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  • 東大フランス語差し替え入試は魅力的!? 合格者の声

    東大フランス語差し替え入試は魅力的!? 合格者の声

    はじめに

    こんにちは。

    私は、東大受験で英語の他にフランス語も使いました。

    どういうことかというと、私は浪人期にフランス語を独学し、東大の英語試験では後半部分をフランス語に差し替えて受験しました。

    この記事では、私のマイナーな経験を踏まえて「東大仏語差し替え受験」というあまりメジャーではない選択肢の旨味は何か、適性のある人はどんな人かをお伝えし、最後に若干の参考として教材についてご紹介します。

    なぜ仏語差し替えか

    まず、みなさんの頭には「なぜフランス語に?」という疑問が浮かんだことでしょう。ここでは大きく分けて3つの理由をご紹介します。

    1. 問題の分量が少ない

    東大英語の大問4と大問5では、たくさんの問題が出題されますが、英語以外の外国語(独仏中韓)の大問Ⅳと大問Ⅴに差し替えると、分量が少なくなります。

    フランス語の大問Ⅳでは、10行程度の文を和訳します。大問Ⅴでは、短文5つを書き換える文法問題が出題されます。

    簡単に言えば、英語の大問4の和訳問題と文法問題をそれぞれ大問にして和訳の分量を下線部から全文に、文法問題をより基本的なものに改め大問5を削除した感じになります。

    かなり魅力的ではないでしょうか?

    2. フランス語はそこまで難しくない

    「フランス語は難しい言語だ」というイメージを持っている人もいるのではないでしょうか。

    しかし、英語既習者にとってフランス語は大変とっつきやすい言語です。

    フランス語は、単語も文法も英語と非常に良く似ています。

    たとえば、

    仏:L’objectif de la diplomatie est de maintenir le paix.

    英:The objective of diplomacy is to maintain peace.

    いかがでしょうか。ほぼ一対一対応してますね。

    そのため、勉強する上で、英語と違っているところと英語には存在しないものにだけ力点をおけば、効率的に受験レベルに到達することができます。

    また、規則性が高いので、ある程度慣れてくると勘に頼ることができるのもオススメのポイントです。

    3. 初修詐欺という制度の穴

    ここでは、大学入学後のメリットをご紹介します。

    東京大学では、外国語を二つ必ず履修することになります。

    ほとんどの東大生は第一外国語に既修英語、第二外国語に初修のドイツ語、フランス語、中国語、韓国朝鮮語、イタリア語、スペイン語、ロシア語のいずれかを選択します。

    東大入試では、出願時に「外国語」の科目で使用する言語を英語、ドイツ語、フランス語、中国語から選ぶのですが、この際に選んだ言語は、入学後「既修〇〇語」しか取れません。

    たとえば、出願時にフランス語を選んだ人は、入学後に「初修フランス語」を取ることができません。

    しかし、英語に代えて差し替えた言語はなぜか「初修」を取れてしまうという制度の穴が存在しています。これは次のような理由によります。

    差し替え制度を用いる際には、出願時は英語選択として出願しなければなりません。

    そして、既修の判定は出願時に行っているので、試験会場で試験開始後、自由に選んで差し替えるフランス語は、大学受験時に未修扱いとなり、大学入学時に「初修」として申請可能になります。

    ともかく、仏語差し替えをしてもなぜか初修フランス語を履修できてしまう制度の穴を突けば、他の東大生が苦しむ第二外国語で苦労せずに済みます。

    仏語差し替えはこんな人にオススメ

    もちろん、向いていないから選んではならないということは全くありません。

    そこは各人の自由な選択ですし、個人的にはそういう人はむしろ好きです。

    「遠回り」な選択が案外(受験ではなく)人生を豊かにするというのは、しばしばある話ですね。

    1. 「そこそこ」英語ができる人

    ここでいう「そこそこ」とは、ざっくり言うと、すでに基礎が固まっていて、真剣に過去問演習を重ねていけば、十分東大の二次試験で及第点は取れる程度のことです。

    英語の基礎力がなければ、まずは英語を「そこそこ」レベルにした方が賢明でしょう。

    結局のところ、英語を「そこそこ」レベルから「体得」レベルに持っていくのが好きか、フランス語をゼロから「そこそこ」レベルに持っていくのが好きか、という好みの問題になるかと思います。

    2. 受験まで一定の勉強時間が用意できる人

    英語のレベルよりも、勉強時間を確保できることの方が重要かと思います。

    英語の基礎力があり、それを仏語に流用して効率化できるにしても、新たに一言語を学び、かつそれを受験レベルに持っていくには、少なくとも200〜300時間は見ておいた方が賢明でしょう。

    私は、短期集中で5月の連休明けから6月上旬にかけて街の図書館で1日10時間フランス語を勉強する生活を1ヶ月程度続け、結局400時間程度は仏語に費やしました。

    3. 覚悟のある人

    本質的には覚悟があるかどうか、という点が重要ではないかと思います。

    ここでいう覚悟というのは、敢えてマイナーな選択肢を選んだということの帰結に対して、それがどのようなものであれ、きちんと受け入れる用意があるということです。

    平たく言えば、差し替えというマイナーな選択をした結果東大に落ちても納得できるということです。あるいは「失敗してもそれで構わない」ということでしょうか。

    教材について

    英語は教材が大変豊富ですが、フランス語は英語と比べると教材が潤沢ではありませんし、先駆者があまりいないので、どれが良い教材なのか分かりづらいところがあるかと思います。

    しかし、単語帳も文法書も使い方は英語とほぼ同じで、いろんなものに手を出すのではなく、一度決めたものを習得するまで使い倒すのが大切です。「つまみ食い」は語学ではお勧めしません。

    以下に私が使っていた教材を記しておきますが、必ずしもこれが良いというわけではありません。参考程度に見てもらえればと思います。

    文法書

    私が使っていた文法書は以下の通りです。

    問題集系統としては、

    中村敦子『フランス文法はじめての練習帳』白水社

    →基礎文法を網羅していて、かつ、難しすぎないのでテンポよく解き進められます。最初の一冊におすすめです。

    権寧『フランス語文法問題の解き方 解説編』駿河台出版社

    →『練習帳』の次に挑戦すると、復習しつつ中級〜上級レベルの知識も増やせて受験レベルに到達可能です。

    辞典系統としては、

    六鹿豊『NHK出版 これならわかるフランス語文法 入門から上級まで』NHK出版

    →文法問題集を解く中で問題集の解説がどうにも分からないときに頼りがいがあります。

    目黒士門『現代フランス語広文典』白水社

    →NHK出版のもので分からない文法事項は『広文典』に載っていることが多いです。

    単語帳

    私が使っていた単語帳は以下の通りです。

    久松健一『データ本位 でる順仏検単語集―5級~2級準備レベル』駿河台出版社

    →一冊で対応するレベルが広く最初の一冊として便利です。

    川口祐司他『仏検2級準拠[頻度順]フランス語単語集』駿河台出版社

    →重要度の高いものから順に並んでいて便利です。ここまでで基礎単語は網羅できるかと思います。

    久松健一/モーリス・ジャケ『仏検 準1級・2級必須単語集』白水社

    →200字程度の例文が付いていて読解練習ができ、また、単語の意味や類義語、対義語など情報が豊富で便利です。

    辞書

    私は電子辞書を使っていました。紙辞書も持ってはいましたが、ほとんど使いませんでした。

    ただ、紙辞書の方が見やすさの点で電子辞書よりも便利であるというのは否めないので、紙辞書も併用して、例文などで実際に「使える語彙」を増やすとさらに良いでしょう。

    過去問について

    赤本があります。ただし、最近のもの(2012年以降だった記憶があります)には掲載されていないので、古い赤本を買い求める必要があります。

    私は、Amazonで中古の赤本を2冊買って、過去問を1996年から2011年まで揃えました。

    もちろんですが、フランス語の問題は掲載されていても、その解答・解説はついていません。

    そのため、出題意図を汲み取り自分で問題を解ける能力や、辞書と文法書を用いて完全な解答を作れる能力を養っておくことが、過去問演習の前提になります。

    つまり、基礎学力を習得した後に過去問演習に入るのが無難です。他の科目と同じです。

    おわりに

    いかがでしたか。

    大学受験でフランス語を使うというマイナーな選択が、どんな理由で決断されたのか、どのように勉強・受験対策をしたのか、お伝えできていたら嬉しいです。

    最後に少しフランス語の豆知識を。

    日本語で人を応援するときには頑張れと言いますが、フランス語ではBon courage! と言います。良い勇気を持ってくださいね、という意味合いです。

    敢えてマイナーな選択肢を選ぶ方へ、Bon courage!

  • 【東大生が教える】英文解釈の勉強法

    【東大生が教える】英文解釈の勉強法

    はじめに

    この記事を読んでくださっている皆さんは、英語を正確に読むことができますか? なんとなく英文の意味はわかるけど、英語を正確に読めるとは言い切れない人が多いのではないでしょうか。

    ここでお勧めしたいのが、文法を踏まえて文章を正確に読み、日本語に訳す練習をすることです。

    これは「英文解釈」などと呼ばれる勉強で、英語の実力を伸ばすためにとても大切なものです。志望校で英文和訳問題が出なくても、是非取り組んでみてください。

    この記事では、主に難関大学を志望している、または英語が好き/得意な高校生を対象に、なぜ英文解釈の勉強が必要なのかを説明した上で、具体的な学習方法と参考書の紹介をしていきます。

    英語の勉強法は人によって様々ですから、ここに書かれていることを全て受け入れる必要はありません。
    自分の勉強に活かせるところを見つけながら読んでください。


    なぜ英文解釈の勉強が必要なのか

    英文解釈を勉強すると、文法や単語の知識を駆使して英文を正確に読むことができるようになります。

    文法を軽視したまま英語を読もうとすると、単語の訳語をなんとなくつなぎ合わせるような読み方になってしまいますが、それでは難しい文章に歯が立ちません。

    大学入試に出てくる英文を読めるようにするには、あるいは大学入学後に出会う英語の論文や書籍などを読めるようにするには、文法を踏まえて正確に英語を読む力を身に付けることが不可欠なのです。

    また、英文解釈の勉強は、英文法の大切さに気付く良い機会でもあります。

    英文法の勉強というと、膨大な規則と表現を覚え込み、ひたすらに穴埋め問題や並べ替え問題を解いていく辛い作業のように感じられてしまうかも知れません。

    しかし本来、英文法とは英語の文を組み立てるルールのことですから、英語の文を読んだり書いたりするときにこそ必要なものです。
    文法にのっとって英文を読む練習をすると、英文法の大切さがよくわかりますし、英文を読む上でどのような文法の知識が必要なのかがわかるようになります。

    英文解釈の勉強をすることで英文法に対する理解が深まれば、英文法の正しい学び方が理解でき、英作文なども英文法を意識しながら勉強できるようになるはずです。


    英文解釈の勉強法

    英文解釈を勉強する際には、文法と単語の知識がある程度身についていることが必要になります。

    英文解釈の勉強の主な目的は、文法や単語の知識を使いこなして英文を読むことです。しかし、基本的な知識の抜けが多いと、抜けを埋めるのに手一杯になってしまい、結局学ぶべきことが学べなくなってしまいます。

    目安として、一度勉強したものを、1週間ほど時間をおいて何も見ずに解き直してみてください。

    これで前回からの成長を実感できるようなら、勉強の仕方が自分に適していることが分かります。
    逆に、前回からの成長があまり無いようなら、勉強の仕方が自分に適していない可能性が高いので、文法と単語の勉強をやり直すか、もっと簡単な英文解釈の参考書に切り替えた方が良いです。

    英文解釈の勉強では、英文を読み、構造を分析した上で和訳を書いていきます。

    「構造を分析する」というのは、主語・動詞・目的語・補語を見付け、修飾関係を明らかにすることです。

    このとき大切なのは、分からないことがあっても安易に解答を読まず、辞書や文法書を調べて自分なりの解答を書くことです。解答を読んでなんとなく納得してしまうだけでは、自分に足りない部分がどこなのかが曖昧になってしまいます。

    後ほど詳しく書きますが、自分ができなかったことを明確にして一つ一つ潰していくことが、英文解釈の勉強ではとても大切になります。

    自分なりの解答が書けたら、解答解説を読み、自分の考えや解答と一つ一つ照らし合わせていきます。不明な点を先生に質問したり、答案を添削してもらうのも良いでしょう。

    このとき、自分がうまくできなかった部分を明確にすることが大切です。

    文法と単語の知識はある程度持っていて、しかも辞書や文法書を調べることができるのですから、「知識がないから分からなかった」ということはあまりないはずです。

    調べ方がまずかったのなら、辞書や文法書の読み方を改善できます。

    知識は持っていたのにその使い方が分かっていなかったのならば、どのように頭を働かせて知識を活用すればいいのかが明確になりますし、どのような形で知識を身につければ活用しやすいのかを理解することもできます。

    英文解釈の勉強は、知識を身に付けるだけでなく、知識の見つけ方、その活用の仕方、英文を読むための頭の使い方などを勉強するものでもあるので、じっくり時間をかけて取り組むようにしてください。

    英文解釈の勉強をするときは、辞書を常に手元に置き、頻繁に参照するようにしてください。辞書を引くときは訳語を読むだけでなく、例文や解説を熟読し、単語の使い方も含めて理解することが必要です。たとえば、

    • 品詞は何か
    • 動詞なら自動詞なのか他動詞なのか
    • 名詞なら可算名詞なのか不可算名詞なのか
    • 形容詞なら限定用法で使うのか叙述用法で使うのか
    • 一緒に使われやすい単語は何か

    など、使い方を細かく理解しておかないと、英文を正確に解釈できないことがあります。

    これ以外にも注目すべきことはたくさんありますから、辞書を引くときには、辞書のどこに注目しながら読むと英文解釈に役立つのかを考えてみてください。簡単な単語ほど豊かな意味や用法があるので、簡単な単語でも積極的に辞書を引くようにしてください。

    辞書と同様に、文法書も頻繁に参照し、例文や解説を熟読しておくことが大切です。一般的な高校生向けの文法書(『ジーニアス総合英語』や『総合英語Evergreen』など)は、分厚くてとっつきにくく思われるかもしれませんが、その内容は、ほぼすべて大学入試に出てくる可能性がある事項ですから、きちんと理解しておく必要があります。

    特に英語が得意な人は、さらに上のレベルの文法書(『ロイヤル英文法』や『英文法解説』など)を使ってもいいでしょう。

    辞書や文法書の使い方を身に付けておくと、英文解釈に限らず英語全般の勉強、あるいは英語以外の語学の勉強もしやすくなりますから、英文解釈の勉強をする際に練習しておくと良いです。

    ここまでじっくり英文に取り組むと、かなり英文が理解できるようになっているはずです。

    英文が理解できてスラスラ読めるようになったら、英文の音声を聞いたり、自分で発音したりするとさらに効果的です。こうすることで、リーディングだけでなくリスニングやスピーキングの練習にもなります。
    英文が短い場合には、和訳だけをみて元の英文を書き出す練習もすると良いでしょう。

    このような勉強法を実行すると、かなり時間がかかってしまうはずです。なかなか勉強が進まないことに対して、イライラしてしまうかもしれません。

    しかし、じっくり英文に取り組む練習は不可欠ですし、地道に努力を続けていけば必ず成果が出てきます

    受験が近付いてくるとこのような勉強はなかなかできないでしょうから、早いうちから取り組んでみてください。


    英文解釈の参考書

    ここでは、英文解釈の勉強をするときに有用な参考書をいくつか紹介しています。

    ここに書かれていることやネット上の評判だけで選ばず、必ず自分の目で確かめて、自分のレベルや好みに合わせて選んでみてください。

    ・基礎徹底 そこが知りたい 英文読解 (駿台文庫)
    ・英文読解入門 基本はここだ! (代々木ライブラリー)

    最も基本的な英文解釈の参考書で、とても短い英文とその和訳、解説が掲載されています。

    いずれの参考書も、「主語と動詞」「節」などの概念が丁寧に導入されています。

    簡単に感じられる部分も多いかもしれませんが、基本的な概念に馴染んでおくと後の勉強がやりやすくなるので、これらの概念を読解の中で使うことに慣れていない人にとってはいい参考書です。

    ・入門英文問題精講 (旺文社)
    やや簡単〜標準ほどの英文を扱った参考書です。英文解釈に必要になる知識が多く載っています。英文を読み上げた音声が利用できたり、講義動画が見られたりするなど、使い勝手のいいつくりになっています。

    ・ビジュアル英文解釈 PartⅠ・Ⅱ (駿台文庫)
    基本的なレベルから始まり、やや難しいレベルまで扱われています。英文を読むときの頭の働かせ方などに重点がおかれているのが特徴です。

    量が多めなので、内容を身に付けるにはかなり時間がかかると思いますが、時間をかけて取り組めば、得られるものは多いはずです。

    ・英文読解の透視図 (研究社)
    大学受験の参考書としては最も難しいものの一つです。読みにくい文章が多く取り上げられているので、苦手な人が安易に手を出すと挫折してしまうでしょうが、英文解釈がかなり得意な人にとってはやりごたえのある参考書です。

    ・英文解体新書 (研究社)
    大学受験レベルを超えた文章も扱われており、かなり難易度の高い参考書です。

    ほとんどの人にとって大学受験の対策としては不要ですが、大学入学後には難しい英文に触れる機会が増えますから、他の科目との時間配分を考えた上で取り組んでみてもいいかもしれません。


    おわりに

    最後まで読んでいただき、ありがとうございます。皆さんの日々の勉強に生かせる部分が少しでもあったなら嬉しく思います。

    この記事の内容はかなり抽象的ですから、一度読んだだけでは腑に落ちない部分も多いと思います。できることなら、英文解釈の勉強を始めた後にも、定期的にこの記事を読み返していただけると嬉しいです。

    勉強が進んでいくうちに、この記事に書いてあることの意味がわかって共感できたり、あるいは逆にこの記事に書いてあることが間違っているように感じられたりすれば、それはたぶん、自分の中で勉強の仕方が固まってきたということです。

    最初にも書いた通り、ここに書かれていることを全て受け入れる必要はありません。この記事の内容の多くは私や私の友人などの経験に基づいていますが、それがすべての人にとって参考になるわけではありません。

    いろいろな人の話を聞き、自分で試しながら、自分なりの勉強法を確立していってください。

  • 【東大生が教える】世界史おすすめ勉強法・参考書

    【東大生が教える】世界史おすすめ勉強法・参考書

    このページでは主に東大受験生向けに、世界史の勉強法、おすすめの参考書・問題集など、何人かの東大生のアドバイスをまとめて紹介します。参考書についてはその名前と、東大生によるおすすめの使い方や長所の説明を掲載しています。ぜひ参考にしてみてください。

    基本の勉強法

    ここでは世界史の基本的な勉強法を紹介します。世界史をどのような流れで勉強していたのか、東大生の生の声を聞いてみましょう!

    世界史は、とにかく覚える事項が多いですよね。暗記で重要なのは、効果的な反復です。「エビングハウスの暗記曲線」を聞いたことがあると思います。ここでは詳しく説明しませんが、私はその理論を利用した対策をするようにしました。

    とは言っても、厳密にやるには高校生は忙しすぎるので、私は授業を受けたその日と週末に一問一答式の問題集を使って復習し、その後、学校が課題などで出してくれた演習問題を解きながら知識の定着度をチェックしたり、関連する事項の確認をしました。

    意識すべきことは、時代と地域間のつながりです。私は、基準にする地域(わかりやすさから、私の場合は中国)の年表を作成し、そことのつながりという見方で他の地域の年表と組み合わせ、新しい知識を身につけた毎に細かく書き込みました。

    東大入試はたくさんの情報の入ったシンプルな論述を求めているので、難しいですが、頑張りましょう。

    東大・論述対策

    ここでは、主に東大世界史の対策法を紹介します。

    東大生は、論述問題の東大世界史にどのように立ち向かっていたのでしょうか。
    東大だけでなく、一般的な世界史の論述対策にも役立つ情報だと思うので、ぜひ参考にしてみてください。

    1. まずは世界史の教科書を読みまくろう

    東大の世界史の問題はあまり細かいことは聞いてきません。一つ一つ重要事項をきちんと理解しているかが大事です。

    その点教科書はエッセンスを凝縮した読み物なので一番優秀です。受験直前まで何回も読んで教科書をぼろぼろにしましょう。

    おすすめの教科書
    世界史B(山川出版社)
    慣れるまでは読みづらいかもですが政治史に関しては網羅されています。この1冊で十分。
    詳説世界史(東京書籍)
    近年出題が増加している経済史、文化史に強い1冊。文字も大きく読みやすいので副読本に是非。

    2. 添削を始めよう

    まずは論述の問題集から取り掛かりましょう。添削してもらう方が絶対いいです。1日1枚やるぞっていう意気込みでとにかく量をこなしましょう。完成した答案は先生に見てもらいましょう。

    おすすめの問題集
    詳説世界史論述問題集(山川出版社)
    テーマごとに問題がまとまっていて便利な上、厳選された問題が多く掲載されておりお勧めです。

    3. 東大の過去問を解こう

    東大の過去問は今までの総決算です。添削も欠かさずやりましょう。特に間違えた問題は丸がつくまで何度も見てもらいましょう。

    まず、教科書を用意しましょう。世界史の教科書は

    1. 山川出版詳説世界史
    2. 山川出版新世界史
    3. 東京書籍世界史
    4. 帝国書院世界史

    の4つが主要です。(実教出版もバランスが取れていて良いですが、あまり使われていない感じがします)


    1 は多くの人が使っているのではないでしょうか。(ちなみに私は1 と4 です)

    確かに1 も良い(単語量は三省堂に次いで2番目に多いですから)ですが、センター試験のみ世界史を受ける受験生も対象としているので、物足りない感じがします。それと、テーマ学習が他の教科書と比べ少ないです。東大向けという感じではありません。(もちろん、1 だけでも合格しますが)

    2 と3 が良いような気がします。(主観です笑)2 は少し詳しすぎるような気もしますが・・・

    4 は完全に東大受験生のために作られた教科書です。だから、逆にセンター試験を受ける受験生や東大以外の国立2次試験で世界史受験する受験生が使ってしまうと、大変なことが起きてしまいます。なぜかというと、重要語句の説明が明らかに少ないからです。その代わり、東大が狙ってくる近代世界システム論やネットワークなどといったテーマ集が充実してます。

    教科書は、それぞれ長所と短所があるので2冊買うのがオススメです。もちろん1冊でも全然問題はありません。教科書で受験の合否が決まるわけありませんから。自分次第です。

    その次に用意する問題集などは、
    5. 駿台書籍の東大世界史問題集(すみません。書籍名を忘れてしまいました)みたいなの。25年分の過去問が載ってたはずです。
    6. 資料集:帝国書院のタペストリーがオススメです。(近代世界システム論が詳しく書いてあります)山川でも良いですが・・・
    7. 時事問題への関心を持つこと
    です。

    5 については、赤本の25カ年とどちらを買うか迷うと思いますが、絶対に5です。理由は、『25カ年』の解答(大論述です)は東大が要求するレベルでないでしょう。解説も少なすぎで、それを読んでるだけでは東大が求めているものには届きません。さらに、値段が高い。5 はテーマごとにかかれていて、テーマの関連がつかめる。これくらいでしょうか。

    そして、7 ですが、最近の時事問題から問題を出す可能性があります。今世界で何が起きているでしょうか?
    イギリスのEU離脱、アメリカのトランプ大統領就任によるアメリカの保護主義化、移民、テロ(宗教的問題)、「イスラム国」、アジア諸国の経済的台頭、人権問題、グローバル化に抗う反グローバリズム(地域ナショナリズム)の高揚などなど。もちろん日本も憲法改正で軍事面で大きな変動があるかもしれません。領土問題も未解決です。東アジアだけでも、各国のナショナリズムが対決し合っている状態です。

    このような世界情勢か、今「国家とは?」つまり、主権国家とは? 国民国家とは? や「保護主義と自由主義の対決」「戦争と人権、平和」「移民」が問われています。そして、グローバル化による、ヒト・モノ・カネの流れが活発になっいます。このような世界情勢が生まれるきっかけや、過去に起きた現代と類似する事態、過去と比較して現代と違うところなどがテーマとなって出題されます。

    だから、今のうちに、主権国家や銀の流れ、文化の伝播、ナショナリズム(民族主義・国民主義)、ヒトの流れ(主に移民国家アメリカ)、世界史的軍事制度の変遷、海の道(特に、東南アジアを中心に)、大航海時代以降の世界の覇権争い、植民地での独立運動、世界史上における帝国の役割とその崩壊、情報通信技術の発達、交通機関(蒸気船や鉄道)の役割と影響、人権はどいう風に生まれたか、奴隷制や封建制について、立憲主義と共和制と専制主義(つまり、どうやって、法の支配が生まれたか)、各時代各国における宗教政策(威圧と寛容)、などを学ばなければいけません。

    これらを、上記に記した問題集や教科書で調べてください。その際に、インターネットを使って調べてみるのもいいですね。これをこなせば大論述は問題ありません。第二問と第三問を9割くらいとれば、50点以上間違いなしです。

    参考書・問題集とその使い方

    ここではおすすめの世界史参考書・問題集とその使い方をご紹介します。
    参考書や問題集ってたくさんあってどれを使ったらいいかわからない…そんなあなたは、以下で紹介する参考書・問題集をぜひ参考にしてみてください! あなたにぴったりの一冊が見つかるかもしれません。

    『段階式世界史論述のトレーニング」(Z会編集部、Z会出版)
    いきなり難度の高い問題に取り組むのに比べ、この問題集では「限られた地域と時代、短文型」の比較的知識で書きやすい論述問題から、「複数の地域と時代、長文型」の大きな歴史の流れを問うような、本格的な論述問題へとスムーズにステップアップできるのでおすすめです。

    『世界史論述練習帳new』(中谷臣、パレード)
    世界史論述の解き方や考え方が学べるのはもちろんですが、おすすめしたいのは付録としてついている「基本60字論述」問題集です。量も多く、問題を解くことによって知識を固定化・体系化することができます。

    『判る!解ける!書ける!世界史論述』 (伊倉正武・井上徳子・金貞義・山内秀朗、河合出版)
    この日本史版もかなりおすすめの問題集です。基本的に見開き1ページに問題から解答解説まで載っているレイアウトが非常に見易いです。問題に対する考察、考え方も質が高くかなりハイレベルな問題集だと思います。

    ここからは世界史の一問一答の勉強法を私なりの2つのステップに分けて紹介します!

    ステップ1「用語暗記」
    教科書や一問一答形式の単語帳を使う一般的な勉強法です。
    単語帳は長く使うので、内容を見比べて、使いやすいと思ったものにしましょう。赤シート付がおすすめ。

    ステップ2「用語解説」
    一通り覚えたら、複数のキーワードを用いて、自分の言葉で用語を説明できるようにしましょう。これで、どんな問い方にも対応できます。
    教科書準拠の用語集が役立ちます。自分で用語を選んで説明を書いたり、短い論述問題を解いたりして身につけましょう。
    概念・制度(重商主義、主権国家など)の理解は大論述にも役立ちます。
    私大対策は教科書の注釈や資料集・用語集まで読み込みましょう。
    センター試験や過去問のテーマ・問題文にでた用語を調べるのも効果的です。

  • 【東大生オススメ!】物理の参考書

    【東大生オススメ!】物理の参考書

    東大生が勧める参考書や問題集、勉強法を紹介します。参考書についてはその名前と、東大生によるおすすめの使い方や長所の説明を掲載しています。ぜひ参考にしてみてください。

    物理の問題集(基礎レベル)

    『らくらくマスター物理基礎・物理』(河合塾物理科、河合出版)

    基本的な問題や頻出・典型問題が多く掲載されています。公式の導出過程などは書かれていないので、教科書等でしっかりとおさえる必要があるとは思いますが、公式のおさらいや基本的な公式の使い方を学ぶには適していると思います。
    (理Ⅱ・1年)

    『物理のエッセンス』(河合塾)

    タイトルの通り物理のエッセンスが詰まっている本です。東大入試の難易度を10としたときに、1〜2と6〜7くらいの難易度の問題があります。
    まずはこの本で物理をひとさらいし、授業や教科書傍系問題集で実力をつけ、再びこの本に戻ると効果的だと思います。

    物理の問題集(応用レベル)

    『物理重要問題集』(数研出版)

    基本的な問題集(リードαなど)が終わった後、過去問演習前に取り組む問題集です。レベル的には応用的な問題から二次試験の中でも難しめの問題まで載っています。幅広い内容を取り扱っており、基本的にはこの一冊が完璧にこなせるようになれば東大も含めだいたいの入試問題に対応できるだけの力はつくと思います。

    正直結構難しめの問題集なので、最初は時間がかかると思います。ですので、基本を完璧にしたうえで、受験期に入ったらなるべく早く始めた方がいいと思います。公立高校などは授業がまだ終わっていない、といったこともあると思います。その場合は、授業→基本の問題集で復習→重要問題集の流れを作ってこなしていくのがいいでしょう。最初はゆっくりでもいいので、最低2、3周はこなして完璧にすることをお勧めします。
    (理Ⅰ・1年)

    『難問題の系統とその解き方』(ニュートンプレス)

    僕が使ってたのは、この1冊だけ!
    母校の先生にオススメされました。

    普段は学校の教材だけで十分だと言う先生がオススメしてくれたくらいなのでどれだけ凄いのだろうと思い、買ってすることにしました。構成としては、分野ごとにページが分かれておりその例題(色々な大学の過去問)と解答、そして練習問題という感じです。

    過去問のいわゆる良問というものを集めており、また問題集オリジナル問題もあるためガムシャラに過去問を解くよりはかなり効率がいいと思います。練習問題の解答は付いてはいますが、サラッとしか書いていないため学校の先生に添削してもらうのがオススメです。しかし、練習問題は相当レベルが高くまた問題数も多いため、例題だけでも十分力がつきます。(僕も例題しかしてません。)

    特にみなさんが苦手としてるであろう電磁気の分野はたくさんのページが割かれています。僕はこの問題集に救われました。書店で見かけたら是非お手に取ってみてください。

    【注意】基礎基本ができてからしてください。泣きたくなります。
    (理Ⅱ・1年)

  • 【東大生オススメ!】化学の参考書

    【東大生オススメ!】化学の参考書

    東大生が勧める参考書や問題集を紹介します。参考書についてはその名前と、東大生によるおすすめの使い方や長所の説明を掲載しています。ぜひ参考にしてみてください。

    化学の問題集(基礎レベル)

    問題集を解くときのアドバイス!

    基礎の問題集といえば、それぞれの単元について難易度順に並んでいるかと思います。最後まで解かなきゃ!と思うかもしれませんが、まずは基本問題を解いてみて、自分に解けるのか確認しましょう。そして解けていないなら、その知識や手法がまだ身についていないということですから、参考書や教科書に戻ります。その際、その問題の答えのみ覚えるのでなく、周辺の知識も抑えられるとなおいい!なぜなら、その分野があなたに足りていない可能性が高いからです。 地味なようですがこのように穴を埋めていく勉強法が一番効率の良いやり方かと思います。私は学校で配られたリードα(数研出版編集部)という問題集を使っていましたが、使う問題集は手元にあるもので十分だと思います。 (理Ⅱ・2年)

    『化学基礎+化学』(第一学習社)

    化学基礎から化学まで高等教育指導要領範囲内の全ての分野のまとめと練習問題をつけた問題集で、問題編と詳解編の二冊が存在します。 まとめの章で確認したことを練習問題の章で掘り下げるというスタイルで学力の安定化に寄与し、 発展・総合問題の章では各分野の入試問題傾向の綿密な分析に裏付けられた良問を取りそろえています。 扱う問題はどれも化学の世界で頻出の知識や考え方を問うもので、入試の基礎実力養成にぴったりです。 筆者は東大受験に際しこの問題集と過去問しかやっていませんでしたが、かなりの化学力を手に入れ、本番では得点率7割を達成しました。 (理Ⅰ・1年)

    化学の問題集(応用レベル)

    『化学重要問題集』(数研出版編集部、数研出版)

    理論から無機、有機まで、化学における全範囲に対応した大学入試の土台となる定番の問題集です。大学入試に必要な基本的な考え方に着目した問題をそろえているため、何度も繰り返し解き、完璧に理解することをお勧めします。またこれは全ての問題集(過去問)に共通していえることですが、無機、有機分野において教科書などで見たことのない問題はしっかり学校の先生に質問して、自分の知識の幅を広げておきましょう。無機、有機分野は知っているだけではるかに解きやすくなる問題が多いため、先生への質問をお勧めします。 (理Ⅰ・1年)

    『化学の新演習』(三省堂)

    かなり難度の高い問題集。東大の受験で最低限必要な点数を取るレベル以上の問題集。 化学で高得点を狙うには問題を絞って(無駄な知識問題などを飛ばして)やっていくのが効率的。 筆者は化学グランプリの対策に使用した。 (理Ⅱ・1年)

  • 【地理編】東大生が勧める参考書や問題集、勉強法

    【地理編】東大生が勧める参考書や問題集、勉強法

    2人の東大生がおすすめの参考書や問題集、勉強法を紹介します。参考書についてはその名前と、東大生によるおすすめの使い方や長所の説明を掲載しています。ぜひ参考にしてみてください。

    基礎をしっかり固めよう

    僕は現役時代予備校にも通っていましたが、地理に関してはほとんど学校の授業のみで勉強していました。そのため、僕の学校の授業スタイルを参考に勉強法を伝えたいと思います。

    3年に入るまでは基本的に地理的思考力や知識の定着を図ることが求められていました。特に系統地理では思考力、地誌分野では系統地理で身につけた思考力を使いつつ知識を詰めこむことが重視されていました。
    地理的思考力とは、簡単な例を挙げれば風上側の湿った空気は山脈を越える間に降水することで水分を失うため風下側では乾燥した気候になる、といったことを考える力のことです。この理屈も暗記のような気もしますが、それを考えることが重要になってきます。なぜならば未知の問題に出会ったときに答えまで辿り着けるような思考力を身に着けられるからです。

    しかし、上記のような理屈を考えると同時に、それを暗記することも必要です。山脈の風下側が乾燥することや、アスワンハイダム建設に伴う問題、エルニーニョ現象に伴うアンチョビの漁獲量減少などは受験地理における頻出問題で、一から理屈を考えるより暗記してしまった方が早いことがあるからです。とはいっても数学の公式と同じように、理解した方が暗記も捗るので一度は理解してから覚えるようにしましょう。

    また地理では以上に述べたような理屈の他に、各地域の主要な産業や特産物や地名、用語なども覚えなければならない場面があります。各地域の産業や特産物は各地域にその分野が強い理屈があるので、その理屈と一緒に覚えると暗記が捗ると思います。地名と用語に関してはもろに暗記です。地名に関しては、僕は学校の机に世界地図を落書きして授業や問題で出た地名をその地図に書き入れるなどして勉強していました。

    さて、具体的な勉強方法ですがセンター型模試、センター過去問を徹底するのは結構有効です。センター型の問題は確かに選択問題ですが、その答えに至るには理由があるはずです。この理由を常に考えて問題を解いていけば地理的思考力を身に付けられます。また、その答えに至るまでの理由が論述問題で聞かれるポイントとなっています。東大の問題だと2,3行で論述せよ、という問題が出るので、センターの問題を解くときに答えを選んだ理由を2,3行程度でまとめる練習をすると良いかもしれません。また、模試問や過去問の数をこなせば頻出問題がわかってくるという点でも有用です。このセンターを利用した勉強で基盤を作れば、二次試験の過去問にも対応できる力がついていくはずです。東大模試が始まる時期になれば、センター型模試を使った勉強と並行して論述式の模試、過去問で出た問題の暗記も進めましょう。インプットと同時にアウトプットの訓練も大切です。
    (文一 1年)

    効率的なインプットを

    地理の二次試験の得点とセンター地理の得点は統計的に相関があると言われています。両方とも基礎を徹底的に問うているからです。ただ出題意図が似ているからといって二次の勉強を怠っても良いかというと、そうではありません。論述の勉強も別途必要となります。ただ、勉強の主軸はセンター試験レベルの基礎知識の習得にあります。以下は基礎知識をいかに学んでいくのか(インプット)に焦点を置いて話していきたいと思います。

    まず地理を学ぶ上で必ず必要なのは地図帳データブックです。前者は地理的な感覚を養うだけでなく、等温線や海流などの基本的情報を与えてくれます。また地理では客観性を持たせるために多くのデータが必要となり大学入試でも問われるため、後者も必需品です。基本的には学校の授業で大丈夫なのが地理の特徴ですが、もっと体系的に学びたい人は次の参考書を自習のためにお役立てください。

    一つ目は『センター試験対応地理ノート』です。先述の通り問われているのは基本的にセンター試験レベルの知識ですから、この1冊で十分カバーできます。穴埋め方式でグラフや表の客観問題にも対応できるようになっています。安くて薄いのでお役立ちです。ただ解いて終わりにはしないで自分で説明できるレベルまで仕上げれば文句なしです。地理は特に多くの頻出問題が出てきますので、教科書や参考書に書かれている定番の論点は押さえましょう。
    もう1冊紹介すると『村瀬の地理Bをはじめからていねいに』です。この参考書は知識のインプットのために理解を促してくれます。なんでそうなるのか。今まで謎だった地理的事象もこの一冊で解消されるのではないでしょうか。
    (文一 1年)

    (記事執筆:2016.3.15)

  • 【日本史編】東大生が勧める参考書や問題集、勉強法

    【日本史編】東大生が勧める参考書や問題集、勉強法

    このページでは主に東大受験生向けに、日本史の勉強法、おすすめの参考書・問題集など、何人かの東大生のアドバイスをまとめて紹介します。参考書についてはその名前と、東大生によるおすすめの使い方や長所の説明を掲載しています。ぜひ参考にしてみてください。


    基本の勉強法

    このページでは日本史の基本的な勉強法を紹介します。日本史をどのような流れで勉強していたのか、東大生の生の声を聞いてみましょう!


    こんにちは! ついこの間、帰省していた時に弟の勉強を見ていて気になったことがあったので、日本史の勉強法について、高校時代の僕のやり方を書いていきます。あくまでも個人的なやり方なので、自分には合わない、という人もいるかもしれません。日本史を習ってない人はごめんなさい。

    まず、年号とか用語とか、そのような単語を単体で覚えようとすると、きついです。歴史には流れがあり、その流れの中にいろんな人物が登場していろんな事件が起こります。単語だけ覚えようとするより、流れの中に単語を当てはめた方が覚えやすいので、まずはある程度の範囲の流れをおさえます。例えば、「江戸幕府の体制が確立するまで」といったものです。
    大まかな流れをおさえたら、その流れを補足説明するための道具として、人物や事件、年号を覚えます。

    次は覚えたことを確認し、定着を図る作業です。
    僕の学校では、文章中の穴埋め式で用語を確認できる教材と一問一答の教材が配られていたので、その両方を活用していました。

    まずは、一問一答の教材1ページを見てみて、その範囲に該当する教科書部分をざっと読んで復習、語句を覚えます。一問一答に取り掛かる前に一度、知識をインプットするのです。それから一問一答の該当ページをやってみる。知識のアウトプットです。そして、間違えたもの、分からなかったものを答えを見て確認します。これが2度目のインプット。

    僕の弟は、一問一答のページの範囲がどうせ分からないから、と答えを写してからそれを覚える、というやり方をしていました。これだとインプットの一回だけ。僕は自分の記憶を刺激する回数がより多い方を選び、全く覚えていない範囲でも、とりあえず教科書を見て覚えてから、一問一答に取り掛かっていました。これをもう一つの教材でも同じようにするので、記憶に触れる回数に明らかな差が出ますよね?
    僕の弟と同じ勉強法をしていて、日本史ができないという人はやり方を変えてみてほしいです。あとはテスト前に、友達と問題を出し合うなりして、楽しく勉強できれば「覚えるだけ」という認識になりがちな日本史への取り組みも変わってくるのではないでしょうか。

    この記事が少しでも皆さんの参考になっていれば幸いです。(文3・2年)


    東大・論述対策

    このページでは、東大日本史の対策法を紹介します。論述問題の東大日本史にどのように立ち向かっていたのか、東大生の声をお届けします! 東大だけでなく、一般的な日本史の論述対策にも役立つ情報だと思うので、ぜひ参考にしてみてください。


    こんにちは! 僕が高校時代にやっていた日本史論述対策を紹介します! それは「教科書準拠のノートを利用する」ということです。

    僕が高校時代に使っていた山川出版社の教科書の場合、「詳説日本史ノート(詳説日本史ノート編集部)」というものがあります。本来は単語の暗記用で使うものですが、空白があり書き込みが十分できます。
    そこに、教科書を読んでいて重要だと思ったフレーズ・模試の解説の中で論述を解くうえで使えそうなフレーズを書き込むのです。
    また、ノートに書いてある文の中で論述に使えそうなフレーズにはマーカーなどで印をつけます。
    すると、ノートに論述で使えるフレーズがたくさん書き込まれていることになるので、それを音読などで暗記しましょう!
    暇なときに眺めているだけでもなんとなく覚えていくので、そのフレーズを解答に盛り込むと筋の通ったものが出来上がるはずです。(文 1・2年)


    東大の日本史論述は提示された史料や文章を利用しながら解答する独特な形式です。本番の試験で過去問の類題が出る可能性は低いですが、東大の問題に取り組むうえで必要な思考の仕方を養えるので、演習には過去問が最適です。25年分取り組むとなおよいです。

    参考文が提示されている以上はそれに即して解答する必要があります。参考文は解答者へのヒントというより、「この側面からこの知識を使って解答しなさい」という出題者側の要求みたいなものだと捉えた方がいいです。
    それを読み取る練習としても過去問がいいです。ただし、近現代史の問題は知識がないと中身のない解答しか書けないものも多いので、一問一答などで知識を確かなものにしましょう。

    また、解答を書くときは時間も意識しましょう。目安としては1題につき15~20分で解答し終わる練習をしましょう。それくらいで仕上げないと地歴の試験で時間が足りなくなる可能性が出てきます。

    日本史の問題といっても、日本史の知識だけで解くよりも政治・経済など社会科学の知識も利用した方が解きやすい(理解しやすい)問題も散見されるので、
    高校で履修している場合はそれらもフル活用しましょう。要は習ったことを無駄にするのはもったいない、ということです。

    25年分仕上げたら予備校の東大模試で演習しましょう。また、受けた東大模試は必ず復習しましょう。たまに的中します。(2015年度はそうでした)

    日本史の知識を習得するなら、教科書程度で十分です。また、教科書で使われているフレーズ、言い回しは非常に便利なので、演習の際に見つけたものはノートなどに簡単にまとめて暗記するとよいでしょう。(文1・1年)


    まず、用意する教科書と参考書は、
    山川出版詳説日本史
    山川出版新日本史(東大ネタの宝庫。河合塾も駿台もこれを意識した問題を作っていることがあります。)
    駿台のセンターで学ぶ日本史シリーズ(解説が非常に詳しく、論述にそのまま使えるし東大ネタが多い。それと駿台のテキストを丸写ししたものなのでそれなりに良い。問題を解くのでなく、解説をじっくり読んで自分で説明できるようにすること。)
    東大日本史25カ年(解説をじっくり読むこと)
    です。私自身東大日本史にかなり苦しんだ経験があり、浪人して上記の参考書と教科書で従来の日本史観がガラリと変わり、今では大学で役立っています。

    古代律令体制や中世封建社会、共同体、身分制度、村と都市機構、議院内閣制、荘園制、金本位制など東大が狙うテーマを中心に学習していきましょう。具体的には、教科書を何度も読み、③と④の解説を人にきちんと説明できるくらいまでじっくり読み理解するのです。

    東大模試の日本史は東進が一番バランスがいいです。河合塾は要約で、駿台は知識問題なので(←これ、模試作成者が言ってました笑)
    ちなみに、駿台書籍の日本史時代の特徴と展開も使ってみるといいですよ。(現役生には少し難しいかもしれませんが、東大ネタの宝庫です)
    そして、余裕があるなら、インターネットで、最新の学説を調べてみるといいですよ。それに関連した問題が出る可能性もありますから。
    さらに、東大日本史学科の教授の専門はきちんと把握しましょう。そして、きちんと対策をしましょう。

    これらをこなせば、50点も十分いけます。(文3・1年)


    みなさんこんにちは。今日は東大日本史の対策について記事を執筆したいと思います。

    まずはみなさん、東大の日本史と聞いて、どのような印象を受けるでしょうか? 全記述式が四題、各時代から均等に出る、教科書と違うことを答えなければいけない(?)…などなど、手のつけにくそうな印象を受けるかもしれません。
    では、東大日本史で及第点(40点前後)を安定して取るには、どのような勉強をすれば良いのでしょうか?
    有名塾の人気講師の授業を受けるのもありかもしれません。しかし、地方に住んでいるとなかなかそのような勉強は難しいですよね。僕も経済的・地理的に塾に通えなかったので、参考書を用いて勉強していました。今回ご紹介するのは、そのときに使っていた参考書です。なお、東大日本史を攻略することに限定して記事を書いているので、センターの対策はここでは触れません。あしからず。

    ①二次で40点を目指す人

    基本的に二次対策の勉強は詳説日本史B(山川出版社)が中心になります。この教科書を使う理由は、多くの東大の日本史の教授が執筆しているからです。つまり、出題者=執筆者という理想的な教科書になっています。東大の日本史は、自分が知っている知識をひけらかすというよりむしろ「東大の先生が持っている歴史観=出題者が問いたい歴史観」に基づいて答えるという解答姿勢が大事になっています。
    具体的な勉強法として、まずは各章を読み込みます。このときに大事になってくるのは、時代背景をおさえながら教科書をよむことです。例えば、「律令制の整備の背景には唐・新羅との対外関係があった」といった時代ごとのエッセンスを大事にしつつ読んでいきましょう。なんなら教科書の余白に書いても構いません。
    わからない単語や、東大日本史で重要になってくる単語(院宮王臣家など)は日本史用語集(山川出版社)でおさえましょう。用語集の単語説明の仕方は、実際に記述する際のお手本にもなるので、軽く文章構成を覚えるくらいにはしておきましょう。

    東大日本史対策で教科書の次に大事なのは、難関校過去問シリーズ、いわゆる赤本です。
    東大の日本史25カ年(塚原哲也、教学社)を使って過去問演習をしていきましょう。初めは答えを見ず、時間制限もかけずに問題を解く訓練をしましょう。この際、信頼できる先生に添削指導をしてもらうことを強くお勧めします。文章の書き方・他の答案との差のつけ方などを学べることでしょう。直前期は一日一年分を時間を決めて解くといいと思います。

    二次で40点を目指す人は、現役の場合だと15年分も解ければ上出来だと思います。何度も同じようなテーマがでてくるので、過去問で問題に触れるつどに教科書・ノートなどに解答のエッセンスをまとめましょう。おすすめは教科書の該当箇所に書くことです。そうすれば、普段教科書を読む際に自然と覚えることができます。
    なお、ここまでで挙げた勉強法は、センターで日本史が安定して9割以上取れる程度の知識量を前提としているので、二次対策と並行してセンターの対策も怠らずしっかりやっておきましょう。

    ②二次で50点を目指す人

    ここからは、東大の二次試験で日本史50点ほどを目指し、日本史を得点源としていきたい人向けのアドバイスです。現時点で40点程度取れる実力のある人、どうしても日本史で得点を取らないといけない人は読んでください。中途半端な実力のまま50点以上を目指すと、テクニックも定着しないので注意してください。

    とまあ大げさなことを書きましたが、①に加えてする勉強は、詳説日本史研究(山川出版社)を使ってより東大日本史に特化した前提知識を身につけること、詳説日本史では扱ってないテーマを専門的に勉強することが基本になります。
    これを本番で書ければ、採点官が「お、分かってるな」と思うような文章の書き方、用語の形容の仕方が身につきます。ただし、何度も言うように詳説日本史のスタンダードな内容が頭の中に入っていることが大前提です。
    あと、この参考書はすべて読む必要はありませんが、勉強するにはかなりの時間を要します。他の科目との兼ね合いを考えて、余裕があればこれを使って勉強してください。他の受験生と日本史でかなりの差をつけられます。
    個人的に、挙げればきりがありませんが、ヤマト政権と政治制度、律令制と国際関係、郡評論争、大王と天皇(古代天皇制の性格)、律令制の内実、東北との関係、院宮王臣家と初期荘園、9世紀の天皇権力強化と官僚制について、摂関政治期の太政官制などを読み込めば古代は完璧になると思います。

    あと挙げられる実践的なアドバイスとしては、基本的に史料を第一とすること、論述の作法に則ること、綺麗な字で書くようつとめること、一文は15字程度にして読みやすくすること、因果関係がわかりやすく書くことをモットーにすると、採点官への印象が良くなります。
    各大手予備校の模試に関しては意見が分かれるところですが、個人的に駿台の日本史が本番に近い印象を受けました。模試で扱ったテーマもフォローアップしつつ、基本の教科書に戻って勉強すると良いでしょう。

    以上長々と書きましたが、僕個人の勉強の経験から話しているので、ここで書かれていることを参考にしつつ、みなさんは自分なりのやり方を編み出してください。健闘を祈ります。(文3・2年)


    一問一答の使い方

    このページでは、誰もが持っているであろう一問一答の使い方をご紹介します。単調でつまらなく感じてしまいがちな一問一答を東大生はどのように利用していたのでしょうか。


    定評のある3冊の一問一答を自分なりに比較してご紹介します!

    山川教科書準拠のような問題集で、受験勉強の手助けとなるだけでなく、教科書学習の後の確認用としても使えます。東大受験に必要な語句を過不足なく掲載しているという印象ですが、赤シートが付属しておらず(市販の赤シートでも透けます)、隠しながらの勉強が少し難しいというのが難点です。
    東進…単語の掲載量が山川よりも多く、私大入試もカバーできるよう構成されているので、東大受験には必要のないような難しい単語もあります。難易度が★★★までありますが、東大受験においては★★くらいまでで十分でしょう。赤シートを用いた学習がとてもしやすいです。
    日本史ターゲット…東進と同じく難易度別になっていますが、東進が時代ごとにまとめられ難易度はごちゃまぜになっているのに対し、こちらは難易度ごとにまとめられています。資料問題や図表問題も多めに取り扱っているというのが特徴です。

    このように見てくると、問題レベルが東大に最適な山川、学習のしやすさや他大学へのカバーが魅力的な東進、ターゲットと、3者にそれぞれ良さがあります。
    ぜひ実際に手にとって、自分に合いそうな単語帳を選んでみてください。

    また資料問題の一問一答についてですが、東大では資料の穴埋めや資料名を答えるという問題はまず出題されないので、私大などでそういった問題が頻出の方はぜひやるべきだと思いますが、東大受験の場合では無理をしてやる必要はないかと思います。それよりも資料の本文をよく読み込むことが大切です。

    また勉強の中心に一問一答を据えてしまうとただ単語の暗記のみの勉強になってしまい、記述力の向上に繋がらなくなる場合があります。ぜひあくまでも一問一答は補助教材として扱い、二次試験での記述練習や教科書の読み込みに多く時間を割くようにしてみてください。(文1・1年)


    僕は日本史の一問一答をする前に、教科書や研究ノート(これは学校によっては使っていないかもしれませんが…)で解く範囲を暗記してから一問一答の問題集に取り組んでいました。そして、間違えたところや、問題文に出てきた事項などを再度教科書などで確認して定着させていました。地味な作業かもしれませんが、暗記して一問一答を解いて確認する作業は、問題集1ページ分ならかかっても30分くらいで終わると思います。

    ほかの教科に飽きたときなど、気分転換くらいの気持ちでやってみるのもいいかもしれません。(文1・1年)

  • 【数学編】東大生が勧める参考書や問題集、勉強法

    【数学編】東大生が勧める参考書や問題集、勉強法

    東大生が勧める参考書や問題集、勉強法を紹介します。参考書についてはその名前と、東大生によるおすすめの使い方や長所の説明を掲載しています。ぜひ参考にしてみてください。


    数学の問題集(文系)

    『チャート式 数学1+A』『チャート式 数学2+B』(数研出版)
    高1、高2のうち、基礎的定理や公式を理解、運用する力を身につけるにはうってつけの問題集。白・黄・青・赤の順に難度が上がるが、赤は応用に重点が置かれるため、難関大を目指すにしても、黄か青で十分。これさえ制覇すれば基礎は完璧、まさに数学のバイブル的存在である。


    『文系数学 入試の核心』(Z会出版編集部、Z会)
    高3の夏以降、応用力をつける演習にオススメ。問題数は100問、全国の大学の過去問からの抜粋である。全体としては応用的な問題が多い印象。数学1A2Bの範囲の各分野をまんべんなく網羅するバランスの良い問題集である。解説が詳しいのも良い。


    『文系数学の良問プラチカ』(鳥山昌純、河合出版)
    高3夏以降、応用力向上にオススメ。問題数は150問近くあり、過去問からの抜粋が多い。一応各分野をおさえているが、特に受験生がつまずきやすく、他分野との融合問題も多いとされる確率、微積分、数列に重点が置かれている。解説が詳しく、別解も豊富に掲載。


    『世界一わかりやすい東大の文系数学 合格講座』 (築舘一英、中経出版)
    過去10年以上にわたる東大文系数学の過去問を、分野ごとに掲載。文系高校生目線でわかりやすく、「どうしてその解法に至るのか」という思考プロセスを重視した解説が高評価。ちなみに東大だけでなく、難関各大学バージョンがそろっている。
    (文Ⅰ・1年)

    『1対1対応の演習―大学への数学』 (1対1シリーズ)(東京出版編集部)
    数学1A2Bの全4冊で構成されていて、すべて揃えるとやや高くつくのは欠点ですが、解説も丁寧で使いやすいです。
    後で紹介するプラチカを①の用途で使う前にさらにもう一つステップを踏みたい人、苦手な分野が自分ではっきりわかっている人(数学Aと2って苦手な人多いよね)には向いているかもしれません。

    『文系数学の良問プラチカ―数学I・A・II・B 』(河合塾SERIES―入試精選問題集)
    一通り各分野の典型問題がそろっていて、解説も非常に丁寧な問題集です。
    ①教科書の章末問題は完璧で、そろそろ入ってみたい人がじっくりと時間をかけて数学の演習に取り組みたいとき、
    ②ある程度数学の勉強には目途が立ってきたが、ところどころ抜けがある人が自分の実力チェックのために演習を総ざらいしたいとき、
    の2つのシチュエーションで使うことが出来ます。

    『理系数学の良問プラチカ―数学I・A・II・B』 (河合塾SERIES―入試精選問題集)
    文系数学では、その場で解法をひねり出すことが求められますが、理系数学では計算力が求められる傾向にあります(個人の感想です)。もちろん逆の力が求められないわけではありませんし、東大レベルでは必ずしもそうとは言い切れませんが。なので、理系数学のプラチカの方が計算量は多いですが、解法自体はシンプルなものが多いのです。文系数学のプラチカでつまずきがちな人はこちらをやってみても良いかもしれません。

    『京大の文系数学25カ年』 (難関校過去問シリーズ)(教学者)
    京大の問題(ただし2000年以降)は癖がない問題がほとんどで、また難易度も低めな問題が多いため、数学の演習の数をこなしたい人にはお勧めできます。
    解説に非常にマニアックな解法が別解として載っている場合もあるので、そこは流し読みしても大丈夫です。

    『新数学スタンダード演習』(大学への数学増刊号)(東京出版)
    この問題集が完璧になれば東大文系数学は得点源になるだろう、という程度の難易度です。良問が揃っているのですが、解説が不親切なので、本当に数学を得点源にしたい人で、質問に行ける先生がいる人向けの問題集です。ただ、しっかりこなすと相当力はつきます。これより難しい参考書は東大文系数学に限るとオーバーワークかなと思います(他の科目との兼ね合いもあるので)。
    (文Ⅰ・2年)


    数学の問題集(理系)


    『FocusGold』(啓林館)
    赤本に取りかかる前に取り組む参考書&問題集です。全3冊。定期考査レベルの基本問題から二次試験標準レベルくらいの問題を取り扱っています。このシリーズは例題とそれに対する解答が比較的分かりやすく書かれています。活用方法ですが、まずは例題を通してその分野に関わる問題の基本的な解法を身につけ、そのあと後半の入試問題を一題ずつ解いていけばいいでしょう。
    (理Ⅰ・1年)

    『東大の理系数学25カ年』(教学社)
    私が間違いなく一番使ったのがこれです。東大の数学はやはりほかの大学と比べてもレベルが高く、手の込んだ問題が多いです。自分がどのくらいのレベルの問題を解けなければならないのか、一番よくわかるのが赤本だと思います。繰り返し、解法を完璧に理解して自分で解けるようになるまで繰り返しましょう。


    『チャート式基礎からの数学(IAIIB/IIIC)』 (数研出版)
    通称青チャートです。学校で買わされて使っていたのですが、基本を押さえるにはとてもよい参考書だと思います。問題数もかなり多いですし、分野ごとにきちんと分かれているのでとても使いやすいです。受験問題を本格的に解き始める前に、チャートの問題を完璧に解けるようにしておくと良いと思います。


    『大学への数学 新数学スタンダード演習』(東京出版)
    通称スタ演です。大学への数学シリーズでは、分野別に一冊にまとめられているものもありますが、スタ演ではすべての分野について、難易度の低い問題から高い問題まで網羅してまとめてあります。基本を押さえたあと、実践形式で問題を解いてみるときに使ってみるとよいのではないでしょうか。解説が簡潔なので、わからないところは先生に聞いてみるとよいと思います。
    わたしは数学に関しては、あまり多くの問題集を使わず、一つを繰り返し解くようにしていました。多くの問題に手を出すより、繰り返し説くことで完璧に定着させる方が、効率よく数学を学べると思います。
    (理Ⅱ・2年)


    確率の問題の解き方

    確率の問題を解くうえで最も大事なのは、問題の意味や状況を正確に把握することです。
    確率の問題が解ける、というのは技術的な問題というよりは問題の状況がきちんと整理されているかどうかによると思います。
    確率が苦手な人ほど頭の中だけで考えようとしますが、複雑な問題になればなるほどそれだけでは解決しづらくなるので、問題の状況を整理するためにも図や表を書くようにしましょう。
    言葉や数式だけで説明しようとしてもうまくいかない場合も、図や表だと採点者にも分かりやすくなることが度々あります。
    問題の状況が理解できれば、あとは漸化式を立てるだけだ、だとか、Σを使って計算すればよさそう、だとかその後の方針が立ってくるので、問題解決のうえで大きな一歩となります。
    そのため、状況の理解、把握を大切にしましょう。
    (文Ⅰ・1年)