カテゴリー: 合格へ向けての秘訣

  • 【大学受験】ストレス・不安との付き合い方【心理学】

    【大学受験】ストレス・不安との付き合い方【心理学】

    はじめに

    皆さんは、日頃ストレスを感じることはありますか?

    おそらく、ほとんどの方が「ある」と答えると思います。日常生活の中には、ストレスの原因となるさまざまな出来事が存在するからです。

    「受験」もその中の1つであり、受験生の皆さんにとっては人生における大きなイベントとなるので、特にストレスを感じやすいといえるでしょう。

    「ストレス」と聞くと嫌なイメージがあるかもしれませんが、ストレスを感じるのは悪いことではなく、むしろ誰にでも起こる自然なことです。

    そして、ストレスとの付き合い方はさまざまであり、この付き合い方がこころの健康を保つための鍵にもなります。付き合い方によっては、今よりも気持ちが軽くなり、落ち着いて受験勉強に取り組めるかもしれません。

    この記事では、東大で心理学を専攻する筆者が、そもそも「ストレス」とは何かをご紹介した上で、「ストレスとの付き合い方」を考えていきます。

    ストレスとは

    そもそも「ストレス」とは何なのでしょうか。
    ストレスについて知っておくことは、ストレスとの付き合い方を考える際の手がかりになります。
    そこで、まずはそのメカニズムを知るところから始めましょう。

    ストレスのメカニズム

    ここからは、ストレスのメカニズムを考えやすくするために、受験生の皆さんがイメージしやすいような具体例をもとに説明していきます。

    <Aさんの事例>

    高校3年生のAさんが模試を受けたところ、判定が前回よりも悪くなっていました。
    この判定を見てAさんは「私はもう合格できない……。」と思いました。しばらく一人で抱え込んでいたのですが、次第に焦りや不安を感じ、無気力になってしまいました。

    この事例において、Aさんは「ストレスを感じている」といえるでしょう。
    心理学において有名な理論である「ストレス理論」に基づくと、人間がこのような不快なストレスを感じる一連の流れは、以下のように説明できます。

    1. ストレスのもとになる出来事(ストレッサー)が起こる
    2. その出来事を自分なりに捉える(認知的評価
    3. その出来事に何かしらの方法で対処する(コーピング行動
    4. 結果的にマイナスな作用が生じる(ストレス反応

    この流れに沿ってAさんの事例をまとめると、以下の図のようになります。

    ストレスの強さには性格(パーソナリティ)も関わるため、個人差があります。ただ、ストレスが強いと、精神的に不安定になったり、体調を崩したりしてしまう可能性もあります。
    そのため、ストレスとうまく付き合い、対処することが大切です。

    ストレスとの付き合い方

    上で紹介したメカニズムを踏まえると、ストレスとの付き合い方が分かってきます。
    ここでは、筆者が臨床心理学の授業で学んだ技法を2つ紹介します。

    1つ目は認知的評価に、2つ目はコーピング行動にアプローチするものです。
    どちらも専門的な知識は必要としないので、気楽に読んでみてください。

    認知的評価へのアプローチ「認知再構成法」

    認知的評価へのアプローチとして、「認知再構成法」をご紹介します。
    このアプローチでは、出来事の捉え方を柔軟にすることを目指します。

    認知再構成法の手順

    1. 不快な感情を伴った具体的な状況を1つ挙げましょう。
    2. そのときの感情を表す言葉を挙げ、その感情の強さを0〜100%で評価しましょう。
    3. そのときに頭に浮かんだ考えを書き出しましょう。複数でも良いです。
    4. なぜその考えが浮かんだか、根拠を書き出してみましょう。
    5. 不快な感情が和らぐような別の考えをなるべく多く書き出しましょう。
    6. 別の考えを取り入れて不快な感情はどう変化したか、再び評価してみましょう。

    Aさんの場合

    たとえば、Aさんの状況を想定してこの方法を試すと、以下のようになります。

    1. 状況模試の判定が前回より悪かった
    2. 感情焦り100、不安90、無気力70
    3. 頭に浮かんだ考えもう合格できない
    4. 根拠自分の学力が足りていないように感じたから
    5. 別の考え・この日は調子が悪かっただけかも
    ・自分の学力はたった1回の模試だけでは判断できない
    ・ここから逆転合格したらカッコいい
    6. 感情の変化焦り100→70、不安90→60、無気力70→40

    捉え方を柔軟にして気持ちが楽になると、自分の行動が変わり、新たな行動を起こせるようになるかもしれません。
    それによって状況も変化し、気持ちがさらに楽になるという良い連鎖も期待できます。

    コーピング行動へのアプローチ「問題解決療法」

    続いて、コーピング行動へのアプローチとして「問題解決療法」をご紹介します。
    このアプローチでは、多様な対処法を身につけることを目指します。

    問題解決療法の手順

    1. 問題を明確にしましょう。
    Aさんの場合、判定がどれくらい悪くなっていたのか、どの教科のどの分野で点数が取れなかったのかなどを振り返ると問題が整理できます。

    2. 他の対処法を考えてみましょう。
    Aさんは「一人で我慢」していますが、他にはどのような対処法が考えられるでしょうか。第三者目線で考えてみましょう。
    質よりも量が大事なので、なるべくたくさんアイデアを出すと良いです。

    3. 実際に用いる対処法を検討しましょう。
    現実的か、効果は大きいか、時間やお金などのコストはどれくらいかかるかといった観点でそれぞれの対処法を分析します。
    その上で、実際に用いる対処法を決めましょう。

    4. その対処法を実行するための工夫を考えましょう。
    対処法を実行しようと思ったとき、障害となるものがあるかもしれません。
    そうした障害を乗り越えて実行に移せるような工夫を考えましょう。

    5. 実行し、その結果を評価しましょう。
    実行してみることが重要です。失敗しても良いので、まずは試してみましょう。
    そして、うまくいった点とそうでなかった点を整理し、今後に役立てましょう。

    Aさんの場合

    以下は、Aさんの状況を想定した例です。

    1.問題を明確に        模試の判定が前回より悪かった
    →B判定からD判定になった。数学の確率と図形の問題で大量失点してしまった。
    2. 他の対処法 ・間違えた数学の問題を復習する
    ・先生に相談する
    ・塾に通う
    3. 検討  ・間違えた数学の問題を復習する:◯
    多少時間がかかりそうだが、今すぐできるので現実的。次は似たような問題で間違えなくなるかも。
    ・先生に相談する:△
    効果はありそう。ただ、先生にダメだったところを話すのが恥ずかしくて実行するのに抵抗がある。
    ・塾に通う:△
    効果はありそうだが、お金がかかるし親にも相談しないといけない。
    →選んだ対処法:間違えた数学の問題を復習する
    4. 工夫  ・間違えた問題が多くて面倒
    →1日で全部やるのは疲れるので、2日に分けて半分ずつ解き直す。終わったら大好きなお菓子を食べる。
    ・答えを見ても解き方が分からない問題があるかも
    →教科書やノート、参考書を読んで解き方を思い出す。それでもわからなければ、数学が得意な友人に聞く。
    5. 実行と評価間違えた問題を全て復習できて達成感があり、不安な気持ちが落ち着いてきた。しかし、難しい問題にかなり時間をかけてしまい、疲れてしまった。
    →復習したことで次回間違える問題は減らせるはず。それによって復習にかける時間も減らせそう。また、難しい問題は勇気を出して先生に質問をしても良いかも。

    これはあくまでも例であり、他にもさまざまな対処法が考えられます。
    また、先生に相談することに抵抗がない人は「先生に相談する」という対処法を選ぶかもしれませんし、今回挙げていない対処法を選ぶ人もいるかもしれません。

    いずれにせよ、色々な選択肢を持ち、その中から自分に合ったものを選択することが大切です。

    これらの方法を試すことがしんどい方へ

    ここまで読み、「紹介した方法を試すこと自体がしんどい」と感じた方もいるかもしれません。

    そんな方向けに、さらに簡単に試せる「呼吸法」をご紹介しておきます。
    これは、呼吸に意識を向けることで心身の緊張をほぐしていくものです。

    呼吸法の手順

    1. 楽な姿勢になりましょう。
    2. 膝かお腹の楽な方に手を置き、軽く目を閉じましょう。
    3. 4秒で鼻から息を吸いましょう。
    4. 6秒で口からゆっくり息を吐きましょう。
    5. 3〜4を繰り返しましょう。

    この方法は短時間で気軽にできるものなので、ぜひ試してみてください。

    おわりに

    ここまで、ストレスとの付き合い方を紹介してきましたが、今回紹介したのは、多くの方法のうちのごく一部に過ぎません。
    人によって向き不向きもありますし、紹介した方法が全ての人に効果的であるとは言い切れません。

    しかし、「ストレスとの付き合い方を見直すと、今より少し気持ちが楽になって現状を変えられるかもしれない」ということをまずは知っておいてほしいです。

    また、ストレスを抱えて悩んでいる場合、誰かに頼ることも大切です。

    自分でなんとかするのは難しそう、自分に合った対処法が分からないというときは、スクールカウンセラーなどの心理の専門家に相談することをお勧めします。
    きっとあなたの気持ちに寄り添い、ストレスや悩みへの対処法を一緒に考えてくれます。

    専門家への相談がためらわれる場合、家族や友人、先生など、身近な人に相談してみるだけでも気持ちが楽になるかもしれません。
    自分一人で解決する必要はないのだ、ということをぜひ覚えておいてください。

    繰り返しになりますが、ストレスを感じて悩むのは自然なことです。
    特に受験生の皆さんは、ストレスを感じやすい環境にあり、今後も悩むことが増えるかもしれません。

    しかし、付き合い方を工夫すると、悩みに伴う不安や焦りを軽減できる可能性があります。
    皆さんが、ストレスと自分なりに付き合い、受験を乗り越えていくことを祈っています。

    参考文献

    丹野 義彦・石垣 琢麿・毛利 伊吹・佐々木 淳・杉山 明子(2015). 臨床心理学(New Liberal Arts Selection) 有斐閣

  • 【東大生に聞いてみた】勉強ってどこが面白いの?【勉強する意味】

    【東大生に聞いてみた】勉強ってどこが面白いの?【勉強する意味】

    はじめに

    「なんで勉強しなきゃいけないの?」

    「勉強ってどこが面白いの?」

    こんなことを、誰もが一度は考えたことがあるのではないでしょうか?

    その疑問、東大生にぶつけてみました。

    東大生にとって勉強の意味とは? 面白さとは?

    日本一勉強していそうな「東大生」にアンケート調査を実施し、その結果を報告していきます。

    この記事が、勉強する意味を見失ってしまった人の参考になったら嬉しいです。

    調査方法

    ここでは、調査方法について簡単に説明しています。「細かいことはどうでもいい」「早く結果が知りたい」という方は飛ばしてください。

    筆者も「東大生」の端くれですから、「アカデミック・ライティング」なるものをいくらか習ったわけです。

    その立場上、調査方法も書かれてない報告ではさまざまなところからお叱りを受けるかもしれないので、簡単ながらこちらにまとめておきます。

    • アンケート調査は、東大生であるFairWindメンバーを対象に、Google Formを用いて実施し、36人から回答を得ました。
    • 質問項目は6問です。
    • 質問1及び2は「勉強の楽しさ・面白さ」に関する質問でした。
      • 1は回答選択式の質問で、「どこに勉強の楽しさ・面白さがあるか」について、選択肢の中から当てはまるものを全て選んでもらいました。
      • 2は記述回答式の質問で、1での選択理由や、1で選択したもの以外の回答を記入してもらいました。
    • 質問3及び4は「勉強しなければならない理由」に関する質問でした。
      • 3は回答選択式の質問で、「どうして勉強しなければならないのか」について、選択肢の中から当てはまるものを全て選んでもらいました。
      • 4は記述回答式の質問で、3での選択理由や、3で選択したもの以外の回答を記入してもらいました。
    • 質問5及び6は「勉強している理由」に関する質問でした。
      • 5は回答選択式の質問で、「どうして勉強しているのか」について、選択肢の中から当てはまるものを全て選んでもらいました。
      • 6は記述回答式の質問で、5での選択理由や、5で選択したもの以外の回答を記入してもらいました。

    勉強のどこが楽しい・面白い

    選択回答で多かった意見と、記述回答から興味深かった意見をご紹介します。以下の質問も同様です。

    「勉強ってどこが面白いの?」

    勉強大好き(?)な「東大生」の回答はいかに。

    何かが身につく喜び

    選択式回答のTOP5をランキング形式で見てみましょう。

    第1位新しいことができる/わかるようになる89%
    第2位興味・関心のある内容である69%
    第3位自己肯定感が上がる50%
    第4位正解に辿り着く喜び47%
    第5位難しい課題へ挑戦すること42%

    「新しいことができる / わかるようになる」を9割近い人が選択していました。

    理由としては、

    「新しい言語を知ると世界を新しい側面から知覚できるところが面白い。英語にしかない語彙や表現を知るとその言語体系の考え方も少し理解できる」

    「第二外国語として選択したフランス語の勉強が楽しい。映画などを見て、少しずつフランス語が理解できるようになっている実感を得ると、やっていてよかったな、楽しいなと思える」

    など、外国語に絡めた意見が見られました。

    東大では、英語の他に第二外国語を学ぶので、その過程で勉強の面白さを実感する人も多いのかもしれません。

    次いで「興味・関心のある内容である」「自己肯定感が上がる」という回答へのコメントには、「好きなことを頑張っているうちに、他の人にはできない自分だけの強みになる気がして、それが快感です」などがありました。

    「興味・関心」のあることを勉強しているうちに「自分の強み」を手に入れ、それが「自己肯定感」に繋がる。そんな実感の中で勉強に励んでいるのではないでしょうか。

    「実に面白い」個性派回答

    ここでは、筆者の独断と偏見に基づいて、ぜひご覧いただきたい回答を3つご紹介します。

    「頑張った分返ってくる!」

    「一度間違えた問題だけど、何度も復習したおかげでテストで出たときに解けた」

    これを読んでいる皆さんにも似たような経験があるかもしれません。

    努力の成果が出る喜びは、部活動など勉強以外にも通じる「面白さ・楽しさ」ですね。

    「世界の見え方が変わる」「視野が広がる」

    同じものであっても、何を学んできたかによって、見え方が異なってきますよね。

    レモンを目の前にしたとき、クエン酸やビタミンCを想起する人も、梶井基次郎を連想する人も、米津玄師を思い出す人もいるでしょう。

    1つのものに対していくつも視点を持っているほうが、なんとなく楽しく豊かな気がしないでしょうか?

    勉強はそんな楽しさ・豊かさをもたらしてくれるのかもしれません。

    「例えツッコミの幅が広がる」

    ……らしいです。

    勉強はどうしてしなきゃいけないの? 何の役に立つの

    「東大生」にこんなことを聞いたら、「勉強なんてするのが当たり前だよ」と返ってきそうだと思うかもしれませんね。

    「どうして勉強しなきゃいけないの?」

    全人類の疑問に対して、東大生はどう答えてくれるのでしょうか。

    勉強で世界を、未来を拓く

    まずはTOP5です。

    第1位知っている世界をできる限り広げなければならないと思うから67%
    第2位(同率)良い仕事を得るため39%
    第2位(同率)勉強しないと社会に出て困るから39%
    第4位より発展的な勉強の基礎として必要だから30%
    第5位専門的な資格を取るため25%

    第1位「知っている世界をできる限り広げなければならないと思うから」は、前の質問で出た「世界の見え方が変わる」という回答に繋がっていそうですね。

    勉強した分だけ見える世界が広がるということでしょうか。

    同率2位となった「良い仕事を得るため」「勉強しないと社会に出て困るから」は、学生時代の先を見据えた回答だと言えそうです。

    「日本は学歴社会だから」と、勉強の結果が実利となる社会の現状を指摘する声があった一方、「自分が勉強させてもらっている分を何らかの形で社会に還元する必要がある」と、社会の役に立つことを重視する回答もありました。

    4位・5位は、よりレベルアップするために勉強していると見ることができます。

    具体的な目標があると、勉強へのモチベーションも上がりますよね。

    勉強不要論も⁉︎ 気になる意見をピックアップ

    ランキングから漏れてしまった意見などを、またまた筆者の独断と偏見で3つ取り上げます。

    「そもそも勉強はしなくても良い」

    「必要を感じる人だけがすれば良い」などのコメントも寄せられました。確かに多様性の時代、同じレールの上で勉強することだけが絶対ではないのかもしれませんね。

    ただ、「預かり知らぬところで損してるかもしれない」との意見にもある通り、生きていく上で必要なリテラシーを失わない程度には勉強しておきたいものです。

    「他者の気持ちを理解するため」

    勉強によって得られるものを、ものの見方・考え方だと捉えたとき、他者の視点も勉強の結果得られるものの1つだと言えます。

    また、英語を勉強することで英語でしか表現されない感覚を知ることができるように、勉強して得た知識が、他者を理解する基礎となることもあるでしょう。

    優しくあるために、勉強は必要不可欠な過程なのかもしれません。

    「相手が高度なボケをしてきたときでも的確に対処してツッコめるようにするため」

    どうしてもツッコミをしたい人がいるようです。

    東大生はどうして勉強しているの

    これまで、勉強すること自体をどう考えるか東大生に質問してきましたが、最後は各々の視点で、以下に答えてもらいました。

    「どうして勉強しているの?」

    東大生は、自分が今している勉強をどう捉えているのでしょうか。

    知の探求者、そして一介の学生

    選択式回答のランキングです。

    第1位知識や技能を身につけたいから72%
    第2位興味・関心のあることをもっと知りたいから67%
    第3位卒業・進学するため50%
    第4位良い成績を収めたいから28%
    第5位資格を取るため19%

    全体の7割以上が選択した1位は「知識や技能を身につけたいから」でした。

    学生として研究に携わる立場にある以上、知識はいくらでも欲しいものですし、実験や調査を行う上では技能も重要です。

    知の探究の場である大学。そんな環境に身を置いていることを考えれば納得の結果でしょう。

    また、「いろんなことを知っていれば生きてるのが楽しくなる」と考えて知識を吸収する人もいるようです。

    第2位は「興味・関心のあることをもっと知りたいから」。知的好奇心とも換言できそうなこちらの回答が僅差で2位となりました。

    「大学に入ってから、学問的な楽しさを感じながら好奇心で勉強することが増えた」という人も。

    「何に興味があるのかを知るためにも、まずは一通り勉強してみる必要がある」など、「もっと知りたい」を見つけるために勉強しているというコメントも多く見られました。

    第3位と第4位には、非常にリアルな意見がランクイン。

    進学選択制度があり、1・2年生の間の成績順で3年生以降に所属する学部が決まる東大では、成績評価も大事な要素。

    第4位の「良い成績を収めたいから」は、やはり成績は気になるという東大生のリアルな意識を窺わせます。

    また、留年することなく無事に大学生活を終えたいというのは、東大生に限らず全大学生共通の意見であるようにも思われます。

    第5位は「資格を取るため」。「勉強が役立つ理由」の質問でも5位に入った「資格」についての回答がこちらでも5位に。

    教員免許をはじめ、大学の授業を通して取ることのできる資格もあることが大きいようです。

    東大生はやっぱり勉強好き⁉︎

    この質問でも個性的な意見をもらうことができたので、筆者の独断と偏見で3つ紹介します。

    「平等に評価してもらえる最後の大切な機会だから」

    「勉強や受験は、誰もが同じように頑張れば同じような結果が出るといった平等なものではないと思うけど、社会に出てからの評価の場面に比べると、自分の点数だけで評価してもらえることは貴重だと感じるから」との理由付きのこの回答。

    社会の理不尽を見据えたような意見に、筆者もドキリとしました。

    確かに、「勉強だけしかすることがないのは学生の特権」なんてことも言われますね。

    「7%くらいは……」

    「基本的にはただ楽しいから勉強しています。専門的な知識を獲得し、それを利用して社会的立場を獲得したいからという理由も7%くらいはあります」とのこと。

    「7%」ってやけに正確だな……。それだけの理由で選出です。

    「勉強はしていない」

    実はこの選択肢、誰にも選ばれませんでした。

    さすがは「東大生」? 全員何かしらの「勉強」をしているという意識を持っているようです。

    おわりに

    いかがでしたか?

    今回の記事では、3つの質問で東大生が勉強とどう向き合っているか聞いてみました。

    1つ目の質問では、皆さんと大して変わらない、等身大の楽しさ・面白さを見出して勉強に励む東大生の姿が見られました。

    2つ目の質問では、勉強する意味を通して東大生の価値観の一端に触れることができました。

    3つ目の質問では、「勉強に高尚な理由なんていらないのかもしれない」と思わせるような、リアルな東大生に出会ったかもしれません。

    この記事を通して、東大生が何を考え、また何を目指して勉強しているのかを少しは知ってもらえたと思います。

    ここに書いてあったことの借り物でも構いません。彼らの意見を参考に、勉強の意味について自分なりの考えを持ってみましょう。

    ただ「わからない」という感覚を持ち続けるよりも、いくらか楽になるのではないでしょうか。

  • 【受験以外でも使える】モチベーションの保ち方

    【受験以外でも使える】モチベーションの保ち方

    はじめに

    受験勉強に限らず、何事においても、モチベーションを保つことはなかなか大変です。しかし、モチベーションが下がると、勉強の質が下がるなど、様々な負の影響が出てきてしまいます。

    そこで、この記事では、筆者の経験などを交えながら、苦しい受験勉強の中で、どうすればモチベーションを維持できるのかについて、読者の皆さんにお伝えしていきます。


    モチベーションとは?

    そもそも、モチベーション (motivation) とは、一体どういう意味なのでしょうか?

    日本語訳としては「動機」または「動機付け」とされていることが多いです。一般に動機という言葉は、「やる気」または「意欲」という言葉とほぼ同じ意味で使われています。

    やる気がないと目標の達成は難しいということは、皆さんもご存知だと思います。モチベーションは、目標を達成するために必要なものであるということが分かりますね。


    モチベーションを保つには?

    ここからは、モチベーションの保ち方を3つ紹介していきます。


    1. なりたい自分を想像してみる

    1つ目は、将来なりたい自分を想像してみることです。

    受験勉強の場合であれば、第一志望の大学に合格して大学生活を送っている自分を想像してみるのがいいでしょう。なりたい自分を想像すると、やる気が出ますし、理想の自分になるためにはどう努力すればいいのかということを考えやすくなります。

    私も、受験期にやる気が全く出なくなってしまうことがあったのですが、そういうときはいつも東大のキャンパス内を堂々と闊歩する自分の姿を想像していました。そうすると、「今だらけていては、こんな姿には到底なれないぞ」と気合いを入れ、また勉強に向かうことができました。

    また、英検準一級を取ろうとしていたときにも、将来英語を使って海外の人との交流を深めている様子などを想像して、モチベーションを上げていました。

    皆さんそれぞれに理想のなりたい自分があると思いますが、具体的に想像してみるとモチベーションが上がったり、気合いを入れ直すことに繋がるはずです。


    2. 大目標のための小目標を立てる

    2つ目は、大きな目標を達成するために小さな目標を立てることです。

    目標を大きく掲げるのは確かに大事ですが、ただ漫然とその目標に向かうだけでは途中でブレてしまいがちです。

    そこで、大目標を達成するための小さな目標をいくつか立ててみましょう。すると、堅実に目標に向かうことができるようになります。

    たとえば、「第一志望に合格する」という大きい目標を設定したとしましょう。

    この目標を達成するために必要なことは、苦手な科目を基礎から固める、得意な科目では演習を積むなど、多岐に渡ります。ここで、苦手科目を固めるということにスポットを当てると、たとえば物理の電磁気を1週間で完璧にするなどの小さな目標が立てられます。

    私は、苦手科目だった物理を克服するとき、この方法を使いました。問題集を分野ごとに区切り、それぞれの分野をいつまでに完璧にするかという目標を立てることで穴をつくらずに物理を固めることができました。

    このように、小さい目標をいくつか立てることで、途中でブレることなく大きな目標を達成に導くことができます。


    3. ネガティブな感情に囚われない

    3つ目は、ネガティブな感情に囚われないことです。

    受験勉強に限らず、何かの目標を達成しようと努力しているときに、不安や焦りなどのネガティブな感情が出てくることは誰しもあります。重要なのは、その感情に流されないことです。

    ネガティブな感情に囚われてしまうと、目標に対して迷いが生じ、集中できなくなってしまい、さらにネガティブになるという負のスパイラルが生じてしまいます。

    ネガティブになってしまったときの解決法としては、気分転換に軽い運動をしたり、深呼吸をするなどの方法があります。気分を変えてネガティブな感情から抜け出すと、また目標達成に向かって集中することができます。

    私がネガティブになったときには、好きなアーティストの曲を聞いたり、散歩をしたりすることで気分転換をしています。

    ネガティブな感情に囚われなければ、モチベーションが下がる可能性は低くなるでしょう。


    終わりに

    ここまで、モチベーションの保ち方についていくつかの具体例を用いて説明してきました。

    これらはあくまで一例であり、他にも皆さんにあった様々な方法があることでしょう。受験勉強以外の場合でも使えるような方法もありますので、参考にして頂けると幸いです。

    受験生の皆さん、高校生の皆さん、コロナ禍でなかなか思うように学習や勉強ができない日々だとは思いますが、私達はいつでも皆さんを応援しています。

  • 【受験生必見】ケアレスミスは減らせる!

    【受験生必見】ケアレスミスは減らせる!


    はじめに

    みなさん、こんにちは!
    この記事では、受験でのケアレスミスの減らし方について書きたいと思います。

    この記事を読むにあたって、まず一番最近受けたテストを見返して見てください。
    何点分がケアレスミスによって減点されていますか? 一度振り返ってみてください。

    もしかしたら、失点の半分以上がケアレスミスという人もいるのではないでしょうか?
    そして、それを見て「ケアレスミスならしょうがない、まあいいか」と思っていませんか?


    ケアレスミス対策の大切さ

    ケアレスミスというのは、問われていることを全く理解していないことによる間違いではありません。そのため、テストでケアレスミスをした時もつい放置してしまいがちです。

    しかし、受験という場において、そのミスは命取りとなります。

    大学受験では、基本的には同じくらいのレベルの人達が同じ問題を解きます。そのため、あなたが仮に「全くわからない」と思った問題は、隣に座っている受験生も同様にわからない可能性が高いのです。

    そうなったときに、どこで差がつくのか、それは「わかっている問題をいかに正確に解くことができるか」ということになってきます。にもかかわらず単純なミスで簡単な問題を落としてしまうと、それは周りと比べて大きな遅れをとることになります。

    そして、試験においては、全くわからずに間違えた問題も、ケアレスミスによって間違えた問題も、同じように減点されてしまいます。
    そのため、ケアレスミスを減らすことが受験においてはとても大切な要素になってくるのです!

    なぜ僕がここまでケアレスミスについて真剣に書いているのかというと、僕がその大切さを身をもって実感してきたからです。

    そもそも、僕はケアレスミスがとても多い人でした。

    選択問題は間違えて両方解いて時間が足りなくなるし、マーク模試はマークをずらして大量失点するしと、とにかくケアレスミスが多く、名前を書き忘れる以外のすべてのケアレスミスはだいたい経験したと思います(笑)。

    そしてもちろん、その度に落ち込んではいたのですが、「ケアレスミスを減らすことなんて無理だ、あきらめよう」と思い、ケアレスミスを減らそうとは考えませんでした。そしてその報いがとうとうやってきます。

    それは高校3年生の2月26日、東京大学二次試験2日目の英語の試験のときでした。

    問題を解いていて、大問 2 英作文の (1) がさっぱり何を書いていいのかわからない(笑)。8分ほど考えた結果、僕は諦めてこの問題をとばすことを選択しました。

    そしてその後、他の問題をなんとか解き終え、試験時間終了の合図がなり、僕はペンを置きました。そして、名前がしっかり書いてあるか確認するよう言われたので、答案を裏返しました。

    すると、大問 2 (1) の解答欄が埋まっていることに気づきます。
    「あれ?とばしたはずなのになんでこの問題の解答欄が埋まっているんだ…?」

    そして、おそるおそる大問⑵の解答欄を見ると、案の定空白になっていることに気づきます。
    つまり、大問 2 (2) の解答を誤って (1) に書いてしまったのです!

    このとき僕は、人生で初めて、頭が真っ白になり足が震えるという経験をしました。せっかくここまで上手くいっていたのに……。

    そして失意の中で合格発表を待つも、結果は不合格。「やっぱりか……」という思いが僕の中をよぎりました。

    得点開示をおそるおそる見てみると、僕の点数と合格最低点の差はわずか2.7点。
    英作文の配点は、一問につきおよそ10~12点と言われているので、解答欄をずらしておらず英作文がしっかり採点されていたら合格できたはずでした。

    そのとき、僕は初めて、ケアレスミスを減らす大切さに気づいたのでした。

    さあ、ケアレスミスを減らす大切さが少しは伝わったでしょうか? みなさんには、僕のような体験は絶対にしてほしくありません。

    そこで、具体的にどうしたらケアレスミスを減らせるのか、僕が浪人時代に意識したことをお話しします。


    ケアレスミス対策法

    普段からの対策

    普段から意識してほしいのが、ケアレスミスをしたときに、どうしてそのミスをしたのか考えることです。

    ケアレスミスには、何か原因があるはずです。その原因を根本の部分まで追求することが、ケアレスミス削減にとても効果的です。

    僕の体験談をもう一つ紹介します。

    あるとき、化学の問題で計算ミスをしました。

    なぜ計算ミスをしたのか考えると、筆算をする時に繰り上がりの数を足し忘れたからだとわかりました。
    そして、なぜ足し忘れたかというと、筆算するスピードを求めるあまり、字が汚くなってしまい式が見づらくなってしまったからでした。

    しかし、試しに急いで筆算をする場合と、ある程度丁寧な字で筆算をする場合とでスピードを比較してみた場合、ほとんど変わらないことに気づきました。

    それ以来、計算するときに字をなるべく丁寧に書くようにしてみたところ、計算ミスがかなり少なくなりました。

    このようにケアレスミス対策においては、ケアレスミスを「まあいっか」で終わらせず、根本から原因を追求する姿勢がとても大切になるのです。

    テスト中の対策

    テスト中にできる対策としては、問題を解くたびに解答を一瞬見直すことです。毎回検算する暇はもちろんありませんが、たとえば、

    • 数学の問題でりんごの数を聞かれているのに、答えが負の数になっていないか
    • 英語の文章で、3単現の s をつけ忘れていないか

    といった一瞬で見直せるポイント、特に自分が間違えた経験のあるポイントを意識して一瞬でも見直すことで、ケアレスミスは確実に減らせます。そしてこの癖は普段からやっておかないとなかなか身につかないものです。普段からどこに注意すべきなのかを意識しつつ、本番にその成果が発揮できるようにしておきましょう。

    また、問題終了5分前には、解いている問題を諦めて見直しに入ることです。

    5分前になったら、選ぶ記号は一つなのか、当てはまるものすべてなのかなど、問題文の指定をもう一度読み直すようにしていました。また、解答用紙に名前を書き忘れていないか、選択問題は正しい問題を解いているかなどを確認し直しました。

    もちろん、毎回ケアレスミスをするわけではないので、「見直しせずにもう一問新しい問題に取り組んだ方がいい点が取れたのではないか」と思うこともありました。

    けれども、そこを割り切って見直しに使うという強い意志を持つことが、いざというときに役に立つと思います。

    特にマーク式の試験では、選択問題のマークミスがありがちです。
    そのせいで20点近い減点を食らった人を何人か知っています。おそらく、終了5分前の見直しをする習慣がなかったのだと思います。

    緊張するテストの場であるからこそ思わぬミスをしてしまうので、終了5分前の見直しが役に立つときが来るはずです。

    こうして、問題を解く時、問題を解いた直後、テスト終了間際と様々なタイミングでケアレスミス対策を用意することで、限りなくケアレスミスを減らすよう努力していました。この対策の数は、細かいものを含めると20以上ありました。


    まとめ

    こうして、みなさんにケアレスミスの減らし方をお伝えしてきました。

    結局伝えたいのは「ケアレスミスは絶対に減らせる! 減らす努力をしないと痛い目を見るぞ!」ということです。

    普段からケアレスミスを減らすための努力をして頭を働かせること、そのための習慣をしっかりつけておくことが大切なのです。

    試験当日はとても緊張しています。そのため、普段からケアレスミスを減らす努力をしておかないと、なかなかケアレスミスの削減にはつながりません。

    みなさんには、勉強ももちろんですが、ケアレスミスの対策も同時にしっかり行うことで悔いのないように受験を終えてもらいたいと思います。

    それではみなさんが受験本番でいい結果を出せることを願っています!

  • 【東大生がやっていた】 睡眠との向き合い方

    【東大生がやっていた】 睡眠との向き合い方

    はじめに

    受験に向けて勉強に集中したい!そう思っていてもどうしても眠くなってしまうことってありますよね。今回は僕の経験をもとに、睡眠との向き合い方についてのポイントをご紹介していきたいと思います!

    ただし、一つ断っておきます。これからご紹介するのはあくまで僕一人の経験に基づいたアドバイスであり、みなさんに上手く当てはまるかは分かりません。今回の記事は参考程度にして、自分なりの睡眠への向き合い方を探していくことが大切です!


    一、眠くならないために

    そもそも、ふと眠くなることがなければ、それが一番良いですよね。そこでまずは、眠気に襲われる回数を減らすため睡眠リズムについて考えていきましょう!

    ①睡眠リズムを習慣化しよう!

    まずはなんと言っても、睡眠リズムを確立することが大切です。寝る時間や起きる時間が毎日バラバラだと、勉強できる時間帯が定まらず、計画的に勉強を進めることができません。毎日同じ時間に寝て同じ時間に起きる、これが鉄則です!

    とは言っても、部活の朝練があったりなかったりで、毎日寝る時間と起きる時間を揃えるのは難しい人もいるでしょう。そういった方は、1週間単位の睡眠リズムを確立することをお勧めします!

    ②自分に合った睡眠リズムを見つけよう!

    睡眠リズムを習慣化しようと思っても、自分に合わない睡眠リズムでは結局長続きはしません。だから、自分にあった睡眠リズムを見つけることが大切です!

    みなさんに合った睡眠リズムは僕にも分からないので、自分で見つけていただくしかありません。しかし、一つアドバイスとして、定説に囚われないことが大事です!

    例えば、朝型生活に切り替えることが良しとされる風潮が強いですが、どうしても朝型の生活が合わない人もいます。僕もその一人です。僕は現役時に朝型生活をしようと試みたましたが、どうしても上手くいかず、開き直って浪人時には夜型生活に切り替え、上手くいきました(もちろん、学校がある皆さんは夜型生活といっても限界があるかとは思いますが)。この「朝型信仰」の例から分かるように、定説に振り回されない姿勢が自分に合った睡眠リズムを見つけるコツの一つです!


    二、ふと眠くなった時

    自分に合った睡眠リズムを確立したとて、人間誰しも眠くなってしまうことはあります。ここでは、眠くなった時の僕なりの対処法をご紹介します。

    ①少し寝る

    王道ですが、個人的にはこれが一番です。やはり人間眠気にはどうしても敵わない部分があるので、いっそのこと寝てしまいましょう。その際、時間と寝方を意識しましょう。

    一般的には、「15分睡眠だと寝起きがスッキリする」だとか「机に突っ伏して寝ると眠りが深くなりすぎない」などと言われます。しかし、時間に関して、僕は15分睡眠だと逆に起きた時に眠かったため、眠い時は30分寝るようにしていました。寝方に関しても、机に突っ伏すと呼吸がし辛く眠れなかったため、僕は横になって寝ていました。みなさんもぜひ、自分に合った時間・寝方を模索して寝るようにしてください!

    ②シャワーを浴びる

    軽くシャワーを浴びるのも、僕が実践していた方法です。よく「顔を洗う」というのが眠気対策として挙げられますね。しかし、僕は顔を洗ったくらいでは5分後にはまた眠くなってしまうので、その全身バージョンとしてシャワーを浴びていました。少々時間と手間がかかるのがネックですが、その後の意識のスッキリ具合は格別なので、お勧めです。

    ③ブラックコーヒーを飲む

    ふと眠気に襲われるのが自分で勉強している時だけとは限りません。時には授業中にも睡魔は容赦無く訪れます。そこで、僕はどうしても眠くなってしまう授業の前にはブラックコーヒーを飲み、カフェインを摂取して寝ないようにしていました。こちらも一定の効果はありましたが、頻繁に行ってしまうと確実に体に悪いので、ここぞという時だけに行うようにしましょう。


    おわりに

    以上が僕が実践していた睡眠との向き合い方です。参考になったでしょうか?

    繰り返しになりますが、これはあくまで僕の経験であり、万人に当てはまるものではありません。この記事を参考にしつつ、自分に合った睡眠との向き合い方をぜひご自身で考えてください!

    最後まで読んでいただき、ありがとうございました!


    YouTubeでも睡眠についての動画をあげています。ぜひチェックしてみてください!

  • 【根性論じゃない】「部活と勉強の両立」に必要な3つのこと

    【根性論じゃない】「部活と勉強の両立」に必要な3つのこと

    はじめに

    「部活と勉強の両立」これは古来より多くの高校生を苦しめている難敵です。この記事を見に来たあなたはそんな多くの高校生の1人ではないでしょうか。この記事を書いている私も、例に漏れずその悩める高校生の1人でした。

    私は高校1年生から3年生の6月まで弓道部として週5日か6日で活動していました。(もちろん幽霊部員ではありません。2、3年時は副部長でした。)2年生の頃は夜の8時まで活動することも多々ありました。

    そして、東大にも現役で合格することができました。これは「部活と勉強の両立」という難敵を攻略することができたからだ、と私は確信しています。

    しかし、私も最初から両立ができたわけではなく、両立する方法を考え、検証を重ねていくうちにできるようになったのです。その結果、たった3つのことを生活の中で意識するといいのだとわかりました。これからその3つのことについてお話ししていきます。

    先にお伝えしておきますが、この3つに気合い、根性、精神力の類は含まれません。いわゆる「とにかく頑張る!」は除外し、できるだけ実践できる方法をお伝えします。


    〜その1〜 徹底した時間管理

    部活をしている人の一番の敵はやはり「時間が足りない」ことでしょう。私もかつては口癖のように「時間が足りない〜」と言って何かを切り捨てる選択をしていた時期もありました。

    しかし、私の恩師の1人が「時間はあるものではなく作るものだ」と教えてくれました。つまり、自分から時間を生み出す努力をしようということです。

    それから私は時間管理を徹底するようにしました。といってもアプリを使ったり、その他にも特別なことをしていたわけではありません。

    私は自転車で通学をしていたので通学時間に勉強はできませんでした。その代わり、通学時間中(特に帰り道)はずっとその日の時間の使い方について考えていました。

    ここでは登下校中に私が頭の中で考えていた具体的なことを記載します。

    1. その日にしなければいけないこと、その日にすべきこと、その日にしなくてもいいこと、を考えて優先順位をつける。
    2. 各々にかかる時間を見積もり、その日使える時間内でできることを当てはめる。
    3. 完成したその日のスケジュールを実行する。
    4. これを毎日繰り返す。

    こうすることで時間の使い方が整理され、かなり効率的な生活を送ることができるようになりました。

    また、この方法のもうひとつの良い点は、自分が持っている時間と必要とする時間に自覚的になれるということです。これらがわからないと、自分にできることとできないことの区別がつかなくなります。何か長期的な勉強の計画を立てようとしても、今の自分にできることがわからないと不可能な計画を立てかねません。

    最初は「かかる時間の見積もり」が難しいかもしれません。ですが、繰り返していくうちに自分の能力や特性を把握できるようになり、やがてうまくいくようになるでしょう。


    〜その2〜 眠気の克服

    部活をしている人、特に運動部で活動している人にとっては眠気も大敵ですね。疲れ果てた後に晩ご飯を食べ、お風呂に入る、この †黄金コンボ† が決まるとほとんどの人間は必然的に眠くなります。

    では、どうすればいいのでしょうか?この答えは無数に存在します。つまり、自分に合った方法を見つけられるかが重要になります。しかし、それはどのようにして見つければよいのでしょうか?そのヒントを私の体験をもとにお話ししたいと思います。

    私は多くの方法を試しました。朝型人間になろうとしたこともありましたが、朝起きても勉強する気になれず、自分に合わないと割り切ってやめました。また、カフェインの入っている飲料を飲むのは就寝時に寝つきが悪くなり、体質にも左右されやすいのでおすすめしません。

    そして私が採用した戦法は、「少しだけ寝る」でした。これもオーソドックスな手法の1つですが、弱点があります。それは寝過ぎてしまうということです。この弱点を克服するために私はできるだけ眠りにくい環境で寝ることを心がけました。具体的には机に突っ伏して、アップテンポの音楽を聞きながら10分ほど寝ていました。

    これは「学校の休み時間に机で寝ると、授業が眠気無くすっきりと受けられる」という経験から思いついた方法です。この姿勢だと、寝過ぎたとしても15分ほどで必ず目が覚め、目が覚めた時もアップテンポの曲を聞いているので気分が良く、ノリノリで勉強に向かうことができました。

    しかし、この方法も人を選びます。机で寝ることが苦手だったり、起きてすぐにはテンションを上げにくいという人は他の方法が合っていると思います。

    あなたにはあなたに合った方法が必ず存在します。そして、その方法は私の例のように意外と身近な出来事から見つかったりするものです。つまり、日々の何気ない行動を意識して、センサーを張り巡らせることが自分に合う方法を見つける近道です。眠気に悩まされている人は、インターネットからだけでなく、ぜひ生活の中からも答えを探してみてください。


    〜その3〜 スイッチを作る

    人間は休憩をとらずに活動し続けることはできません。私も土日にはよく友達や先輩とカラオケやボウリングに行っていました。精神的にも肉体的にも休憩は必須です。なので、休憩を取ること自体には何の問題もありません。

    しかし、休憩にも難しい点があります。それは、休憩と勉強のメリハリをつけることです。そして、それが難しいのは休憩から復帰するときにかなりのエネルギーが必要になるからです。電化製品は電源をつけた直後が一番電力を消費します。同様に人間もスイッチを入れる瞬間が一番大変で、これを苦手とする人も多いでしょう。逆にスイッチが入ったら続けられるという気持ちもよくわかります。

    その点で言うと、先ほど挙げたカラオケやボウリングのような比較的長時間外出して遊びにいく類の休憩は、帰ったらおしまいなので切り替えやすいですね。「結構遊んだし、そろそろ勉強するかー」という気持ちも働きます。

    ですが、これは休日の話です。平日はどうでしょうか?

    1日は24時間ですから、部活も勉強もしていたら遊ぶ時間はそんなにないはずです。しかし、休憩の時間はあります。ご飯を食べたり、お風呂に入ることも休憩の一つですね。それらが終わった後、つまり、ご飯を食べ終わった後、お風呂から出た後、すぐに勉強に復帰できますか?私はこれが難しかったです。なんとなくだらけてしまう、というのはこの勉強と休憩の間で生じます。ここからスイッチを入れるにはどうすればいいでしょうか?

    こちらも結論としては「自分に合ったスイッチを作る」になってしまいます。

    しかし、ある2つのポイントを守ったスイッチにしないと正解にはたどり着けません。その2つを守った上であなたに合ったものは何かを考えましょう。

    1. 明確な終わりがある

    「なんとなく時間を消費する」はスイッチに明確な終わりがない場合に多々起こります。一番の例はネットサーフィンやtwitterの巡回です。これらは情報の底無し沼と言っても過言ではありません。「〇分までネット or twitter見よー」のような感じで、少し休憩しようと思ったときにこれらに手を出してしまうと、沼にはまってしまうかもしれません。することが無くなって時間が余ったときにのみ、手を出すようにしましょう。

    Youtubeなどで動画を見るのはグレーゾーンです。動画の一つ一つには明確な終わりがあります。しかし、こういったサイトは私たちに次の動画を勧めてきてしまいます。これも沼の入り口です。自制心を持ち、休憩時間内に終えることができるのであれば、使っても問題ないでしょう。そうでない場合、短い休憩では触らないようにしましょう。

    2. ある程度の時間がかかる

    スイッチを急に切り替えることは難しいです。そこで、徐々に切り替えることを意識して時間的長さを持ったスイッチを作りましょう。これを時間のロスと考えるか、切り替えるまでの助走として必要な時間と考えるかは人によって異なるかもしれません。しかし、切り替えが苦手だった私は必要な時間だと考えています。onとoffを明確に分けるのではなく、徐々に勉強する気持ちに持っていくために、ゆっくりスイッチを入れていきましょう。

    この2点を踏まえて私は「好きな音楽を自分のスイッチ用の音楽に決めて、そろそろ勉強に取り掛かろうというときにはその一曲を聞く」ということをしていました。野球選手の登場曲のような感じです。

    その他にもこの条件に当てはまるものの例を挙げると、軽いジョギングや運動、飴を一つ食べる、小説などを一章だけ読む、が考えられます。これが全てではありませんが、あなたの生活に無理なく取り入れられるものを選びましょう。


    最後に

    部活と勉強の両立についての方法を述べてきました。いかがでしたか?

    部活をしている多くの人に当てはまるもののみを記しているので、これだけでは両立できない人もいるかもしれません。しかし、どんな場合も、原因を見つけ、それを解決する方法を考えるというステップは本質的には同じです。この積み重ねが勉強と部活の両立への近道です。

    部活動に励む全ての高校生の役に立てば幸いです。最後まで読んでいただきありがとうございました。

  • 【受験勉強】内職との向き合い方

    【受験勉強】内職との向き合い方

    はじめに

     大学受験に向けて、わずかな時間も無駄にしたくないと考えている、そこのあなたへ。

    この記事ではそんなあなたに向けて、授業中に行う内職について、私が自分の実体験を交えながら解説していきます。最後の方に【まとめ】を載せているので、忙しい方はそこだけでも目を通して頂けると幸いです。

    そもそも内職とは何か?

     最初に、そもそも「内職」とはどのような意味なのかを確認しておきましょう。

     ここで言う「内職」は主に生徒や学生などの間で使われている俗語で、授業中に授業内容とは異なる勉強を個人的に行う事を意味しています。
    本来の「内職」は、補助的な収入を得るために行う本職とは別の仕事という意味だったのですが、「補助的な自分のための学習時間を得るために行う、授業でやっている本来の勉強とは別の勉強」というニュアンスから、このような意味が新たに産まれたようです。
    今回は「内職」という言葉を、この「授業内容とは異なる勉強を行う事」という意味で使いたいと思います。

    内職はやってはいけない事なのか?

     一般に内職のイメージはあまり良くありません。その最大の理由の一つが、授業を行っている先生に失礼だからという事です。
    これは、「せっかく先生が一生懸命に授業の準備をして、生徒の理解を深めようとしているのに、その努力を無駄にするかのように内職をするのは、いくら生徒が授業料を払っている立場だからと言っても、あまりにも先生に失礼ではないのか」という事です。

    (大学生になって塾講師や家庭教師のバイトを始めると、授業の準備をする事の大変さ、生徒の理解を深める事の難しさに否が応でも気付かされます。さらには学校の先生は授業を行うだけでなく、生活指導や様々な事務作業なども同時にやらなければなりません。この事を考えると、多くの学校の先生はかなり一生懸命に、というよりもむしろ必死で授業の準備をしていると言えるのです。)

    一方で、内職をしている、または内職をしようかどうか悩んでいる生徒が多いのも事実です。その理由はいくつか考えられますが、最も一般的かつ根本的な理由は、学校の授業を全て真面目に受けていたら自分のための学習時間が足りず、大学受験の勉強が間に合わないからでしょう。

    基本的に、授業は生徒の平均レベルに合わせて行われます。そのため、自分のよく分かっている内容を何度も丁寧に解説されたり、逆に自分のよく分かっていない内容をあっさりと流されたりします。
    その為、「ここは知っているから飛ばそう」「ここは苦手だからじっくり取り組もう」と、参考書などを使って、自分で決めた内容を自分のペースで学習する方が、ただ授業を受けているよりも効率的になりやすいです。
    さらに言えば、大学受験において実力を身に付けるためには、このような主体的な勉強が必ず必要になります。

     一方で、そのような自分のための学習が出来る時間はあまり多くありません。
    例えば学校の授業を全て真面目に受けていた場合、自分のための学習は全て授業時間外の学習でまかなう事になります。これではどんなに頑張っても、平日6時間程度が自習に割ける時間の限界でしょう。
    もし部活動をやっているのなら、この勉強時間はさらに短くなります。絶対的に時間が足りないのです。(私も高3の秋までハードな部活を続けていたので、この時間の足りなさはよく分かっているつもりです。)
    そして、難関大学を目指している人にとっては、これでは到底大学受験に間に合わないのです。
    そのため、授業中に内職をする事で、自分のための学習時間を少しでも確保しようとする人が出てくるのです。

     結局、内職はやってはいけない事なのでしょうか? それとも、先生に失礼だとは言え、大学受験のためには必要な事なのでしょうか? 結論を先に述べると、時と場合により、授業を真面目に受けるべきか、それとも内職をすべきかが変わってきます。それは、内職にはメリットとデメリットがあり、両者をきちんと認識しつつバランスを取る事が必要だからです。

    内職のメリットとデメリット

     それでは、内職のメリットとデメリットを見ていきましょう。

    (1) 内職をするメリット

    自分のための学習時間を捻出できる

     ほとんどのメリットは基本的にこれに帰着されます。授業中に内職をする事で、自分のための学習時間を少しでも確保する事が出来ます。少なくとも、授業中にボーっとしていたり寝ていたりするよりははるかに有意義な時間の使い方と言えるでしょう。ただし、やり方にもコツ(例えば先生に見つからないようにする、または見つかっても先生に少しでも失礼にならないようにするコツ)があるので、気になる方はネットで調べてみて下さい。

    (2) 内職をするデメリット

    先生との人間関係が気まずくなる

     大学受験が近づいて来ると、不安な事や心配な事が出てきて、誰かに相談したくなる時があります。しかし、普段から内職という先生に失礼な行為をしていると、どうしても先生に相談する事が難しくなってしまうのです。どんなに塾や参考書で自習を進めていたとしても、進路や大学受験の相談で主にお世話になるのはやはり学校の先生ですから、むやみに学校の先生との人間関係を悪化させるのは良くないです。内職をするにしても、定期試験の成績をなるべく保つなどして、ある程度の信頼関係は維持しておくべきです。

    定期試験前の面倒事が増える

     内職をしていると、授業の板書を取り切れなかったり、重要な連絡を聞き落としたりする事があります。また、授業の内容と内職の内容がかけ離れていた場合、定期試験の勉強をゼロから始めなければならない事もあります。すると、友達にノートを借りたり、定期試験前に猛勉強したりと、膨大な時間と手間がかかります。下手をすると、真面目に授業を受けていた時よりも定期試験の勉強が大変になり、自分のための学習時間を削らなくてはならないという事態も起こり得ます。

     このような事を防ぐためにはいくつか方法が考えられます。内職をしないという方向性で考えるのであれば、「授業内容は授業中に完璧に理解して、出来る事ならば今までの内容の復習まで終わらせる。そして、授業時間外では完全にその他の勉強に集中出来るようにする」という意識・態度で授業に臨むと良いでしょう。こうする事により、授業を受けている時間をより充実したものに出来るだけでなく、自分のための学習時間を増やす事も出来ます。

    内職をするという方向性で考えるのであれば、内職にある程度の線引きを設けるという方法が良いでしょう。内職を始めるのは授業の内容を理解してからにすると決めたり、内職をするとしても授業の板書をきちんと取るようにしたりして、試験勉強にあまり時間と手間をかけなくても定期試験の成績を維持出来るような工夫をしましょう。

    大学受験に関係の無い内容だと思っていた内容が後に意外な形で役に立つ事がある

     私は高校の家庭科の授業で薬膳や生殖補助医療について習いました。当時の私はとりあえず真面目に授業を聞きながらも、「こんな事をやって何になるのだろう」と考えていました。大学受験に関係が無いうえに難しくてよく分からない内容という事で、真面目に授業を聞いている生徒はあまりいませんでした。

     しかし、私は後にこの内容の有用性に気付かされました。私は医学部を受験したのですが、その時に薬膳は東洋医学に、生殖補助医療は最先端医療や医療倫理に繋がっている事を知ったからです。特に生殖補助医療は、法学や医療倫理とセットで語られる事が多く、実は医学部受験における小論文・面接の頻出テーマでもあるのです。つまり、私は意図せずして家庭科の授業を通して医学部受験の対策をしていた事になります。

     このような極端なケースはあまり無いかもしれませんが、その時「役に立たない」と思っていた事が後になって有用だと判明してくるという事はよくあります。そもそも、先生がその内容についてわざわざ授業で取り上げているのは、その内容が何らかの形で生徒の役に立つ、もしくは知っておくべき興味深い事であると先生が考えているからに他なりません。そう考えると、「大学受験に関係無いし、つまらないから」と言って安易に授業を切り捨ててしまうのは、あまりにも短絡的だと言えるでしょう。

     もちろん、「そうは言っても、時間が足りないし、自分のための勉強をさせてくれよ」と思うかもしれません。全ての授業を内職なしで真面目に聞く余裕は無いかもしれません。しかし、このような事実を心に留めて、可能な範囲でも構わないから授業に耳を傾けようとしてみて下さい。もしかしたら、それが意外な形であなたの将来を豊かにしてくれるかもしれません。それに、卒業後に振り返って懐かしく思い出す授業風景って、案外その時の光景だったりするものです。

    私はどうしていたか

     さて、内職のメリットとデメリットを見てきましたが、いかがだったでしょうか。デメリットの解説のウェイトが圧倒的に大きくなってしまいましたが、これはひとえに私の個人的な受験体験によるものです。
    私は内職をしつつも学校の授業をある程度真面目に受けるというスタンスを続けてきたため、「大学受験のために内職をするのはやむを得ないが、そのために授業を完全にないがしろにすべきではない」と考えています。
    そのため、ついデメリットの解説(というよりもむしろ授業を真面目に聞くメリットの解説)に力が入ってしまいました。
    しかし、デメリットの解説の中でも、デメリットを軽減しつつ内職を行う方法をいくつか提案しておいたので、内職をやろうと考えている方も、デメリットの解説を読んで頂けると幸いです。

    まとめ

    内職をすると自分のための学習時間を捻出できる一方で、やり方を間違えると先生との人間関係が気まずくなったり、定期試験前の面倒事が増えたりして、かえって非効率的になってしまいます。
    また、大学受験に関係の無い内容だと思っていた内容が後に意外な形で役に立つ事もあります。
    その為、内職のメリット・デメリットをきちんと認識しつつ、授業と内職のバランスを上手く取っていきましょう。

    最後に

    最終的に内職をするかどうか、内職をどのように行うのかを決めるのはあなた自身であり、それに伴う結果の責任も全てあなた自身が取らなければなりません。
    そのため、この記事を参考にする時も、最後にはあなた自身の力でよく考えて、悔いの無いような決断をして下さい。

    あなたの学びが、将来が、より豊かなものでありますように。応援しています。

  • 理科の科目選択を考えよう

    理科の科目選択を考えよう

    はじめに

    「理系に決めたのはいいけど、理科の科目選択はどうしたら良いんだろう……」

    そう悩んでいる方はかなり多いのではないでしょうか。僕自身も高校生の頃は選択科目がなかなか決められず、「生物・化学」の2科目に決定するのにとても苦労しました。

    そこで今回は、少しでも皆さんの選択の手助けとなるよう、科目選択のやり方についてまとめました! 
    結論から言うと、

    ①将来の夢に近い科目を選ぶ

    ②自分の好きな科目を選ぶ

    ③志望校に合わせる

    ④進路に合わせて戦略的に考える

    の4つの基準で検討していくと良いでしょう。以下ではそれぞれについて詳しく解説していきます。志望校が決まっている人にとっては③が最優先ですので、①、②は読み飛ばしてもらって構いません。そうでない人はぜひ最初から読んで、科目を決める参考にしてみてください!


    ①将来の夢に近い科目を選ぶ

    「志望校までは決まっていないけれど、将来の夢はなんとなく決まっている」という人もいるかもしれません。そんなときは、自分の夢と関わりの深い科目を選ぶことをおすすめします。

    例えば、医療や薬学、看護などの保健分野や農学分野には、生物や化学が深く関わっています。また、理学や工学といった分野には、物理や化学が深く関わっています。一つの分野の中でも細かく見ると別の科目が関わっていることもあるので、ぜひ自分で調べてみてください。

    自分の選んだ科目が志望分野と同じであれば、その科目が大学の入試科目に当てはまっていることが多いので、志望校が変わった時でも対応しやすくなります。また、自分の夢に近づくための勉強ができますし、進学先の授業にもついて行きやすくなるはずです。

    ただし、その分野と関わりの深い科目と入試科目は一致しないことがあります。医学部医学科はその良い例で、物理・化学でしか受験できない大学もあります。ですから自分の目指す分野によく合うような大学をきちんと調べた上で、他の要素も併せて考えながら選択科目を決定しましょう。


    ②自分の好きな科目を選ぶ

    皆さんの夢によっては、選びたい科目が一つに定まらないこともあるかもしれません。また、自分の夢が決まっていない人もいるでしょう(僕も当時はそうでした)。そんな人は「自分が一番好きだ」「魅力的だ」と思える科目を選んではどうでしょう。「好きこそ物の上手なれ」という言葉がありますが、まさにその通りです。自分の好きな分野であれば苦にせず楽しく勉強できますし、そうすれば上達は早くなるでしょう。将来の夢も、自分が楽しいと思えるものから見つけられたら素敵ではありませんか?

    そうはいっても、「それぞれの科目がどういうものか分からない!」「好きな科目なんてない!」という人もいるでしょう。そこで、僕の主観と友達の話から地学以外の3科目の魅力を下にまとめてみました! ぜひ参考にしてください!

    物理

    物体の振る舞いを主に扱う分野です。物体の質量や位置、エネルギーなど様々なものを数値化し、数式を用いて計算するので、数学との深い関わりがあります。与えられた条件から自分で答えを導き出したときには、大きな達成感を味わえます!

    便利な道具や機械の開発など様々な技術を支える学問であり、量子コンピュータの開発やブラックホールの謎のようなロマンあふれる最先端の研究に直接繋がる学問でもあります。

    化学

    原子や分子のような粒子に注目します。理論化学・無機化学・有機化学の3つに分かれ、それぞれ特色が大きく異なります。理論化学では物質の一般的な性質を学び、そこから反応や数値を導き出します。無機化学や有機化学では自分たちにとって身近な物質の性質を学ぶことができ、特に有機化学では実験結果から分子の構造を導く、パズルのような面白さがあります!

    製薬や素材開発などの分野のほか、実は生物学や物理学の分野にも深く関わっています。

    生物

    DNAやタンパク質のような生物を構成するミクロな物質から、生物の進化や生態系のようなマクロなものまで幅広く扱います。自分自身の体の仕組みや身近な動植物の仕組みを学べること、そして進化や分類から生物全体の壮大さや人間の相対的な位置を感じられることがとても魅力的です!

    私たちが毎日口にする食べ物を作る農学や、病気や怪我の際にお世話になる医療などに関わる、必要不可欠な分野です。


    ③志望校に合わせる

    もし自分の進みたい大学が少しでも決まっていたら、必ずその大学の入試科目を調べておきましょう。

    例えば東京大学の理科Ⅰ〜Ⅲ類は、物理・化学・生物・地学のうち好きな2科目で受験ができますが、実はこれは少数派です。多くの大学では学部学科ごとに、選べる科目の種類や数が決まっています。中には生物に関わる分野なのに物理・化学の2科目でなければ受けられない、というような学科もあるので要注意です! 第2志望以降もきちんと調べておくと良いでしょう。

    理科2科目を必要とする大学では、地学以外の物理・化学・生物のうち2つを組み合わせて受けることが多いです。その中でも1番受けられる大学の多い組み合わせは「物理・化学」で、次に多いのは「生物・化学」です。志望する学部学科が決まっていない人は物理・化学を選択するのが無難だと言われることがありますが、これがその理由です。


    ④戦略的に考える

    できれば自分が本当に好きだと思える科目を選びたいところですが、自分の得意不得意や入試での有利不利を考えて戦略的に科目選択をするのも一つの手です。それに関する情報もまとめたので、参考にしてみてください。

    物理

    理論を正しく理解すれば問題が解けるので、3科目の中で特に少ない暗記量で受験に挑むことができます。暗記が少ない分多くの演習が必要で、数学が苦手な人にとっては難しく感じるかもしれません。入試問題では問(1)が解けないとその先も解けないといったことが起こり得ますから、「満点も0点も取りやすい科目」だといえます。実際に入試の平均点を比べてみると、生物よりも高いことが多いです。

    化学

    入試科目に化学を課す大学は多く、高校で履修する科目としても化学が必須となっていることがよくあります。計算と知識が両方求められるので難しく感じるかもしれませんが、演習と暗記を並行して進めていくと良いでしょう。大学進学後も様々な分野で必要となるので、選択して損のない科目です。

    生物

    物理や化学と比べて圧倒的に計算が少なく、単語を答える問題や考察問題が主です。考察問題に答えるためには、単なる用語の暗記だけでなく生物の仕組みについての正確な理解が求められます。東京大学など、大学によってはとても長い問題文を読まされることがあり、数学的な能力が必要な物理に対して、生物は国語能力が必要だと言えるかもしれません。きちんと覚えることを覚えておけば、実力より極端に低い点数をとることはないでしょう。物理や化学と比べて塾のサービスや問題集の充実度が低いという短所もあるので注意しましょう。


    おわりに

    皆さん、どうでしたか。どのように科目選択をしたら良いのか、少し方向性が見えてきたのではないでしょうか。科目選択は今後の人生を左右するとても大事なものです。この記事だけではなく、学校の先生やご家族とも相談しながら、よく考えて決定してください。皆さんの選択によって、今後の勉強がより有意義になることを願っています。

  • 【東大生がやっていた】通学時間の使い方

    【東大生がやっていた】通学時間の使い方

    はじめに

    「部活で忙しい」や「通学に時間がかかる」など、勉強したくても時間が無いという悩みを抱えている人は多いのではないでしょうか。

    そこで、高校時代に1時間かけて通学し、運動部で週6日活動していた僕が、なんとか勉強時間を確保しようと試行錯誤して得た通学時間の工夫をいくつか紹介したいと思います。


    電車・バス編

    暗記は電車やバスの中で完結させる

    通学時の電車やバスの中は、揺れるし混雑しています。そのため、ノートなどへの書き込みができず、頭を使って考えるような勉強には向きません。

    また、乗車時間が決まっているため、せっかくいい解法が浮かんでも中断しなければいけないこともあります。

    そこで、この時間には英単語や数学の解法などの暗記に取り組むことをオススメします。

    実は、電車やバスの中は、図書館などよりも暗記系の学習に適しています。
    周囲の視線がある場所なので自然と気が引き締まるし、何より毎日決まって利用するものなので、この時間の学習を習慣として定着させることができるからです。

    そして、暗記系の学習はできるだけこの時間内で完結させましょう。せっかくまとまった勉強時間が取れる帰宅後に、通学の合間にできる暗記系の学習を持ち込むのはもったいないです。

    また、通学中の学習習慣を定着させることができれば、暗記に関しては十分な勉強量が確保できます。
    僕は英語が大の苦手で、高1の頃は補習にも呼ばれてしまうほどでしたが、往復1時間の電車内の暗記学習のおかげで、受験期には英語がいちばんの得点源になっていました。

    皆さんもぜひ、電車やバスでの暗記を積み重ねて、応用問題を解くための知識と時間を貯めていきましょう。いざ本格的な受験勉強が始まった時、暗記に時間を割かなくて良いのはかなり有利になります。


    上手に仮眠をとる

    部活や勉強で疲れている帰りの電車やバスでは、どうしても睡魔が襲ってきます。僕自身、気が付いたら単語帳を開いたまま寝ていたことが多々ありました。

    そこで僕が始めたのが、思い切ってそのまま10分ほど寝てしまうことです。スッキリした状態で、残りの乗車時間や家での勉強に取り組めるので、眠気を我慢するよりずっと効率的です。

    ただし、あまり眠くない状態で無理して仮眠を取ろうとするのはNGです。頭が休まらないまま、無為な時間を過ごしてしまうことになります。

    そんなときは単語帳などを開いて、眠気が来るまでは頑張りましょう。睡魔のせいでどうしても集中できない状態を解消するのが仮眠の目的だということを意識してください。

    初めは寝過ぎてしまうかもしれませんが、続けていると体が慣れてくるもので、適度な時間で良い仮眠が取れるようになります。

    ただし、乗り過ごしには十分気をつけてください。また、夜はしっかり寝ましょう。


    徒歩編

    歩きながらリスニング

    電車やバスに乗っているときなら単語帳が開けますが、降りてから学校に歩いている最中は、本を開くこともできません。

    それでもできる勉強がリスニングです。僕の場合は、最寄りの駅から学校まで歩いて20分だったのですが、歩きながらリスニングをすることで往復40分も勉強時間が増えるため、コストパフォーマンスで考えると、これが最も良い工夫でした。

    具体的には、英単語帳に付属しているCDや模試で配られる音声をイヤホンでずっと聞き流していました。往復40分の場合だと、およそ2週間前後で厚めの英単語帳が1周できます。

    ただ、いくつか注意点もあります。

    まず、初出の英単語は、流して聞いただけではなかなか身につかないため、単語帳を読んである程度覚えた状態で取り組まなければいけません。
    単語帳の索引を見て一通り意味が答えられるようになってから、それを定着させる目的で使うと良いでしょう。

    また、周囲の人や安全にも気を配りながらのリスニングなので、座って聞くよりも多少集中力が落ちることにも注意が必要です。
    本番形式のリスニング問題は集中できる環境で1度挑戦してから、復習として歩きながらのリスニングをすると良いでしょう。

    僕は部活での移動もあったため、当初は最寄り駅から学校への移動に自転車を使っていましたが、受験期はこのリスニングをするために徒歩での通学に切り替えました。
    通学時間自体は多少長くなりましたが、より効率の良い時間の使い方ができたと思っています。徒歩での通学が可能な人は、そのような選択もぜひ考えてみてください!


    その他・隙間時間編

    「お供」となる参考書を決める

    最後に、電車・バス通学に限らず、全受験生に向けた隙間時間での勉強のコツを1つ紹介します。

    通学時間の他にも、休み時間、授業中の余った時間、部活が始まる前の空き時間など、1日の中には勉強に充てることができる時間がたくさんあります。

    それらの隙間時間を有効に使うためのコツは、常に持ち歩いて取り組むような「お供」となる参考書を1つ決めてしまうことです。

    参考書を何冊も並行して取り組むスタイルは、あまり隙間時間での勉強には向いていません。
    なぜなら、その進捗具合があまり感じられないからです。

    隙間時間での勉強は、積み重ねると大きなものになりますが、授業中や自宅での学習に比べると進みが遅いです。
    そのため、何冊も並行してやってしまうと、ダラダラと何ヶ月も同じ参考書に取り組み続けることになり、モチベーションや効率の低下につながってしまいます。

    隙間時間に取り組む参考書は、1冊に絞ることをオススメします。

    隙間時間に取り組む参考書を1冊に絞ることには、他にもメリットがあります。
    何に取り組もうか悩む一手間が省けるため、隙間時間に勉強へ取り組むことへの精神的なハードルが下がるということです。

    隙間時間に効率よく勉強するためのポイントは、意識的にではなく、無意識に取り組むことです。ぜひ、無意識に開いてしまうような「お供」を1冊決めて持ち歩くようにしましょう。


    終わりに

    改めて自身の高校時代を振り返ってみると、片道1時間の通学時間は、受験勉強には欠かせなかったように感じます。

    通学に時間がかかることはネガティブに捉えられがちですが、この記事が少しでもその環境をポジティブに捉えてもらうきっかけになれば嬉しいです。
    時間がない中でも、工夫して勉強することを是非大切にしてください。

    最後まで読んでくださり、ありがとうございました!

  • 受験生の模試との向き合い方 【精神面編】 

    受験生の模試との向き合い方 【精神面編】 

    はじめに

    模試は大事」「模試を制するものは受験を制す

    そんな言葉をよく耳にします。
    しかし、模試の捉え方がよくわからないと感じている方や、模試の結果でメンタルが左右される方も多いのではないでしょうか?

    そこで今回は、受験生の模試の捉え方メンタルの保ち方について、私の経験に基づきご紹介します!

    模試を受ける前

    読者の皆さんの中には、ただなんとなく模試を受けている人や、模試を受ける意味を感じていない人がいるかもしれません。しかし、模試を受けることには様々な目的があるんです。

    私が思うに、模試を受ける目的は2つあります。

    1つ目は、模試を計画の指標にすることです。

    受験生になると、1~2か月に1回ものペースで模試を受けるので、私は模試をペースメーカーにして勉強の計画を立てていました。
    たとえば、「○○模試までにこの分野を克服するためには、問題集をどのくらいのペースで進めていけばいいか」など、指標があると計画が立てやすくなります。

    2つ目は、自分が今できていないところを見つけて、今後の勉強に活かすこと、です。

    模試に向けて勉強することはもちろん必要ですが、気負いすぎる必要はありません。

    模試で自分の苦手分野やミスをしやすい部分を見つけたら、その理由を分析して今後の勉強に活かすことが大切です。
    そもそもの理解が甘かったのか、時間が足りなかったのか、理解は出来ていたがミスをしてしまったのかなど、ミスが起こった理由を分析し、これまでの勉強方法を見直してみましょう。こ

    れまでの勉強方法で何が足りなかったのか、どのように直せばいいのかを分析することで、今後の勉強の指針が見えてくるはずです。

    以上2点を意識することで、少しは落ち着いた心構えで模試に臨めるのではないでしょうか?

    実際に模試を受けるとき

    練習は本番のように、本番は練習のように」という言葉があるように、模試は自分の実力を確かめる場であるとともに、本番のシミュレーションをする場でもあります。練習のうちに勉強以外のことも完璧にしておくことが本番での安心感にもつながります。では、具体的に何を意識すればいいのでしょうか?

    1つ目は、自分だけのルーティーンをつくることです。

    入試本番は、誰しも緊張して練習通りいかないもの。そこで私は、入試本番で焦らないためにもいくつかルーティーンを決めていました。
    休み時間中はお菓子を食べた方がいいのか、勉強した方がいいのか、いつトイレに行くのがいいのか、など些細な事でも構いません。何回か模試を受けていく中で、本番でベストを尽くせる環境を自分自身で作りあげることが大切です。

    2つ目は、試験の環境に慣れることです。

    模試は、学校で受ける試験とは、かなり環境が違います。学校で試験を受ける際には、周りに居る人はクラスメイトのみですが、模試会場では周りに居る人は全くの他人ばかりです。
    普段と違う環境で生まれる緊張や不安から、周りの人が自分より頭が良さそうに見え、焦りが生まれた結果、試験に集中できず実力を発揮できないということもあります。

    本番の独特な緊張感に飲まれないように、模試を何回か受ける中で雰囲気に慣れることが重要です。私は女子校出身なので、模試の試験会場に男子がいることは入試の良い練習になりました(笑)。

    模試を受けた後

    「模試の成績に一喜一憂するな」とよく言われますが、受験生は点数や偏差値、判定などに一喜一憂してしまうものです。

    そこで私が意識していたのは、模試の成績が奮わなくても、“いい意味で”気にしないことです。
    もちろん、できなかったところを復習するのは大事です。しかし、できなかったことに対し落ち込む必要はなく、むしろ「本番前にできなかったところが見つかってよかった、ラッキー」くらいの気持ちでいると、心理的に楽になれます。

    また、11月の冠模試*がセンター試験(2021年からは大学入学共通テスト)前の最後の冠模試ですが、ここで点数が取れなくても過度に落ち込んではいけません。

    実際、私は11月の冠模試での判定はDでしたが、無事に東大に合格することができました。
    「現役生は最後まで伸びる」と言いますが、私はそれを強く実感しています。

    *冠模試:大学名がついた模試のこと。東大実戦模試(駿台)、京大入試オープン(河合塾)など。

    終わりに

    ここまで、模試の捉え方と模試についてのメンタルの保ち方を紹介してきました。

    精神状態を安定させることは受験生にとって健康管理と同じくらい大切なことだと私は考えています。今回の記事が少しでも皆さんの参考になれば幸いです。