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  • 【東大二次試験対策】世界史大論述の書き方

    【東大二次試験対策】世界史大論述の書き方

    はじめに

    東大世界史の大論述って、何を書けば良いか分からず迷ったり、解答例や解説もイマイチしっくりこなかったりして大変ですよね。
    私も、受験生時代には苦労していました。

    しかし、どうにか受験を終えて東大生になり、定期試験で論文試験をたくさん受けたり、東大世界史の再現答案の採点基準作成と採点をするバイトを経験したりする中で、多少論述問題の書き方に気づきました。

    私は手遅れですが、受験生の皆さんにはぜひ入試までに論述のポイントを押さえてほしいなと思い、この記事を書かせていただきます。

    基本的な心構え

    はじめに要点を3点ご紹介します。

    1. 問題文の熟読。
    2. 題意に忠実な答案構成。
    3. 構成に沿って整理された知識の配列。

    以下、この3点を詳しく説明していきます。

    問題文の熟読

    採点基準は問題文の中に書いてある!?

    しばしば「論述問題は採点基準が曖昧だ」と言われます。私も受験生時代には採点基準がよく分からず、それっぽい知識をやみくもに書き殴っていました。

    しかし、それは違います。

    東大世界史の大論述は、リード文を含めて、問題が丁寧に書かれていることが多いです。

    そのため、問題文をしっかり読み込めば、採点基準のおおよその見当が付けられます。

    熟読の基本は現代文!

    みなさんは、現代文や東大日本史の問題では、問題文や資料文を丁寧に読もうとするでしょう。

    にも関わらず、東大世界史の大論述になると、途端に問題文をいい加減に読み飛ばし、知識だけで解こうとしてしまう……という人もいるのではないでしょうか。

    私はそんなよくない受験生でしたが、みなさんは、世界史の大論述でも、現代文と同じように問題文をよく読んでください。それだけでも、大論述の採点基準がかなり明確になるのではないでしょうか。

    主題と副題の確認と整理をしよう!

    これは当たり前ですが、まず主題の取り違え勘違いのないようにしましょう。よく注意しないと、案外やってしまうものです。(例:18年度)

    ついで、副題になっている「誘導」をきちんと押さえましょう。「以上のことを踏まえて」「〇〇に着目して」といったものです。これは答案構成で大変重要な情報になります。(例:21年度、20年度)

    最後に蛇足ですが、東大世界史の大論述では主題や副題、指定語句含めてどこかに毎年何らかの「ワナ」のようなものがあるので、ワナへの警戒も怠らないようにすると良いでしょう。

    近年で私が感じたのは以下の表の通りです。

    年度「ワナ」の例
    21年度「宗教に着目しながら」とあるのに単なる政治史を書いてしまう
    20年度「以上のことを踏まえて」とあるのに冊封体制から主権国家体制への理念と現実双方の変化が書けず比較ができない
    19年度指定語句「ロンドン会議(1830)」をギリシア独立ではなくエジプトの方と勘違いする
    18年度「女性参政権獲得の歩みや女性解放運動について、具体的に」とあるが女性参政権が単に付与されたとだけ書いてしまったり具体的に書けなかったりする
    17年度「以上のことを踏まえて」とあるのにローマと中国の比較をせずに通史を書いてしまう

    題意に忠実な答案構成

    答案構成ができる=採点基準がわかる

    ここまで「問題文を熟読せよ」と書いてきました。

    では、採点者に対して「私はきちんと問題文を読み、採点基準を理解した上で答案を書いていますよ」と伝える方法は何でしょうか。

    その唯一の方法が、答案構成をしっかり行うことです。

    答案構成をおざなりにした答案は、読むとすぐに分かるものです。そしてその答案は「採点基準が分かってないまま無軌道に書いてるな」と採点者の目には映ります。

    それではもったいないですよね。きちんと伝わる答案構成をしましょう。

    答案構成の基本は数学!?

    みなさんは、数学の問題を解く際には、「誘導」を丹念に読み解いた上で、筋道の通った答案を書くかと思います。

    しかし、論述問題になると、数学で出来ていたことを忘れてしまうことが多いのではないでしょうか。

    せっかく問題文を丹念に読み込み、誘導に気づいたなら、答案を書く前にきちんと誘導=採点基準に沿って答案構成を練り、採点者が採点しやすい答案を作成しましょう。

    確かに、数学の答案では、誘導問題の(1)や(2)の誘導に乗らずに、最後の(3)で別の解法を使ったとしても、その解法が論理的であれば満点でしょう。

    しかし、それは、かなり危険ですし、採点者からすれば「この人は誘導を見抜けない人なのかな」と不安になります。

    また、世界史の論述では数学と違って「答えが論理的に出ればそれでよし」ということはあり得ないので、数学以上に誘導に乗ることが重要になります。

    答案構成の類型

    構成の方法には色々なものがあるかと思いますが、ここでは3通りの答案構成の類型をご紹介します。

    第一の類型は、リード文に書かれている内容をそのまま具体化するものです。近年では21年度の問題が当てはまります。

    第二の類型は、2×2や2×3などの表で比較するものです。近年では20年度の問題が当てはまります。参考として20年度の答案構成の例を示しておきます。

    20年度理念現実
    冊封体制中国の皇帝が君主で周辺国の君主はその臣下(垂直的) 以下具体例
    朝鮮やベトナム、琉球の朝貢
    中国が周辺国にそこまで干渉不可(水平的) 以下具体例
    朝鮮の小中華思想
    ベトナムの君主は皇帝を自称
    それらを中国は放任
    主権国家体制主権国家は対等(水平的)

    以下具体例
    列強と各国は条約を結んで外交関係樹立
    併合であっても対等な国家間の合意による条約が基礎という建前
    列強が不平等条約の強要、植民地化(垂直的) 以下具体例
    南京条約
    清仏戦争でベトナムが仏の植民地に
    下関条約で韓国が日本に従属

    第三の類型は、多くの地域の事例等を幅広くバランスよく記述するものです。近年では19年度や18年度が当てはまります。

    以上の類型に当てはまらないものや、類型の複合型もあるかと思いますが、みなさんも問題を読み込む中で、自分なりの答案構成の型を練ってみてください。

    構成が上手く行かない時には…

    答案構成が大事だ、とは言ったものの、どうしても構成方法が分からないという事態もあるかと思います。そんなときには、以下の3点を意識してみましょう。

    第一に、問題文に立ち返ることです。

    問題文を読み返すことで、一読しただけでは理解しきれなかった要求や論点に気づけるかもしれませんよ。

    第二に、問題文が強調している視点や観点にできる限り寄り添うことです。

    たとえば、20年度の問題では、「現実と理念の両面で変容…以上のことを踏まえて」の記述から、現実と理念の比較という観点が読み取れます。

    すると、「理念はこうだが現実にはこうだった」という書き方をすれば良いことに気づけるでしょう。

    第三に、「小問集合」にできるだけ分割して、分割できた部分だけとりあえず書いてみることです。

    21年度の問題を例に取ると、「征服者と被征服者」で「ゲルマン人とローマ人」や、「ムスリムとキリスト教徒、ユダヤ教徒」など、ひとまず一問一答のように回答できるところだけ回答してみるイメージです。

    構成に沿って整理された知識の配列

    構成各部分の具体的情報を列挙

    答案構成ができたら、あとはその枠の中に適切な情報を入れ込んでいきます。

    その際に注意してほしいのは、ひとつの部分だけ情報量が多すぎたり、逆に少なすぎたりすることがないよう、バランスを取ることです。

    また、具体的な知識を枠組みの中に当てはめていく際には、指定語句のミスリードに注意しましょう。指定語句はひとつの部分に偏っていることも多いので、指定語句だけでは漏らしてしまう部分がないか、よく確認するようにしてください。

    知識を不用意にひけらかさない

    しばしば答案で細かすぎる知識を書いている人がいますが、あまりお勧めはできません。

    なぜなら、「書くべき知識の優先順位付けができておらず、やみくもに書いている」という印象を読み手に与えかねないからです。

    加えて、解答の各要素の分量と詳細さは、均一にしないとバランスが悪くなってしまいます。

    20年度の問題を例に取れば、冊封体制の現実に関する記述だけやたら細かくて、主権国家体制の記述がお粗末では、高得点は望めないでしょう。

    くれぐれも細かい知識に引きずられて脱線することがないよう、気を引き締めるようにしてください。

    まとめ

    第一に、問題文を丹念に読み込むことです。きっと採点基準=答案構成が見えてくるかと思います。

    第二に、熟読して析出した採点基準をきちんと反映した答案構成をすることです。せっかく問題文を読み込んでもここで失敗すると台無しです。

    第三に、答案構成の枠組みに沿って適切な知識を引き出し提示することです。ここで不用意に細かい知識を出して全体のバランスを崩したり、要求から脱線しては元も子もありません。最後まで気を引き締めましょう。

    おわりに

    ここまでお読みくださりありがとうございます。

    この記事を参考にして、実際に頭を働かせ、手を動かし、一年分解いてみてくださったら、とても嬉しいです。

    この記事では私なりの、一つの理想的な論述法を述べてみました。しかし、実際の東大受験では、「ベストな答案」ではなく「ベターな答案」を書くという方が感覚としては近いかと思います。

    ただ、試験本番でベターな答案が書くには、普段の練習でベストな答案を目指すのが良いでしょう。まだ時間がたっぷりある今、ひと踏ん張りしてみてはいかがでしょうか。

  • 【東大生が教える】世界史の勉強法

    【東大生が教える】世界史の勉強法

    はじめに

    「範囲が膨大すぎて何から覚えていいかわからない……」
    「覚えたはずなのにすぐにごちゃごちゃになってしまう……」
    世界史について、こんな悩みを抱えている人もいるのではないでしょうか。

    暗記科目の代名詞である世界史には、苦手意識を持つ人も少なくないでしょう。
    ですが、裏を返せば、一度しっかりと覚えてしまえば安定して高得点を狙える科目でもあります。

    今回は、世界史が大の苦手だった私が、苦手を克服しセンター世界史で満点、東大二次で約8割を取ることができた勉強法をご紹介します。


    効果的な暗記のためのポイント

    私が世界史を勉強するときに意識していたのは、以下の4点です。


    1. 復習は反復して行う

    みなさんは、いつ、何度復習をするのか、決めて学習に取り組んでいますか?

    復習は面倒くさいからと放置したり、その結果として、問題を解いているうちに知識の欠落に気付き慌てて復習したり……といったことをすれば、成績の向上は見込めないでしょう。
    何より、一度忘れてしまってから覚え直すのは、とても効率が悪いです。

    受験生ならば一度は聞いたことがあるであろう、エビングハウスの忘却曲線。これに基づいて、忘れきってしまう前にこまめに復習することで、一から覚え直すよりも遥かに少ない労力で記憶の定着を図ることができます。

    記憶は、エビングハウスの忘却曲線に合わせたスパンで繰り返し復習することで定着します。翌日、三日後、一週間後……というように段々間隔を延ばしながら復習に取り組んでみてください。

    「何度も復習をするなんて大変すぎる」
    「世界史にそんなに時間をかけられない」

    と思うかもしれません。ですが、先に述べた通り、ほとんど覚えてない状態から覚え直すのと、ある程度覚えている状態から覚え直すのとでは、労力もかかる時間も違います。何度も繰り返し復習することが、結果として近道になるのです。


    2. 文脈を知る

    ここで言う「文脈」とは、出来事の背景・意義や、出来事と出来事のつながりなど、言わば世界史における事象に関する「ストーリー」です。

    これを知ることで、単なる暗記に陥るのを避けることができるため、知識がごちゃごちゃになりにくくなります。さらには、論述問題にも活かせるようになります。

    「文脈」を意識して授業を聞いたり、教科書を読んだりしてみてください。
    より理解を深めたければ、流れを理解することに重点を置いた参考書を手に取ってみるのも良いでしょう。

    3. 重要なものから覚える

    世界史で出てくる事項が、全て同じ重要性を持つわけではありません。

    絶対に覚えるべき頻出事項から、国公立二次試験レベルのもの、私大レベルのものとまちまちで、受験する大学によっても各事項の重要度は異なります。
    自分の志望校の出題傾向を知り、どこまで覚えなければならないか把握しましょう。

    「覚えるのがどうしても苦手だ」という人は特に、教科書の太字や、一問一答で一番高い重要度がつけられている事項から覚えましょう。
    最重要の事項を覚えて大きな枠組みを作り、そこに必要に応じて細々とした事項を嵌め込んでいくイメージで知識を増やしていくと良いです。


    4. 自分の傾向を知る

    これは世界史に限らず勉強全般に言えることですが、まず自分の傾向を把握することに努めましょう。

    黙読して覚えるのが合っている人もいれば、口に出して覚えることが合っている人、手を動かして覚えることが合っている人もいます。私の知人の中には、「口に出しながら歩き回るのが一番覚えやすい」と言う人もいます。また、記憶力も人によって違います。

    どれぐらいのスパンで復習するのが自分に一番合っているのか、実際に試して探ってみてください。

    私の場合は、具体的なイメージやストーリーを伴った方が覚えやすかったので、資料集で地図と照らし合わせながら出来事の暗記をしていました。

    文化史は特に苦手でしたが、固有名詞を時代やジャンルごとに羅列しただけの暗記に陥ってしまっていたことが原因でした。
    作者と作品名だけを覚えるのではなく、物語のあらすじや絵画の実物を把握するようにしたところ、以前より格段に覚えやすくなりました。

    同様に、どうしても覚えにくい人物や出来事については、自分で調べてみて知識を補完するようにしていました。


    基本の世界史勉強サイクル

    ここで、実際に私が行なっていた勉強サイクルを一例としてご紹介します。

    1. 授業を受ける

    私が受けていた授業は、基本的に先生自作のプリントに穴埋めをしていくスタイルでした。
    このとき、括弧の中に入る単語や年号は絶対に聞き漏らさないように気を付けつつ、先生が喋った内容をなるべくたくさんメモするようにしていました。

     2. その日のうちに復習する

    休憩時間や移動時間、寝る前のちょっとした時間などを使って、その日使ったプリント全てにざっと目を通しました。

    このとき重視していたのは、「その日の授業で扱った範囲の流れがきちんと掴めているか」ということです。

    括弧の中を隠して覚えているか確認することは特にしていませんでした。その代わり、復習中に思い出した授業中にメモしきれなかったことや、因果関係を自分なりに言語化したもの、気付きなどを書き足していました。

    授業中や復習中になるべくたくさんメモを残すようにしていたのは、ストーリーがある方が覚えやすいという自分の傾向を踏まえ、そういう些細な記憶が暗記や思い出すときに役立つことを経験的に知っていたためです。

    3. 3日以内に復習と論述演習をする

    「3日以内に」と書きましたが、模試などでどうしても時間が取れなかったときを除いて、復習は翌日に行っていました。論述演習のタイミングはまちまちでしたが、記憶の定着を図るために必ず3日以内に行っていました。これについては後述します。

    このときの復習では、穴埋めの暗記・確認、穴埋め式問題集の演習を行っていました。間違えたところは時間を置いて見直しをし、ほとんど覚えられたら論述に移る、という形でした。

    4. 翌授業日までに教科書の習った範囲を読む

    世界史のために週に何度もまとまった時間をとる余裕のある人は、おそらく少数です。そして、世界史の教科書は分量も多く、通読するにはかなりの時間と根気が必要になります。

    そのため私は、休憩時間などを活用して次の授業までにその授業で習った範囲を読み、分割して全体を読み切れるようにしていました。

    5. 翌授業日にさっと復習する

    私の場合は、世界史の授業の前に昼休憩があったので、そこで復習していました。
    授業前の休憩でざっと見返す程度でよく、時間が取れなければ前日でも良いでしょう。次の授業までに済ませるのは、内容が混ざってしまうのを防ぐためです。

    このとき授業の内容をほとんど思い出せるようであれば問題なく、思い出せなければ次の分とまとめて復習し、次からの復習のスパンを見直します。こうして、自分に合った復習のサイクルを作りました。


    論述対策について

    ここでは、論述を課す大学を受験する人向けに論述対策について説明します。

    私が推奨するのは、授業で習った範囲の論述問題にすぐに取り組むことです。

    授業の進度にもよりますが、だいたい週2題ほどで十分です。私は、200字〜600字のものを2, 3題、合計800字程度を目安にして毎週取り組んでいました。せっかく解いた問題は、ぜひ先生に添削してもらいましょう。

    論述問題にすぐに取り組むことを推奨する理由は、2つあります。

    まず1つ目は、単純に論述問題に慣れることです。
    早いうちから論述問題に取り組んでいれば、その分多くの論述問題を解くことができます。加えて、論述の作法や論述に必要な知識・着目すべき観点を知り、それ以降の学習に活かすことができます。

    2つ目は、復習の完成度をチェックし、アウトプットすることによりさらに記憶の定着させられることです。
    覚えたつもり・理解したつもりだったができていなかったという事態はよくあります。アウトプットに取り組むことで、それになるべく早く気付き、修正することができるのです。

    ↓論述問題についてはこちらの記事もチェック↓
    【東大二次試験対策】世界史大論述の書き方


    おわりに

    私自身は、世界史は完全なる暗記科目ではないと思っています。論述問題は、暗記していれば解けるような問題ではないからです。

    一方で、一定の知識がなければ話にならないのも確かであり、どこまで覚えなければならないか、見極めながら取り組む必要がある科目です。

    「自分の傾向を知る」で触れた通り、人によって向いている暗記法は様々で、記憶力も違います。様々な方法を試し、自分に合った学習のサイクルをつくってみてください

  • 【東大生が教える】世界史おすすめ勉強法・参考書

    【東大生が教える】世界史おすすめ勉強法・参考書

    このページでは主に東大受験生向けに、世界史の勉強法、おすすめの参考書・問題集など、何人かの東大生のアドバイスをまとめて紹介します。参考書についてはその名前と、東大生によるおすすめの使い方や長所の説明を掲載しています。ぜひ参考にしてみてください。

    基本の勉強法

    ここでは世界史の基本的な勉強法を紹介します。世界史をどのような流れで勉強していたのか、東大生の生の声を聞いてみましょう!

    世界史は、とにかく覚える事項が多いですよね。暗記で重要なのは、効果的な反復です。「エビングハウスの暗記曲線」を聞いたことがあると思います。ここでは詳しく説明しませんが、私はその理論を利用した対策をするようにしました。

    とは言っても、厳密にやるには高校生は忙しすぎるので、私は授業を受けたその日と週末に一問一答式の問題集を使って復習し、その後、学校が課題などで出してくれた演習問題を解きながら知識の定着度をチェックしたり、関連する事項の確認をしました。

    意識すべきことは、時代と地域間のつながりです。私は、基準にする地域(わかりやすさから、私の場合は中国)の年表を作成し、そことのつながりという見方で他の地域の年表と組み合わせ、新しい知識を身につけた毎に細かく書き込みました。

    東大入試はたくさんの情報の入ったシンプルな論述を求めているので、難しいですが、頑張りましょう。

    東大・論述対策

    ここでは、主に東大世界史の対策法を紹介します。

    東大生は、論述問題の東大世界史にどのように立ち向かっていたのでしょうか。
    東大だけでなく、一般的な世界史の論述対策にも役立つ情報だと思うので、ぜひ参考にしてみてください。

    1. まずは世界史の教科書を読みまくろう

    東大の世界史の問題はあまり細かいことは聞いてきません。一つ一つ重要事項をきちんと理解しているかが大事です。

    その点教科書はエッセンスを凝縮した読み物なので一番優秀です。受験直前まで何回も読んで教科書をぼろぼろにしましょう。

    おすすめの教科書
    世界史B(山川出版社)
    慣れるまでは読みづらいかもですが政治史に関しては網羅されています。この1冊で十分。
    詳説世界史(東京書籍)
    近年出題が増加している経済史、文化史に強い1冊。文字も大きく読みやすいので副読本に是非。

    2. 添削を始めよう

    まずは論述の問題集から取り掛かりましょう。添削してもらう方が絶対いいです。1日1枚やるぞっていう意気込みでとにかく量をこなしましょう。完成した答案は先生に見てもらいましょう。

    おすすめの問題集
    詳説世界史論述問題集(山川出版社)
    テーマごとに問題がまとまっていて便利な上、厳選された問題が多く掲載されておりお勧めです。

    3. 東大の過去問を解こう

    東大の過去問は今までの総決算です。添削も欠かさずやりましょう。特に間違えた問題は丸がつくまで何度も見てもらいましょう。

    まず、教科書を用意しましょう。世界史の教科書は

    1. 山川出版詳説世界史
    2. 山川出版新世界史
    3. 東京書籍世界史
    4. 帝国書院世界史

    の4つが主要です。(実教出版もバランスが取れていて良いですが、あまり使われていない感じがします)


    1 は多くの人が使っているのではないでしょうか。(ちなみに私は1 と4 です)

    確かに1 も良い(単語量は三省堂に次いで2番目に多いですから)ですが、センター試験のみ世界史を受ける受験生も対象としているので、物足りない感じがします。それと、テーマ学習が他の教科書と比べ少ないです。東大向けという感じではありません。(もちろん、1 だけでも合格しますが)

    2 と3 が良いような気がします。(主観です笑)2 は少し詳しすぎるような気もしますが・・・

    4 は完全に東大受験生のために作られた教科書です。だから、逆にセンター試験を受ける受験生や東大以外の国立2次試験で世界史受験する受験生が使ってしまうと、大変なことが起きてしまいます。なぜかというと、重要語句の説明が明らかに少ないからです。その代わり、東大が狙ってくる近代世界システム論やネットワークなどといったテーマ集が充実してます。

    教科書は、それぞれ長所と短所があるので2冊買うのがオススメです。もちろん1冊でも全然問題はありません。教科書で受験の合否が決まるわけありませんから。自分次第です。

    その次に用意する問題集などは、
    5. 駿台書籍の東大世界史問題集(すみません。書籍名を忘れてしまいました)みたいなの。25年分の過去問が載ってたはずです。
    6. 資料集:帝国書院のタペストリーがオススメです。(近代世界システム論が詳しく書いてあります)山川でも良いですが・・・
    7. 時事問題への関心を持つこと
    です。

    5 については、赤本の25カ年とどちらを買うか迷うと思いますが、絶対に5です。理由は、『25カ年』の解答(大論述です)は東大が要求するレベルでないでしょう。解説も少なすぎで、それを読んでるだけでは東大が求めているものには届きません。さらに、値段が高い。5 はテーマごとにかかれていて、テーマの関連がつかめる。これくらいでしょうか。

    そして、7 ですが、最近の時事問題から問題を出す可能性があります。今世界で何が起きているでしょうか?
    イギリスのEU離脱、アメリカのトランプ大統領就任によるアメリカの保護主義化、移民、テロ(宗教的問題)、「イスラム国」、アジア諸国の経済的台頭、人権問題、グローバル化に抗う反グローバリズム(地域ナショナリズム)の高揚などなど。もちろん日本も憲法改正で軍事面で大きな変動があるかもしれません。領土問題も未解決です。東アジアだけでも、各国のナショナリズムが対決し合っている状態です。

    このような世界情勢か、今「国家とは?」つまり、主権国家とは? 国民国家とは? や「保護主義と自由主義の対決」「戦争と人権、平和」「移民」が問われています。そして、グローバル化による、ヒト・モノ・カネの流れが活発になっいます。このような世界情勢が生まれるきっかけや、過去に起きた現代と類似する事態、過去と比較して現代と違うところなどがテーマとなって出題されます。

    だから、今のうちに、主権国家や銀の流れ、文化の伝播、ナショナリズム(民族主義・国民主義)、ヒトの流れ(主に移民国家アメリカ)、世界史的軍事制度の変遷、海の道(特に、東南アジアを中心に)、大航海時代以降の世界の覇権争い、植民地での独立運動、世界史上における帝国の役割とその崩壊、情報通信技術の発達、交通機関(蒸気船や鉄道)の役割と影響、人権はどいう風に生まれたか、奴隷制や封建制について、立憲主義と共和制と専制主義(つまり、どうやって、法の支配が生まれたか)、各時代各国における宗教政策(威圧と寛容)、などを学ばなければいけません。

    これらを、上記に記した問題集や教科書で調べてください。その際に、インターネットを使って調べてみるのもいいですね。これをこなせば大論述は問題ありません。第二問と第三問を9割くらいとれば、50点以上間違いなしです。

    参考書・問題集とその使い方

    ここではおすすめの世界史参考書・問題集とその使い方をご紹介します。
    参考書や問題集ってたくさんあってどれを使ったらいいかわからない…そんなあなたは、以下で紹介する参考書・問題集をぜひ参考にしてみてください! あなたにぴったりの一冊が見つかるかもしれません。

    『段階式世界史論述のトレーニング」(Z会編集部、Z会出版)
    いきなり難度の高い問題に取り組むのに比べ、この問題集では「限られた地域と時代、短文型」の比較的知識で書きやすい論述問題から、「複数の地域と時代、長文型」の大きな歴史の流れを問うような、本格的な論述問題へとスムーズにステップアップできるのでおすすめです。

    『世界史論述練習帳new』(中谷臣、パレード)
    世界史論述の解き方や考え方が学べるのはもちろんですが、おすすめしたいのは付録としてついている「基本60字論述」問題集です。量も多く、問題を解くことによって知識を固定化・体系化することができます。

    『判る!解ける!書ける!世界史論述』 (伊倉正武・井上徳子・金貞義・山内秀朗、河合出版)
    この日本史版もかなりおすすめの問題集です。基本的に見開き1ページに問題から解答解説まで載っているレイアウトが非常に見易いです。問題に対する考察、考え方も質が高くかなりハイレベルな問題集だと思います。

    ここからは世界史の一問一答の勉強法を私なりの2つのステップに分けて紹介します!

    ステップ1「用語暗記」
    教科書や一問一答形式の単語帳を使う一般的な勉強法です。
    単語帳は長く使うので、内容を見比べて、使いやすいと思ったものにしましょう。赤シート付がおすすめ。

    ステップ2「用語解説」
    一通り覚えたら、複数のキーワードを用いて、自分の言葉で用語を説明できるようにしましょう。これで、どんな問い方にも対応できます。
    教科書準拠の用語集が役立ちます。自分で用語を選んで説明を書いたり、短い論述問題を解いたりして身につけましょう。
    概念・制度(重商主義、主権国家など)の理解は大論述にも役立ちます。
    私大対策は教科書の注釈や資料集・用語集まで読み込みましょう。
    センター試験や過去問のテーマ・問題文にでた用語を調べるのも効果的です。