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各教科の対策

おすすめの参考書や問題集、勉強法などを各教科ごとに紹介します。ぜひ読んでみてくださいね!

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  • 文系向け理系科目の克服法

    文系向け理系科目の克服法

    はじめに

    みなさんこんにちは! この記事では、受験勉強の中での大きな課題の一つである、苦手科目の勉強の仕方についてお話しします。

    数学や理科が苦手で、点数を伸ばす勉強法がわからない……

    理系科目で足を引っ張ってしまってテストの結果が良くない……

    などなど、理系科目に関する悩みを持つ文系の方は多いのではないでしょうか。

    私自身、高校生の時は理系科目がすごく苦手でした。しかし、試行錯誤しながら確立した勉強法を続けることで、最終的に東大2次試験に対応できる数学力を身につけることができました。また、共通テスト理科基礎の点も安定するようになりました。

    ここでは、実際に私が実践していた勉強法や問題を解く際のコツを紹介していきます。

    この記事は、数学や理科に苦手意識がある文科生の方に特に読んでいただきたいです。勉強法を少し変えてみるだけで克服への道が見えてくるはずです。

    一緒に苦手科目克服への一歩を踏み出しましょう!

    数学の勉強法

    まずは、数学の勉強法や問題を解く際のコツについて、共通テストと東大2次試験に分けて説明していきます。

    共通テスト数学の勉強法

    最初に、共通テストの形式について軽く説明します。

    数学ⅠA・数学ⅡBCともに試験時間70分でマーク式です。

    2024年までの旧課程共通テストの傾向でいうと、ⅠAの方は思考力を問われる問題が多く時間が足りない問題内容で、ⅡBCの方は基礎がしっかりしていれば時間内で90〜100点を狙える問題内容になっています。ただ、問題傾向は新課程では変わりうるので、あくまでも参考程度にとどめてください。

    続いて、勉強法についてです。

    よくいわれていますが、数学は演習量を積んで解法パターンの引き出しを増やしていくことが大切です。演習量を積む際には、普段から書店に売っている共通テスト型の問題集を用いて共通テスト型の問題に慣れるのがお勧めです。

    また、共通テスト直前期には、各予備校から出版される共通テストの全教科分の模擬問題を5〜10回分ほど掲載した共通テストパックをたくさん解くことが大切です。

    パックは多くの共通テスト型問題集とは違い、一回分のテストごとに分けられているので、より本番に近い演習をすることができます。

    この時、本番と同じように時間を計って緊張感を持って取り組むことが重要です。パックを用いて繰り返し本番のシミュレーションを積むことで、本番での対応力を高めることができます。

    パックは学校専用販売のものもありますが、書店で自分で手に入れられるものもあります。私の場合は秋ごろに学校から一括申し込みをして、河合、駿台、代々木ゼミナールのパックを各科目20回分ほど取り組みました。

    私は直前期に解いたパックの点数がなかなか伸びず焦りましたが、諦めず毎日取り組んでいると最後の方は安定して80〜90点を取れるようになりました。

    具体的な勉強方針としては、類題は自分で解き切れるようになるくらいまでしっかりと復習を行うことが大切です。

    そのために、間違えた問題は最低2回は復習するようにしましょう。一度復習しただけだとすぐに忘れてしまい、本番に生かせません。記憶の新しいうちに1回目の復習をし、しばらく経ってからもう一度復習をしましょう。

    1回目の復習では、間違えた問題をストックしてまとめノートを作るなど、自分の間違いをうやむやにしないための工夫をしてみてもいいと思います。2回目の復習でしっかり解けたら、記憶に頼らずに解けている証拠です。

    また、2次試験の勉強においても言えることですが、早いうちに網羅問題集をやりこんで基礎を固めておくことは非常に大切です。

    共通テスト型の問題を解いていて基礎的事項が不安になったら、すぐに網羅問題集に立ち返りましょう。

    網羅問題集は各項目の重要問題を厳選して掲載しているので、時間のない時期でも効率よく復習ができ、苦手を潰す際に最適です。

    特に「基礎問題精講」シリーズは解説が丁寧な上、類題も載っていて応用力もつくので数学が苦手な人にお勧めです。

    次に、問題を解く際のコツについてです。演習の際には、「限られた時間の中で解ける問題を取り切る」という意識を持って解く順番を考えましょう。

    また、共通テストは問題文や前半の問題がヒントになることが多いので、しっかり文章を読むとひらめく問題もあります。

    例えば、会話文などを通して数ある解法からその問題で使うべき解法を絞ってくれたり、前の小問で証明、使用した公式や解法を後の小問で用いたりするなどのケースが多いです。

    東大2次数学の勉強法

    まず、東大文系数学の問題形式について紹介します。

    試験時間は100分で、記述式の大問4つです。例年、基礎固めをしっかりしていれば完答を目指せる問題が1〜2問含まれており、そこを取り切れるかどうかが合否に関わってきます。

    まずは勉強法についてです。先ほどの共通テスト数学のところでも述べた通り、2次試験においても基礎的な考え方を用いる典型問題を一通り固めておくことが大切です。

    基礎固めの際には、網羅問題集で解いた問題を翌日、一週間後など定期的に復習しましょう。

    部活などで時間がない場合は学校の休み時間や通学時間など隙間時間をこまめに活用するのがお勧めです。

    基礎が固まっていると、問題を解く方針が立てやすくなります。

    また、高3時には、過去問、東大型模試やその過去問を十分に活用して、できるだけ多く演習を積みましょう。復習は、先ほど述べた完答すべき問題2題を中心に丁寧に行うのが良いです。

    次に、問題を解く際のコツについてです。

    数学に苦手意識がある人は、まず2問完答すること(2完)を目標にしましょう。試験の初めの方に解けそうな問題2題を見極め、完答を目指します。

    難しい年には2完が難しいこともあるので、2完できなくても落ち込む必要はありません。しかし、解けそうな問題を見極めるというプロセスがとても大事です。

    加えて、問題をさらっと見てすぐに解き出すのではなく、問題用紙の余白を使ってある程度解答の方針を練ってから解答を書き始めるようにしましょう。あとで方針が違うことがわかり、全部消してやり直し……となってしまうと大きく時間をロスしてしまいます。

    理科基礎の勉強法

    次に、文科生向けに理科基礎の勉強法についてお話ししていきます。ここでは化学基礎と物理基礎について紹介します。

    今から紹介する勉強方法で私は理科基礎の点が20点以上伸びたので、ぜひ参考にしてみてください!

    まずは、問題の概観についてです。理科基礎は基礎を固めれば取れる問題と、応用力が求められる問題に分かれています。

    化学基礎では酸と塩基、酸化還元反応が計算問題になりやすい単元です。公式を混同しないように、教科書を読み込んで原理を根本的に理解しておくことが必要です。

    物理基礎は、熱力学や力学がよく出題されます。ここはややこしい単元なので、教科書を読み込み、わかりにくいようなら参考書も確認しておきましょう。

    そして、力学は最重要単元です。出てくる問題形式が初見であっても、ある程度パターンを把握して、そのパターンに当てはめて公式をうまく利用できるようにすることが大事です。

    続いて、勉強法について紹介していきます。理科基礎では基礎知識の掌握が大切なので、苦手範囲を中心に教科書を読み込みましょう。

    教科書が読み込めたら、パックや共通テスト型問題集で演習量を積みましょう。苦手範囲を集中的に演習するなら問題集がお勧めです。

    特に「きめる!」シリーズは解説が丁寧なので理科基礎に苦手意識がある人、点が伸び悩んでいる人にお勧めです。

    そして、演習をしながら苦手範囲を洗い出し、再度教科書や参考書で丁寧に復習をしましょう。問題の解きっぱなしは厳禁です。間違えた問題はストックして定期的に復習しましょう。

    おわりに

    ここまで、数学と理科基礎の勉強法や解答のコツについてお話ししてきました。

    どちらの教科も、網羅問題集や教科書での基礎固めと、定期的な復習が特に大切です。また、数学のテストを解く際は、取り切るべき問題を最初に決め、時間をうまく配分するのがコツです。

    この記事で紹介したことを自分の勉強スタイルに合わせて試してもらえると嬉しいです。苦手意識は苦手克服の最大の敵です。まずは苦手意識を取り去ることから始めましょう!

    諦めずにじっくり向き合っていれば、自然に点数が上がり、勉強が楽しくなってくるはずです。心から応援しています!

  • 【偏差値20up!】現代文の解答作成術

    【偏差値20up!】現代文の解答作成術

    はじめに

    突然ですが、みなさんは現代文にどのような印象をお持ちでしょうか?

    一般的に、現代文はその時の運に左右されやすいという教科だという印象を持っている方が多いのではないかと思います。

    自分も現役生の頃はそのように思っていました。
    というのも、自分は現代文が大好きで様々な参考書や動画を用いて学習していたのですが、模試では勉強量に見合った成果が出ず、現代文の成績の良い人もきっと勉強の成果でなく運でその成果を獲得したのだろうと思ったからです。

    しかし、浪人をして自分の現代文に対する印象は大きく変わりました。なぜなら、浪人中に現代文の考え方を学ぶ機会に恵まれたことで、現代文の解法をつかむことができ、正しく考えれば運でなく実力で良い成績を獲得できると実感したからです。

    その結果、現代文の偏差値は大きく向上しました!!! 
    国語の偏差値は現役時には60ほどでしたが、浪人中には安定して75周辺を、最高で82まで取れるようになりました。
    さらに、本番でも現代文(国語)に救われて何とか東大に合格できたと言っても過言でない点数を頂きました。

    そこで今回は東大現代文を解く際に意識していたこと・勉強法をお伝えします。

    この記事で述べている現代文の解法はあくまで筆者個人の見解ですが、現代文(国語も同様に)の解法がつかめていない方、本格的に現代文の解法を教わったことのない方の現代文学習の参考になれば幸いです。

    本記事の出発点

    これまでFairWindでは、現代文に関連する記事を2本出しています(本番で失敗しない東大現代文の解き方【東大生が教える】国語の勉強法【4ヶ月で40点アップ】 )。

    今までの記事の内容で本記事につながるポイントは以下の2つです。

    傍線部を区切り、要素に分けてから答案を作成すること
    解答は文章の寄せ集めでなく、筋の通ったものを作ること

    もちろん、現代文では文章を正しく読み取ることが最も重要です。そこについては、今までの記事に文章の読み方が十分に書いてあるので、参考にしてみてください。

    本記事は以上の2点をよりわかりやすく膨らませる形で、解答作成方法について書いていきます!

    設問の考え方

    国語の入試では本文に傍線部が引かれ、その傍線部の内容説明や理由説明を求められます。
    しかし、この設問形式にどう対応したらいいのか分からないという方も多いのではないでしょうか?

    自分も現役時は、「傍線部の内容や理由の説明を求められても、自分の解答は説明したというより、似た言葉で答え返しただけのオウム返しをしたようになってしまう。どう答えたらいいのだろうか」と思っていました。

    しかし、浪人中の授業を通して感じたことは、内容説明と理由説明で少し違いがあるにせよ、現代文の入試では「傍線部をより詳しく説明してあげること」が求められているということです。(ちなみに、内容説明であれば傍線部を詳しく説明することが、理由説明では理由を見つけてきてその理由がわかりやすくなるように傍線部を詳しく説明することが、求められます。)

    そして、傍線部をより詳しく説明するには、「傍線部の語を言い換えること」「傍線部の語のニュアンスを明示すること」が必要です。

    さっそく、一つずつみていきましょう!

    傍線部の語の言い換え

    傍線部の語を言い換える際に、傍線部のわかりづらい語をよりわかりやすい語に言い換えるのはもちろんです。さらに、本文中には傍線部の言葉をより詳しく説明している箇所があることも多いです。傍線部の言葉をより詳しく説明されている箇所に言い換えることもできたら良いですね。

    また、基本的には傍線部を言い換えるだけで十分ですが、説明のためにどうしても必要であったり文字数に余裕があったりする場合は、傍線部以外の本文中に書かれている傍線部のように主張できる理由も付け加えるといいでしょう。

    特に、ただ似たような言葉を返しているように思う時は、理由も加えると改善されることが多いです。
    理由が加わることで、自分で思考した道筋が明確になり、考えもなく同じ言葉を繰り返す“オウム”と一線を画すことができるのではないでしょうか。

    このように、丁寧に傍線部の語を言い換え、そして傍線部に語を付け加えると十分詳しく説明した解答が完成します。

    「本記事の出発点」の章では傍線部を区切ることを紹介しましたが、区切りごとに詳しく説明しようと言い換えや付け加えを行うと良いでしょう! 

    語のニュアンスの明確化

    次に、皆さんが難しく感じたであろう2つ目の「語のニュアンスを明確化すること」の方の説明に移っていきます。

    傍線部が言いたいことを正確に詳しく説明しようと思えば、傍線部のニュアンスをも反映させることは大切です。
    例えば、「東京に行きたいな」と「東京に絶対行きたい」では、「東京に行きたい」という内容は一緒ですが、ニュアンス(ここでは気持ちの度合い)が大きく違うでしょう。

    語のニュアンスを明確化させるのは難しいそうと思う人も多いと思いますが、ご安心ください! ここでは詩的な意味を書き表そうなどといった、大それたことを言っているわけではありません。
    少し意識すれば気が付くものばかりですし、さらに語のニュアンスを明確化させる際の着眼点があります!

     ここから、2024年の東大の入試問題を少し利用して、代表的な着眼点をいくつか紹介していきます。

    東大の過去問で具体的にみてみよう

    2024年の東大入試でも、いくつか代表的なニュアンスを明確化させるための着眼点が出てきています。この着眼点に気づけることが、高得点ひいては合格につながるので、見落とさないようにしましょう!

    関係性を表す語

    入試でよく出るニュアンスを明確化しなければならない語として、関係性を表す語があります。
    関係性を表す語とは、その語の持つ意味を的確に表そうとした際に、2つ以上の関係する事柄に言及しなければならない単語のことです。

    この説明だけでは分からないと思うので、具体例をみてみましょう。

    例えば、2024年入試では傍線部に「合致」という語が含まれていました。
    「合致」という語は、一般に「AとBが何かしらの点で一致する」際に用いられると思います。そのため、忘れずにAとBという関係する(今回は合致している)2つの事柄を書き表さなければいけません。

    この問題ではAとBに当たるものが傍線中に含まれているので、意識せずともAとBを明示できるかもしれませんが、片方の事柄が傍線部に含まれていないことも経験上よくあります。そういう時も意識的に関係している2つの事柄を明示できると良いですね。

    他にも入試でよく見る単語として、「似ている」がありますね。ここでも、“似ている”関係にあるAとBの事柄を明示することが求められます。

    傍線部を要素に分けた際に、関係しているAとBに触れた方が良い単語があるのか確認するようにしましょう!

    副詞

    副詞とは、文中で他の単語を詳しく説明する語で、「とても」や「ゆっくり」などがあります。
    副詞はわずか数文字で構成されていてるにもかかわらず、わざわざ筆者が書いているということは重要なニュアンスが含まれています。

    細かいので見落としがちですが、しっかり解答に反映させましょう!

    例えば、2024年入試では、傍線部に「まだ」という語が含まれています。「まだ」とは、「今は達成されていないけれど、将来的に達成される見込みがある」というときに用います。
    よって、答案には「今達成されてない」という要素だけでなく、「将来達成しうる」という2つ目の要素についても書けると良いですね。

    傍線部を要素に分けた際に、副詞を見落とさないようにしましょう! そして、副詞があれば、そのニュアンスを十二分に反映するようにしましょう! 

    注目すべき単語は他にも多くあると思います。
    とはいえ、今回紹介しきれなかった単語が出題されたとしても、心配はいりません。
    1文字1文字に注目して言葉のニュアンスをも明確化させようと意識して問題を解いていけば、きっと良い答案が書けると思います! 

    伝わる答案を書こう

    ここまで、問題を解く際の考え方について述べてきましたが、二次試験においてはこうして考えたことを正確に文章化して、採点官に伝える必要があります。
    確かに、採点官に正確に伝わる答案が書けるということは、読解力も作文能力もあるということですから、その答案は高く評価されるでしょう。

    そのような採点官に伝わる答案を書くためのポイントは以下の2つです。

    文章の単語を用いること
    筋を通すこと

    一つずつ説明していきますね! 

    文章の単語を使おう

    1つ目は、文章の単語をなるべく使おうということです。

    その理由として、文章中の単語は筆者が時間をかけて選び抜いたものだからです。そのような文章中の言葉は、受験生が試験の少ない時間で考え出す言葉よりもより良い言葉であることは想像に難くないですよね。

    さらに、受験生が試験中に焦って思いついた単語では、本文で筆者が言いたかったことと少し異なることを示してしまうことも少なくありません。

    そう考えると、文章の言葉を使った方がいいですよね。

    答案に文章の言葉を使うことに関連して余談ですが、2013年の東大現代文で出された文章の内容は、「翻訳(=『元の文学作品が言い表したいことを他言語に『言い換えること)は、意味内容だけでなく表現方法も反映する必要がある」ということでした。

    これを踏まえて考えると、『本文の内容』を『自分の解答に言い換える』現代文という教科は、いわば“翻訳”するような教科と言えるかもしれません。そうであるとしたら、本文の表現をも解答に反映させることで本文の内容を正確に説明できると思っています。

    あくまで自分の経験ではありますが、東大の国語入試において本文の単語をそこまで重要視しなかった現役時から、本文の単語を使うことを意識した浪人時には20点強点数が上がりました(自分は本文の単語を使ったことと関連性があると思っていますが、断言できませんので、鵜呑みにはしないでください)。

    とはいえ、ただ文章の言葉を用いるだけでは良い答案を書き上げることはできません。
    文章の単語を考えもせずに用いてしまうと、文章や文節同士の繋がりがわかりにくく、文章全体で何が言いたいのかわかりづらい答案ができてしまうからです。

    自分は筋を通すことで、良い答案になると考えています。

    ということで、次に文章を書くときに意識することの2つ目、筋を通すことについて説明していこうと思います。

    重要! 筋を通すこと

    ここまで色々な考え方をお伝えしてきましたが、これまで考えてきたことを文章に書き表す時に大切な筋を通すことについて、書いていこうと思います。
    「終わりよければ全てよし」というように、考えたことを文章化するという最後の段階で筋を通せるかで点数が大きく変わりうると思います。心して刮目せよ!!! 

    筋が通っている答案とは、その答案の通りに読んで考えれば一般的にはその通りだと感じられる答案のことだと私は思っています。
    読み手に、ここの箇所からこう考えるのはおかしい、理解できないと感じさせる答案は、理解や思考が不十分だと考えられ点数が期待できないのは想像に難くないでしょう。

    筋を通すには、前に書いたことと後に書くことが内容的に重なりつつ話が展開していくこと、つまり前後が繋がりを持っておくことが大切です。そしてその繋がりは、適切な言葉を使ったり補ったりして、違和感や矛盾を感じさせないものであるといいですね。

    違和感や矛盾を感じさせない繋がりがある文だと、その文通りに考えればその通りだと納得できる文が完成するということです。

    たとえばこの章では、前章に基づき『考えたことを文章化して答案を作る必要があるというところから始まり、『その文章は採点官に伝わるものであると望ましいと主張しました。そして、『採点官に伝わる文章を書く』には意識する点が『2つ』あり、その『2つについて述べていく形式で話が進んでいます。

    自分はまだまだ未熟ではあると思いますが、初めて読む方でも違和感や矛盾を感じないように、前の話と内容が重なる形で次の話を展開していくことは意識しています。確かに、上の段落の『』に注目してもらうと内容が重なりつつ展開していっているのが分かると思います。

    このように、筋を通すとは、前の内容と次の内容が違和感も矛盾もなく繋がっていくことではないかと自分は思っています。

    これまで述べてきた傍線部の考え方や文章の単語を使うことも含め総合的に考えると、現代文では、文章の言葉を活かしつつ、前後の繋がりが伝わるように傍線部の語を言い換えることや付け加えることが必要であると考えられるでしょう。

    ちなみに、筋が通っているか否かを判断する方法として、答案を読みながら「本当か」と尋ねることがおすすめです。「本当じゃない」と感じるのであれば、矛盾や説明不足があるはずです。

    とはいえ、自分自身では初めから筋が通っているか否かを判断しづらいと思います。書いた答案を先生に採点していただき、先生の助言やこの記事を参考に磨きをかけていくと良いと思います。

    おわりに

    ここまで紹介してきた現代文の考え方はいかがだったでしょうか?

    この文章のまとめは、以下の2つです。

    ①傍線部の考え方として、傍線部をより詳しく説明するよう傍線部の語を言い換えたり、ニュアンスを明示すること
    ②答案の書き方として、本文の言葉を使いつつ、全体で筋が通った採点官に伝わりやすい答案を書くこと

    あくまで自分の考えであり、他にも様々な考え方や異なる捉え方もあると思いますが、この記事の内容を参考に日々の学習や試験に臨んでいただければ幸いです。

    読者さんのより良い高校生活・受験生活を応援しています!
    高校生活楽しんでください!!!

  • 難関大受験者に贈る高校留学のすすめ

    難関大受験者に贈る高校留学のすすめ

    はじめに

    「海外へ留学したい! でも学習が遅れないかな……」

    このような悩みを抱えている人はいませんか?

    たとえ留学したいという意志があったとしても、受験のことを考えると留学を諦めてしまう人がいると思います。

    ですが、留学したいという気持ちを諦める必要はありません。難関大受験と高校留学は両立できます!

    この記事では、高1のときにアメリカに留学に行って東大合格を果たした私が、「高校留学→難関大受験」という夢を実現するための勉強の進め方について1つの方針を示しています。

    高1の間に英語圏の高校に留学をした上で、さらに学力試験を用いた一般選抜で難関大受験もしたい!という人に読んでほしいです。

    (※注意:総合型選抜や学校推薦型選抜を用いて、留学経験を生かした大学受験をしようという人向けではありません。)

    留学に行こう!

    留学→受験」という道のりは困難ですが、それでも留学をするという選択には大きなメリットがあると私は思います。

    留学で得られることは数多くありますが、その中でも

    1:積極的な発言ができるようになる

    2:かけがえのない友人ができる

    3:異なる価値観に触れられる

    以上3点について私の考えをお伝えします。

    留学のメリット1:積極的な発言ができるようになる

    空気を読んで周りに同調することが求められる日本とは違い、欧米では積極的な自己アピールが求められます。

    意見を言わない人は存在価値がない、と言われる環境で学問を修めることで、自分の意見をしっかりと相手に伝えることができるようになるでしょう。

    留学で発言の機会がたくさんある環境に慣れてしまえば、発表の場で緊張するという心配はいりません。

    言われたことを「はいはい」とただ聞くのではなく、自ら学ぶ姿勢を続けることでより深い理解を得ることができるようになります。

    帰国後は日本のクラスのみんなのあまりの消極性に違和感を覚える程です。

    留学のメリット2:かけがえのない友人ができる

    留学に行くと、多くの場合は現地の高校に通うことになります。

    そこで同じ授業を取る人や、同じクラブの人、教会の人などといった、様々な人と繋がりを持つことができ、たくさんの友達を作ることができます。

    その場限りの関係ではなく、帰国後も頻繁にお話しするような大親友と呼べる人も私は何人もできました。

    留学のメリット3:異なる価値観に触れられる

    留学先で様々な人と出会うことで、多様な価値観があることに気づきます。

    日本では学べなかった「考えることは人それぞれで、同調する必要はない」当たり前のことを肌で感じることができ、多様性への寛容さを身につけることができます。

    この先グローバル化がどんどん進む世界において、この精神を身に付けているというのは大変重要です。

    学校が留学を応援してくれなかったら

    残念なことに、すべての学校の先生が留学に賛成してくれるわけではありません。

    進学校の成績の良い人は、受験に不利になるかもしれないという懸念があり、先生から留学を反対されるケースも少なくありません。

    しかし、大事なことは「あなたが何をやりたいのか」であって「学校があなたに何を求めているのか」ではありません。

    留学の書類作成の協力をお願いしても拒否されるようであれば、学校を介さずとも留学することはできるので、別のルートを探しましょう。

    留学に行っても受験を諦めない、という強い意志を先生に示すためには、渡航前の勉強をしっかりやることが肝心です。

    学校の既習範囲を完璧にしておくことで先生からの信頼を得て、留学で学習が遅れてもこの子なら問題なくついていける、と思われれば協力してもらいやすくなります。

    留学前の勉強

    留学前は、先取り学習をすることを強くおすすめします。

    留学によって1年間授業をスキップするので、その分他の人に追いつくために頑張らなければいけません。

    留学をしないでそのまま難関大受験をする人よりも困難な道になることは覚悟してください。

    ここでは、留学前の学習の方針を紹介します。

    数学

    高1の留学出発前までに数学IAIIBの教科書レベルの学習を終えるのが理想的です。

    おすすめの教材として、数学検定の参考書があります。

    問題のレベルがそこまで高くないため、範囲内の学習を進めるのに適しています。

    理系の人は、数Ⅲまで終わらせる必要はないと思います。

    また、入試レベルを解けるようになっている必要は無く、あくまでも基本ができるというレベルで問題ありません。

    帰国後に新出の概念を学ぶという状況を作らないようにすることが重要です。

    国語

    普段から文章を読む習慣をつけましょう。

    新聞を活用し、毎日1面だけでも読む、というように日課にするのがおすすめです。

    現代文の素養は留学に向けても必要です。

    留学先で出会う人からすれば、あなたは日本という国の代表のような存在です。

    他の例を知らないので、日本という国のイメージをあなたからの情報を基に固めていきます。

    自国のことを聞かれて答えられないと恥ずかしい思いをすることもあるので、留学前は日本についての知識もしっかり持ちましょう。

    これが自然と現代文の力にもなるはずです。

    また、異国語の文章に対して、母国語で読むときよりも理解が深まることはありえません。

    出発前に日本語の文章をしっかりと理解できるようになっておきましょう。

    帰国してからの1・2年で、作問者の求める答えを書く力が向上することはあると思いますが、劇的に読解力が伸びるということは期待できません。

    ですので高1までのうちに読解力を鍛えましょう(→ 国語の勉強法の記事はこちら

    古典の単語や文法は留学中に忘れてしまうので、渡航前に必死になって入れ込む必要はないでしょう。

    英語

    留学先で英語をたくさん話すので、英語は高得点を取れるようになると勘違いしてしまう人がいますが、そのようなことはありません。

    入試英語というものは英会話と別種のものであり、解けるようになるためには別途対策が必要です。

    留学先で普通に日常生活をしているだけでは大学受験レベルの語彙は身に付きません。

    単語帳を見るなどして、意識的に単語を覚え込む必要があります。

    また、留学をどれだけ充実したものにできるかということも、留学前の語学力にかかっています。

    そのため、渡航前に英語の勉強を努力する必要があります。

    最低でも英検2級レベルの英語力を身につけていないと、留学で得られるものは少なくなってしまうでしょう。

    社会・理科

    これらの科目については、中学レベルの事項が充分に理解できているならば、帰国後から勉強しても充分キャッチアップできます。

    渡航前に特に力を入れる必要はないでしょう。

    留学中

    日本の勉強はする?

    日本の学校の勉強をするために教科書を持って行ったという話も聞きますが、私は留学中に日本の学校の勉強をする必要はないと思います。

    まずそれをする時間がありません。

    当然留学先でも高校に通い、そこで宿題が出されます。

    現地の英語ネイティブ高校生向けの課題をやらなければならないのです。

    そんな状況で、日本の学校の勉強をする時間を確保するのは難しいと思われます。

    そして教科書を持ってくる分だけ荷物がかさばってしまい、移動も大変になります。

    その分ホストファミリーへのお土産か何かを入れた方が良いと思います。

    生活に関して

    ホストファミリーから、「教会に行こう」などと誘われることが多々あります。こんなときは面倒くさがらず、積極的について行ってほしいです。

    その国の家族がどのように過ごすのか、などといった独自の文化を感じることができます。

    また、クラブ活動が活発なので、興味のあるクラブに所属するといいでしょう。日本の高校に比べ、かなり早い時間に放課後となるので、そこで取り組むことを決めておくと充実した日々を過ごすことができます。クラブに入ることで、気の合う友達を作りやすくなるかもしれません。

    授業に関して

    アメリカの高校では時間割を自分で組むのですが、その際に注意しなければならないことがあります。

    それは、理系教科ばかりにしないということです。

    私が留学時に利用したYFUという団体の調査によると、帰国してから英語力がそれほど上がっていない人は、留学中に理系教科ばかり取っていた傾向があるそうです。

    文系科目を取ると英語力が上がる理由はなんでしょうか。

    それは、授業中に出てくる語彙がハイレベルであること、そしてたくさん読んでたくさん書くことにより、英語ライティングのスキルがかなり鍛えられるためです。

    文系科目として何の授業を取ればいいのかわからないという人は、留学先の国の歴史の授業を取ることをおすすめします。その国の歴史や文化について詳しくなることができるからです。

    アメリカでは、一般的な教科の他に面白い授業がたくさんあります。

    たとえば「Cooking」の授業では、高校が運営しているレストランを実際に経営する実践的な体験ができます。

    また、「Band」の授業では楽器を演奏したりマーチングをしたりします。

    日本では部活動でするようなことが授業の中でできるのです。

    上で紹介した以外にもたくさんの面白い授業があり、どのようなものがあるのかは高校の特色になっています。

    数学の授業に関しては、日本人の高校生ならばクラスでスターになることができます。難度の高いクラスを取っても問題なくついていけるでしょう。

    周りの人は小さい頃から計算に電卓を使用しているため、簡単な暗算を披露するだけでクラス中から尊敬の目で見られます。

    理科系の授業は進度がゆっくりなので、自分の英語に不安があってもついていけます。

    日本の高校では、等速直線運動の説明に2週間程度の時間をかけるところを、私の留学先の高校の授業では2ヶ月位かけていました。

    留学から帰った後の勉強

    ここからは、帰国後にどのようにして勉強を進めていけばよいのかについての方針をお伝えします。

    数学

    留学前に先取りしておいた内容を思い出すためにも、たくさんの量の演習を重ねましょう。理系の人は数Ⅲをなるべく早く終わらせましょう。

    国語

    国語については帰国してからが勝負になります。

    全力で古典文法や古文単語を覚えましょう。

    また、読解の勘を取り戻すために文章をたくさん読みましょう。

    英語

    留学の成果はリスニング力とスピーキング力の伸びに現れているはずです。

    共通テストのリスニングでは満点を十分狙えるレベルに達していると思います。

    また、イディオムにも強くなっているはずです。

    しかし残念ながら、リスニングとスピーキングのスキルを評価してくれる大学はあまり多くありません。

    ですので、演習を重ねることによって入試独特の問題形式に慣れることが肝心です。

    英検やIELTSのような4技能試験の資格は、帰国後のなるべく早い時期に取得することをおすすめします。その方が高得点を狙えるからです。

    社会・理科

    知識を入れ込むことが大事です。

    ここで意識してほしいことは、ただの暗記で終わっていてはいけないということです。

    ライバルに遅れを取っている分、追い越すためには効率的に勉強する必要があります。

    そのためには概念の理解が一番の近道だと思います。

    たとえば理科に関して言えば、どうしてこの公式が導出されるのかを理解すれば、もし公式を忘れてしまったとしても自分で作り出すことができる、ということです。

    課外活動はやめるべき?

    部活動などの課外活動は勉強の遅れを取り戻すためにやめなければいけないのか、そんな疑問を持つ人もいると思います。

    ですが、私はやめる必要はないと思います。高校生として部活動ができる時期は限られているので、それらの活動に積極的に取り組むことを強くおすすめします。

    私の場合は、帰国後も弓道部の活動を続け、大会に出場し優勝することができ、部活動の仲間との楽しい思い出を作ることができました。

    部活動をやめて勉強に専念していたら得られなかった達成感なので、部活動を続けて良かったと思っています。

    また、留学先で「やさしさを広げる」という理念を持って活動している団体に出会い、そのメンバーたちが数々の課題を抱えた多くの生徒を救い出している様子を見ました。

    この団体の理念に共感した私は、帰国後に日本の学校の仲間たちと社会福祉団体を立ち上げ、地域での学習支援などのチャリティー活動を通して貴重な体験をすることができました。

    留学先で培った、積極的に自分の考えを発信する力、そして仲間と議論する力は、この団体を運営する上で大きく役に立ちました。

    学校の授業

    帰国後の学習において1つ懸念されることが、学校の授業です。

    授業の内容と自分の学習進度とが合っていないことが多いため、聞いてもわからず苦痛を感じてしまうという状況になってしまいます。

    そんなときは、キャッチアップするために授業中に自習をしてもいいかを遠慮せずに先生に打診してみましょう。

    他のみんなよりも早いスピードで学習を進めていけば、いつの間にかクラスメイトの学習進度を追い越していることになるはずです。

    おわりに

    この記事では、受験と留学を両立させる方法について述べました。難関大受験と高校留学のどちらも実現させたいという人はぜひ参考にしてみてください。

    ここに書いた方法以外にも受験と留学を両立させるやり方はあります。

    私の体験を参考にしてもらっても構いませんが、自分に合ったやり方を模索し、夢を諦めることなく多くのことに挑戦してください。

    高校時代の経験は将来必ず役に立ちます!

  • 【東大生がやっていた】英語構文の勉強法

    【東大生がやっていた】英語構文の勉強法

    はじめに

    「英語構文がわからない……」という悩みは、多くの高校生が直面するものではないでしょうか?

    しかし、英語構文は、対策方法さえわかれば、自然と実力が伸びてくる分野でもあります。
    ここでは、手持ちの教科書や問題集を使った、手軽な英語構文の対策を解説します。
    構文は、長文読解だけでなく、英作文などにも関わる重要な分野です。ぜひこの記事を参考に克服してしまいましょう!

    また、この記事は、英語の長文読解に必要な3つの力を伸ばす対策のシリーズ2番目の記事となっています。

    この記事を開いてくださった方には、英語長文に必要な、

    1. 英単語や英熟語
    2. 構文を読み解く力
    3. 英語の長文を読むだけの体力

    これらのうち、英単語や英熟語の覚え方に関して説明したこの記事もおすすめです!

    【東大生がやっていた】長文読解のための英単語暗記術

    構文対策の流れ

    まずは、英語構文の対策の流れを説明します。

    1. 手持ちの教科書や問題集の長文を自分なりに分析してみる
    2. 分析が合っているか確認する
    3. 自分に足りていない構文の知識を参考書で確認する。また、長文問題を問題集で解いてみて、知識に穴がないか日々確認する

    この3ステップが必要です。

    文の構造を分析する 

    まず、文の構造を自分なりに分析します。

    このとき、後で自分の分析が合っているかを確かめるために、品詞や文の要素ごとに使う記号を決めて印をつけておきましょう。

    たとえば私は、
    名詞の下に________、動詞の下に=========、形容詞の下に〜〜〜を引く、副詞は()で囲む
    などの決まりを作ってやっていました。

    また、指示語がどの名詞を指しているのか、どのような用法で使われているのかも分析してみましょう。たとえばitは、単純に指示語として用いられるだけでなく、強調構文として使われるなど、色々な用法があります。

    文章だけの説明だとわかりづらいので、実際に私が分析したものをご覧ください。

    Rachel Ramirez. (February 28,2022).’Delay means death’: We’re running out of ways to adapt to the climate crisis, new report shows. Here are the key takeaways. CNN. https://edition.cnn.com/2022/02/28/world/un-ipcc-climate-report-adaptation-impacts/index.html

    分析したものが合っているかを確認する

    文の構造を分析したら、授業の説明や問題集の解説を参考に、自分の分析が合っているかを確認しましょう。わからないことがあれば、思い切って先生に聞いてみましょう。

    特に、日本語に訳す問題では、文構造を理解しているかが問われます。そのため、和訳問題の問題文は特に注意して確認する必要があります。

    できれば、問題文全体の構造を確認してみましょう。どうしても時間がないときには、和訳問題になっているところだけでもやってみましょう。

    自分に足りていない構文の知識を埋める

    英文を分析し、それが合っているか確認したら、いくつかわからない構文や文法が出てくることもあるでしょう。
    英作文を分析する目的は、あくまでもわかっていないところを可視化することにあります。わからないところは放っておかず、参考書などを使って確認しましょう。

    わからない構文などが確認できたら、問題集を解いてみて、本当に自分がわかっているのかを確認しましょう。

    ちなみに、長文問題を解いているときにも、文構造がわからないことに起因する誤読や誤訳が起こることがあります。
    長文問題のときにも、本当に文構造がわかっているのか注意しながら解きましょう。

    おそらく、苦手な構文の問題は、なかなか解けるようにはなりません。参考書をもう一度確認して、問題集が解けるようになるまで何度も復習することが大切です。私は文法の参考書についていた文章を訳す問題を解いていました。

    よくわからない文法を確認していると、苦手な構文に何度も引っかかって、その度に参考書を見直すことになると思います。
    するとそのうち、その構文が出てきたときに注意して解くようになり、ミスが減ります。

    使用する参考書や問題集に関して

    学校や塾で配られたものがあれば、それを完璧にするのがおすすめです。むやみに他の参考書や問題集に手を出してパンクしないようにしましょう。

    私が学校から配られて使っていた問題集は、『英語長文読解問題 上級編(駿台受験シリーズ)』(駿台文庫編集部)でした。

    難しい単語や構文を使った文章が多く、問題も解きごたえがあるため、長文読解の問題に慣れるのにおすすめです。ただし、本当に難しいので、高校3年生向けかもしれません。

    問題集を買うときは、書店に足を運んで、自分の力に合ったものを探してみると良いと思います。

    英語構文対策の3つのステップをもう一度おさらい

    英語構文で大切なのは、

    1. 手持ちの教科書や問題集の長文を自分なりに分析してみる
    2. 分析が合っているか確認する
    3. 自分に足りていない構文の知識を参考書で確認する。また、長文問題を問題集で解いてみて、知識に穴がないか日々確認する

    この3ステップを普段から積み重ねることです。

    時間が取れないときは、普段の授業の中で先生が強調している構文を意識的にメモしておく、日本語訳の問題や長文で間違えた問題の文構造がわかっているか確認する、など地道な努力を積み重ねましょう。

    おわりに

    長文に限らず、英語はコツコツと努力を積み重ねることが求められます。そして地道な努力が必要である上に、なかなか努力が見えてこない科目でもあります。

    努力は必ずしも期待していた通りには返ってこないかもしれません。2、3ヶ月、人によってはもっとかかるかもしれません。それでも、いつか自分の気づかないところで少しずつ努力は返ってきて、ある日「あれ? もしかして自分、英語できるんじゃない? 」という瞬間がやってきます。

    皆さんも、普段から英文を分析して苦手を潰す、というルーティーンを身につけて、英語構文、そして英語を得意にしてください!

  • 本番で失敗しない東大現代文の解き方

    本番で失敗しない東大現代文の解き方

    はじめに

    こんにちは!

    東大二次試験の現代文って難しいですよね。

    難解な論説文や記述式の回答に、苦労している人も多いのではないでしょうか。

    私も高校生時代は「この論説何が言いたいの?」「傍線部の説明ができない……」などと苦しみながら過去問を解いていました。

    この記事では、そんな現代文が苦手な人向けに、文理共通の第1問について、本番で失敗しない読み方や解き方を紹介していきたいと思います!

    なお、本記事中の過去問への解説は筆者個人の見解であり、東京大学が公表しているものではありません。

    問題文を論理的に読むには?

    抽象と具体との関係に注目!

    東大現代文の第1問、論説文は、抽象的な部分とそれを支える具体例とで構成されています。抽象的な部分は、論旨やそれに至るまでの流れを述べていて、具体的な部分は、具体例を用いて抽象部分の根拠や解説を示しています。

    例えば、「東京は世界の中でも雨の多い街だ」という抽象部分があり、そこに「東京の年間降水量は◯◯mmで、これは世界◯位だ」という具体例が述べられているという感じです。

    どこが抽象部分で、どこが具体例かを確認しながら読むことは簡単なようで、とても大切です。 

    抽象的な部分と具体例との対応を意識し、四角で囲むなど、文章に書き込みながら読みましょう。それをすることで、文章が格段に読みやすくなります。

    大抵抽象部分と具体例は段落で分けられていますが、同じ段落内にある場合もあるので注意しましょう。

    意味段落に分けよう!

    それができたら、次に意味段落はどこで分かれるのかを判別してみましょう。

    意味段落とは、文章を意味のかたまりで分けた時の最小単位です。「問題提起」→「問題への仮説や具体例」→「結論」のような流れが多いです。

    意味段落で分けると、文章全体の論理構造が掴みやすくなるのでおすすめです。

    ちなみに、東大現代文の傍線部は、基本的に意味段落につき1つずつです。そのため、解答を考えるときは、この意味段落のまとまりを意識すると、文中のどの範囲を解答に含めれば良いのかがわかりやすくなります。

    答案作りのコツは設問文にあり!?

    設問文は全部で3種類!

    東大現代文の解き方のコツは設問文にもあります。

    設問文をさっと読み飛ばしている人はいませんか? 

    もしこれを読んでいるあなたが設問文に注目していなかったとしたら、とてももったいないです。なぜなら、設問文は出題者の意図がはっきりと見える部分だからです。

    出題者が傍線部についてどんなことを書いてほしいのかを、設問文から読み取ることができます。それをあまり読まずに、意図と違う答えをしてしまったら、もったいないですよね。

    では、実際にどんな設問が出題されているか、見ていきましょう。

    東大現代文で出題される設問文は「どういうことか、説明せよ」「それはなぜか、説明せよ」「なぜそういえるのか、説明せよ」の3種類です。

    それぞれの設問文について、答えるよう求められていることや答え方を説明します。

    1:「どういうことか、説明せよ」

    「どういうことか、説明せよ」という設問文が求めているのは、傍線部の内容説明です。傍線部の言葉や表現を、文中の言葉を使いつつわかりやすく説明する必要があります。

    この設問文の場合は、傍線部に抽象的な表現や比喩表現が含まれている場合が多いので、具体的に、解答だけ読んでも内容がわかるように説明しましょう。

    また、説明に使う範囲は、傍線部を含む意味段落です。しかし、「本文全体の趣旨を踏まえて」とある場合は意味段落内に限らず、結論を踏まえて書きます。文末は必ず「〜こと。」です。

    では、実際に過去問を見ていきましょう(お手元に2013年度東大現代文第1問をご用意ください。著作権の関係上掲載を控えています)。

    設問2では、傍線部について「〜とはどういうことか、説明せよ」という設問が作られています。

    では、どこからどこまでを解答に使う範囲とするのでしょうか。

    まず、傍線部の後ろを見ると、「それを避けるためには〜」とあります。この「それ」は傍線部の内容を指しているので、話題が傍線部と反対の内容に移り、傍線部を含む意味のかたまりからは外れていることがわかります。

    次に前を見ましょう。傍線部を含む段落の2つ前の段落に、「このように〜」とあり、前の段落をまとめていることがわかります。なので、その段落は1つ前の意味段落です。

    よって、解答に使う範囲は傍線部を含む段落とその1つ前の段落だとわかります。

    次に意味段落内の言葉で説明しましょう。このときのコツは、傍線部を含む1文に注目することです。

    この1文を読むと「ランボーのテクスト」と「翻訳者による日本語作品」とが対比されているとわかります。

    これを踏まえると「翻訳者による日本語作品」=「翻訳者自らが読み取った内容を、原作の伝え方から外れ、母語で読みやすく理解しやすいものに言い換えたテクスト」となります。

    このように、意味段落と傍線部を含む1文に注目して、傍線部の抽象的表現を説明しましょう。

    2:「それはなぜか、説明せよ」

    次に、「それはなぜか、説明せよ」という設問文です。

    この設問文が求めているのは傍線部の理由説明です。傍線部前後や傍線部を含む意味段落の因果関係を説明しましょう。文末は必ず「〜から。」です。(「〜ため。」は読み手が目的を示す用法と混同しやすいので注意!)

    では、実際に過去問を見ていきましょう(お手元に2013年度東大現代文第1問をご用意ください。著作権の関係上掲載を控えています)。

    設問1では、傍線部について「それはなぜか、説明せよ」という設問が作られています。

    意味段落内の因果構造を理解しましょう。

    まず、文章冒頭で筆者は「詩人ー作家が言おうとすること〜はありえない」と主張しています。

    そして、1段落目最後の「だから〜」と2段落目最初の「それゆえ〜」で、主張から導かれる2つのことを指摘しています。傍線部はその2つ目の最後に当たる部分です。

    したがって、傍線部は冒頭の1文から導かれている事柄であると言えます。よって、傍線部について「なぜ」と問われて答えるのは冒頭の『「詩人ー作家が言おうとすること〜はありえない」から。』でしょう。

    このように、意味段落内の因果関係を、理由を示す「だから〜」や「それゆえ〜」、結論を示す「よって〜」などの接続詞に注目して理解しましょう。それが「なぜ〜」問題の攻略への第1歩です。

    3:「なぜそういえるのか、説明せよ」

    最後に「なぜそういえるのか、説明せよ」という設問文です。

    この設問文が求めているのは傍線部の根拠の説明です。傍線部が示している内容が、意味段落内のどんな論理関係に基づいているか説明しましょう。

    この際、傍線部の理由説明である、2「それはなぜか説明せよ」と混同しないよう注意しましょう。文末は同じく「〜から。」です。

    では、これも過去問で具体的に見てみましょう(お手元に2013年度東大現代文第1問をご用意ください。著作権の関係上掲載を控えています)。

    設問4は、傍線部について「なぜそう言えるのか」と問われている問題です。傍線部の前後に根拠を探しましょう。

    2つ前と1つ前の段落では、「異なる言語を調和させようとする対話」について書かれています。

    それを受けて、傍線部を含む段落では「翻訳は〜開かれているかもしれない」という主張をしています。

    そして次の段落では「もっと大きなパースペクティブで見ると〜」と別の話題に移っています。

    これを踏まえると、傍線部の根拠は前の段落の内容をまとめれば良いということになります。

    「なぜそう言えるのか」問題では、傍線部の前後を見て、根拠となる部分を探しましょう。

    120字問題の解き方

    次に、東大現代文第1問の最後に必ずある、120字問題についてお話ししていきます。

    この問題は、「問題文全体の要約だ」と勘違いされることが多いです。

    しかし、この問題は要約問題ではありません

    形式が他の問題と異なっているため勘違いされがちですが、他の問題と問われていることは同じなので、同じように回答を作成しましょう。

    いざ、答案を作ってみよう!

    最後に、答案の作り方についてです。文章の論理関係を掴んだ後、どうやって答案に落とし込むかを見ていきましょう。

    1:解答欄は1行に30文字!

    東大現代文の解答欄は、字数指定のない1〜2行の縦書き解答欄なので、書こうと思えばいくらでも文字を詰め込めてしまいます。

    しかし、際限なくたくさん書けば良いわけではありません。文字を詰め込みすぎると、解答で伝えたいことがぼやけてしまう上、採点官にとって読みにくくなってしまいます。

    そこで大事なのが、1行につき30字を目安にすることです。厳密に30字である必要はありませんが、30字を大きく超えたり、少なすぎたりしないようにしましょう。

    大きく超える場合は余計な要素が入っている、少なすぎる場合は書くべきことを書けていないということです。

    東大現代文の解答欄は1行か2行なので、全体で30字前後または60字前後ですね。

    2:本文の寄せ集めではなく”問い”に答えよう!

    解答を作る際に陥ってしまいがちな失敗は、解答を本文の言葉の寄せ集めにしてしまうことです。

    傍線部の近くにある大事そうな言葉を集めて記述すれば、確かに「それっぽい」回答になります(これには各要素ごとに配点を決めて、「これが入っていれば1点!」と採点している某予備校模試の影響もありますね)。

    しかし、要素を寄せ集めただけの回答は、本番では通用しません。

    そこで大事なのが、「問いにきちんと答えているか」、すなわち設問と回答だけを見ても話の筋が通っているかという観点です。

    回答を書き終わったら、設問文と自分の解答を読み直して、自分の回答が問いに答えられているか、本文を読んでいない人でも理解できるか考えてみましょう。

    3:漢字問題になっている部分は解答に使わない⁉︎

    最後に1つ、迷った時に役立つテクニックをお伝えします。それは、漢字書き取り問題になっている部分は記述解答に使わない部分だということです。

    問題文は難解なものが多く、抽象と具体との関係や論理構造、因果関係が分かりづらいこともあります。そして、問題出題者もそれをわかっています。

    そのため、漢字問題を紛らわしい部分に持ってきて、「ここは回答に使う部分ではないですよ」というヒントを出してくれる場合があります。

    毎年というわけではありませんが、回答に迷ったときのために頭の片隅にでも置いておくと良いでしょう。

    おわりに

    いかがだったでしょうか。

    東大現代文で失敗せず点数を積み重ねるコツは、抽象と具体・設問文に注目すること、そして「問い」にきちんと答えることです。

    難解な現代文に苦労している方の手助けになったなら幸いです。

    最後に考えてみましょう。なぜ入試で現代文の問題が出るのでしょうか。

    現代文は古文・漢文とは違って暗記を積み重ねるものでもありませんし、数学や理科のように、定理を体系的に学んで行くものとも違いますよね。

    それゆえ、どんな力が問われているのかも分かりにくく、勉強法も問題対策も立てにくい教科です。そのつかみどころのなさが苦手な人も多いでしょう。

    では、現代文では何が問われているのでしょうか。それはずばり教養です。

    現代文で良い点を取るのに必要なこと、そして現代文で大学が測ろうとしているものは受験生がいかに教養を持っているかです。

    教養は受験勉強で一朝一夕に身につくものではありません。自分の学習や経験などから少しずつ身についていくものです。その意味では、現代文の対策として教養を身につけようとすることは、受験勉強に不向きと思われるかもしれません。

    しかし、教養は大学入学後も、そしてこれからの人生でも役に立ちます。これを機に現代文の勉強を頑張ってみませんか?

    出典:東京大学2013年度国語第1問『湯浅博雄「ランボーの詩の翻訳について」』

  • 東大フランス語差し替え入試は魅力的!? 合格者の声

    東大フランス語差し替え入試は魅力的!? 合格者の声

    はじめに

    こんにちは。

    私は、東大受験で英語の他にフランス語も使いました。

    どういうことかというと、私は浪人期にフランス語を独学し、東大の英語試験では後半部分をフランス語に差し替えて受験しました。

    この記事では、私のマイナーな経験を踏まえて「東大仏語差し替え受験」というあまりメジャーではない選択肢の旨味は何か、適性のある人はどんな人かをお伝えし、最後に若干の参考として教材についてご紹介します。

    なぜ仏語差し替えか

    まず、みなさんの頭には「なぜフランス語に?」という疑問が浮かんだことでしょう。ここでは大きく分けて3つの理由をご紹介します。

    1. 問題の分量が少ない

    東大英語の大問4と大問5では、たくさんの問題が出題されますが、英語以外の外国語(独仏中韓)の大問Ⅳと大問Ⅴに差し替えると、分量が少なくなります。

    フランス語の大問Ⅳでは、10行程度の文を和訳します。大問Ⅴでは、短文5つを書き換える文法問題が出題されます。

    簡単に言えば、英語の大問4の和訳問題と文法問題をそれぞれ大問にして和訳の分量を下線部から全文に、文法問題をより基本的なものに改め大問5を削除した感じになります。

    かなり魅力的ではないでしょうか?

    2. フランス語はそこまで難しくない

    「フランス語は難しい言語だ」というイメージを持っている人もいるのではないでしょうか。

    しかし、英語既習者にとってフランス語は大変とっつきやすい言語です。

    フランス語は、単語も文法も英語と非常に良く似ています。

    たとえば、

    仏:L’objectif de la diplomatie est de maintenir le paix.

    英:The objective of diplomacy is to maintain peace.

    いかがでしょうか。ほぼ一対一対応してますね。

    そのため、勉強する上で、英語と違っているところと英語には存在しないものにだけ力点をおけば、効率的に受験レベルに到達することができます。

    また、規則性が高いので、ある程度慣れてくると勘に頼ることができるのもオススメのポイントです。

    3. 初修詐欺という制度の穴

    ここでは、大学入学後のメリットをご紹介します。

    東京大学では、外国語を二つ必ず履修することになります。

    ほとんどの東大生は第一外国語に既修英語、第二外国語に初修のドイツ語、フランス語、中国語、韓国朝鮮語、イタリア語、スペイン語、ロシア語のいずれかを選択します。

    東大入試では、出願時に「外国語」の科目で使用する言語を英語、ドイツ語、フランス語、中国語から選ぶのですが、この際に選んだ言語は、入学後「既修〇〇語」しか取れません。

    たとえば、出願時にフランス語を選んだ人は、入学後に「初修フランス語」を取ることができません。

    しかし、英語に代えて差し替えた言語はなぜか「初修」を取れてしまうという制度の穴が存在しています。これは次のような理由によります。

    差し替え制度を用いる際には、出願時は英語選択として出願しなければなりません。

    そして、既修の判定は出願時に行っているので、試験会場で試験開始後、自由に選んで差し替えるフランス語は、大学受験時に未修扱いとなり、大学入学時に「初修」として申請可能になります。

    ともかく、仏語差し替えをしてもなぜか初修フランス語を履修できてしまう制度の穴を突けば、他の東大生が苦しむ第二外国語で苦労せずに済みます。

    仏語差し替えはこんな人にオススメ

    もちろん、向いていないから選んではならないということは全くありません。

    そこは各人の自由な選択ですし、個人的にはそういう人はむしろ好きです。

    「遠回り」な選択が案外(受験ではなく)人生を豊かにするというのは、しばしばある話ですね。

    1. 「そこそこ」英語ができる人

    ここでいう「そこそこ」とは、ざっくり言うと、すでに基礎が固まっていて、真剣に過去問演習を重ねていけば、十分東大の二次試験で及第点は取れる程度のことです。

    英語の基礎力がなければ、まずは英語を「そこそこ」レベルにした方が賢明でしょう。

    結局のところ、英語を「そこそこ」レベルから「体得」レベルに持っていくのが好きか、フランス語をゼロから「そこそこ」レベルに持っていくのが好きか、という好みの問題になるかと思います。

    2. 受験まで一定の勉強時間が用意できる人

    英語のレベルよりも、勉強時間を確保できることの方が重要かと思います。

    英語の基礎力があり、それを仏語に流用して効率化できるにしても、新たに一言語を学び、かつそれを受験レベルに持っていくには、少なくとも200〜300時間は見ておいた方が賢明でしょう。

    私は、短期集中で5月の連休明けから6月上旬にかけて街の図書館で1日10時間フランス語を勉強する生活を1ヶ月程度続け、結局400時間程度は仏語に費やしました。

    3. 覚悟のある人

    本質的には覚悟があるかどうか、という点が重要ではないかと思います。

    ここでいう覚悟というのは、敢えてマイナーな選択肢を選んだということの帰結に対して、それがどのようなものであれ、きちんと受け入れる用意があるということです。

    平たく言えば、差し替えというマイナーな選択をした結果東大に落ちても納得できるということです。あるいは「失敗してもそれで構わない」ということでしょうか。

    教材について

    英語は教材が大変豊富ですが、フランス語は英語と比べると教材が潤沢ではありませんし、先駆者があまりいないので、どれが良い教材なのか分かりづらいところがあるかと思います。

    しかし、単語帳も文法書も使い方は英語とほぼ同じで、いろんなものに手を出すのではなく、一度決めたものを習得するまで使い倒すのが大切です。「つまみ食い」は語学ではお勧めしません。

    以下に私が使っていた教材を記しておきますが、必ずしもこれが良いというわけではありません。参考程度に見てもらえればと思います。

    文法書

    私が使っていた文法書は以下の通りです。

    問題集系統としては、

    中村敦子『フランス文法はじめての練習帳』白水社

    →基礎文法を網羅していて、かつ、難しすぎないのでテンポよく解き進められます。最初の一冊におすすめです。

    権寧『フランス語文法問題の解き方 解説編』駿河台出版社

    →『練習帳』の次に挑戦すると、復習しつつ中級〜上級レベルの知識も増やせて受験レベルに到達可能です。

    辞典系統としては、

    六鹿豊『NHK出版 これならわかるフランス語文法 入門から上級まで』NHK出版

    →文法問題集を解く中で問題集の解説がどうにも分からないときに頼りがいがあります。

    目黒士門『現代フランス語広文典』白水社

    →NHK出版のもので分からない文法事項は『広文典』に載っていることが多いです。

    単語帳

    私が使っていた単語帳は以下の通りです。

    久松健一『データ本位 でる順仏検単語集―5級~2級準備レベル』駿河台出版社

    →一冊で対応するレベルが広く最初の一冊として便利です。

    川口祐司他『仏検2級準拠[頻度順]フランス語単語集』駿河台出版社

    →重要度の高いものから順に並んでいて便利です。ここまでで基礎単語は網羅できるかと思います。

    久松健一/モーリス・ジャケ『仏検 準1級・2級必須単語集』白水社

    →200字程度の例文が付いていて読解練習ができ、また、単語の意味や類義語、対義語など情報が豊富で便利です。

    辞書

    私は電子辞書を使っていました。紙辞書も持ってはいましたが、ほとんど使いませんでした。

    ただ、紙辞書の方が見やすさの点で電子辞書よりも便利であるというのは否めないので、紙辞書も併用して、例文などで実際に「使える語彙」を増やすとさらに良いでしょう。

    過去問について

    赤本があります。ただし、最近のもの(2012年以降だった記憶があります)には掲載されていないので、古い赤本を買い求める必要があります。

    私は、Amazonで中古の赤本を2冊買って、過去問を1996年から2011年まで揃えました。

    もちろんですが、フランス語の問題は掲載されていても、その解答・解説はついていません。

    そのため、出題意図を汲み取り自分で問題を解ける能力や、辞書と文法書を用いて完全な解答を作れる能力を養っておくことが、過去問演習の前提になります。

    つまり、基礎学力を習得した後に過去問演習に入るのが無難です。他の科目と同じです。

    おわりに

    いかがでしたか。

    大学受験でフランス語を使うというマイナーな選択が、どんな理由で決断されたのか、どのように勉強・受験対策をしたのか、お伝えできていたら嬉しいです。

    最後に少しフランス語の豆知識を。

    日本語で人を応援するときには頑張れと言いますが、フランス語ではBon courage! と言います。良い勇気を持ってくださいね、という意味合いです。

    敢えてマイナーな選択肢を選ぶ方へ、Bon courage!

  • 【東大生がやっていた】長文読解のための英単語暗記術

    【東大生がやっていた】長文読解のための英単語暗記術

    はじめに

    「英語の長文が読めるようになりたいけれど、対策法がわからない……」

    そんな皆さんに朗報です。英語長文の読解は、伸ばすのに時間はかかりますが、対策の仕方さえわかれば強みになります!

    英語の長文が読めない理由は主に3つ挙げられます。

    1.英単語や英熟語を覚えていない
    2.構文がわかっていない
    3.英語の長文を読むだけの体力がついていない

    1と2は基礎になるので、しっかり身につけましょう!その上でたくさん長文を読む練習をすれば、3の体力も自ずと身についてくるはずです。

    この記事では、1の「英単語や英熟語を覚えていない」という点にフォーカスして、英単語や英熟語の覚え方と、陥りがちな罠について説明します。

    英単語の覚え方

    一度にたくさん進め、すでにやった単語も復習する

    英単語暗記で大切なのは、復習をすることと、一度にたくさんの言葉に触れることです。

    人間はすぐに忘れてしまう生き物です。しかし、あまり間を空けずに復習すれば、短期記憶として脳に保存されていた英単語が長期記憶へと変わり、しっかりと覚えられるようになります。

    たとえば、20語を復習し、さらに新しく20語を覚えるなど、1日につきたくさんの英単語に触れると効果的です。​​1週間のうち5日はこのサイクルを回し、残りの2日で復習や、できなかった日の埋め合わせに充てると良いでしょう。こうすれば、1週間に100語の単語を覚えられます!

    また、1日後、3日後、1週間後など、あまり間をおかず短い期間に何度も復習することもポイントです。

    復習する際に間が空いてしまうと、また最初から覚えなければならなくなります。

    1日につきたくさんの言葉に触れ、何度も復習する方が、1つの単語に時間をかけるよりも、学習が早く進み、定着度も上がります。

    今の例を聞いて、大変そうだと圧倒されてしまった人たちもいるかもしれませんが、人の記憶力は素晴らしいもので、やろうと思えば意外となんとかなります。

    高校生の頃、私は毎週100語の英単語を覚え、その小テストを受けていました。私はあまり記憶力には自信がない方だったので大変でしたが、それでもしっかり勉強すると良い点数が取れました。

    英単語は、記憶力に自信がなくても、時間をかけてしっかり復習すれば覚えられるので、ここでライバルと差をつけましょう!

    隙間時間を活用する

    私の場合は、通学時間や学校の休み時間、勉強を始める前、寝る前などにやっていました。

    隙間時間に少しずつ学習を進めると、無理なく1日のノルマを達成できるので、可能な範囲で隙間時間を活用すると良いでしょう。

    特に長期休暇中は、勉強前に英単語帳を開き、しっかり手を動かしたり声に出してみたりするのをルーティンにしていました。

    というのも、単語を書くことで集中力が上がるほか、勉強に対する心のハードルを下げることができるからです。

    その結果、英単語の暗記が捗るだけでなく、他の勉強にもすんなりと取り組めました。

     五感を使って、インプットとアウトプットをする

    大学入試の長文問題では、単語の意味を直接聞かれることはほぼありません。

    和訳や要約など、間接的に単語の知識が問われる問題がほとんどです。

    そのため、単語を覚える際は、まず、単語帳を開き、意味をさらうインプットを行い、その後、その意味が言えるか、ちゃんと書けるか、ちゃんと発音できるか、すなわちちゃんと覚えているかを確かめるアウトプットを行うことが大切です。

    ここで、英単語は長文読解だけではなく、色々なところで必要になってくることも意識できると良いでしょう。

    たとえば、リスニング対策のためには、耳を使って音を覚えてから口で発音する、ライティング対策のためには、手を動かして正しく綴れるかを確認することが大切です。

    このように、英単語を覚える時は、英単語を覚える目的を意識して、五感をフルに使いましょう。

    その他の覚え方

    これまで紹介した方法でもなかなか覚えられない人のために、様々な覚え方を紹介します。合うかどうかは人それぞれなので、参考程度に読んでください。

    まず、文で覚えるという方法です。

    文章の意味ごと覚えてしまえば、たくさんの意味がある単語でも、混乱することなく覚えることができます。

    2つ目は、アプリを使って勉強する方法です。

    私が使っていたのは無料のアプリでしたが、たくさんのクイズや音源が入っており、重宝しました。

    さらに、これは英単語に限りませんが、語呂合わせやイメージを作って覚えていました。

    例えば、associateという単語には「仲良くする」という意味と「関連づけて考える」という意味があるので、人が仲良くしているイメージ(図の右側)と、人が頭の中で何かと何かが結びつけているイメージ(図の左側)を描いていました。

    また、長文問題に対応できるよう、普段の学習でわからないと思った言葉は辞書で引き、語法なども全て確かめた上で、新しい発見があればメモしておくのがおすすめです。

      語法も覚えよう

     「英単語を覚えたはずなのに、なぜか意味を正しく取れない」という人は、イディオムや語法の暗記がおろそかになっているかもしれません。

    語法やイディオムが頭に入っていないと、額面通りに言葉を受け取って、読解を誤ってしまうことがあります。

    それで「英単語ができない」と勘違いしていたら、とてももったいないですよね。

    また、東大をはじめ、大学の二次試験では、語法やイディオムが聞かれることも多いため、これらを押さえておくことで、確実な得点を目指すことができます。

    必要に応じて、単語帳とは別で参考書を用意し、しっかりと対策しましょう。

    どこまで覚えればいいのか考えよう

    長文読解からは逸れた話になりますが、単語についてどこまで習熟していればいいかということを意識しましょう。

    ライティングにも使う単語は、その単語の意味が自然と出てくるまでしっかり覚える必要があります。

    しかし、長文読解にしか使わない単語であれば、意味と大体のつづりさえ覚えておけば問題はありません。

    全ての単語を完璧に覚えようとすると大変なので、このように、どんな問題で使うのかといった目的意識を持って効率的に覚えていくことも大切です。

    暗記していて陥りがちな罠

    単語帳や熟語集を複数使う

    なかなか覚えられないことに対して危機感を覚え、複数の参考書に手を出しがちな人、いませんか?

    私も、苦手な物理・化学の参考書を買い漁っていたので、気持ちはわかりますが、単語帳と熟語集は、1冊ずつにするのがおすすめです。

    というのも、大学入試までの限られた期間で、複数の単語帳や熟語集を全てマスターするのは難しいからです。

    学校で配られた単語集が受験には不十分である場合には、まずは学校で配られたものを完璧にしてから、色々な意味が載っている難しいものにステップアップするなど、2つ以上のものを同時並行でやるということがないようにしましょう。

    また、長文では、全体の8割の単語が分かれば読解に支障はないと言われています。

    そのため、単語をある程度覚えたら、レベルの高い単語を覚えるよりも、読解力を上げる勉強を優先した方が良いでしょう。

     1つの単語につき1つの意味しか覚えていない

    1つの単語につき1つの意味しか覚えていないというのは、とても危険です。

    たとえば、subjectという単語には、「臣民、被験者、主題、話題、科目、題材」など、たくさんの意味があります。

    さらに、subject toという熟語の形で出題され、​​「支配下に置かれる、承認を必要とする、〜次第である」などの意味が問われることもあります。

    このように、正しい長文読解を行うためには、これらの意味を全て覚え、その中から文章に合うものを探す必要があります。

    ​​たくさんの意味があって大変ですが、単語の語感を想像するなど、工夫しながら覚えましょう。

    時々しか勉強しない

    英単語の勉強を習慣化することで、単語帳を覚えるために必要なエネルギーが少なくて済むようになります。

    この式を見てください。

    英単語の勉強1回につき必要とされるエネルギー
    =「勉強をしたくない」という心のハードルを越えるためのエネルギー
    +時間を作るために他の時間を削るエネルギー
    +英単語を覚えるために脳みそを動かすエネルギー

    習慣化することで英単語の暗記に必要なエネルギーは小さくできる

    勉強に対する心理的なハードルを越えるためのエネルギーや、時間を作るためのエネルギーは、習慣化によって最小化できます。

    そして、英単語暗記に取り掛かるのに必要なエネルギーが少なくて済むようになります。

    また、心の準備や時間を作るために必要だったエネルギーを、単語を覚えるためのエネルギーに使うことができます。

    忙しい日は復習を少しするだけで良いので、10分休憩やバスの待ち時間などを利用して、単語に毎日触れましょう。

    おすすめの参考書・アプリ

    参考までに、私が使っていた単語帳などを紹介します。

    高2のときは、学校で配布された『ターゲット1900』(旺文社)を使っていました。

    主な意味が赤字で書かれており、どの意味を優先的に覚えれば良いのかがわかりやすいので、おすすめです。

    さらに、先にも少し触れましたが、ターゲットのシリーズ専用の、無料でダウンロードできる「ターゲットの友」というアプリも使っていました。

    アプリ内課金があり、途中から課金しましたが、別に課金しなくても、音声が手軽に聞けたりクイズがついていたりと、十分使い勝手は良いです。

    また、課金もそこまでお金がかかるわけではありません。

    高3からは、鉄緑会英語科『鉄壁』(KADOKAWA)を使っていました。色々な意味が載っているので便利です。

    さらに、1つ1つの単語にシュールな挿絵が乗せられており、その単語が持つニュアンスが一目でわかります。

    語法やイディオムは、篠田重晃・米山達郎『Vintage』(いいずな書店)で覚えました。個人的にはこれで十分足りていたと思います。

    おわりに

    模試や2次試験の日、「参考書をしまってください」のアナウンスまで単語帳にかじりつくと、その単語が出ることもあり得ます。

    また、緊張しているときは、問題を解くなどの勉強をするのは難しいと思いますが、単語帳は開いているだけで目に残ることもあるので、テスト直前の休憩に単語帳を読むと良いでしょう。

    単語帳のあまりの分厚さに心が挫けそうになることもあるかもしれません。少なくとも私はそうでした。しかし、コツコツ取り組めば、いつかは最後のページにたどり着くものです。

    実際に、2000語が記載されている単語帳を1週間で100語のペースでこなしていけば、20週間、すなわち半年以内には終わる計算です。

    そして、毎日コツコツと英単語を暗記することで、「単語は完璧だ」という自信や、「勉強を習慣にできている」という自信がつき、実際に長文読解やライティングでもその成果が出てきます。

    習慣化するまでが一番大変ですが、頑張ってください!

  • 【東大二次試験対策】世界史大論述の書き方

    【東大二次試験対策】世界史大論述の書き方

    はじめに

    東大世界史の大論述って、何を書けば良いか分からず迷ったり、解答例や解説もイマイチしっくりこなかったりして大変ですよね。
    私も、受験生時代には苦労していました。

    しかし、どうにか受験を終えて東大生になり、定期試験で論文試験をたくさん受けたり、東大世界史の再現答案の採点基準作成と採点をするバイトを経験したりする中で、多少論述問題の書き方に気づきました。

    私は手遅れですが、受験生の皆さんにはぜひ入試までに論述のポイントを押さえてほしいなと思い、この記事を書かせていただきます。

    基本的な心構え

    はじめに要点を3点ご紹介します。

    1. 問題文の熟読。
    2. 題意に忠実な答案構成。
    3. 構成に沿って整理された知識の配列。

    以下、この3点を詳しく説明していきます。

    問題文の熟読

    採点基準は問題文の中に書いてある!?

    しばしば「論述問題は採点基準が曖昧だ」と言われます。私も受験生時代には採点基準がよく分からず、それっぽい知識をやみくもに書き殴っていました。

    しかし、それは違います。

    東大世界史の大論述は、リード文を含めて、問題が丁寧に書かれていることが多いです。

    そのため、問題文をしっかり読み込めば、採点基準のおおよその見当が付けられます。

    熟読の基本は現代文!

    みなさんは、現代文や東大日本史の問題では、問題文や資料文を丁寧に読もうとするでしょう。

    にも関わらず、東大世界史の大論述になると、途端に問題文をいい加減に読み飛ばし、知識だけで解こうとしてしまう……という人もいるのではないでしょうか。

    私はそんなよくない受験生でしたが、みなさんは、世界史の大論述でも、現代文と同じように問題文をよく読んでください。それだけでも、大論述の採点基準がかなり明確になるのではないでしょうか。

    主題と副題の確認と整理をしよう!

    これは当たり前ですが、まず主題の取り違え勘違いのないようにしましょう。よく注意しないと、案外やってしまうものです。(例:18年度)

    ついで、副題になっている「誘導」をきちんと押さえましょう。「以上のことを踏まえて」「〇〇に着目して」といったものです。これは答案構成で大変重要な情報になります。(例:21年度、20年度)

    最後に蛇足ですが、東大世界史の大論述では主題や副題、指定語句含めてどこかに毎年何らかの「ワナ」のようなものがあるので、ワナへの警戒も怠らないようにすると良いでしょう。

    近年で私が感じたのは以下の表の通りです。

    年度「ワナ」の例
    21年度「宗教に着目しながら」とあるのに単なる政治史を書いてしまう
    20年度「以上のことを踏まえて」とあるのに冊封体制から主権国家体制への理念と現実双方の変化が書けず比較ができない
    19年度指定語句「ロンドン会議(1830)」をギリシア独立ではなくエジプトの方と勘違いする
    18年度「女性参政権獲得の歩みや女性解放運動について、具体的に」とあるが女性参政権が単に付与されたとだけ書いてしまったり具体的に書けなかったりする
    17年度「以上のことを踏まえて」とあるのにローマと中国の比較をせずに通史を書いてしまう

    題意に忠実な答案構成

    答案構成ができる=採点基準がわかる

    ここまで「問題文を熟読せよ」と書いてきました。

    では、採点者に対して「私はきちんと問題文を読み、採点基準を理解した上で答案を書いていますよ」と伝える方法は何でしょうか。

    その唯一の方法が、答案構成をしっかり行うことです。

    答案構成をおざなりにした答案は、読むとすぐに分かるものです。そしてその答案は「採点基準が分かってないまま無軌道に書いてるな」と採点者の目には映ります。

    それではもったいないですよね。きちんと伝わる答案構成をしましょう。

    答案構成の基本は数学!?

    みなさんは、数学の問題を解く際には、「誘導」を丹念に読み解いた上で、筋道の通った答案を書くかと思います。

    しかし、論述問題になると、数学で出来ていたことを忘れてしまうことが多いのではないでしょうか。

    せっかく問題文を丹念に読み込み、誘導に気づいたなら、答案を書く前にきちんと誘導=採点基準に沿って答案構成を練り、採点者が採点しやすい答案を作成しましょう。

    確かに、数学の答案では、誘導問題の(1)や(2)の誘導に乗らずに、最後の(3)で別の解法を使ったとしても、その解法が論理的であれば満点でしょう。

    しかし、それは、かなり危険ですし、採点者からすれば「この人は誘導を見抜けない人なのかな」と不安になります。

    また、世界史の論述では数学と違って「答えが論理的に出ればそれでよし」ということはあり得ないので、数学以上に誘導に乗ることが重要になります。

    答案構成の類型

    構成の方法には色々なものがあるかと思いますが、ここでは3通りの答案構成の類型をご紹介します。

    第一の類型は、リード文に書かれている内容をそのまま具体化するものです。近年では21年度の問題が当てはまります。

    第二の類型は、2×2や2×3などの表で比較するものです。近年では20年度の問題が当てはまります。参考として20年度の答案構成の例を示しておきます。

    20年度理念現実
    冊封体制中国の皇帝が君主で周辺国の君主はその臣下(垂直的) 以下具体例
    朝鮮やベトナム、琉球の朝貢
    中国が周辺国にそこまで干渉不可(水平的) 以下具体例
    朝鮮の小中華思想
    ベトナムの君主は皇帝を自称
    それらを中国は放任
    主権国家体制主権国家は対等(水平的)

    以下具体例
    列強と各国は条約を結んで外交関係樹立
    併合であっても対等な国家間の合意による条約が基礎という建前
    列強が不平等条約の強要、植民地化(垂直的) 以下具体例
    南京条約
    清仏戦争でベトナムが仏の植民地に
    下関条約で韓国が日本に従属

    第三の類型は、多くの地域の事例等を幅広くバランスよく記述するものです。近年では19年度や18年度が当てはまります。

    以上の類型に当てはまらないものや、類型の複合型もあるかと思いますが、みなさんも問題を読み込む中で、自分なりの答案構成の型を練ってみてください。

    構成が上手く行かない時には…

    答案構成が大事だ、とは言ったものの、どうしても構成方法が分からないという事態もあるかと思います。そんなときには、以下の3点を意識してみましょう。

    第一に、問題文に立ち返ることです。

    問題文を読み返すことで、一読しただけでは理解しきれなかった要求や論点に気づけるかもしれませんよ。

    第二に、問題文が強調している視点や観点にできる限り寄り添うことです。

    たとえば、20年度の問題では、「現実と理念の両面で変容…以上のことを踏まえて」の記述から、現実と理念の比較という観点が読み取れます。

    すると、「理念はこうだが現実にはこうだった」という書き方をすれば良いことに気づけるでしょう。

    第三に、「小問集合」にできるだけ分割して、分割できた部分だけとりあえず書いてみることです。

    21年度の問題を例に取ると、「征服者と被征服者」で「ゲルマン人とローマ人」や、「ムスリムとキリスト教徒、ユダヤ教徒」など、ひとまず一問一答のように回答できるところだけ回答してみるイメージです。

    構成に沿って整理された知識の配列

    構成各部分の具体的情報を列挙

    答案構成ができたら、あとはその枠の中に適切な情報を入れ込んでいきます。

    その際に注意してほしいのは、ひとつの部分だけ情報量が多すぎたり、逆に少なすぎたりすることがないよう、バランスを取ることです。

    また、具体的な知識を枠組みの中に当てはめていく際には、指定語句のミスリードに注意しましょう。指定語句はひとつの部分に偏っていることも多いので、指定語句だけでは漏らしてしまう部分がないか、よく確認するようにしてください。

    知識を不用意にひけらかさない

    しばしば答案で細かすぎる知識を書いている人がいますが、あまりお勧めはできません。

    なぜなら、「書くべき知識の優先順位付けができておらず、やみくもに書いている」という印象を読み手に与えかねないからです。

    加えて、解答の各要素の分量と詳細さは、均一にしないとバランスが悪くなってしまいます。

    20年度の問題を例に取れば、冊封体制の現実に関する記述だけやたら細かくて、主権国家体制の記述がお粗末では、高得点は望めないでしょう。

    くれぐれも細かい知識に引きずられて脱線することがないよう、気を引き締めるようにしてください。

    まとめ

    第一に、問題文を丹念に読み込むことです。きっと採点基準=答案構成が見えてくるかと思います。

    第二に、熟読して析出した採点基準をきちんと反映した答案構成をすることです。せっかく問題文を読み込んでもここで失敗すると台無しです。

    第三に、答案構成の枠組みに沿って適切な知識を引き出し提示することです。ここで不用意に細かい知識を出して全体のバランスを崩したり、要求から脱線しては元も子もありません。最後まで気を引き締めましょう。

    おわりに

    ここまでお読みくださりありがとうございます。

    この記事を参考にして、実際に頭を働かせ、手を動かし、一年分解いてみてくださったら、とても嬉しいです。

    この記事では私なりの、一つの理想的な論述法を述べてみました。しかし、実際の東大受験では、「ベストな答案」ではなく「ベターな答案」を書くという方が感覚としては近いかと思います。

    ただ、試験本番でベターな答案が書くには、普段の練習でベストな答案を目指すのが良いでしょう。まだ時間がたっぷりある今、ひと踏ん張りしてみてはいかがでしょうか。

  • 【併願校対策】3週間でできる! 小論文の勉強法

    【併願校対策】3週間でできる! 小論文の勉強法

    はじめに

    「小論文対策って何をすれば良いのかよくわからない……」
    「受験科目に小論文があるけれど、対策する余裕がない……」

    こんな不安を抱えている受験生もいるのではないでしょうか?

    確かに小論文は、ただ知識を覚えるだけでは太刀打ちできない、対策が難しい科目です。
    また、併願校でしか小論文が課されない、他の科目の対策に力を入れたいなどの理由で、後回しになりやすい科目でもあります。

    しかし、入試では1点の差が命運を分けるもの。全く小論文対策をせずに入試に臨んでしまっては、痛い目を見るかもしれません。

    この記事では、受験3週間前から併願校の小論文対策を始め、なんとか合格を勝ち取った私が、短期間でできる小論文の勉強法を紹介します。

    医学部入試や推薦入試など、小論文の配点が高い入試を受ける場合は、より本格的な対策が必要なので注意してくださいね!

    1週目:まずは解答例を分析しよう

    受験対策というと、実際に自分で解き、答え合わせをするという勉強法を思い浮かべる人が多いでしょう。

    しかし、小論文に不安を持つ人が、いきなり問題を解くことはおすすめしません

    なぜなら「あと3週間しかないのに、全然解けなかった……」と、不安や苦手意識が強まってしまう可能性が高いからです。

    また、書くことに時間がかかり、他の科目の対策に手が回らなくなってしまっては良くありません。

    そこでおすすめなのが「過去問の模範解答を分析する」という方法です。

    この方法には、3つのメリットがあります。

    1つ目は、小論文への心理的ハードルを下げられるということです。

    小論文に不安や苦手意識を持つ人は、「斬新なアイデアがないと評価されない」「難しい表現を使わなければならない」といった先入観を抱いていることがあります。

    しかし、実際に模範解答を見ると、意外と思いつきやすい発想で、平易な文章で書かれているものが多いのです。

    そのため、先に模範解答を読むことで「これなら自分でも書けそうだ」という自信を持つことができます。

    ただし、模範解答には様々なものがあるので、「この解答はあまりよくないな」と思ったときは、複数の解答例を確認するようにしましょう。

    2つ目は、文章の表現・構成の仕方を学べるということです。

    たとえば、小論文には、序論→本論→結論という文章構成の型があります。

    「そんなことは知っているよ」と思った人もいるかもしれませんね。しかし、この構成で実際に書いてみようと思うと、意外と難しいのではないでしょうか。

    そこで、模範解答を分析すると、実際にどのような論理構造で小論文が書かれているのかが浮き彫りになります。

    そして、論の進め方や、1つの話題にかける文章量など、文章の組み立て方がわかるようになるのです。

    3つ目は、発想力がつくということです。

    発想力とは、問いに対して自分なりの意見を持つ力のことで、小論文を解く上で不可欠な能力です。

    小論文では、志望学部・学科の学問に関するテーマが出題されることがほとんどです。

    それは、その学問についてどれだけ深く考え、自分なりの意見を持っているのかを知るためです。

    模範解答を読むことで、そのテーマについて新たな視点や知識を取り入れることができます。そして、受験本番でもそれが発想のヒントになることでしょう。

    私は、模範解答を原稿用紙に書き写し、ポイントだと思った箇所を赤ペンでメモするという勉強を、1日1時間ずつ、1週間続けていました。

    このとき、ただ書き写すのではなく、書き写しながら文章構成や論の進め方などを読み取ることを意識していました。

    模範解答の分析に1週間も費やすことには不安もありましたが、小論文に必要な力をしっかりと定着させることができ、効果はあったと感じています。

    2週目:構成メモの作り方を学ぼう

    小論文では、限られた時間内で文章をまとめる必要があります。

    そのため、「早く書かなきゃ」という焦りから、いきなり本文から書き始めてしまう人も多いです。

    しかし、内容を整理しないまま書き始めると、前の文と食い違うことを書いてしまう、趣旨がわかりづらい文章になってしまうなどのミスが起こりやすくなります。

    また、書き直しが多く発生してしまうために指定字数を満たせず、0点になってしまうこともあります。

    小論文を書くときは、必ず「構成メモ」を作るようにしましょう。

    構成メモとは、書く内容や文章構成を整理するための、文章の設計図のことです。

    構成メモを作ると、文章全体の構成が明確になります。そのため、論理に一貫性が出やすくなるほか、よりスムーズに答案を書くことができます。

    しかし、構成メモの作成には慣れが必要です。

    私は、過去問の解答例や解説を読みながら構成メモを作る練習をすることで、自分なりの構成メモの作り方を身につけました。

    具体的には、以下のような手順で構成メモを作っていました。

    1. 問いに対する意見を複数考える
    2. それぞれの意見に対する理由を箇条書きで書き出す
    3. 書きやすい立場を1つ選び、どの根拠を用いるかを取捨選択する

    過去問の解説には、どんな風に意見を組み立てれば良いのかが詳しく書かれており、場合によっては構成メモの例が載っていることもあります。

    それらを参考にしながら、自分なりのスタイルを確立してみましょう!

    3週目:自分で構成メモを作ってみよう

    構成メモの作り方がわかったら、今度は実際の問題から構成メモを作る練習をしてみましょう。

    慣れてきたら、本文に30〜40分かけられる程度のペースを目指すと良いでしょう。

    構成メモは、「小論文の質が8割決まる」と言われることもあるほど重要なものです。

    逆に言えば、構成メモさえ作ることができれば、怖いものはありません。あまり対策に時間をかけられない人は、最低限構成メモを作る練習をしておきましょう。

    余裕があれば、実際に書いてみよう

    上でも述べた通り、受験本番までに構成メモを作れるようになっておけば、さほど心配することはありません。

    私自身、本番までに本文を書く練習をする時間を取れなかったのですが、構成メモを30分で作る練習を重ねたことで、本番は時間内に小論文を書き上げることができました。

    しかし、もし余裕があれば、本文を書く練習もできると安心です。3週目に自分で作った構成メモを使って、実際に本文を書いてみましょう。

    もちろん、解き終えた後はしっかり復習し、どうすればもっと良い答案が書けるのかを確認してくださいね!

    終わりに

    この記事では、私の体験談をもとに、3週間でできる小論文の対策法を紹介してきました。

    「受験本番まで時間がないけれど、何も対策をせずに小論文を解くのは不安だ」という受験生は、ぜひ参考にしてくださいね!

    また、この記事で述べた方法論やポイントは、国語や社会の論述問題などにも通用するものです。

    小論文対策の経験を糧にして、志望校合格を勝ち取りましょう!

  • 【受験生必見】ケアレスミスは減らせる!

    【受験生必見】ケアレスミスは減らせる!


    はじめに

    みなさん、こんにちは!
    この記事では、受験でのケアレスミスの減らし方について書きたいと思います。

    この記事を読むにあたって、まず一番最近受けたテストを見返して見てください。
    何点分がケアレスミスによって減点されていますか? 一度振り返ってみてください。

    もしかしたら、失点の半分以上がケアレスミスという人もいるのではないでしょうか?
    そして、それを見て「ケアレスミスならしょうがない、まあいいか」と思っていませんか?


    ケアレスミス対策の大切さ

    ケアレスミスというのは、問われていることを全く理解していないことによる間違いではありません。そのため、テストでケアレスミスをした時もつい放置してしまいがちです。

    しかし、受験という場において、そのミスは命取りとなります。

    大学受験では、基本的には同じくらいのレベルの人達が同じ問題を解きます。そのため、あなたが仮に「全くわからない」と思った問題は、隣に座っている受験生も同様にわからない可能性が高いのです。

    そうなったときに、どこで差がつくのか、それは「わかっている問題をいかに正確に解くことができるか」ということになってきます。にもかかわらず単純なミスで簡単な問題を落としてしまうと、それは周りと比べて大きな遅れをとることになります。

    そして、試験においては、全くわからずに間違えた問題も、ケアレスミスによって間違えた問題も、同じように減点されてしまいます。
    そのため、ケアレスミスを減らすことが受験においてはとても大切な要素になってくるのです!

    なぜ僕がここまでケアレスミスについて真剣に書いているのかというと、僕がその大切さを身をもって実感してきたからです。

    そもそも、僕はケアレスミスがとても多い人でした。

    選択問題は間違えて両方解いて時間が足りなくなるし、マーク模試はマークをずらして大量失点するしと、とにかくケアレスミスが多く、名前を書き忘れる以外のすべてのケアレスミスはだいたい経験したと思います(笑)。

    そしてもちろん、その度に落ち込んではいたのですが、「ケアレスミスを減らすことなんて無理だ、あきらめよう」と思い、ケアレスミスを減らそうとは考えませんでした。そしてその報いがとうとうやってきます。

    それは高校3年生の2月26日、東京大学二次試験2日目の英語の試験のときでした。

    問題を解いていて、大問 2 英作文の (1) がさっぱり何を書いていいのかわからない(笑)。8分ほど考えた結果、僕は諦めてこの問題をとばすことを選択しました。

    そしてその後、他の問題をなんとか解き終え、試験時間終了の合図がなり、僕はペンを置きました。そして、名前がしっかり書いてあるか確認するよう言われたので、答案を裏返しました。

    すると、大問 2 (1) の解答欄が埋まっていることに気づきます。
    「あれ?とばしたはずなのになんでこの問題の解答欄が埋まっているんだ…?」

    そして、おそるおそる大問⑵の解答欄を見ると、案の定空白になっていることに気づきます。
    つまり、大問 2 (2) の解答を誤って (1) に書いてしまったのです!

    このとき僕は、人生で初めて、頭が真っ白になり足が震えるという経験をしました。せっかくここまで上手くいっていたのに……。

    そして失意の中で合格発表を待つも、結果は不合格。「やっぱりか……」という思いが僕の中をよぎりました。

    得点開示をおそるおそる見てみると、僕の点数と合格最低点の差はわずか2.7点。
    英作文の配点は、一問につきおよそ10~12点と言われているので、解答欄をずらしておらず英作文がしっかり採点されていたら合格できたはずでした。

    そのとき、僕は初めて、ケアレスミスを減らす大切さに気づいたのでした。

    さあ、ケアレスミスを減らす大切さが少しは伝わったでしょうか? みなさんには、僕のような体験は絶対にしてほしくありません。

    そこで、具体的にどうしたらケアレスミスを減らせるのか、僕が浪人時代に意識したことをお話しします。


    ケアレスミス対策法

    普段からの対策

    普段から意識してほしいのが、ケアレスミスをしたときに、どうしてそのミスをしたのか考えることです。

    ケアレスミスには、何か原因があるはずです。その原因を根本の部分まで追求することが、ケアレスミス削減にとても効果的です。

    僕の体験談をもう一つ紹介します。

    あるとき、化学の問題で計算ミスをしました。

    なぜ計算ミスをしたのか考えると、筆算をする時に繰り上がりの数を足し忘れたからだとわかりました。
    そして、なぜ足し忘れたかというと、筆算するスピードを求めるあまり、字が汚くなってしまい式が見づらくなってしまったからでした。

    しかし、試しに急いで筆算をする場合と、ある程度丁寧な字で筆算をする場合とでスピードを比較してみた場合、ほとんど変わらないことに気づきました。

    それ以来、計算するときに字をなるべく丁寧に書くようにしてみたところ、計算ミスがかなり少なくなりました。

    このようにケアレスミス対策においては、ケアレスミスを「まあいっか」で終わらせず、根本から原因を追求する姿勢がとても大切になるのです。

    テスト中の対策

    テスト中にできる対策としては、問題を解くたびに解答を一瞬見直すことです。毎回検算する暇はもちろんありませんが、たとえば、

    • 数学の問題でりんごの数を聞かれているのに、答えが負の数になっていないか
    • 英語の文章で、3単現の s をつけ忘れていないか

    といった一瞬で見直せるポイント、特に自分が間違えた経験のあるポイントを意識して一瞬でも見直すことで、ケアレスミスは確実に減らせます。そしてこの癖は普段からやっておかないとなかなか身につかないものです。普段からどこに注意すべきなのかを意識しつつ、本番にその成果が発揮できるようにしておきましょう。

    また、問題終了5分前には、解いている問題を諦めて見直しに入ることです。

    5分前になったら、選ぶ記号は一つなのか、当てはまるものすべてなのかなど、問題文の指定をもう一度読み直すようにしていました。また、解答用紙に名前を書き忘れていないか、選択問題は正しい問題を解いているかなどを確認し直しました。

    もちろん、毎回ケアレスミスをするわけではないので、「見直しせずにもう一問新しい問題に取り組んだ方がいい点が取れたのではないか」と思うこともありました。

    けれども、そこを割り切って見直しに使うという強い意志を持つことが、いざというときに役に立つと思います。

    特にマーク式の試験では、選択問題のマークミスがありがちです。
    そのせいで20点近い減点を食らった人を何人か知っています。おそらく、終了5分前の見直しをする習慣がなかったのだと思います。

    緊張するテストの場であるからこそ思わぬミスをしてしまうので、終了5分前の見直しが役に立つときが来るはずです。

    こうして、問題を解く時、問題を解いた直後、テスト終了間際と様々なタイミングでケアレスミス対策を用意することで、限りなくケアレスミスを減らすよう努力していました。この対策の数は、細かいものを含めると20以上ありました。


    まとめ

    こうして、みなさんにケアレスミスの減らし方をお伝えしてきました。

    結局伝えたいのは「ケアレスミスは絶対に減らせる! 減らす努力をしないと痛い目を見るぞ!」ということです。

    普段からケアレスミスを減らすための努力をして頭を働かせること、そのための習慣をしっかりつけておくことが大切なのです。

    試験当日はとても緊張しています。そのため、普段からケアレスミスを減らす努力をしておかないと、なかなかケアレスミスの削減にはつながりません。

    みなさんには、勉強ももちろんですが、ケアレスミスの対策も同時にしっかり行うことで悔いのないように受験を終えてもらいたいと思います。

    それではみなさんが受験本番でいい結果を出せることを願っています!