条件を踏まえ、それらに合った答案を作成する必要があります。

    高2からは、知識のインプットと問題演習を並行して行い、実践力をつけましょう。古文は、定期的に読まなければ読み方を忘れやすいので、週に1回は問題演習に取り組むのがおすすめです。

    私は、高2のときに学校で配布された問題集を解き終え、高3の春から夏にかけて『得点奪取古文』(河合出版)という問題集で演習をしました。

    この問題集は、答案作成の過程と採点基準が細かく書かれており、実力を測りやすいのでおすすめです。私はこの問題集を2周して実践力をつけました。

    【英語の対策が通用する】漢文編

    漢文も古文と同様、高得点を狙える科目です。しかし、漢文に対して苦手意識を持つ受験生は多くいます。
    ここでは、なぜ漢文が弱点になりやすいのかという理由を踏まえ、勉強のポイントを紹介します!

    漢文が苦手になりやすいのはなぜ?

    漢文が苦手になりやすい理由は、ズバリ「外国語だから」です。

    漢文は昔の中国語で書かれているため、見たこともないような難しい漢字がたくさん並んでいます。
    そのため、書かれている内容が頭に入ってこなかったり、どこまで読んだのかがわからなくなってしまったりすることも多いでしょう。うんざりしてしまうのもよくわかります。

    しかし、このように考えてみてはいかがでしょうか?

    外国語であるということは、「英語と同様の勉強をすれば良い」ということです。
    さらに漢文は、日本人にとってなじみの深い漢字で書かれているため、英語よりも意味を理解するのが簡単です。

    どうでしょう? 漢文への苦手意識が少し薄れてきませんか?

    漢文は難しくない!

    漢文の勉強方法は、古文と同じです。

    すなわち、高1から高2にかけて知識をインプットし、高2から問題演習を進めれば、着実に力がつきます。
    漢文を読むために必要な知識は、句法・用字・漢文常識です。

    句法と用字は、英語の単語や熟語を覚えるときと同じように、『新明説漢文』(尚文出版)などの参考書を繰り返し読んで覚えましょう。

    また、多くの漢字の意味を理解できることが漢文を読むカギとなるため、文章中に意味のわからない漢字があれば、漢和辞典を引いて確認することをおすすめします。

    漢文常識は、文章の内容を正しく理解するために必要な知識です。

    古代中国の思想や文化には、現代の日本とは大きく異なる部分があり、前提知識がなければ文章の内容を読み違えてしまう場合があります。特に、漢文の題材としてよく扱われる儒家思想は知っておくと良いでしょう。

    【正しく確実に読もう】現代文編

    どうしても現代文の成績が上がらず、「センスと運がなければどうにもならない」と諦めてしまう受験生は多いでしょう。

    確かに、特別な知識がなくても文章を読めてしまう現代文は、古文・漢文以上に内容面の理解度を問われます。
    ゆえに、与えられた文章との相性に得点が左右されやすく、対策しづらいと感じるのも無理はありません。

    しかし、私は解き方のコツをつかみ、演習を重ねることで、高3のときに現代文の得点を安定させることができました。
    現代文の成績を上げることは可能であり、得点アップを諦めてしまうのはもったいないです。

    以下では、現代文の問題を解くポイントを3つ紹介します。

    語彙力をつけよう

    古文・漢文と同様、現代文を読むためには語彙の知識が必要です。
    語彙には、漢字キーワードの2種類があります。

    漢字の読み書きの問題は、配点は小さいですが、入試で頻繁に狙われます。
    受ける人数が多く、1点が合否を分ける入試において、漢字の読み書きは確実に得点したい問題です。

    また、現代文の評論文では、科学や歴史、文化など、様々な分野の文章が出題されます。
    現代文の文章で使われやすいキーワードを知っておくことで、筆者がどのようなテーマについての主張をしているのかがつかみやすく、内容の理解度が高まります。

    私は、通学時間を活用して、学校で配布された『キーワード漢字2700』(浜島書店)と『現代文キーワード読解』(Z会出版)を週に1回のペースで読んでいました。
    また、現代文の文章中に知らない言葉に出会ったら、必ず国語辞典で意味を調べるようにしていました。

    このような勉強により、漢字の読み書きの問題で確実に点を取れるようになったほか、文章のテーマをスムーズに把握できるようになりました。

    文章を正しく読もう

    現代文の文章の展開には、決まったパターンがあります。

    順番は様々ですが、多くの評論文は、1. 筆者の主張と根拠2. 予想される反論3. その反論に対する反論4. 結論 という4つの部分に分かれています。

    今はどの部分を読んでいるのか、すなわち、論の展開を意識しながら読むことで、筆者が今何を述べているのかが明確になり、文章の内容が頭に入りやすくなります。

    ここで、接続詞や文末表現が展開を把握する手がかりになります。

    たとえば「〜である」という断定形が文末にある文では筆者の主張が述べられ、「なぜなら」の後には根拠が述べられることが多いです。
    手がかりとなる接続詞や文末表現に印をつけておくと、後で文章を読み直す時に内容を思い出しやすくなるでしょう。

    設問に合わせた答案を書こう

    「文章の内容は理解しているつもりなのに、なぜか記述式問題で点が取れない」という悩みをもつ人は多いのではないでしょうか?

    そのような人は、設問を正確に理解しないまま答案を書いてしまっており、要求に合った答案が書けていない可能性があります。

    そこでおすすめなのが、設問文を区切り、要求と条件を整理してから答案を書くことです。

    たとえば、「『AがBした』とはどういうことか説明せよ」という問題が出たとしましょう。
    このとき、いきなり答案を書き始めてはいけません。「Aが」と「Bした」という2つの要素に分け、それぞれを説明する箇所を文章中から探します。

    該当箇所が見つかったら端的に要約し、まとまってから答案を書くようにしましょう。

    また、設問文は文章を読む前に見ておくことをおすすめします。

    なぜなら、設問の内容が頭にあることで、設問に対する答えを探しながら文章を読むことができ、答案を書くために文章を読み直すことによるロスを減らせるからです。
    また、文章のテーマを設問文から事前に推測できるというメリットもあります。

    おわりに

    ここまで、古文・漢文・現代文のそれぞれについて、国語の勉強法を紹介してきました。

    勉強法が分からないからと、何かと軽視されがちな国語。しかし、必要な知識を着実に身につけ正しく読み、答案を書けるようになれば、国語は強力な得点源になります。

    この記事を読んだあなた。ぜひ今日から、国語の勉強を始めてみましょう!

    東大現代文の対策については、こちらの記事も読んでみてくださいね。

  • 東大受験記

    東大受験記

    この記事では現役時をふまえつつ浪人時のことを中心に、受験のために東京にでてきた4日間ほどのことを話そうと思います。

    僕の実家は大分県と福岡県の県境で、受験のときは飛行機で東京に出てきました。現役のときは新幹線を使ったのですが車内に6時間近くいることになり非常に疲れてしまいました。東京の雪が不安だったので2次試験2日前に出発しました。着いた日はホテルでゆっくりして移動の疲れをとって、翌日会場の下見に行きました。文系は駒場キャンパス、理系は本郷、弥生キャンパスが会場になります。僕は本郷キャンパスで受験しました。キャンパスが広い上に、当日は人がとても多くて地図と乖離してしまったり、迷ってしまうと無駄な焦りが生まれてしまうと思うので、実際に見ておいた方がよいと思います。キャンパスでは受験生用に東京大学新聞やキャンパス案内などいろいろ配布していて部屋で読んでいました。東京に行ってからはあまり勉強しませんでしたね。現役のときには焦って解けない問題に取り組んでまた焦ってという感じで失敗してしまったので、落ち着くために解きなれた数学の問題を数問とリスニングを軽くやりました。

    試験当日僕は裏手にある龍岡門からキャンパスに入りました。入場門は受験番号で指定されていて、現役のときは正門から入ったのですが人が多くて一気に緊張してしまいました。受験生だけではなくラグビー部や応援部の人たちやコスプレをしている人もいて非日常的な雰囲気にのまれてしまいました。特に正門前にいたテレビカメラには緊張を助長させられて困りました。しかし、龍岡門には予備校の応援もなく受験生も少なくてかえって拍子抜けでした。

    試験開始前には手足が震えてうまく名前も書けないほど緊張しました。僕はケアレスミスが多いタイプだったので、うまいことやってやろうというよりも大きなミスなく終えることを目標にして試験に臨みました。がやはり不安で帰りに解答速報を配布している予備校がありましたが受け取れませんでした。現役のとき苦手だった数学が存外うまくいったと思って受験1日目の夜電話で母親に合格を宣言してしまったら、2日目の朝、ホテルでトイレに座っていると自分の計算ミス(しかも2問)に気づいてしまい絶望から立ち直れず2日目の英語と理科が散々な出来になってしまったという経験があったので、正しい判断だったと思います。1日目の出来不出来は考えない方が気負わずにすむのでいいです。現役のときも浪人のときも知り合いが少なかったので、昼休みを自分の好きなようにつかえてむしろ良かったと思います。昼休みがかなり長いので、散歩に出歩いたり、昼寝して午後に備えたりしてリフレッシュしました。会場の部屋は換気性が悪いので外にでて頭をすっきりさせることとかならず開始前にトイレにいっておくことを心掛けました。

    僕が宿泊したのは試験会場の本郷まで電車で一本でいける両国というところでした。実際天候や人身事故での電車の遅延は起こりうるので、試験会場に近いところに泊まるのがよいと思います。ホテルの部屋は乾燥していたのでのど飴をなめたり、風呂に水を張ったりしてしのぎました。あとはマスクですね。受験直前にのどを痛めてしまったのですが、龍角散のど飴で乗り切りました。すごいよ、龍角散。

    一番東京でありがたかったのは付いてきてくれた父親の存在でした。東京にきて困るのは電車の乗換です。時間や路線の確認から地図の準備までやってくれていて、受験のことだけに集中することができました。東京を訪れた経験がほとんどない自分ひとりだったらどうなっていたか、考えると怖いですね。精神的にも父親がいることで安心できました。付き添ってくれる人がいたことは本当によかったです。

    あとアドバイスするとすれば東大入試でははさみが必要ですが、空港で没収されないように気を付けてください。僕は筆箱にいれていて没収されてしまいました。(2020年追記:はさみは必要なくなりました。

    受験会場ではほかの受験生が気になってしまうかもしれません。実際自分も周りの鉛筆の音や行動が気になってしまいました。雰囲気にのまれないために最後に大事なことは自分に自信がもてることだと思います。
    (理科一類/大分県/公立/中津南/浪)