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  • 【東大生が教える】理系化学の勉強法

    【東大生が教える】理系化学の勉強法

    はじめに

    計算、暗記が大変で化学が苦手な人も多いのではないでしょうか?
    しかし、化学はその特徴を理解し、上手に勉強を続ければ高得点が期待できる科目です。

    この記事では化学を【理論化学】【無機化学】【有機化学】の3分野に分けて勉強法を紹介していきます。

    理論化学

    理論化学は計算が多い上に、化学平衡や気体など複雑な単元も多いです。そのため苦手意識を持つ人も多いのではないでしょうか?
    実は理論化学は次に述べる無機化学、有機化学とのつながりが強く、苦手を放置していると最後の最後に行き詰まってしまう可能性があります。
    しかしこの分野は「理論」化学ですので、組み立てられている「理論」を正しく理解すれば絶対的な武器になります。

    ここでは理論化学の勉強のポイントを3つ紹介します。

    1. 公式や原理の意味を理解する

    理論化学には化学平衡や電気分解などで多くの公式や原理が登場します。これらの意味を理解せず暗記するだけでも解ける問題はありますが、その状態だと難しい問題を解くことができません。

    教科書や授業のノートに書かれている公式や原理を自分の言葉で整理してみましょう。
    例えば、「電離度とは電離している度合いを表すもので、水に物質を溶かしたときに全体の物質量に対して電離した物質の物質量がどれだけあるかを示している」のように自分の言葉で書いてみてください。その中で意味をあいまいに覚えているところを見つけたら、教科書やノートなどで確認をし、それでも分からなければ先生または友人に質問して解決しましょう。

    また、この作業はできれば授業で習ったその日のうちにしてください。その方が記憶が新しいので短時間で復習ができます。私は白紙にその日習ったことを書き出して整理し、理解していました。

    2. 問題をたくさん解く

    理論を理解した後は、問題をたくさん解きましょう。最初から難しい問題を解かず、「セミナー化学」、「リードα」などの学校で配布されるような問題集の基礎的な計算問題を解いて公式の使い方に慣れてください。

    次に典型的な問題を解きましょう。典型的な問題というのは、入試によく出るパターン問題を解く上で重要な考え方が多く含まれています。繰り返し解くことで体に覚えさせてください。

    典型的な問題を解くための問題集として、私は数研出版から出版されている「実戦 化学重要問題集」をおすすめします。この問題集は理論化学以外の2分野についてもおすすめです。難易度はそれほど高くありませんが、この問題集を繰り返し解くことでベネッセや河合塾の模試のような標準的な記述模試では90点以上を取れるようになりました。

    3. 計算は速く・正確に

    理論化学は計算問題が多いです。そしてその計算問題では、部分点がなく数値のみ答えさせることが多いので、たとえ途中式が正しかったとしても答えが違えば0点になってしまいます。

    さらに難関大の入試問題になればなるほど、計算が煩雑かつ複雑になってくるので、計算力がなければ対応できません。また、いくら正確に計算できたとしても時間をかけすぎてしまえば、他の問題を解き切れなくなってしまいます。

    計算力を鍛えるためには多くの問題を解くことが一番です。他にもかけ算の順番を変えたり、小数を分数にしたりするなど、自分なりに工夫して計算するようにしましょう。

    無機化学

    無機化学は暗記する量がとても多く、嫌になる人も多いのではないでしょうか?

    しかし、逆に言うと覚えてしまえば確実に満点が取れる分野でもあります。

    ここでは効率的に暗記する方法を紹介します。

    1. 複数のことを関連付ける

    暗記事項の全てを一対一で覚えようとするといくら時間があっても足りません。そこで、いくつかの事柄を関連付けることで、効率良く暗記することを心がけましょう。

    例えば、フッ素と水が反応して酸素が発生する反応を覚えようとする時には、この反応はフッ素が酸化剤、水が還元剤である酸化還元反応、のように分類しましょう。そうすることで同様の原理の反応を関連付けて覚えられるようになります。

    このように反応式を覚える時、ただ化学式と数字の羅列で覚えるよりも、「この反応はどのような原理によって起こっているのか」を考え、関連付ける方が簡単に覚えることができます。

    2. 図やイラストを活用する

    化学反応式以外で無機化学で覚えなければならないものとして、物質や水溶液の色があります。

    例えば、水酸化銅(Ⅱ)の沈殿の色である青白色とテトラアンミン銅(Ⅱ)イオンの水溶液の色である深青色の違いは実際に見てみないとイメージできないでしょう。

    そこで、覚えるときは教科書もしくは図説、インターネットの画像などで確認しながらにしましょう。文字だけで覚えるよりも実際の色がイメージできるため暗記の効率が上がります。また図説は視覚的に理解できるので、参考書として持つことをおすすめします。

    3. インプットよりアウトプット

    無機化学は暗記科目ですが、暗記(インプット)ばかりしていても問題が解けるようにはなりません。一通り暗記が終わったら、問題演習(アウトプット)に取り組んでいきましょう。問題を解くことで自分が覚え切れていない部分が浮き彫りになり、効果的に暗記が進められます。

    また、同じアルミニウムに関する問題でも、融解塩電解について問うものと錯イオンについて問うものがあるように、同じ物質について異なる視点から出題されることも多いので多くの問題を解いておいて損はありません。

    有機化学

    有機化学は化学の最後に学習する分野ですが、出題のパターンがある程度決まっているので3分野のなかで1番得点しやすいです。そのため得意な受験生が多く、少しのミスが命取りになってしまいます。

    ここでは有機化学を得点源とするための勉強法を紹介します。

    1. 有機化学の全体の流れを把握する

    私は、有機化学の最初で行う、アルカンや異性体についての授業を聞いても、有機化学で何を学ぶのかが理解できませんでした。そんな時、学研出版から出版されている「宇宙一わかりやすい高校化学(有機化学)」を読むことで、有機化学の全体像を把握することができました。有機化学でどのようなことをするのかがわかると、授業で何をしているかがわかるようになりました。

    有機化学では全体の流れを把握することが大切です。教科書や参考書などで軽く有機化学の部分に目を通してどんなことをこれからするのかを知り、習っている内容だけを考えるのではなく、その内容がこれからどのように関係してくるか考えながら勉強しましょう。

    2. 官能基の性質や物質の反応を覚える

    官能基や反応の知識がなければ有機化学の問題は絶対に解けません。官能基は特別な性質を中心におさえ、「問題文のこの部分からこの官能基だ」とすぐに判断できるようにしましょう。

    例えば「還元性=アルデヒド基」のように問題文のキーワードと官能基の対応を意識して覚えましょう。問題文に書かれるキーワードは大体決まっているので問題を解いていくとだんだん慣れていきます。

    3. 構造決定をマスターする

    構造決定の問題が有機化学の中で最も多く出題されているので重点的に勉強しましょう。最初はセミナー化学の応用問題や重要問題集のA問題のような標準的なレベルの問題を解いて典型的な考え方を身につけていきましょう。

    そして、標準的な問題が楽に解けるようになったら難関大の問題も解いてみましょう。難関大の問題であっても使う知識はあまり変わらないですが、考える力が求められるようになります。難関大の問題を解き、いろいろな考え方を理解することで安定して構造決定の問題が解けるようになります。

    終わりに

    化学はすぐに結果が出るような科目ではありません。しかし、分野ごとの特徴を捉え、正しく努力するほど高得点が狙える科目です。
    諦めずに自分を信じてがんばっていきましょう!
    紹介した方法が困っている方の参考になれば嬉しいです。

  • 【東大生が教える】世界史おすすめ勉強法・参考書

    【東大生が教える】世界史おすすめ勉強法・参考書

    このページでは主に東大受験生向けに、世界史の勉強法、おすすめの参考書・問題集など、何人かの東大生のアドバイスをまとめて紹介します。参考書についてはその名前と、東大生によるおすすめの使い方や長所の説明を掲載しています。ぜひ参考にしてみてください。

    基本の勉強法

    ここでは世界史の基本的な勉強法を紹介します。世界史をどのような流れで勉強していたのか、東大生の生の声を聞いてみましょう!

    世界史は、とにかく覚える事項が多いですよね。暗記で重要なのは、効果的な反復です。「エビングハウスの暗記曲線」を聞いたことがあると思います。ここでは詳しく説明しませんが、私はその理論を利用した対策をするようにしました。

    とは言っても、厳密にやるには高校生は忙しすぎるので、私は授業を受けたその日と週末に一問一答式の問題集を使って復習し、その後、学校が課題などで出してくれた演習問題を解きながら知識の定着度をチェックしたり、関連する事項の確認をしました。

    意識すべきことは、時代と地域間のつながりです。私は、基準にする地域(わかりやすさから、私の場合は中国)の年表を作成し、そことのつながりという見方で他の地域の年表と組み合わせ、新しい知識を身につけた毎に細かく書き込みました。

    東大入試はたくさんの情報の入ったシンプルな論述を求めているので、難しいですが、頑張りましょう。

    東大・論述対策

    ここでは、主に東大世界史の対策法を紹介します。

    東大生は、論述問題の東大世界史にどのように立ち向かっていたのでしょうか。
    東大だけでなく、一般的な世界史の論述対策にも役立つ情報だと思うので、ぜひ参考にしてみてください。

    1. まずは世界史の教科書を読みまくろう

    東大の世界史の問題はあまり細かいことは聞いてきません。一つ一つ重要事項をきちんと理解しているかが大事です。

    その点教科書はエッセンスを凝縮した読み物なので一番優秀です。受験直前まで何回も読んで教科書をぼろぼろにしましょう。

    おすすめの教科書
    世界史B(山川出版社)
    慣れるまでは読みづらいかもですが政治史に関しては網羅されています。この1冊で十分。
    詳説世界史(東京書籍)
    近年出題が増加している経済史、文化史に強い1冊。文字も大きく読みやすいので副読本に是非。

    2. 添削を始めよう

    まずは論述の問題集から取り掛かりましょう。添削してもらう方が絶対いいです。1日1枚やるぞっていう意気込みでとにかく量をこなしましょう。完成した答案は先生に見てもらいましょう。

    おすすめの問題集
    詳説世界史論述問題集(山川出版社)
    テーマごとに問題がまとまっていて便利な上、厳選された問題が多く掲載されておりお勧めです。

    3. 東大の過去問を解こう

    東大の過去問は今までの総決算です。添削も欠かさずやりましょう。特に間違えた問題は丸がつくまで何度も見てもらいましょう。

    まず、教科書を用意しましょう。世界史の教科書は

    1. 山川出版詳説世界史
    2. 山川出版新世界史
    3. 東京書籍世界史
    4. 帝国書院世界史

    の4つが主要です。(実教出版もバランスが取れていて良いですが、あまり使われていない感じがします)


    1 は多くの人が使っているのではないでしょうか。(ちなみに私は1 と4 です)

    確かに1 も良い(単語量は三省堂に次いで2番目に多いですから)ですが、センター試験のみ世界史を受ける受験生も対象としているので、物足りない感じがします。それと、テーマ学習が他の教科書と比べ少ないです。東大向けという感じではありません。(もちろん、1 だけでも合格しますが)

    2 と3 が良いような気がします。(主観です笑)2 は少し詳しすぎるような気もしますが・・・

    4 は完全に東大受験生のために作られた教科書です。だから、逆にセンター試験を受ける受験生や東大以外の国立2次試験で世界史受験する受験生が使ってしまうと、大変なことが起きてしまいます。なぜかというと、重要語句の説明が明らかに少ないからです。その代わり、東大が狙ってくる近代世界システム論やネットワークなどといったテーマ集が充実してます。

    教科書は、それぞれ長所と短所があるので2冊買うのがオススメです。もちろん1冊でも全然問題はありません。教科書で受験の合否が決まるわけありませんから。自分次第です。

    その次に用意する問題集などは、
    5. 駿台書籍の東大世界史問題集(すみません。書籍名を忘れてしまいました)みたいなの。25年分の過去問が載ってたはずです。
    6. 資料集:帝国書院のタペストリーがオススメです。(近代世界システム論が詳しく書いてあります)山川でも良いですが・・・
    7. 時事問題への関心を持つこと
    です。

    5 については、赤本の25カ年とどちらを買うか迷うと思いますが、絶対に5です。理由は、『25カ年』の解答(大論述です)は東大が要求するレベルでないでしょう。解説も少なすぎで、それを読んでるだけでは東大が求めているものには届きません。さらに、値段が高い。5 はテーマごとにかかれていて、テーマの関連がつかめる。これくらいでしょうか。

    そして、7 ですが、最近の時事問題から問題を出す可能性があります。今世界で何が起きているでしょうか?
    イギリスのEU離脱、アメリカのトランプ大統領就任によるアメリカの保護主義化、移民、テロ(宗教的問題)、「イスラム国」、アジア諸国の経済的台頭、人権問題、グローバル化に抗う反グローバリズム(地域ナショナリズム)の高揚などなど。もちろん日本も憲法改正で軍事面で大きな変動があるかもしれません。領土問題も未解決です。東アジアだけでも、各国のナショナリズムが対決し合っている状態です。

    このような世界情勢か、今「国家とは?」つまり、主権国家とは? 国民国家とは? や「保護主義と自由主義の対決」「戦争と人権、平和」「移民」が問われています。そして、グローバル化による、ヒト・モノ・カネの流れが活発になっいます。このような世界情勢が生まれるきっかけや、過去に起きた現代と類似する事態、過去と比較して現代と違うところなどがテーマとなって出題されます。

    だから、今のうちに、主権国家や銀の流れ、文化の伝播、ナショナリズム(民族主義・国民主義)、ヒトの流れ(主に移民国家アメリカ)、世界史的軍事制度の変遷、海の道(特に、東南アジアを中心に)、大航海時代以降の世界の覇権争い、植民地での独立運動、世界史上における帝国の役割とその崩壊、情報通信技術の発達、交通機関(蒸気船や鉄道)の役割と影響、人権はどいう風に生まれたか、奴隷制や封建制について、立憲主義と共和制と専制主義(つまり、どうやって、法の支配が生まれたか)、各時代各国における宗教政策(威圧と寛容)、などを学ばなければいけません。

    これらを、上記に記した問題集や教科書で調べてください。その際に、インターネットを使って調べてみるのもいいですね。これをこなせば大論述は問題ありません。第二問と第三問を9割くらいとれば、50点以上間違いなしです。

    参考書・問題集とその使い方

    ここではおすすめの世界史参考書・問題集とその使い方をご紹介します。
    参考書や問題集ってたくさんあってどれを使ったらいいかわからない…そんなあなたは、以下で紹介する参考書・問題集をぜひ参考にしてみてください! あなたにぴったりの一冊が見つかるかもしれません。

    『段階式世界史論述のトレーニング」(Z会編集部、Z会出版)
    いきなり難度の高い問題に取り組むのに比べ、この問題集では「限られた地域と時代、短文型」の比較的知識で書きやすい論述問題から、「複数の地域と時代、長文型」の大きな歴史の流れを問うような、本格的な論述問題へとスムーズにステップアップできるのでおすすめです。

    『世界史論述練習帳new』(中谷臣、パレード)
    世界史論述の解き方や考え方が学べるのはもちろんですが、おすすめしたいのは付録としてついている「基本60字論述」問題集です。量も多く、問題を解くことによって知識を固定化・体系化することができます。

    『判る!解ける!書ける!世界史論述』 (伊倉正武・井上徳子・金貞義・山内秀朗、河合出版)
    この日本史版もかなりおすすめの問題集です。基本的に見開き1ページに問題から解答解説まで載っているレイアウトが非常に見易いです。問題に対する考察、考え方も質が高くかなりハイレベルな問題集だと思います。

    ここからは世界史の一問一答の勉強法を私なりの2つのステップに分けて紹介します!

    ステップ1「用語暗記」
    教科書や一問一答形式の単語帳を使う一般的な勉強法です。
    単語帳は長く使うので、内容を見比べて、使いやすいと思ったものにしましょう。赤シート付がおすすめ。

    ステップ2「用語解説」
    一通り覚えたら、複数のキーワードを用いて、自分の言葉で用語を説明できるようにしましょう。これで、どんな問い方にも対応できます。
    教科書準拠の用語集が役立ちます。自分で用語を選んで説明を書いたり、短い論述問題を解いたりして身につけましょう。
    概念・制度(重商主義、主権国家など)の理解は大論述にも役立ちます。
    私大対策は教科書の注釈や資料集・用語集まで読み込みましょう。
    センター試験や過去問のテーマ・問題文にでた用語を調べるのも効果的です。

  • 【英語編】東大生が勧める参考書や問題集、勉強法

    【英語編】東大生が勧める参考書や問題集、勉強法

    東大生が勧める参考書や問題集、勉強法を紹介します。参考書についてはその名前と、東大生によるおすすめの使い方や長所の説明を掲載しています。ぜひ参考にしてみてください。

    オススメの英単語帳

    『鉄緑会 東大英単語熟語 鉄壁』(鉄緑会英語科 編)

    収録されている単語数はかなり多いほうに分類される。
    東大の過去問と照らし合わせても「この単語の意味がわかれば読める、訳せる」といったレベルまでは網羅されており、安心の一冊。
    単語のイメージや覚え方が絵で示されており、章ごとに復習テストがついているなど、様々な工夫もほどこされている。
    一からすべて暗記しようとはせず、ささっと通読したあとは演習の際に辞書代わりに使い、見覚えはあるのにわからなかった単語を確認するのに使うのがオススメ。
    この単語帳を読むだけで語彙が広がるわけではない点には注意。
    (文Ⅰ・1年)


    英文解釈の参考書

    『基礎英文問題精講 3訂版』(中原道喜、旺文社)

    60年以上多くの高校生の英文解釈を助けたいわば『バイブル』。英語の基礎を一通り終えた後、応用レベルとして高2夏前後の使用をお勧めする。やや高いレベルで構文、文脈をつかむ練習ができ、受験への橋渡しとして優れた一冊。

    『ポレポレ英文読解プロセス50―代々木ゼミ方式』(西きょうじ代々木ライブラリー)

    有名予備校教師の著作。50個のやや短めの英文が訳出プロセスの解説とともに並んでいる。準動詞、関係詞などカテゴリごとに問題がまとまっている。この一冊をしっかりこなせるレベルに到達したなら、大学受験レベルの英語は問題ないといえる一方、それ相応の下積みがなければ、無駄に時間を費やしてしまう恐れがある。英語に自信がある人が、高2の春に一気にやってしまうぐらいでよいのでは。


    英文法の参考書

    まず前提ですが、英文法は高3の夏までにマスターするぐらいの勢いでやるのがベストです。夏からは英語以外にも時間を割かなければいけなくなるので引きずらない方が安心です。
    また、ここで問題集をしっかりやっているとセンター対策で改めてやる必要がなくなります。

    英文法は長文を読みながら”これはこの文法だな”と感じることで学んだ方が身に付きます。わざわざ長文の中の文法をすべて確認する必要はないと思いますが、ある程度文法を学んだら長文読解を絡めながら実力をつけていった方がいいと思います。これは単語やリスニングなどすべての要素に言えます。バラバラではなくそれぞれを絡めながら学びましょう。

    『Next Stage』(桐原書店)

    各問題にチェックボックスが3つついているので、1周目は全部やって間違えたところにチェック、2周目は間違えたところだけやってまた間違えたらチェック、3周目はもう一度全体をやるという形でやりました。そのあとは全体を何周もやりました。センター試験にも使えます。

    『UPGRADE』(数研出版)

    Next Stage、ブレイクスルーを踏まえて次の段階として高2ぐらいに配られた問題集です。これを高3の1学期ぐらいまで続けました。
    僕の場合は暗記部分を最後までやっていました。これで英文法は完成(のつもり)、またセンター試験の時もたまに見返す程度で使えました。
    (文Ⅰ・1年)

    『forest』(石黒 昭博、桐原書店)…辞書型

    いわゆる辞書です。これを英文法の導入としてもいいですし、問題を解きながら困ったときに見る程度にするでもいいでしょう。

    『例解英文和訳教本(文法矯正編)』(小倉 弘、プレイス)
    英作文型…英作文の導入の参考書は文法事項の正しい捉え方を教えてくれます。

    英作文の参考書ですが、文法事項ごとに正しいニュアンスを教えてくれます。文法の導入には向きませんが、英作文の前に文法事項を正しく理解し直すのには必須だと思います。また、実用英語にも直接つながるので勉強の合間にさらっと読んでもいいでしょう。
    (文Ⅱ・1年)


    リスニングの勉強法

    リスニング対策には音読ならびにオーバーラップシャドウイングが有効です。
    音読は、文字面(テキスト)を声に出して読むことです。教材は音声CD付の例文集などが良いでしょう。まずは正しい発音を再生して聞いて、その人の発音を真似して音読しましょう。音読するだけでは勿体無いので、なんなら例文ごと覚えてしまいましょう。
    この音読練習の際に特に気を付けてほしいのは、消音や連続音です。字面上では表れている単語の一部が発音されなかったり(消音)、2,3語の単語が連続して一続きに聞こえたり(連続音)するでしょう。そこまで真似して練習すると、リスニングの際に消音や連続音があってもなに不自由なく対応することができます。

    オーバーラップは、音声を聞きながら、文字面(スクリプト)を追って読むことです。この練習をすると、自分の発音・リスニングのスキルが向上するのは言うまでもなく、英文章を読む速度ならびに読みながら理解する速度を向上させることができます。オーバーラップに適した教材は、ある程度の長さがある文章です。なにも特別に購入する必要はありません。学校で使っている教科書或いは問題集で十分です(ただし音声教材のついているもの)。そして、音声データをウォークマン等に転送することをオススメします。ウォークマンでは、再生速度を調整することができます。最初は1倍速から始めて、徐々にスピードを上げ、最終的に2倍速でオーバーラップできるようになると良いでしょう。そのレベルに達する頃には、模試のリスニング問題がゆっくりに聞こえるはずです。

    シャドウイングは、音声を聞きながら、聞こえた言葉をそのまま何も見ずに声に出す練習です。これは、音読やオーバーラップよりもレベルが高いもので、リスニング中の集中力を高めることができます。また自分が聞いて理解した言葉しか声に出せないので、自分のリスニング力がどれほど上がったのかを確認することもできます。これも最初は1倍速から始めて、慣れてきたら徐々にスピードを上げると良いでしょう。教材はオーバーラップと同じく、学校で使っているもので十分事足ります。
    「シャドウイングが難しい!」という人は、『CNN ENGLISH EXPRESS』(朝日出版)を一冊買って活用すると良いと思います。この教材はシャドウイングが段階的に練習できる構成になっています。なおこれは毎月発行されていますが、最新の一冊だけを買ってそれを完璧にすればそれで十分です。

    また、よく東大を目指す人が使うリスニング教材として『キムタツの東大リスニングシリーズ』(アルク)がありますが、これは、東大を目指す人以外は使う必要はありません。また、東大を目指す人も取り組むのは「余裕があったら」で良いです。この教材の優れている点は東大入試と同じ形式の問題に取り組むことができるという点であり、この教材を使えばリスニング力そのものが、他の教材に比して飛躍的に上がるというものではありません。先程から繰り返している通り、リスニング力を鍛えるには学校で使っている教材で十分ですし、自分が気に入った音声データ付の教材があればそれで構いません。大切なのは、それらの教材を十分に使いこなして徹底的に「音読・オーバーラップ・シャドウイング」をすることです。

    最後に、東大を目指す人向けに、東大のリスニング対策について言及したいと思います。この対策に有効なのは、やはり『東大のリスニング15カ年』(教学社)です。形式に慣れるためには、「本物」の問題を解くことが何より大事です。それが終わったら、過去の東大模試の問題を解くと良いでしょう。各予備校の威信を賭けた問題なので、(本物には質の点で劣りますが)ある程度のレベルが保証された、本番とほぼ同じ形式の問題となっています。それも解き終わってネタが尽きたら、『キムタツの東大リスニングシリーズ』に取り組むと良いと思います。ただし、本番直前期に初めて解く問題を残しておくために、本番形式のリスニング教材は計画的に取り組みましょう。直前期になって、初めて解く本番形式の問題が無い、というのは避けたいものです。「本番形式の問題を解く」のは形式に慣れるため或いは問題を解く勘を維持するためであり、「リスニング力を鍛える」こととは異なります。リスニング力を鍛えることを目的とするなら、本番形式と異なる教材で構いません。上述した「音読・オーバーラップ・シャドウイング」の練習を継続して行うことが大切です。

    以上が実際に私がリスニング対策で行ってきた勉強法であり、また自信をもってオススメする勉強法でありますが、あくまで私個人に合ったものであり全員に適するとは限りません。ただし、リスニング力アップは英語力全体の向上に繋がる大切な要素です。また英語は入試で必要なだけでなく、大学に入れば外国人講師が英語で教える講義があったり、英語の論文を読んだり書いたりする機会があります。だから高校生の皆さんには、今のうちから十分な英語力をつけてほしいのです。

    この記事を読んだ高校生の皆さんが受験勉強に取り組んで、たゆまぬ努力の末に志望校に合格されることを願っています。その過程のリスニング対策において、私のアドバイスが役に立てばこれより嬉しいことはありません。
    (理Ⅱ・1年)

    まず音声を聞いて設問に答えます。その後、音声を繰り返し聞き、細部までディクテーションをします。余裕があればシャドウィングも行うと良いと思います。そして、スクリプトを見ながら再び聞くことで、聞き取れなかった部分を確認します。これがかなり丁寧にやった場合のリスニングの勉強法だと思います。次第に耳が慣れてきたら、スクリプトを見ながら聞き取りにくかった部分の確認を行えばよいと思います。問題集としては、「キムタツの東大英語リスニング」などのを使うことをお勧めします。
    (文Ⅲ・1年)


    リスニングの参考書

    『灘高キムタツの東大英語リスニング』(アルク)
    東大のリスニングに特化しており、冒頭に東大のリスニングとの向き合い方や演習のしかたなどが解説されている。
    後半は3問×10題の演習題とその解説が載せらている。解説はおまけ程度のものだが、演習題の数は十分。
    古い本なのが難点だが、ディクテーションの問題もあるのは魅力のひとつ。
    (文Ⅰ・1年)

    一般的にキムタツの東大英語リスニングは赤が東大レベルだといわれていますが、今回はあえてその一つ上のレベルであるキムタツの東大英語リスニングSUPER(木村達哉、アルク)通称「ピンク」を推します。
    これは私がリスニングは速いスピードに慣れるほど聞き取りやすくなると考えるからです。
    例えばプロ野球選手も打席に立つ前におもりがついたバットで素振りしますよね。これは重いバットを振ることで本来のバットが軽く感じられるからです。
    リスニングも同じで、速いスピードの教材を聞くほど、通常の速さの教材が聞き取れるようになります。実際私もピンクで練習していたら本番のリスニングが遅く感じられました。
    ただしこの勉強法には注意点があります。それは実力がないうちにピンクに取り組むと失敗することです。あくまで赤を完璧に仕上げてから(それだけでも戦えます)ピンクに取り組むようにしてくださいね。
    ピンクまで仕上げたらリスニングの実力はかなりのものになります。
    (理Ⅰ・1年)


    長文問題の解き方と勉強法

    こんにちは。英語の長文問題の解き方と勉強法についてお話します!
    まず解き方について,みなさんは,英語の長文問題を解くとき,文章と問題文のどちらを先に読みますか?私は問題文を先に読むほうをおすすめします。問題文を先に読むメリットが3点あります。最初に,文章全体で扱っている内容を簡単に把握できること。次に,きかれていることを頭に入れたうえで文章を読めること。最後に,全体として問題を解くのが速くなることです。今の解き方がうまくいっていない人はぜひ試してみてください!
    勉強法については,継続あるのみ。近道なんてありません。毎日1つ,長文問題を解くようにすれば自然と読むのも解くのも速くなり,正答率も上がります。
    (文学部・3年)

    長文の勉強を始める前に

    長文を勉強するにあたって大前提となるのが「単語と文法をある程度固めていること」だと私は思います。正直単語や文法が3分の1以上分からない長文を解いたところで何の意味もないと思います。高1、高2の皆さんはまず基礎的な文法、単語を身につけた上で長文に取り組みましょう。高3生でレベルの高い長文に取り組もうとしている人はそれ相応の単語を身につけましょう。自分のレベルとかけ離れた長文に取り組むのはメンタル的にも良くないです。

    長文の勉強の進め方

    毎日長文を読んで毎日音読しましょう。 その際、下の解き方を参考にしても良いと思います。また、必ず目標時間を定め正確に時間を計りましょう。

    長文の解き方

    長文を解く際に絶対にしてはいけないことは全部の文章をじっくり読むことです。段落の最初と最後、そしてディスコースマーカーをしっかり把握していけば長文は読めます。段落の真ん中あたりには具体例が配置されることが多いです。この具体例は、問題で問われているとき、段落の最初と最後に書かれている内容が抽象的だったり文の難易度が高かったりして理解できないとき、時間に余裕があるときに読みましょう。それ以外の場合は読まなくてもいいと思います。
    また、700語を超える長文になると読み進めるうちに最初のほうの内容を忘れてしまう場合があるので段落ごとに簡単に要約しておくことをおすすめします。(そもそも要約するには国語力が必要ですが…)要約は最初は面倒かもしれませんが、あとで問題を解くときにどこに該当部分があったかすぐに分かる、長文の内容を整理しながら読める、という大きな利点があります。

    長文を解くときに設問を先に読むべきか、誰しも一度は悩むと思いますが(悩まない?)私は主にいくつかの段落を読んだらそこに該当する設問を探し解くという方法を採っていました。この方法は東大や早稲田の1000語超えの長文を読むときに使っていました。~700語くらいの長文の場合は設問を先に読むか、長文を読んでから設問を読むかの2択ですが、先に設問を読む場合は内容をある程度把握できるという利点がある反面、先入観を持ってしまい設問が解きづらくなるという危険があります。

    長々と書いてしまいましたが、基礎的な読み方、解き方をマスターしたらそれをさらに自分流にアレンジしていくのがいいと思います。そのためにも早めに対策できるように頑張りましょう。
    (文Ⅲ・2年)


    英語長文の問題集

    長文読解力が足りていないと感じる場合は、『やっておきたい英語長文500,700』、『Rize読解演習3』などをやるといいです。ある程度力が付いたら(センター模試九割前後)、早めに過去問に取り掛かりましょう。過去問演習期に演習量を増やしたい場合は、『やっておきたい英語長文1000』、『Rize4』、『英語総合問題演習上級編』などがおすすめです。
    英語長文は演習量もさることながら、演習の質が重要です。一題一題、単語、イディオム、文法事項の確認や、音読、復習をやりきることで大幅な成長が望めます。
    (文Ⅰ・1年)

  • 【国語編】東大生が勧める参考書や問題集、勉強法

    東大生が勧める参考書や問題集、勉強法を紹介します。参考書についてはその名前と、東大生によるおすすめの使い方や長所の説明を掲載しています。ぜひ参考にしてみてください。

    現代文の参考書

    『現代文解法の新技術』(柴田 敬司、桐原書店)をおすすめします。
    現代文という教科は感覚的なものだ、センスだと思われがちです。しかし客観的であるべき入学試験として使われている以上、断じてセンスや感覚などではありません。この参考書から、客観的かつ論理的な読み方を学び取ることができればセンスや感覚による不安定な現代文を脱却できると思います。

    古文オススメ単語帳

    A.『読んでみて覚える重要古文単語315』(桐原書店)
    →絵がカワイイ。派生語も豊富。東大受験生の使用率も高い。

    B.『実践トレーニング古文単語600』(中央図書)
    →単語数が随一。小テストが数多く付いていて便利。有名進学校も採用しているらしい。

    ビジュアルで覚えたい。→A
    たくさん覚えたい→B
    オススメ→Aを確実に覚え、不安・物足りないならBも覚える。

    古文が苦手な人へ

    私も古文の点が伸び悩んでいました。
    経験談を言うと、愚直に単語を覚え、文法を確実にすれば足を引っ張ることはまずないです。

    東大受験に限れば、国語(現代文・古文・漢文)は、特にコスパを意識する必要があります。
    国語は足を引っ張らない程度に勉強するのが主流で、古文ならセンターまでは単語と文法の徹底反復、センター後は過去問(鉄緑会のがオススメ)を解くだけで国語で差をつけられることはないと個人的に思います。
    (文Ⅰ・2年)

    漢文句法

    学校の授業や毎週の小テストで、教材の漢文句法の参考書を使って覚えていました。

    例えば「A且B、況C乎」という句法を覚えるときはこれだけ覚えるのではなく、参考書に載っている「死馬且買之、況生者乎」という例文を白文・訓点・書き下し文・和訳すべて何度も書き写して覚えていました。授業で扱う文章は定期試験前にすべて覚えるようにしていました。

    また、定期試験・模試・小テスト後に覚えていなかった漢文句法をチェックして復習するようにしていました。
    (文Ⅲ・1年)

    現代文の解き方

    学校で教わる現代文の解き方が、センター試験・二次試験の現代文の基本的な解き方だと思います。
    傍線部を細かく分解して、それぞれの該当箇所を本文中から探し出し、それを根拠に解答を作成するという方法です。

    「どういうことか」の問題では傍線部の因果関係・論理を崩さないように再構成(言い換え)し、「なぜか」の問題では傍線部にいたるまでの根拠を拾い、筆者の主張通りの論理を崩さないよう、解答にすることが大切です。私は現代文を解く際、設問の型(「どういうことか」「なぜか」など)を見た後、一度本文をざっと読み、流れを確認していました。その後本文をもう一度読み、接続語や因果関係、指示語などに注意し、自分に分かりやすい印をつけながら、傍線部にあたる度にその問いに答えていました。このように二度本文を読むのは、二度読むことで新たな発見が得られることがあるからです。

    また、センター試験では二度読む時間はあまりないと思うので、読みながら解く方がいいと思います。センター試験は何度も解くことでコツがつかめてくるので、あまり心配せず、時間内に解く練習を繰り返してください。

    二次試験(東大)についてですが、第四問(文系のみ)よりも第一問を確実に得点するようにしてください。第四問は年度によってはとても解きにくい問題があるので、難易度的に安定している第一問で稼いだ方が効率的です。二次試験対策としては、現代文に関しては過去問演習に尽きると思います。さまざまな参考書・予備校の模試等多々ありますが、やはり本試とは全然違います。個人的意見であり、言葉にしにくいのですが、過去問と模試とでは設問・解答のツボがずれている気が…。なので、模試で演習するよりも、過去問10年分を繰り返し解いた方がいいと思います。

    過去問に太刀打ちできない、あるいは過去問はまだ早いという人は、センター試験の設問に記述で答え、正解の選択肢と自分の解答を比較するのも効果的です。また私は、過去問の答えは東進の解答を参考にしていました。東進の回し者ではありませんが、私は林先生の解答が一番納得でき、必ず本文中に解答の根拠を見つけることができました。
    そのため、過去問を解いたら、東進の解答の根拠となったと思われるところを本文中で色分けし、自分がどのポイントを見落としていたのかを確認するようにしていました。

    現代文を解く際に決してやってはいけないのが、本文中に根拠なく想像力豊かに独自の解答を作り出すことです。
    現代文といえど、解答はほぼ一つです。本文に忠実に、ポイントを落とすことなく解答を作成してください。
    そして漢字も忘れずに取り組んでくださいね!
    (文Ⅲ・1年)

    現代文で悩む方は多いと思います。僕もその一人でした。
    できる人たちになんで点数取れるのかを尋ねても「だって書いてあるから」とか「感覚で」とか言われて全く参考にならない。さらには、先生に聞いても内容を説明されるだけで、他の問題に応用が効く作業がわからない。挙句どこからか、「そもそも現代文はセンスだ」と聞こえてきて、もうどうしようもないと思い込む。僕はそんな感じでした。

    ここでは僕が実際に受験生時代に採用していた読解法を紹介したいと思います。
    現代文に悩む方はぜひ見ていってください!

    評論

    評論には筆者の主張や紹介したい考え(いわゆる「大事なところ」)があります。その「大事なところ」を理解しようとしながら読むわけですが、ただ漫然と読んだり、直接、一文一文に対して理解を試みたりするとわけわからなくなってきて点数が伸びない、みたいな状況に陥ります。感覚で掴んでしまう人もいますが、そうでない人はぜひ続きを読んでください。
    文章は「大事なところ」を説明したり主張したりするために4つの関係性を使って展開されます。
    ・イコール関係(A=B)
    ・対比関係(A↔B)
    ・因果関係(A→B)
    ・論と例

    論と例だけ別レベルの関係性ですが、見抜く意識があると良いので入れておきました。関係性だけで言えば類比に組み込まれます。文と文、段落と段落をこの4つの関係のどれに当てはまるか明らかにすることが論理展開を見抜くことです。この論理展開の構造を見抜くことで、文章が整理されて頭がごちゃごちゃしたままにならずに済みます。直接一文一文の内容を理解するのではなく、文章の構造の理解を優先させましょう。一文を深く読むことをやめて、文どうしの関係性をしっかり追いましょう。深読みは推測や解釈の余地を作りかねませんが、そんなもの合理的じゃありません。書いてある客観的な関係を合理的に断定していくほうが確実です。その段階から理解のレベルに踏み込めばいいんです。文章全体を理解しようとする前に、論理展開の構造理解を経由しましょう。

    もう一つ読む際に注意してほしいのが、文章の強弱です。

    強:主張、問題提起、まとめ、定義、強調箇所など
    弱:例、比喩、一般論、譲歩など

    上の4つの関係を考えつつ、弱の部分は軽く読み、強の部分をしっかり読み込むといったリズムを捉えることも重要です。強の部分は「大事なところ」に直結するので常に意識を置いておきましょう。
    4つの関係と強弱は、自力で見つけ出す・気づく必要がある場面も多いですが、見つける・気づくためのヒントもちゃんと用意されています。

    • 指示語
    • 文脈標識

    の2つです。指示語は特定の指示内容と必ずイコール関係を結びますね。また文脈標識というのは、接続語はもちろん、より幅広く文の関係や役割を示す語句のことです。英語だとディスコースマーカーなどと言われるのでぜひ調べてみてください。文脈標識は、イコール・対比・因果の3つの論理関係、それらも含む『時系列』『列挙』『例証』『引用』などの説明の記述方式(レトリック)、文章の強弱を明示してくれる強い味方です。

    3つの関係と強弱が同じ文脈標識によって同時に導かれることもあります。「つまり」ときたら、前後がイコールであり、かつ後ろがまとめです。「したがって」とくれば、前後が因果関係であり、かつ後ろがまとめです。

    さあ、あとは作業です!指示語と文脈標識に細心の注意を払い、4つの関係と強弱を見抜いて、「大事なところ」を掴む。これを進めるだけです。これで論理展開が明らかになり、文章を構造的に理解できます。設問の指示に合わせて(主にイコール・対比・因果の3つの関係を使って)答えていきましょう。客観的にわかる構造さえ捉えられれば筆者の考えも自ずと浮き彫りになりますし、入試問題であれば解答可能なはずです。

    一読して論理展開の構造が明らかになったら、もう一度読んで1分ほどで文章全体の構造を整理し直しましょう。フローチャートを脳内で作れるくらいがベストですね。

    主張などが見えにくい随筆や伝記等のエピソードであっても、以上の作業を行うことが設問への解答の手助けになるはずです。

    なんとなくやってできる人たちは、こういう論理性を無意識にわかっているのでしょう。少しでもできる人たちの頭の動かし方に近づきましょう!

    小説

    小説は評論ほど理性的客観的には解けません。芸術ですからね。ですが味わうのではなく、マークをしながら読みましょう。あくまで客観的な処理を目指しましょう。

    • 登場人物の情報(誰か、関係など)
    • 登場人物の心情
    • 情景描写やシチュエーションなどの人物以外の環境
    • 人物の心情の変化の原因・きっかけ

    の4つです。これらにマークして話の展開を読み取りましょう。

    小説はこれらのマークの判断が曖昧になりやすいです。そういうときは曖昧なところはマークせず、客観的に判断できるところだけマークしましょう。あくまでわかりやすくするためのマークですからね。小説は正直なところ合理的な解答がでるかと言われればそうでもないですが、入試問題として出ている以上はなるべく客観的に処理しましょう。

  • 【東大生がやっていた】模試の復習方法【科目別】

    【東大生がやっていた】模試の復習方法【科目別】

    模試の復習は、今の自分の状況を把握するためにも大切です。

    ここでは、東大生が勧める模試の復習方法を紹介します。ぜひ参考にしてみてください。


    数学

    模擬試験を受けると解答がもらえます。まだ解いた記憶が残っているうちに復習をしましょう。
    まずは普通に答え合わせです。

    答えが合っていた問題に関しては、自分の思考プロセスと比較しながら解説を読み込みます。

    こうすることにより、自分のやり方より手間の少ない方法やテクニックが得られるはずです。

    答えが間違っていた問題や、時間の問題で手がつかなかった問題に関しては、時間制限を設けずに自力で一から解き直してみましょう。

    答えが導出できたら上記の解けていた問題のような手順を踏めばいいですし、それでもダメであれば、その理由を分析します。

    解説には、問題を解くにはどの内容の理解が必要だったのかが書かれているので、そのうち自分に欠けていたものが確認できます。そうしたら、その分野の勉強を重点的に行えばいいわけです。

    模擬試験は、受けて終わっていてはその意義の30%ほどしか達成されません。ここまで噛み砕いてようやく100%使い切ったと言えるでしょう。
    (工学部3年)


    国語

    国語の復習では主として、なぜ自分がそのような解答に至ったか本文をどのように解釈していたかどこで読みを違えたかの3点を明らかにします。

    そのためには、解答解説冊子と自身の解答の精読が必須ですが、試験時間中に自らが考えていたことを思い出させてくれるような問題冊子上のメモ書きがあれば、より捗ります。

    これらをたよりにしつつ、自身の思考回路と正解へのロジックの違いを検討してみてください。

    あなたが理解しきれていなかったところが洗い出され、そこからあなたの弱点が見えてくるはずです。
    (文Ⅱ・1年)


    世界史

    私の高校では、先生方に模試(特に世界史)で間違えたところのまとめノートを作るよう指導されていました。そのため周りの友人の多くは、間違えた問題をすべて切り貼りしたり、自分で分野別にまとめ直してカラフルなノートを作ったりしていました。

    しかし私は、あえてまとめノートは作りませんでした。

    理由は、「ノートを作っただけで覚えた気になって満足してしまうから」です。

    東大生の中にも、まとめノートを時間をかけて作っていたという人はたくさんいるので、一概には言えませんが、私は丁寧にまとめノートを作る工作の時間がもったいないと思っていました。

    なにより、まとめノートを作ることで「後でこのノートを何回も見返すから、今は完全に覚えなくても大丈夫」という気持ちを無意識のうちに抱いてしまう気がしていました。

    油断していては、センター試験直前期ともなれば、連日の模試に追われて復習の時間が取れず、見返す時間もないし覚えてもいない、ということになりかねません。

    そこで私は、模試の問題は切り貼りなどせず、模試の後すぐ短時間で見直しをして、終われば問題を捨てていました。

    そうすることで、「今を逃したらこの問題には出会えない」という意識で問題に向き合えます。

    あとで心配になったときは教科書などを見て確認すれば十分です。

    見直し•復習をするときに気をつけていたのは、

    ①正解した問題も確認する
    ②解説の冊子を読み込む

    の2点です。

    まず1点目。自信を持って答えた問題でも、特にセンター模試の場合は4択問題の残りの3つの選択肢についてもすべて目を通し、曖昧なものをなくしていきます。

    2点目。解説冊子には、実は教科書に載っていない内容がとてもたくさん書かれています。

    これは東大模試に限らず、センター模試でも言えることです。

    私はそれらをすべて、教科書の余白に書き込んでいました。

    世界史は教科書中心に勉強していたため、毎日何度も開く度に目に入り自然と記憶が定着します。

    「教科書に載っていないことまで覚えなくていいのでは?」と思うかも知れませんが、そんなことはありません。

    特に解説の冊子には、「この事件がきっかけでこれが起きた」「これは世界で初めての出来事だった」「同時代にフランスではこれが行われていた」など、世界史全体の流れを把握する上ですごく大事な情報が盛りだくさんです。

    私は、高3夏からこの教科書への書き込みを始めたのですが、よく模試に出題される内容が載っているページには、最終的に20箇所以上の書き込みがありました。

    ページをめくりすぎたあまり、半年足らずで厚さが約2倍になった教科書を受験直前に2回通読して、私は世界史の学習の仕上げとしました。

    実は私は、高3の夏まで世界史が大の苦手でした。

    それを半年という短い期間で克服できたのは、この模試の復習方法があったからだと確信しています。

    人それぞれ向いている勉強法は違うので全員にとって最適な方法とは言えませんが、頭の片隅に置いていただければ嬉しいです。


    日本史

    模試の試験中に、問題用紙に、わかった問題には◯、自信がない問題には△、分からなかった問題には×の印を付けておいて、試験後に模範解答が配られたら×と△のマークのところの解説を重点的に読み、必要なら教科書などで確認していました。
    (文Ⅰ・1年)


    物理

    数学や英語は良くても、物理の模試の復習方法がわからない人は、結構多いのではないでしょうか。

    結論からいえば、基本的に数学と同じ復習方法で良いです。

    化学と異なり、分野別で復習法を変える必要は特にないと思います。なぜなら、高校物理では、分野別で必要な能力にほとんど違いがないからです。

    解答プロセスを理解し、自分の解き方と比較しながら、思考をより試験場で使えるものにしていきましょう。

    その際、特に物理で重要となるのが解答時間とその正確さになります。

    数学と異なり、物理は本質的に数値が大切な学問なので一般に計算ミスへの採点は厳しいとされています。

    加えて、間違いが連鎖する『雪崩れ』にもつながりかねないので、プロセスを頭で整理した後、再度実際に手を動かして解答を再現するのも重要です。

    もちろん、ただ解答をなぞるだけでなく、試験場での着想時間配分も考えながら復習をしましょう。

    また、模試で苦手分野が見つかったら、重要問題集などの参考書を用いて類題を解くとより良いです。

    そのときには、「実力を確かめるんだ」という意識ではなく、「実力を伸ばすんだ」という意識で問題に取り組みましょう。
    (理I・1年)


    化学

    理論化学

    理論はとにかく計算問題が多いので計算自体にミスがなかったか、有効数字でミスをしなかったか、そもそも考え方が正しかったかということに着目して復習をしましょう。

    有効数字ミスや計算ミスについては、その人特有のミスのパターンがあるので復習ノートを作って、自分のミスのパターンを分析すると効果的です。

    分析結果をもとに、普段の演習から自分がやりがちなミスを意識していきましょう。

    考え方でミスをした時は、模範解答を読み返したりもう一度参考書に戻って類題を解いてみたりすると良いです。

    一度やったミスは二度としない、くらいの意気込みで復習をしましょう。

    無機化学

    無機は暗記が中心です。とはいえ、反応式の仕組みなどを理解するには、酸化還元や酸塩基など理論の知識も不可欠です。

    化合物の色や、実験の手順などで間違えてしまったら、図表などを用いて視覚的に覚え直すと良いです。

    化学式は覚えづらいことが多いかもしれませんが、一度ミスしたものは何回も紙に書き出して覚え直すと効果的です。

    一度ミスした知識問題はノートにまとめておくと、自分だけの資料集が出来上がって、とても使い勝手が良いと思います。

    有機化学

    対策が遅れがちな有機ですが、それはほとんどの人に当てはまることだと思います。あせらず定着させていきましょう。

    構造式や、反応物の生成でミスをしたときは、自力で系統図を書いてみて覚え直すと効果的に復習できます。

    また、有機も知識問題が多く出るので無機のところで書いたように、自分だけのまとめノートをつくると良いです

    有機に限ったことではないですが、一度解答を見て分かった気になるのではなく、自分で答案を再現することが大切です。
    (理Ⅰ・1年)