カテゴリー: 東大の授業

  • 興味を探した先に~農学部推薦入試を経て~

    興味を探した先に~農学部推薦入試を経て~

    はじめに

    こんにちは。
    私は、農学部の学校推薦型入試(以下、推薦入試)を経て、現在、教養学部理科二類1年に所属しています。

    皆さんは自らの進路・進学先について、どの程度イメージを持っているでしょうか。

    ここでは、私のやりたいことが決まる前後から志望校決定、そして大学生活までのプロセスについてご紹介しながら、興味・やりたいことの見つけ方のヒントになり得ることを盛り込んでいます。

    この記事が皆さんが進路・進学先を考えるうえでの一助になれば幸いです。

    大学入学前から将来のことをキチンと考えておかないといけないの?

    進学選択制度のある東京大学の受験を考えている方の中には、このような疑問を持っている方も多いかもしれません。

    もちろん、必ずしも高校生の間に将来像が明確化されている必要はないと思います。
    しかし、入学前に興味分野が決まっていることのメリットも沢山あります。

    たとえば、高校での授業内容は大学での学びと深く関わっているため、興味に即した文理・科目選択を行うことで、将来、役に立つ知識を高校生の間に身に付けることができます。

    さらに、東京大学の前期教養課程においても、自分の中に軸があることで、スムーズな授業選択や、勉強へのモチベーション維持ができると感じています。

    こちらの記事は主に私の体験に基づいた一例に過ぎないですが、皆さんが将来のことなどを検討する中で、参考にして頂けると嬉しいです。

    将来像を確立するまで

    まず、将来やりたいことを考え始めてから、それが明確になるまでに辿った軌跡です。

    中学生の間は、漠然と理学部や薬学部、農学部などの生物系の学部に進みたいと考えていました。

    その後、高校進学前後の新型コロナウイルスによる休校の間にじっくりと考えるなか、興味分野に辿り着きました。そして、地元の大学が主催している高大接続プログラムへの参加を通じ、将来像が確立されていきました。

    体験談①〜学校の授業をきっかけに〜

    きっかけは中学校3年生の時に受けた生物の授業です。

    「根粒菌」を筆頭に様々な微生物が、他の生物が持ち得ないような特殊な機能・役割を活かして縁の下の力持ちで生態系を支えている姿に感銘を受けました。

    学校の授業は、大学での学問と密接に繋がっているうえ、幅広い科目に触れるため、興味のあることを探すための絶好の材料になると感じています。

    その後、小学生の頃から興味を持っていた環境問題に微生物の機能や生態を活かすことができないか、と考えるようになりました。
    キーワードは「微生物」「環境問題」「地球環境」です。

    インターネットで「微生物 環境問題」と調べてみると、「環境微生物学」という分野に出会いました。
    このように、興味のある単語を検索BOXに打ち込むだけで、有用な情報が沢山得られるのでぜひ、実行してみてください。

    次に「環境微生物学」をキーワードに大学の学部や研究室検索を進めるとともに、専門書を読んでみました。この過程の中で、生物系だけではなく工学系の学部でもこの分野を扱っていることが分かりました。

    当時はこれ以上深掘りすることは出来ませんでしたが、分野を絞ることで普段からアンテナを張って情報を得やすくなったと感じています。

    体験談②~高大接続プログラムに参加して~

    次第に科学の世界に触れ、研究のノウハウを学んでみたいと考えるようになりました。

    そこで、大阪大学主催のプログラムに参加してみることにしました。私は、本プログラムの2つのコースにそれぞれ半年間~1年間ずつ所属していました。

    大学主催のプログラムに関する情報は見つけにくいこともありますが、実は様々な大学が中高生対象のプログラムを実施しています。地元の大学や気になっている大学のホームページから探してみると良いでしょう。

    1年目のコースの内容は、講義の聴講や参加者同士のディスカッションレポート作成研究室体験などです。経験者が多い中、当初は議論を聞くだけで精一杯でしたが、徐々に自分から発言できるようになっていきました。

    また、講義の内容や学んだこと、興味を持って自主的に調べたことなどをファイルにまとめていました。体裁を整える必要はありませんが、経験を積みながら学んだことや考えたことなどを蓄積することをオススメします。

    当コースでの経験を経て、異なる分野同士も多くの接点を持っており、1つの問題に対して複数のアプローチが必要だ、ということを身をもって感じました。

    そして、頭の中で思い描いていた研究提案を実践してみたい、という思いから、2年目のコースでは希望の研究室での研究活動を行いました。

    このコースでの経験を通じ、得られた次のようなことは、後の東大を志望する過程で非常に重要な要素となりました。

    • 自分が大学で学びたい分野を再確認できた
    • 「環境微生物学」という興味分野から、さらにやりたい具体的な研究テーマを見つけることができた
    • 研究プロセスにおける普遍的な課題に気付いた

    経験数は他の推薦生と比較すると少ないですが、与えられた環境でできること、学べることを最大限化することを心がけていました。

    推薦生の活動内容の紹介

    以上は私の2つの時期における体験談でしたが、こちらでは、他の推薦生が行っていた活動の内容をご紹介します。括弧内は進学先・進学予定先学部です。

    以下の一覧の中には、高い行動力が必要な活動やハードルの高い活動も含まれていますし、もちろん、学業や今取り組んでいることが最優先です。

    しかし、何らかの行動を起こしてみたいと考えている方は、これを機に興味を持てる活動や自分も取り組めそうと感じた活動を探してみてください。

    • 高校での課題研究、部活での成果を外部発表などで発展(工・農学部)
    • 資格取得へ向け、自主的に勉強(法・経済学部)
    • ホームステイ留学プログラム(農学部)
    • 企画考案を行うプログラム(法学部)
    • イベントスタッフを経験できるプログラム(農学部)
    • 自ら学校に働きかけ、アンケート調査(医学部)
    • 当事者との関わりの場を設け、実態を学ぶ(医学部)
    • 自主的にインタビューを行い、レポートを作成(農学部)
    • 有志団体の運営(工学部)
    • 長期的な観察記録(農学部)

    東大志望前後

    次に、自分の興味や考えに基づき、大学や学部を決定していくまでのプロセスについてです。

    多様な大学へアプローチ

    当時、実家のある大阪から通学可能な大学への進学を考えていました。そのため、関西の大学に絞って、自分の取り組みたい研究テーマと近い研究を行っている大学や、ポリシーが私の考えと一致する学部をピックアップしていきました。

    しかし、ピンと来る大学・学部が見つからなかったので、具体的な要素の一致を求めるのではなく、自分が今後どのようなスタンスで研究に携わりたいか、を軸にするようにしました。そこで、「生物・化学的観点から環境問題の解決に繋がる研究を行う」ことを基準としました。

    再び、実家から通える関西圏の大学について、インターネットの大学・学部・研究室ホームページや大学から取り寄せたパンフレットを読む、という作業を続け、志望先を絞っていきました。
    しかし、思わぬきっかけで東京大学の農学部を志望することになりました。

    東大を、農学部を目指すことに

    あるとき、プログラムでの研究に関するリサーチのため、「大学 応用微生物」というキーワードで検索したところ、検索結果の一番上に表示された研究室が東大農学部所属の研究室でした。

    そして、その研究室のホームページのトップに書かれていた文言が、まさに私が微生物に対して抱いていた魅力と全く一致していたことに衝撃を受けました。また、農学部の学部ポリシーも深く共感できるものだったことを、今でも鮮明に覚えています。

    このことを機に、東大の農学部教育システムについて情報を集め始めました。その中で、私が他の大学について調べていた際に感じていた物足りなさが全て解消されていきました。

    この際、学部カリキュラム研究テーマに基づき、東京大学農学部の応用生命化学・工学専修を進学先の候補としました。

    そして、東京大学が一般公開している授業カタログを使って前期課程の授業で学べることを調べ、手元に届いた専修パンフレットを熟読し、ここで学びたい!という気持ちが強くなりました。

    さらに、パンフレットの推薦入試案内を通じ、入学直後から専門的な学び・経験に触れることができること、入試には高い実績が絶対条件ではないことを知りました。

    後者に対しては半信半疑な上、高校で情報が蓄積されていなかったことや、面接試験が大の苦手だったことから、かなり躊躇していました。しかし、入試要項に載っていた、農学部の求める人材像に自分との共通点を見つけ、自分の活動を何らかの形で活かせるなら挑戦してみよう、という気持ちになりました。

    受験スケジュール

    私は上記のような過程を経て、高校2年生の秋に東大の理科二類を、同年冬に農学部の推薦入試を志望しました。

    そのため、一般入試と推薦入試の対策・準備を両立しなければならず、かなりハードな面もありました。

    こちらの記事では受験生活の詳細は省略しますが、私の受験までのスケジュールを画像にて軽く紹介しますので、推薦入試を検討している方は参考にしてください。

    大学生活

    最後に、現在送っている大学生活についてです。

    高校生の頃にある程度将来像を固めたとはいえ、もっと視野を広げ、多方面からのアプローチ方法を考えた上で、取り組みたいテーマを最終決定していきたい、という思いでした。

    今年度4月に入学してから4か月しか経っておらず、十分に自分のものにしきれていない部分もありますが、私の大学生活は主に以下の3種類に分類されます。

    • 一般生と同様の前期教養課程での学び
    • 農学部のプログラムへの参加
    • 推薦生の制度を用いた専門的な経験

    前期教養課程での学び

    皆さんの中には既に知っている方も多いかもしれませんが、理系の1年生は必修科目がかなり多いです。そして、短い期間で膨大な事項を扱うため、負担に感じることもあると思います。

    私自身、高校生の頃に受けてみたいと考えていた国際関係や法・制度関連の科目は、まだ履修することができていません。

    しかし私は、これまで無縁だった物理系の必修科目と興味分野との新たな接点を見つけました。これらの学問領域を融合させた研究について、論文検索などで深掘りしてみたところ、現在まさに研究が進められているとのことです。

    このことを知り、今では微生物学を突き詰めるだけではなく、この分野との融合も視野に入れて、研究を行うことを考えています。

    農学部主催のプログラム

    私がこの4月から参加しているプログラムは「One Earth Guardians育成プログラム」です。これは、100年後の地球を見据えて、地球上の課題を見出し、考え出した解決策を実践できる人材、「地球医」を育てることを目的としています。

    ここでは主に、社会科学的な知見を得ています。特に、企業研修を通じて技術の実用化の際に意識するべきことなどを学ぶ過程で、私の中で新たな検討事項も生まれました。また、「環境倫理」という、複雑ですが、現在・将来の地球上の課題を分析する際に必要となる見方にも触れました。

    科学的な研究を進めるなかでも、欠いてはならない視点に気付き、今後の授業選択へ活かせると考えています。プログラムでの活動は始まったばかりですが、新たな体験やメンバーとの議論を通じて、自分の考えを深めていきたいです。

    推薦生の制度

    推薦入試で入学すると、複数の特有の制度を利用することができます。学部にもよりますが、農学部の場合は以下のような制度があります。

    • 入学直後の研究室訪問:入学直後に複数の研究室を訪問し、農学部の学び・研究に触れる
    • アドバイザー教員制度:今年度は生徒1人に農学部の教授の方1人が配属され、進路や専門的な学びに関する相談を行うことができる
    • 早期履修制度:農学部専門科目の受講及び、単位認定が可能

    他学部では、学部主催のゼミへの参加や定期的な研究室訪問などが実施されているそうです。

    私は、2つ目のアドバイザー教員制度を利用し、担当教授の研究室で、高校時代の追加研究を行っています。視野を広げると同時に専門性を深めたい、という高校生の時の思いはこのような形で実現しました。

    この制度自体は推薦生向けですが、大学の研究室は誰でも訪問することができますし、研究内容などについてお話を伺ったり、実験をすることも可能です。高校生の時に研究室訪問を行い、先生と直接お話して出願学部を決定した方もいらっしゃいました。

    中高生の今、大学へ直接足を運ぶことは勇気がいると思いますが、入学後、研究室で研究をしている自分を思い浮かべてみると、合格したい!という気持ちも強まるのではないでしょうか。

    おわりに

    最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございます。この記事を何か行動を起こしてみようと考えるきっかけにして頂ければ幸いです。

    今回は書くことができませんでしたが、大小様々な決断を下すまで、多くの紆余曲折がありました。今から振り返ると、別の手段・選択肢もあったのではないかと感じる部分もあります。

    また、将来のことを考えるタイミングは大学入学後も沢山あると思います。中高生の今、固まった将来像が変わることもあるでしょう。私も、数年後、別の分野の研究に携わっているかもしれません。

    しかし、自分のやりたいこと・将来像は考えれば考えるほど、目の前の受験勉強や大学入学後の勉強に対するモチベーションも上がりますし、自分の世界がどんどん広がっていくことでしょう。

    皆さんも隙間時間に情報を集めたり、入学後の自分を想像しながら、勉強を頑張って下さい!不安なことがあれば、FairWindでも随時質問を受け付けていますので、多様な方からのアドバイスを得る機会にしていただければと思います。

  • 【東大生の夏休み】授業がない期間は何してるの?

    【東大生の夏休み】授業がない期間は何してるの?

    はじめに

    高校生の皆さんは、大学の夏休みについてどのくらい知っていますか?

    東大の場合、夏休みは約2ヶ月もあり、この期間は大学生活において比較的大きな比重を占めています。

    東大生は、2ヶ月間もの長い休みに何をしているのでしょうか。

    今回の記事では中学や高校の夏休みと大きく異なる大学生の夏休みについて説明します。皆さんが大学生になったときの夏休みの過ごし方を想像してみてください。

    以下では、東大を例にとって紹介しますが、他の大学と共通点が多くあるので、ぜひ最後まで読んでください!

    大学生の夏休みとは

    はじめに、大学における夏休みの位置付けを説明します。

    東大の年間日程では、4月から7月に前期、10月から翌年の1月に後期の授業があり、夏(8・9月)、春(2・3月)にそれぞれ2ヶ月ずつの長期休暇があります。

    また、夏休みという名の通り、基本的に授業や課題は課されません。

    つまり、大学生の夏休みは、2ヶ月間のスケジュールを完全に自由に決めることができる期間なのです。

    では、大学生が2ヶ月という時間をどのようなことに費やしているのか、本題に入っていきましょう。

    夏休みの過ごし方①:大学関連

    授業……夏休みなのに?

    授業は基本的にないと書きましたが、全くないわけではありません。

    主に通常の授業が行われている期間にはできないような科目が開講されています。

    たとえば、教員免許の取得要件となっている授業や、研究室や実験所を訪問する授業、キャンパス外で行われる科目などが挙げられ、これらの多くは数日間で集中的に開講されます。

    通常の授業期間外に開講されるこれらの授業は、基本的に全員が必ず履修しなければならないタイプのものではなく、希望者が選択する科目であることがほとんどです。

    また、学科によっては長期間の実習が入ります。

    医療関連の学科の病院実習や地球惑星環境学科の野外実習などが該当します。

    授業以外では?

    まず、自由な時間を活かした短期留学が挙げられます。

    留学というと、1年間といった長期的なものを想像するかもしれませんが、夏休みを利用した短い期間で行くことも可能です。

    東大では、交換留学をはじめいろいろな制度が充実しています。詳しくはこちらのウェブサイトをご覧ください。

    海外で実施されるものとしては、留学の他に研修もあります。

    現地を訪れて、そこの大学生や社会人と交流するプログラムや、大学で学習した英語以外の言語 (第二外国語)を話す語学研修が行われています。

    この下に掲載している「体験活動プログラム」の1つとして、筆者は中国のトップ大学の生徒や在中国日本国大使館に勤務する方と交流するプログラムに参加しました。

    新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い、オンライン開催となりましたが、中国の大学生活や社会人の働き方、中国の国としての発展の様子などをお聞きすることができました。

    もちろん国内でのプログラムも準備されています。

    大学と民間企業が提携したインターンシップや、地方自治体と協力して課題解決に向けた政策提案を行うプログラムはその代表例です。

    気になった方は、公式ホームページ(体験活動プログラムフィールドスタディ型政策協働プログラム)をぜひご覧ください。

    夏休みの過ごし方②:私生活

    夏休みならではの楽しみ

    大学生にとっても、夏休みはやはり待ち遠しく楽しみな存在です。ここでは、筆者の体験を交えて楽しみ方の例を紹介します。

    大学生の夏休みといえば旅行でしょうか。

    地元への帰省や海外旅行は、日常生活ではなかなかない機会です。

    大学の夏休み特有である2ヶ月のまとまった期間が取れることを利用して、日本一周旅行をしたり、免許合宿で数週間地方で生活をしたりすることができます。

    筆者も旅行が好きで、8月中旬に高校時代の友達と長崎県の離島である壱岐島へ行きました。お盆の時期は、異なる大学に通う者同士であっても予定を合わせやすく、高校時代の友達と久しぶりに会うことができました。

    また、9月上旬には1人で北海道を訪れ、数年後に廃線となる予定の留萌本線の乗車、美瑛町の「四季彩の丘」の見物などをしました。いずれの旅行も日常生活では決して体験できない素晴らしい思い出となりました。

    旅行に限らず、大学の部活動やサークルに勤しんで大会に参加している人、四六時中アニメやゲーム、映画などの趣味に熱中している人など、それぞれの思うままに時間を使って楽しんでいます。

    なりたい将来像に向けて更なるレベルアップを

    夏休みの2ヶ月間ずっと遊ぶだけでなく、興味のある分野の学習就職に向けた自己研鑽に励む大学生も決して少なくありません。

    大学生特有のものとしてインターンシップがあります。

    インターンシップとは「就業体験」とも呼ばれ、学生が実際に仕事を体験する制度のことです。1日2日で終了するものから、数ヶ月に渡る長いものまであります。

    場合によっては、インターンシップ先がそのまま就職先になることもあるようです。

    また、通常の授業が行われている期間は参加できる時間が限られていますが、夏休みでは毎日参加することができ、社会人と同じような生活を送ることが可能となります。

    資格取得や語学力向上のための勉強に励む大学生もいます。

    「夏休みまで勉強?」と思うかもしれませんが、普段カリキュラムに則って勉強している大学生にとって、夏休みこそ授業に縛られることなく集中して自分のための勉強ができる期間なのです。

    資格取得や未修の言語の学習のほか、専門知識を深めるなど、その学習内容も人によってさまざまです。難しい事柄を単独で自習するのではなく、同じ関心を持つ複数人が集まって一緒に学問書を読み進めることもあります。

    おわりに

    高校生までとは大きく異なる大学生の夏休みの紹介はいかがでしたか。

    ここまで、夏休みという言葉で説明してきましたが、春休みも合わせると、大学生活のおよそ3分の1は、完全に自由に時間の使い方を決めることができる長期休暇です。

    このような機会は、人生の中で後にも先にも訪れないであろう貴重なものとなります。

    自分が大学生になったと仮定して、夏休みの2ヶ月間の予定を立ててみるのも楽しいのではないでしょうか。

  • 【東大生が語る】ロシア語のすゝめ【第二外国語】

    【東大生が語る】ロシア語のすゝめ【第二外国語】

    ↑ 実際に使っていたロシア語のノートなど

    はじめに

    東大生は全員、1年生のときに必修科目として第二外国語を勉強します。

    第二外国語と聞いて、みなさんが主にイメージするのは、ドイツ語やフランス語、中国語などではないでしょうか。

    しかし、東大ではそれらのメジャーな言語だけでなく、あまり馴染みのないような言語も学習できます。その1つがロシア語です。

    ロシア語は、ロシア連邦はもちろん、ウクライナやカザフスタンなど、旧ソ連の国々で使われる言語です。
    実は2億人以上の人々が使用しているユーラシア大陸の一大共通語なのですが、日本では「なんだかよく分からない謎の言語」という扱いを受けがちです。

    そこで本記事では、少しでも多くの人に「ロシア語って面白そう」と思ってもらうために、東大でロシア語を1年半学んできた私が、

    1. 私がロシア語を選んだ理由
    2. 東大のロシア語
    3. ロシア語超入門

    の3点について語り尽くしていきます!

    私がロシア語を選んだ理由

    文学と音楽に魅せられて

    私が第二外国語としてロシア語を選んだのには、いくつか理由があります。

    まず、私は元々ロシアの文学と音楽が好きでした

    たとえば、ロシア文学だったらドストエフスキーやチェーホフ、クラシック音楽であればボロディンやショスタコーヴィチ。

    しかし、これだけがロシア語選択の決め手になったわけではありません。

    母の無念

    2つ目の理由。それは母の無念です。

    私の母は、大学生時代、第二外国語としてロシア語を学ぶことを切望していました。しかし、必修科目との兼ね合いで履修が叶わず、泣く泣くドイツ語を取ることになったのです。

    なので、私が「東大ではロシア語をやろうと思う」と母に告げたときには「私の無念を晴らしてくれ」という、敵討ちの頼みのような励ましの言葉をかけられました。

     『プラネテス』との出会い

    3つ目の理由。それは幸村誠の漫画『プラネテス』です。

    この漫画は、宇宙ゴミの回収業者を主人公として、宇宙のロマン、運命の非情さ、そしてそれらに魅了、翻弄される人間の営為を瑞々しく描き切った宇宙SF作品です。全4巻という短さが信じられないほどに密度が濃く、2004年にはNHKでアニメ化されています。

    その『プラネテス』が、なぜロシア語と繋がるのでしょうか? 実は、『プラネテス』には台詞がロシア語で書かれているシーンが1箇所だけ存在しているのです。

    その台詞は以下の通りです。

    Вы господин Хосино, не так ли?
    Я слышала о Вас от моего сына. Я мать Леонова.
    Знаю, что Вы несли на себе моего сына.
    Что бы с ним стадо, не окажись там Вас.
    Спасибо. Большое Вам спасибо. Спасибо.

    この台詞は、ロシア語が分からない読者でも前後の文脈から大体の意味が推測できるように配置されています。

    私が『プラネテス』を購入したのは高1の夏です。当時の私はロシア語が読めなかったので、上記の台詞を(文脈から意味が推測できるとは言え)単なる謎の文字の羅列として認識していました。

    意味がきちんと取れるようになったのは、それから数年後、もはや『プラネテス』にロシア語の台詞が出てきたことすら忘れ、東大でロシア語を学び始めてから半年が経った頃のことでした。

    大好きな作品の中で、それが何なのか理解し切れないままに置き去りにしてきた異国の文字列は、語学を通して、いつの間にか理解可能な「言葉」に変わっていました。そのことに気付いたとき、私は感じたのです。まるで心の奥の窓が開いて風が差し込んでくるような、自分の目に映る世界が広がっていくような喜びを。

    おそらく、『プラネテス』との出会いそのものがロシア語学習のきっかけになったということではないのでしょう。しかしこの出会いは、それがあまりにも劇的であるがゆえに、「自分がロシア語学習者となることはこの頃から既に決まっていたのだ」という信念を私に与え続けているのです。

    東大のロシア語

    ロシア語クラス

    東大の前期課程では、科類と第二外国語によってクラスが分けられます。たとえば、1年生がサークル内で自己紹介をするとき、「理科一類ドイツ語20組の○○です」のように言うのです。

    当然、ロシア語のクラスも存在します。私の学年のロシア語選択者は文系が約50人、理系が約70人です。東大生全体に占める割合はわずか4%です。

    だからこそなのか、東大のロシア語選択者は非常に結束力の強いコミュニティを形成しています

    たとえば、理系ロシア語選択者のコミュニティは「理ロシ」と呼ばれており、五月祭や駒場祭など、クラス単位で参加することの多いイベントにも、理ロシ全体でまとまって参加します。

    また、駒場キャンパスの一角には伝統的なロシア語選択者の溜まり場があり、休み時間の居場所や話し相手に困ることもありません。余談ですが、理系の溜まり場は「ロシア領」、文系の溜まり場は「ソ連領」と呼ばれています。

    このように、東大のロシア語クラスでは、少人数ながらも比較的密な交流が生まれているのです。

    このようなロシア語選択者のコミュニティに、独特の雰囲気を感じ取る人もいます。

    私からすると、 東大のロシア語選択者には、好奇心が旺盛で、学問、趣味、部活、サークルなど、確固とした自分のやりたいことを持っている人が多い印象です。また、なぜかTwitter利用者、クラシック音楽好き、地学好き、歴史好きの理系が多い気がします。

    マイノリティの言語であるロシア語をわざわざ選ぶだけあって、自分の興味関心や展望のためなら少数派になる事を厭わないような人ばかりです。

    「ロシア語選択者には変な人が多い」と言う人もいますが、このような仲間の知性や個性、情熱に触れることは、自分の大学生活を豊かに彩るような素敵な刺激を与えてくれるはずです。

    ロシア語TLP

    東大の教養学部前期課程には、TLP(トライリンガル・プログラム)という、第二外国語をさらに集中的に学ぶためのプログラムが存在します。

    TLPでは、通常よりも週3コマ多く第二外国語の授業を受けることになります。負担は重いですが、その分、ネイティブの先生を含む超一流の講師陣、優秀かつ勉強熱心な同期、会話や作文などを練習する実践的な授業など、これ以上無いほどに恵まれた環境で第二外国語の運用能力を総合的に高めることができます。

    せっかくならば第二外国語をものにしたい」という方にはおすすめのプログラムと言えるでしょう。

    私は、1年生の春から2年生の夏までロシア語TLPを履修していました。

    私のときには学生数が15人弱、文理比が2:1で、文系も理系もみんな一緒に同じ授業を受けていました。先生が一人ひとりの作文や発音を確認・修正してくれたり、学生同士でペアを作って会話の練習をしたり、少人数授業であることを活かした授業が多かったです。

    先生や他の学生との距離が近く、とても温かい雰囲気だったのが印象的でした。

    ロシア語の授業

    東大のロシア語教育カリキュラムには、入学後に初めてロシア語を学ぶ学生を対象とする「初修ロシア語」と、大学入学までにロシア語の基礎を一通りマスターしている学生を対象とする「既修ロシア語」があります。

    このうち「既修ロシア語」を選ぶのは毎年学年に1人いるかいないかくらいで、大多数の学生は「初修ロシア語」を履修します。

    「初修ロシア語」の授業には以下の3種類があります。

    (1)全員が必修科目として受ける授業
    具体的には「ロシア語一列」「ロシア語二列」です。この2つは、日本人の先生がロシア語の基本文法を網羅的に教える授業です。

    (2) やる気のある人が自由に取れる授業
    「ロシア語インテンシヴ(一般)」「ロシア語演習(一般)」「ロシア語作文」「ロシア語会話」など、多くの種類があります。授業によってはネイティブの先生が教えることもあります。

    (3) ロシア語TLP生専用の授業
    「ロシア語インテンシヴ(TLP)」「ロシア語演習(TLP)」などです。このレベルになると、一部の授業ではネイティブの先生がロシア語でロシア語を教えるようになります。
    「初修」という名前ではありますが、やろうと思えばいくらでもハイレベルな学びを堪能できます。

    ロシア語超入門

    実は身近なロシア語  

    ロシア語は、英語やフランス語などと比べると、どうしても私たちにとって縁遠く、難しいもののように感じられがちです。

    たとえば、「こんにちは」1つ取っても、英語は”Hello.(ハロー)”, フランス語は”Bonjour.(ボンジュール)”, ロシア語は”Здравствуйте! (ズドゥラーストヴィーチェ)”です。長さも発音しにくさも段違いですね。

    あいさつですらここまで大変なんだから、ロシア語はさぞかしとっつきにくい言語なんだろうな……と思う人も多いでしょう。

    しかし、実はロシア語の中には、日本で私たちがごく自然に使っている言葉も多く含まれています。

    たとえば、「イクラ」「ノルマ」「ピロシキ」「ウォッカ」。実はこれらは全てロシア語由来の外来語なのです。これらはそれぞれикра (イクラー)、норма (ノールマ)、пирожки (ピラシキー)、водка (ヴォートカ)というロシア語から来ています。

    このように、日本語の中にもロシア語が存在していて、身近なところで使われていると思うと、少し親近感が湧いてきませんか?

    ロシア語の文字  

    ロシア語では、以下のようなロシア語固有のアルファベットを使います。

    このアルファベットは、「キリル文字」という、スラヴ圏で広く使われる文字体系の一種で、私たちが慣れ親しんでいる「ラテン文字」(英語などで使われているアルファベット)とは異なる種類の文字体系です。

    そのため、ロシア語学習は、上記の33文字を順番も含めて正確に覚えることから始まります。

    英語のアルファベットでも見かけるような文字(例:A、B )があったり、 それらを裏返したような文字(例:И、Я )や少し変形させたような文字(例:Ё、У )があったり、何やら不思議な印象を受けますね。ひょっとすると、Д や Щ などの文字は絵文字で見かけたことがあるかもしれません。

    ロシア語のアルファベットは、英語のアルファベットに比べ、文字と発音との対応が極めてシステマティックです。したがって、 発音の種類ごとに整理して覚えていけば、33文字全てを頭に叩き込むことはさほど難しくなく、 単語のスペリングもローマ字のように発音通りに書けば良いものが多いです。

    慣れないうちは少しとっつきにくいですが、実際に触れてみると簡潔かつ体系的に整えられた美しさを持っており、苦労して覚えるだけの甲斐はあるロシア語のアルファベットは、まさしくそのような文字体系なのです。

    おわりに

    貴重な時間を割いて私の文章をここまで読んでいただき、本当にありがとうございました。
    「もっと知りたい!」という方は、『ろしあごであそぼ』を参照してみてください。

    これは、私が別のところで執筆したブログ記事で、ロシアやロシア語の魅力、理ロシの魅力を発信するべく最大限のことを書いた自信作です。

    本記事では書き切れなかったエピソードも盛り込んでいるので、興味のある方はぜひ覗いてみましょう!

    この記事がきっかけで、ロシア語を学ぼうとする人が少しでも増えますように。

    あなたの学びと将来が、少しでも豊かなものとなりますように。

    もうすぐ東大教養学部前期課程のロシア語を、ロシア語TLPを巣立つ者として、あなたのロシア語への門出を、心の底から応援しています!

  • FairWind企画の様子を特別公開【東大を知ろう】

    FairWind企画の様子を特別公開【東大を知ろう】

    ここでは、2020年11月28日に開催された FairWind東筑高校オンライン企画 から、4人の東大生によるパネルディスカッションの様子を文字起こしでお見せします!
    普段のFairWindの活動をご覧いただくとともに、東大・東大生について知ってもらえたら嬉しいです。

    ※参加大学生はニックネームで表記しています。


    今回のパネルディスカッションは「東大を、知る。」をテーマに、ネットで検索するだけでは分からないような東大生の生の声を届けた上で、東大の魅力をみなさんにお伝えします。現時点で東大に興味がある人もない人も、複数の大学を比較することが重要だと思いますので、ぜひ参考にしてください。


    ①東大で受けた一番面白い授業は?

    私が東大で受けて一番面白かった授業は、情報認知科学ですね。この授業では、簡単に言うと見たり聞いたりのような、外からの情報を人間がどう受け取るか? について、科学的に学びます。ちょっと難しい話になってしまったので、分かりやすい具体例を取り上げますね!

    例えば見ることについて。(ペンを示して)ここにペンが見えています。見えているってことは、ここにペンがあるってことですよね。でも、実はそうでもないかもしれない、目で見て分かることって意外と不確かかもしれない、っていうことをこの授業で学んでいきます。

    皆さん、テレビでアハ体験の動画を見たことがありますかね。あれって、動画の一部が明らかに変わっていくのに、全然気づけないですよね。これも見ることによる情報の不確かさを表しています。それにアハ体験の動画を見るとき、画面全体に目をやっているかと思いきや、その時大抵の人は一部に集中的に目をやってしまっているんですね。よく見ていると思っても、よく見ていないというわけです。

    さて、ここまで情報認知科学という授業で学習することについてお話ししてきましたが、実は今皆さんにも体験してもらっていました。(体を傾けて)実は私の背景、話している間に変わっていたんですね。ほらここ、「理科二類」が「理科一類」になっていました。このように、ある一部に集中していると、人間の目って分かりやすい情報も見落としてしまうんですね。そういうことを学ぶ授業です!

    情報認知科学は、人の視覚や聴覚などが受け取っている情報の曖昧さに注目し、その機能について分析する学問ですね。これは高校の教科(国語・数学・英語……)の区別に囚われない学問だと思いますが、そのような新たな分野の学びはどのように捉えていますか?

    とても楽しいです! この情報認知科学って、高校の科目のどこにもぴったり当てはまらないんですよね。そういうことを学べることは大学に入ったからこそですし、すごく満足度が高いです。


    私が東大に入ってから受けた中で一番面白かったのは、ジェンダー論という授業ですね。おそらく東大1の人気授業で、初回の授業は850人くらいいました(普通多くても200人くらいです)。
    毎回様々なテーマで講義が行われますが、私が一番気に入っているのは恋愛結婚の回です。教授が授業スライドに「早まるな、東大生」と表示して、在学中に「運命の人」を見つけようとしたり、今付き合っている人のことしか見えていなかったりする学生に喝を入れていたのは忘れがたいですね。

    また、教授と学生のやりとりが盛んなのも、この授業の面白いところです。毎回学生は授業の終わりに「リアクションペーパー(リアペ)」というお便りを出して、次の授業のときに教授がそれに答えてくれるのですが、恋愛結婚の回の後には「今回の授業を聞いて、授業中に彼氏に別れを告げました」というリアペが来ていました(笑)

    僕自身もジェンダー論の授業を受けていましたが、対面授業の時は高校生も浪人生も他大生も社会人も来てるという噂が出るくらいの人気授業でした。個人的には「イクメン」というワードに対して、先生が「育児は両親がどちらも協力して行うものだから、特別な言い方をするのは間違っている」と指摘していたことが印象に残っています。


    僕が東大で一番面白かった授業は、アラビア語ですね。 え? アラビア語? って思うかもしれないですけど、東大ではかなり幅広い言語を学べるんです。アラビア語の他にも、例えばヒンディー語とか、ベトナム語とか、古代ギリシャ語まで学べたりします。

    どうしてアラビア語を学ぼうと思ったかというと・・・やっぱ、かっこいいじゃないですか! あのウニャウニャしたミミズみたいな文字を読めるんですよ!? すごい!(背景がアラビア語になる)例えばこれは、アラビア語で僕の名前が書いてあります。あっ、アラビア語では日本語とかと違って右から左に読むんですね。ちなみに、僕は半年間アラビア語を学んで、なんとか「読める」ところまできました。意味はあんまりわかりません。

    言語でいうと東大には本当にたくさんの言語の専門家がいて、それぞれの言語で最先端のことを学べるのは良いところですね。僕の知り合いには7か国語くらいの授業を受けていて、世界でもほとんど話されていない言語を学んでいる人とかもいます。第3外国語などの授業も豊富ですし、言語に興味がある人にとっては、東大はいい環境が整っているかもしれません。

    Pくんはもう1個面白かった授業があるんだよね?

    そうですね、欲張りなんでもう1個いいたいと思うんですが、それは「ぱてゼミ」という授業です。ぱてゼミって何かというと、ボーカロイド音楽論のことです。ボーカロイド音楽論と言っても、「初音ミクちゃんかわいい‼」みたいなことをする講義ではなくて、ボーカロイドという現代の最先端をいく1つの音楽ジャンルを通して、青年心理とか、哲学とか、さっきも出てきたジェンダー論について考えたりする講義です。

    例えば、米津玄師さんはハチさんとしてボーカロイド曲も作っているんですけど、その米津玄師さんの曲に「lemon」 があるじゃないですか。その曲に「ウエッ」っていうところ、ありますよね。その「ウエッ」は何者なのか、ということを1時間かけて考察したり、他にも「人間はなぜ14歳で厨二病になるのか?」について考えたり、普通の講義ではなかなかやることのないであろうちょっとマニアックな授業です。

    こちらも人気の授業ですね。みんなに人気の音楽を通して、その曲が人気になった背景にある社会問題を考えるという視点は、とても興味深いと感じました。

    さて、ここまで紹介してきた4つの授業は、どれもなかなか高校時代では体験できないものばかりだったと思います。大学に入ると今の教科の枠組みに囚われない学問分野が多くあります。大学の授業はネットで公開されていたりもするので、楽しそうな授業を探してみると勉強のモチベーションにもなると思います。


    ②東京での暮らし

    群馬県人寮暮らしです。上京してきた群馬県民が集まってます。

    楽しい(はずだった)ところは、他の寮生との交流があるところです。今はコロナで他の寮生との関わりがほとんどないのですが、例年ならバーベキューなどのイベントがあったみたいです。
    ただ、直接的な関わりはなくても、家に帰ったときに誰かしら人がいるのはやっぱりほっとします。楽ちんなところは、家事をほとんどしなくてもいいところです! 私の寮は朝夕 2 食付きなので、生活力皆無の私でも生きていけます。自分でやるべきことは部屋の掃除と洗濯くらいでしょうか。

    大変なところは当番があるところですね。勝手に日程を組まれるので、自分の予定と合わないと代打探しに奔走することになります。それと、ご飯の時間帯もある程度決まっているので、寝坊したり遅くに帰ったりすると食事にありつけません。あと大きいのは門限の存在ですね。私の寮の門限は24時なのですが、友達と遊んでると余裕で超えそうになります……

    大学生になると高校の生活リズムとはまた変わるから、意外と24時でも門限がキツかったりするよね。寮に住んでいる友人も一番大変なのは門限だと言うことが多いです。

    その一方で、家で勉強したいときや体調を崩したときに助け合えるのは、アパートに住んでいる身としては羨ましいなと思います。


    普通のアパートで一人暮らしです。

    やっぱり、良いのは自由が格段に大きくなることですね。思い立ったらすぐに行動できる。美味しい蕎麦が食べたい! って思ったらすぐ外に行けばいいし、何か作ろうと思っても誰も邪魔しません。夜中に突然プリンを作り出すことも! 遊びの面でも自由が大きいです。実家勢は割と早めに帰っちゃうんですけど、一人暮らし勢は終電ギリギリまで遊んでいられるし、帰らないことも…!

    楽しいことの裏返しで、「自由すぎて不自由」ということがありますね。自由になんでもできるけど、逆に何もしなければ何にも起こらない。ただ虚無を過ごすだけになってしまいます。授業に出て、家事をこなし、少し勉強するとあっという間に1日が終わってしまうこともあります。

    確かに、大学生になったら洗濯機に服つっこむだけじゃ洗われないからね。でもその不自由さを補って余りある自由があると僕も感じます。


    ③サークルや課外活動

    私は biscUiT というサークルと兼サーしています。これは東大女子のみで構成されるサークルで、フリーペーパー、つまり無料の雑誌を製作しています。記事案出し・調査・執筆・校正・デザイン、全て自分たちでやっています!

    ここで少し宣伝です…! biscUiTは基本的に大学内の方向けの雑誌なのですが、実は2020年の春頃に「biscUiT高校生向け特別号」を製作しました。こちらから読めるので、ぜひ皆さん読んでみてください! 東大や東大の学生の雰囲気がとてもよく伝わると思います。

    私はビジネスコンテストに参加しています。ざっくり説明すると商品・サービスのアイデアやビジネスプランを競うコンテストのことですね。

    例えば私が参加しているBranCo!(ブランコ)というコンテストでは、「『普通』に関するブランドをデザインする」というお題が出されています。私たちのチームは、「普通」=「自分の持つ当たり前」と読みかえて、人それぞれ違う「普通」に価値を見出しました。そこから、価値ある「普通」を交換しあえるサービスがあるといいよねという話になって、コミュニティアプリの開発、というところにつながりました。

    ちなみにもう1つ HultPrize(ハルトプライズ)というコンテストにも参加しています! これら2つのコンテストを通じて、「わぁ東大生だなぁ」と思えるような人たちとの出会いがたくさんありました。


    ④東大の魅力

    自分の適性や興味がよくわからないまま高校生活が終わってしまいそうだったので、学部選びをもうちょっと先にしたくて、いわゆる「進振り」がある東大を志望しました。やりたいこと探しをする時間があったのが魅力でした。

    東大は進学選択という制度を導入していて、これは大学に入学する時点では理科一類〜三類、文科一類〜三類と大まかに分けられてそれぞれの教養科目を受けます。その後、1年半たってから自分の行きたい学部学科を志望して、実際に専門的な学びを始めるという制度です。

    実は今も学部は決まっていなくて、やりたいこと探しの途中です(笑) ただ、高校の時とは違って、なぜその分野に興味があるのか/ないのか、が明確になってきました。前期課程では幅広い分野の授業を取ることができて、それぞれの学問に対して持っていた先入観を取り払ったり、名前だけ知っていた学問の知らなかった側面を知ったりできたのが大きかったですね。

    僕もやりたいことがあんまり決まっていなかったので、東大でいろんな経験をしたいと思っていました。僕は高3で、血がむりだとわかって、周りのノリもあって医学部志望から軽いノリで文転したんですけど、こんなに簡単に志望が変わって本当に文系で大丈夫か? という不安がありました。そういう意味でも東大は魅力的でしたね。あとシンプルに都会に出たかったのもあります!

    理系と文系両方の授業をとって半年たちましたが、僕は今のところ経済に興味が出てきました。受けた講義の中には、最近のコロナ情勢に絡めて、コロナによる経済的損失はリーマンショックやバブル崩壊と比べてどうか、といった話や、医療と経済のバランスはどうするべきか、などの話がありましたね。まあ文系で良かったかなって感じですね。僕は元から数字が好きだったんです。どれくらい好きかというと、小さい頃の愛読書が電話帳でした。そんな感じで、今のところ経済学部に進学したいなーと思っています。

    高校時代は、東大生という地元の鹿児島では出会えないような人たちとたくさん交流してみたいと思っていました! 高校生の頃の私は、東大というのは「びっくりするくらい頭のいい人」や「東京のシティボーイ・シティガール」がゴロゴロいるところ、というイメージを持っていたんですね。そんな人たちと出会って、お話しして、刺激を受けることを楽しみにしていました。

    大学に入ってからは、高校時代の希望通りたくさんの東大生と交流することができました。そうした中で気付くのは、一口に東大生とは言っても、その中には本当に色々な人がいるということです。
    例えば、高校生の頃のイメージと違ったタイプの人というと、「せっかくの大学生活だからこれまで極めきれていなかったことを極めよう! と一念発起して趣味のダンスやマイナースポーツに力を注ぐ人」などです。それから、試験で高い点数を取るためではなく、純粋に学問が大好きでたくさん勉強している人もいます。

    そのような人たちとお話しする中で、東大の中でもこれだけのバリエーションのある人たちと交流できるのだから、今後は学外にも目を向けて、「東京でしか会えなかったであろう人」「東大に在籍できたからこそ出会えたであろう人」とたくさん接していきたいな、と思うようになりました!これからは、お話ししてみたい、関わってみたいという人を見つけたら積極的に動いていきたいと思っています。


    まとめ

    ここまで様々な話をしてきましたが、なかなか調べただけでは分からなかったという情報も多かったと思います。ぜひ大学選びのときは、東大に限らずこういった生の声を聞いた上で比較検討してみてください。また、大学選びで受動的に情報が入ってくることはほとんどありません。各大学で様々な情報がHPや冊子などで発信されているので、そのような情報を能動的に探す意識を持ってみてください。
    東大だと金曜特別講座や、キミの東大などが参考になると思います!


    質疑応答とその回答

    1. biscUiTの活動内容について、詳しく教えてください!

    biscUiTの活動内容について、ご質問ありがとうございます!
    biscUiT では例えば、世界で活躍する東大OGさんに女性のキャリアについてインタビューをしたり、東大内の女子学生比率は2割を超えたことがないという問題に対する学生の声・先生方の意見を特集したりしています。自分たちがそのとき調べたいテーマについて自由に掘り下げられるのがこのサークルの魅力ですね!

    2. 進学選択制度では、誰でもどの学部に行けるのですか?

    概ねどの学部でも行くことができると思います。

    ただし、例えば文系の生徒が理系の学部に行きたいというときは必ず実験の授業を受けないといけないなど多少の制約はあります。また、最終的には成績順で決まっていくので、人気の学部学科に行くには大学に入ってからも良い成績を取る必要があります。一年の頃から専門をバリバリできるわけでは無いので、志望が固まっている人にとっては少し不自由に感じるところもあるようです。

  • 【東大の授業】ドイツ語【第二外国語】

    【東大の授業】ドイツ語【第二外国語】

    Guten Tag! このページでは第二外国語としてドイツ語を紹介します。

    「アルバイト」や「ウイルス」、「アレルギー」など、実はドイツ語は意外と身近なところにあります。


    どんな言語?

    英語とそこはかとなく似ている

    ゲルマン語族の兄弟なだけあります。
    冒頭の挨拶も、Guten=good,  Tag=dayと、ほのかに英語の香りがしなくもないです。垢抜ける前の英語って感じです。

    基本的にローマ字読み

    ほんの二、三例を除いてほぼローマ字読みです。素晴らしい!
    エスツェット、ウムラウトという特殊な文字が4つあります。
    (ß,ü,ä,ö←こんなの。可愛くないですか? 超可愛い)

    言われているほど難しくない

    難しいことには難しいですが、他のヨーロッパ系の言語と比べて格段に難しいかといったらそんなことないです。筆者としては第三外国語で学んだフランス語やロシア語と大差なかったです。
    どうせ英語以外のヨーロッパ言語はだいたい名詞に性別がついてる(フランス語のページを参照)し! 変わらん変わらん!

    めんどくさい

    似ているはずの英語にはないルールがめちゃくちゃ多くてめんどくさいです。逆にいうと規則がとてもしっかりしていて例外を覚える必要がない言語です。


    どんなクラス?

    こちらも気になる人が多いと思うので書いておきます。

    勉学にも趣味にも励んでいる人多め

    好きなことをとことん愛している、個性の強い人が多いです。
    コツコツ勉強する人も多い気がしますが、もちろんそうじゃない人もたくさんいます。私もその1人です。ご安心ください。

    生存しやすい

    東大のドイツ語クラスは俗に「インキャ」が多いとも言われています。正直な話、私は入学直前にこの話を聞いて「言語選択ミスったかな!?」と思いました。失礼な。
    でも安心してください。確かにめちゃくちゃウェイウェイしているわけではありませんが、程よいテンションで話しやすい人がとても多いです。今ではドイツ語クラスでよかったと心底感じています。


    第二外国語はぜひドイツ語を

    そんなドイツ語ですが、実は東大ではなぜか年々履修者が減っています。
    言語にはもちろん合う合わないがありますが、意外と先入観だけでドイツ語を避けている人は多いのではないでしょうか。そんなのめちゃくちゃもったいない!
    ぜひドイツ語も選択肢に。面白いですよ〜!

    Tschüß!

  • 【東大の授業】韓国朝鮮語【第二外国語】

    【東大の授業】韓国朝鮮語【第二外国語】

    안녕하세요!!

    このページでは韓国朝鮮語(通称、コリ語)について紹介します。
    コリ語は東大の第二外国語の中では選択者がとても少なく、文系理系ともに2クラスずつしかないマイナー言語です。
    コリ語クラスは雰囲気も男女比も学年によって変わってきますが、わざわざコリ語を選んだもの同士クラス内のまとまりはよく、似た趣味を持った人が多い印象です。
    それでは、コリ語の特徴について書いていこうと思います。


    ①日本語と文法が近い

    みなさんは英語を勉強していて日本語との語順の違いを考えたことはあるでしょうか。英語はSVOの構造をとるのに対し、日本語はSOVの構造をとります。この語順の違いに初めのころ苦戦した人も多いでしょう。
    しかし、韓国語においてその心配は一切無用です。日本語と同じくSOVの構造をとりますし、助詞の使い方も日本語ととても似ています。
    また、日本語も韓国語も漢字由来の共通した言葉が多数あるので、単語も似たものが多いです。例えば「準備」は韓国語で “준비(ジュンビ)” となります。
    このように日本語を母語とする私たちにとって韓国語はとても勉強しやすい言語なのです。


    ②ハングルは母音と子音の組み合わせ

    意味不明な記号のイメージがあるハングルですが、実は母音と子音の組み合わせでできた単なる表音文字です。
    例えば、ㄱ(g)という子音とㅏ(a)という母音が組み合わさって가(ga)という文字ができます。簡単ですよね。要は母音と子音を全て覚えてしまえば、もうハングルが読めるようになるわけです。(もちろん文法と単語を知らないと意味はわかりませんが…)


    ③母音子音が多い

    韓国語の(唯一の)欠点です。母音は21個、子音は19個あります。しかし、韓国語においてヤ行とワ行の音も母音となるので、実際に発音の違いで苦戦するのは子音の方です。
    例えばㄱ(平音),ㅋ(激音),ㄲ(濃音)を区別しないといけません。激音は平音よりも強く息を吐いて出す音、濃音は喉を詰まらせて息を吐かないようにして出す音です。
    このように発音は少し厄介かもしれませんが、韓国語は他の言語と比べると比較的簡単な言語だと思います。

    ここ数年は第3次韓流ブームにあたり、K-popや韓国ドラマはもちろんのこと、韓国のコスメやファッション、グルメなども浸透してきており、韓国に興味を持っている人も多いのではないでしょうか?街中のハングルが読めるようになったり、K-popの歌詞が分かり歌えるようになるとかっこいいと思いませんか?

    ぜひ、二外はコリ語へ!

  • 【東大の授業】ロシア語【第二外国語】

    【東大の授業】ロシア語【第二外国語】

    Здравствуйте!

    このページではロシア語を紹介します。東大ではロシア語履修者が比較的少ないので、文系は2クラス、理系は3クラスしかありませんが、そのぶんクラス間の繋がりが強く、それぞれ「文ロシ」「理ロシ」と呼ばれています。

    ロシア語のアピールポイント

    日本人で話せる人が少ないのでいざ必要になったら重宝される。

    冠詞がない。

    語順の制約がゆるい。

    ロシア語を選択することのメリット

    個性的な趣味を持つ人(宇宙、言語、東欧文化、競技プログラミング、ミリタリー好きなど)が多く、きっと趣味の合う人が見つかります!!

    クラス間の繋がりが強く、学園祭では共同出店したり、休み時間には集まって談笑したりなど、気の合う仲間がたくさんできます!

    それぞれの分野にスペシャリストがいて、勉強でも頼りになるかもしれません笑

    そして、ロシア語選択は少ないので自己紹介のネタが一個増えます。

    ロシア語のデメリット

    そもそも最初は読めません。рが英語のrだったりнが英語のnだったりします。気になった方は「キリル文字」で調べてみてください。

    しかも動詞の形がコロコロ変わります。

    おわりに

    メリットとデメリットの分量差を見てもお分かりの通り、第二外国語はロシア語が本当にオススメです!

    MMホール(1,2年理系ロシア語選択が集まりがちな場所)でお待ちしています。

    #二外はロシア語へ

  • 【東大の授業】フランス語【第二外国語】

    【東大の授業】フランス語【第二外国語】

    Bonjour!このページではフランス語を紹介します。

    まず、東大では全員が1年生の1年間第二外国語(正式には初修外国語)を勉強します。
    その講義でどのくらいのレベルに達することができるかというと、私の先生のお言葉を借りれば「辞書があればフランスの新聞を読めるくらい」です。
    かなりいい水準まで達しますよね。それほど勉強するのだから、学ぶ言語は慎重に選びたいところ。
    そこで、ここではフランス語のアピールポイント・大変なところを書いていきます。

    ○フランス語のアピールポイント

    フランス語は国連公用語に指定されていて、話者はヨーロッパだけでなくアフリカにも多いです。
    そのため、旅行などといった実用性の面から考えると、英語の次に魅力的な言語だと思います。
    また、文法が比較的カッチリ決まっているので理論的な学習がしやすいという側面もあります。
    英語と重なる語彙も多いということもうれしい点ですね。
    そして、街には意外に多くのフランス語が溢れているので、それらの意味が分かるようになって楽しいというメリットもあります!

    ○フランス語勉強の大変なところ

    何といっても、覚えることが多いです!
    英語では現在型の動詞が形を変えるのは三人称単数だけ(しかも語尾にsやesをつけるだけが多い)ですが、フランス語の場合は、私・あなた・彼(彼女)・私たち・あなたたち・彼ら(彼女ら)のそれぞれに対応して動詞の形が変わります。
    また、名詞に「男性名詞」・「女性名詞」という概念があり、それに応じて冠詞も変わります。
    (「お父さん」が男性名詞なのは理解できますが、「ネクタイ」が女性名詞なのは意味分かりません!(笑))

    このようにフランス語学習で暗記は重要ですが、暗記は語学において避けては通れませんし、不思議なことに勉強しているうちに自然に覚えられたりするものです。
    また、私はまだその域には達していませんが、先輩は「フランス語は簡潔明瞭な哲学を内包している」とおっしゃっていたので、フランス語は極めれば単純な言語のようです。

    さて、ここまで色々紹介してきましたが、私はフランス語を学ぶことをおすすめします!
    大変なこともありますが、その分上達したときはとてもうれしいです!!
    皆さん、ぜひフランス語を!!!

    Bonne chance!

    (記事執筆:2018.07.13)

  • 大学の講義紹介

    大学の講義紹介

    このページでは、皆さんが一番気になっているであろう、東大の講義について紹介します!

    〈前期教養課程  必修 (文・理とも1年時に全員履修)〉

    英語一列

    テキスト読解の授業です。一年生の間、通年で履修します。
    レベルごとにクラスが編成され、上からG1、G2、G3と呼ばれます。
    クラスは半年で変わり、夏期(4月-7月)は入試の英語の得点、秋学期(9月-1月)は前期の英語一列の得点をもとにレベル分けされます。
    やることは高校の授業でやるような読解の授業なのですが、テキストの文章は抽象的で難しいものも多いです。
    ちなみにテストはマーク式です。
    必修の授業となっているので、東大生は「嫌だ〜」と言いながらも頑張って取り組んでおります(笑)。

    ALESA / ALESS

    なんとこの授業では大学に入って早々、英語で論文(らしきもの)を書くことになります。
    15人ほどの少人数クラスで、文献の調べ方や論文の執筆の仕方を学んでいくことになります。
    最終的には自分が調べたことや自分の考えを英語でプレゼンしたり、それなりの長さの英語のレポートを提出したりすることになるため、初めはとても不安になるかと思います。
    しかし一つ一つ手順を踏んで教えてもらうので、ちゃんと授業に出席して課題を出していればなんとかなります!
    大変ではありますがためになる授業の一つです。

    FLOW

    英会話の授業です。これも15人ほどの少人数クラスで行います。
    レベル別にクラスを編成するため、学期の初めに希望のレベルを提出することになります。
    ここでレベルを間違えないようにすることが非常に重要です。
    やることはクラスによってまちまちですが、英語でディスカッションを行うなどしています。
    課題では自分が英語で話しているところを録画or録音して提出するところも多いです。

    情報

    プログラミングの基礎の基礎やコンピュータの仕組み、情報リテラシーについて学びます。
    筆者はこの類のものが苦手なので授業についていくのに必死でした。
    それでも、授業に出席して課題を出して試験勉強をすれば成績はつきました(汗)
    どうしてもわからなかったら周りの東大生に聞けば教えてくれるので何とかなります!笑

    スポ身

    正式名称は「身体運動・健康科学実習」です。みんなスポシンと呼びます。
    いわゆる体育の授業で、一年時の必修です。
    初めの授業時に希望の競技を選択し、半年間その競技を行うことになります。
    人気の競技は抽選になることもあるので大変です。
    サッカーやバスケ、バドミントンなど一般的な種目から、
    フィットネス (筋トレ)、サイエンス (スポーツ科学? クラスによってやることはまちまちです)、ヨガのようなマイナーなものまでいろいろと揃っています。

    (文責:N.E.) (記事執筆:2018.08.12)

    〈前期教養課程 準必修 & 総合科目 (選択制)〉

    世界史論

    これは高校世界史よりも深い内容を学べる講義です。
    先生によって取り扱われる時代や地域が様々です。 私がとっている講義では、東南アジア地域の近世からの歴史を、グローバルヒストリーの視点から、先生が熱く語っています。時おり高校の教科書の内容にはなかったようなことを言われることも。受験世界史にはないような学問としての世界史を学ぶことができますよ!

    社会環境論

    これは地理学と経済学が合体したような内容を学べる講義です。
    今年から新しく来た先生が雑談をまじえながら、地理的・歴史的・経済的な観点から様々な産業を詳しく教えてくれます!
    地理に興味がある人もそうでない人も、地理の知識を深められます!

    物理科学

    カオス理論やAIとシンギュラリティから量子論まで幅広い物理学を学べる講義です。
    この教科はレポート提出による評価なので、物理が苦手な人、やったことがない人でも挑戦しやすい講義です。

    心理1

    この講義は心理学の導入のようなことをやっています。
    真面目に心理学の歴史をやる時もあれば、先生が学生を惑わすような話やゲームをすることもあります。
    とても楽しい講義です!

    適応行動論

    これは人間の行動や心理を、進化の観点から解釈・理解してみる講義です。
    文理を問わず楽しめる講義で、授業が進むにつれて進化の過程をたどっているかのようになり、「進化ってすげー!」となること間違いなしです。

    食の科学

    名前の通り、私たちにとても身近な”食”についてその機能を多面的に学びます。
    講義中に味覚に関する簡単な実験もあります。農学分野ではありますが、文系の人も楽しく学べると思います!

    環境と生物資源

    生物多様性が維持されている仕組み、保全や劣化対策についての講義です。
    サンゴ礁の話や森林の話や里山の話など、それぞれを専門にしている農学部の先生方のお話が聞ける、オムニバス形式の講義です!

    家畜生産と動物との触れ合い@付属牧場

    茨城県の付属牧場にて、畜産食品のもとになる家畜生産の現場を体験することができます。
    2泊3日の日程で、具体的には搾乳、乗馬、山羊舎・豚舎のお仕事を体験します。それだけではありません。放射線に関する講義と放射線測定の実習も行われます。
    とても満足度が高い授業です!

    高校とは違う講義がたくさんあるので、それをモチベーションに受験勉強頑張ってください!

    (文責:N.K, C.H)(記事執筆:2018.07.13)

  • 【東大の授業】中国語【第二外国語】

    【東大の授業】中国語【第二外国語】

    你好!このページでは、第二外国語の選択肢の一つとして中国語を紹介します!

    ○長所

    私が考える中国語の最大の長所は、日本・世界を問わず話者が多いことです。
    母語・二外話者を合わせて世界一です(2015年度版Ethnologueより)。
    アジア各国(シンガポールなど東南アジアを中心に…)でも中国系の方は多いです。
    しかも、中国は現時点で活躍している観光や工業分野のみならず、あらゆる分野で成長中なので、これからの学問・ビジネスともに役立つこと間違いなしです。
    また、中国は近いので旅行などでも使いやすいかと思います(王将でも使える!)。
    加えて、読むだけなら私たちが毎日読む漢字だから簡単です。
    日本語と英語の中間のような文法(語順や修飾語の使い方)なので、さらに簡単!
    クラス内の女子の数も年々増えているようです。
    クラスの雰囲気としても、盛り上がりつつも真面目なところはみんなで頑張る感じで楽しいです。

    ○短所

    先ほど簡単だとお伝えしたのですが、中国語の短所は発音が難しいことです(例えば、「ジ」の音は zhi/ji の二つ!)。
    さらに、所々日本漢字と違う简体字(ちゃんと変換されていますか?)・ピンインというその読み方・意味の三つを覚えないといけません。
    また、メジャー言語なだけに、頑張ったら社会人になってからでも本屋で売ってるような一般書を使って独学で勉強する事もできます。

    色々書いてしまいましたが、まとめると、中国語は話すことも、クラスで勉強する雰囲気も楽しいです!
    ぜひ東大に入学して一緒に中国語をやりましょう!

    (記事執筆:2018.06.29)