カテゴリー: 合格へ向けての秘訣

  • 【2025最新】東大二次試験の教室 理系編【本郷キャンパス】

    【2025最新】東大二次試験の教室 理系編【本郷キャンパス】

    はじめに

    ※2024年度までの情報です。本年度の情報については、こちらの本郷キャンパスの記事をご覧ください。

    東大の二次試験で、自分の受験教室がどこになるか、会場はどんな雰囲気なのかなどが気になる人も多いでしょう。

    この記事では、机の広さやリスニング音声の聞き取りやすさ、トイレの混雑度合いなどを、FairWindメンバーへのアンケートをもとに、科類別でお伝えします!

    なお、科類ごとの教室の割り振りは年によって変わる可能性も十分考えられるので、あくまで参考程度にとどめてください。

    今回は、本郷キャンパスで受験をする理系の教室についてご紹介します。

    ここで紹介している教室の一覧は以下のようになります。

    法文1号館法文2号館理学部1号館経済学研究棟医学部1号館国際学術総合研究棟工学部2号館工学部5号館工学部6号館農学部1号館法学政治学系総合研究棟

    文系が受験する駒場キャンパスの記事はこちら

    受験票や大学のホームページなどもあわせて確認してくださいね。

    理科一類

    法文1号館

    英語リスニングの聞こえやすさ

    ★★☆☆☆ 1.9/5 やや聞き取りにくい

    トイレの空き具合

    ★★☆☆☆ 1.7/5 混雑する

    英語のリスニングでは、聞き取りにくいという意見がとても多かったです。
    特に後ろの席だとスピーカーから遠く、聞き取りにくく感じるようです。本番で焦らないためにも、音質の悪いリスニング素材を選んで練習するなど、事前にしっかり耳を慣らしておきましょう。

    また、トイレは混雑するとの声が多かったです。待ち時間が長いことを想定して、トイレは時間に余裕を持って早めに行っておきましょう。トイレに行く際は軽い勉強道具を持って行っても良いでしょう。

    机の縦幅が狭く、縦向きの解答用紙がはみ出してしまうとの声が多かったです。
    普段から問題用紙と解答用紙をどう置くか考えるなど、本番で焦らないための工夫をしておきましょう。

    椅子は普段は座面が畳まれているタイプのものが多いようです。

    一つの長机に2〜3人が座るようです。

    法文2号館

    英語リスニングの聞こえやすさ

    ★★★☆☆ 3/5 普通

    トイレの空き具合
    ★★★☆☆ 3/5 やや混雑する

    英語のリスニングは比較的聞こえやすい教室と聞こえにくい教室に分かれるようですが、大教室では聞こえにくいという意見がありました。普段から本番を想定し、音質を落としてリスニングの練習をしておくといいでしょう。

    トイレはやや混雑するようです。安田講堂前の広場には仮設トイレが設営されているので、混んでいればこちらも使ってみてください。

    机は狭く、問題用紙が入り切らないとの声もありました。普段と違う狭いスペースでも対応できるように準備しておきましょう。

    椅子は普段は座面が畳まれているタイプのものや、背もたれと座面が机側に倒れているものが多いようです。

    一つの長机に3人ほどが座るようです。

    理学部1号館

    英語リスニングの聞こえやすさ
    ★★★★☆4.5/5 聞き取りやすい

    トイレの空き具合

    ★★★★☆ 4/5 やや空いている

    英語リスニングは聞き取りやすいとの声が多かったです。

    トイレは比較的空いており、特に女子トイレはかなり空いているとの声がありました。

    ただ念のため、トイレは早めに済ませておくと良いでしょう。


    机は狭めで、問題用紙を机に収めきれないという意見があったので、普段広めの机を使っている人は慣れておきましょう。

    椅子は普段は座面が畳まれているタイプのものや、背もたれと座面が机側に倒れているものが多いようです。

    長机に3人ほどが座るようです。

    経済学研究棟

    英語リスニングの聞こえやすさ

    ★★★☆☆ 3.3/5 やや聞き取りやすい

    トイレの空き具合

    ★★☆☆☆ 2/5 混雑する

    英語リスニングは比較的聞き取りやすいとの声が多かったです。

    トイレは混雑するようなので、時間に余裕を持って早めに行っておきましょう。

    机の縦幅は解答用紙を横にした時に収まるくらいですが、特に狭いと感じた人はいなかったようです。

    椅子は普段は座面が畳まれているタイプのものが多いようです。

    一つの長机に4〜7人ほどが座るようです。

    医学部1号館

    英語リスニングの聞こえやすさ

    ★★★★☆4.5/5 聞き取りやすい

    トイレの空き具合

    ★★★★☆ 4/5 やや空いている


    英語リスニングは聞き取りやすい
    ようです。ただ、教室によってはこもって聞こえる場合もあるようなので、様々なパターンを想定してリスニングの訓練を積んでおきましょう。

    トイレも比較的空いていて問題なく使えたとの声が多かったです。

    机は古くて曲がったり傾斜があったりして書きにくかったとの意見も見られました。書きにくい机でも落ち着いて解けるように、あらかじめ心の準備をしておきましょう。

    椅子は普段は座面が畳まれているタイプのものや、背もたれと座面が机側に倒れているものが多いようです。

    一つの長机に2〜3人が座るようです。

    国際学術総合研究棟

    英語リスニングの聞こえやすさ
    ★★☆☆☆ 2/5 やや聞き取りにくい

    トイレの空き具合

    ★★★★★ 5/5 空いている

    英語のリスニングは少し聞き取りづらいようです。教室が広く、音声が響いていたため聞き取りづらく感じたという意見もありました。

    トイレは数が多かったためあまり並ばなかったようです。

    机は教室にもよるようですが、狭くて問題用紙と解答用紙を広げにくかったという意見が見られました。

    椅子は背もたれと座面が机側に倒れているものが多いようです。

    一つの長机に4人ほどが座るようです。

    薬学部本館、教育学部棟などが試験会場になることも

    理科一類は上で取り上げた会場以外にも、薬学部本館、教育学部棟などが試験会場になることもあります。

    全体的に机は狭いと覚悟しておくと良さそうです。
    また、教室によっては椅子の位置が固定されていることがあります。どのような環境でも自分の力が発揮できるよう、準備しておきましょう。

    理科二類

    工学部2号館

    英語リスニングの聞こえやすさ
    ★★★☆☆2.7/5 普通

    トイレの空き具合
    ★★★☆☆ 3/5 やや混雑する

    英語リスニングは、フロアによって聞き取りやすさにかなり差が見られるようですが、教室が広くて聞き取りづらかったという声もありました。

    トイレの混雑具合もフロアによって差があるようです。かなり混雑する場合もあるので勉強道具を持っていくと良いでしょう。


    椅子が座面が普段は畳まれているタイプの教室では、「椅子が傾いているので座りにくい」という声も見られました。

    長机に3〜4人が座るようです。

    工学部5号館

    英語リスニングの聞こえやすさ
    ★★★★★ 5/5 聞き取りやすい

    トイレの空き具合
    ★★★★☆ 4/5 やや空いている

    英語リスニングは、聞き取りやすいという声が多かったです。むしろ音が大きすぎるとの意見も見られました。

    トイレも比較的空いているようです。ただ念のため、時間に余裕を持って行っておくのが安心かと思われます。

    椅子は普段は座面が畳まれているタイプのものや、背もたれと座面が机側に倒れているものが多いようです。

    一つの机には2〜3人が座るようです。

    工学部6号館

    英語リスニングの聞こえやすさ
    ★★★★★ 4.8/5 比較的聞き取りやすい

    トイレの空き具合
    ★★★☆☆ 3/5 やや混雑する

    英語のリスニングは聞き取りやすいと答えた人が多くいました。その一方で、「雑音はなかったが音が小さかった」との声もありました。

    トイレは同じ階に受験会場となる教室がいくつあるかなどによって混雑具合が大きく変わるようです

    机の縦幅や前後の受験生の間隔は狭いとの声が多かったですが、左右の間隔は十分広いようです。

    椅子は自由に動かせる普通の椅子と、背もたれと座面が机側に倒れている椅子に分かれるようですが、前者が多いようです。

    教室によって、長机に2〜3人が座るところと、一つの机に1人ずつ座るところがあるようです。

    他にも、工学部14号館などが試験会場になることも

    理科二類では、工学部の建物が試験会場になることが多いようです。

    工学部は建物が多くて迷ってしまうことも多いので、事前に地図などで場所を確認しておきましょう。

    教室は暖かいですが、お昼休みやトイレなどで外に出る機会もあると思います。防寒対策をしっかりしていってくださいね。

    理科三類

    農学部1号館

    英語リスニングの聞こえやすさ
    ★★★★★ 5/5 聞き取りやすい

    トイレの空き具合
    ★★★★★ 5/5 空いている

    英語のリスニングは比較的聞き取りやすいようです。ただ万が一を想定して、様々な音質の音源で練習して慣れておくことをおすすめします。

    トイレも特に問題なく空いているようです。

    椅子は自由に動かせる普通のタイプのもののようです。ただ、教室によって変わる可能性があるので、心配な人は座布団を用意しておくなどして様々な椅子に対応できるようにしておきましょう。

    法学政治学系総合教育棟

    英語リスニングの聞こえやすさ
    ★★★★☆ 4/5 やや聞き取りやすい

    トイレの空き具合
    ★★★☆☆ 3/5 やや混雑する

    英語のリスニングは比較的聞き取りやすいようですが、後ろの方の席は聞き取りにくいこともあります。あらかじめ様々なパターンを考慮して練習を積んでおきましょう。

    トイレはやや混雑するようです。本番で焦らないように、時間にゆとりを持って行っておきましょう。

    机はそれほど窮屈には感じられなかったようです。椅子は背もたれと座面が机側に倒れている椅子のようですが、教室によって変わる可能性もあります。

    年によって受験会場が変わるようですが、理科三類の受験生はまとまって同じ建物のことが多いようです

    周りの受験生からプレッシャーを感じたときは、散歩などでリフレッシュするといいかもしれません。

    おわりに

    以上が、FairWindメンバーへのアンケート結果に基づいた受験教室の情報です。

    どの教室で受けることになっても、事前に様々な音質のリスニング音源で練習しておくことや、狭い机でも集中して受けられるようにいつもと違う環境に慣れておくことが大切です。

    最後に、紹介しきれなかったアドバイスを紹介します。

    • 教室にもよりますが、試験が終わってから30分〜1時間程度は退室することができないので、時間の使い方を考えておきましょう。
    • 制服と私服の割合は半々くらいでした。慣れている服装で平常心を保ちましょう。
    • 部屋によって寒かったり、暑かったりするので、温度調整しやすい服装で行きましょう。
    • 入試の日は学内のコンビニや食堂は空いていないので、お昼ご飯はあらかじめ用意しておきましょう
    • 休み時間や試験終了後に、他の受験生が試験に関して話す声が聞こえてきて焦るかもしれませんが、自分のペースを保って、次の科目へしっかり切り替えて挑みましょう

    受験教室の状況は、年によって変わります。また、教室ごとの差はそこまで大きくないので、この記事での評価があまり高くない教室に当たっても心配しすぎる必要はありません。

    どの建物に割り当てられたとしても、自分の力が発揮できるよう準備をしておきましょう。

    FairWindは受験生を応援しています!

  • 文系向け理系科目の克服法

    文系向け理系科目の克服法

    はじめに

    みなさんこんにちは! この記事では、受験勉強の中での大きな課題の一つである、苦手科目の勉強の仕方についてお話しします。

    数学や理科が苦手で、点数を伸ばす勉強法がわからない……

    理系科目で足を引っ張ってしまってテストの結果が良くない……

    などなど、理系科目に関する悩みを持つ文系の方は多いのではないでしょうか。

    私自身、高校生の時は理系科目がすごく苦手でした。しかし、試行錯誤しながら確立した勉強法を続けることで、最終的に東大2次試験に対応できる数学力を身につけることができました。また、共通テスト理科基礎の点も安定するようになりました。

    ここでは、実際に私が実践していた勉強法や問題を解く際のコツを紹介していきます。

    この記事は、数学や理科に苦手意識がある文科生の方に特に読んでいただきたいです。勉強法を少し変えてみるだけで克服への道が見えてくるはずです。

    一緒に苦手科目克服への一歩を踏み出しましょう!

    数学の勉強法

    まずは、数学の勉強法や問題を解く際のコツについて、共通テストと東大2次試験に分けて説明していきます。

    共通テスト数学の勉強法

    最初に、共通テストの形式について軽く説明します。

    数学ⅠA・数学ⅡBCともに試験時間70分でマーク式です。

    2024年までの旧課程共通テストの傾向でいうと、ⅠAの方は思考力を問われる問題が多く時間が足りない問題内容で、ⅡBCの方は基礎がしっかりしていれば時間内で90〜100点を狙える問題内容になっています。ただ、問題傾向は新課程では変わりうるので、あくまでも参考程度にとどめてください。

    続いて、勉強法についてです。

    よくいわれていますが、数学は演習量を積んで解法パターンの引き出しを増やしていくことが大切です。演習量を積む際には、普段から書店に売っている共通テスト型の問題集を用いて共通テスト型の問題に慣れるのがお勧めです。

    また、共通テスト直前期には、各予備校から出版される共通テストの全教科分の模擬問題を5〜10回分ほど掲載した共通テストパックをたくさん解くことが大切です。

    パックは多くの共通テスト型問題集とは違い、一回分のテストごとに分けられているので、より本番に近い演習をすることができます。

    この時、本番と同じように時間を計って緊張感を持って取り組むことが重要です。パックを用いて繰り返し本番のシミュレーションを積むことで、本番での対応力を高めることができます。

    パックは学校専用販売のものもありますが、書店で自分で手に入れられるものもあります。私の場合は秋ごろに学校から一括申し込みをして、河合、駿台、代々木ゼミナールのパックを各科目20回分ほど取り組みました。

    私は直前期に解いたパックの点数がなかなか伸びず焦りましたが、諦めず毎日取り組んでいると最後の方は安定して80〜90点を取れるようになりました。

    具体的な勉強方針としては、類題は自分で解き切れるようになるくらいまでしっかりと復習を行うことが大切です。

    そのために、間違えた問題は最低2回は復習するようにしましょう。一度復習しただけだとすぐに忘れてしまい、本番に生かせません。記憶の新しいうちに1回目の復習をし、しばらく経ってからもう一度復習をしましょう。

    1回目の復習では、間違えた問題をストックしてまとめノートを作るなど、自分の間違いをうやむやにしないための工夫をしてみてもいいと思います。2回目の復習でしっかり解けたら、記憶に頼らずに解けている証拠です。

    また、2次試験の勉強においても言えることですが、早いうちに網羅問題集をやりこんで基礎を固めておくことは非常に大切です。

    共通テスト型の問題を解いていて基礎的事項が不安になったら、すぐに網羅問題集に立ち返りましょう。

    網羅問題集は各項目の重要問題を厳選して掲載しているので、時間のない時期でも効率よく復習ができ、苦手を潰す際に最適です。

    特に「基礎問題精講」シリーズは解説が丁寧な上、類題も載っていて応用力もつくので数学が苦手な人にお勧めです。

    次に、問題を解く際のコツについてです。演習の際には、「限られた時間の中で解ける問題を取り切る」という意識を持って解く順番を考えましょう。

    また、共通テストは問題文や前半の問題がヒントになることが多いので、しっかり文章を読むとひらめく問題もあります。

    例えば、会話文などを通して数ある解法からその問題で使うべき解法を絞ってくれたり、前の小問で証明、使用した公式や解法を後の小問で用いたりするなどのケースが多いです。

    東大2次数学の勉強法

    まず、東大文系数学の問題形式について紹介します。

    試験時間は100分で、記述式の大問4つです。例年、基礎固めをしっかりしていれば完答を目指せる問題が1〜2問含まれており、そこを取り切れるかどうかが合否に関わってきます。

    まずは勉強法についてです。先ほどの共通テスト数学のところでも述べた通り、2次試験においても基礎的な考え方を用いる典型問題を一通り固めておくことが大切です。

    基礎固めの際には、網羅問題集で解いた問題を翌日、一週間後など定期的に復習しましょう。

    部活などで時間がない場合は学校の休み時間や通学時間など隙間時間をこまめに活用するのがお勧めです。

    基礎が固まっていると、問題を解く方針が立てやすくなります。

    また、高3時には、過去問、東大型模試やその過去問を十分に活用して、できるだけ多く演習を積みましょう。復習は、先ほど述べた完答すべき問題2題を中心に丁寧に行うのが良いです。

    次に、問題を解く際のコツについてです。

    数学に苦手意識がある人は、まず2問完答すること(2完)を目標にしましょう。試験の初めの方に解けそうな問題2題を見極め、完答を目指します。

    難しい年には2完が難しいこともあるので、2完できなくても落ち込む必要はありません。しかし、解けそうな問題を見極めるというプロセスがとても大事です。

    加えて、問題をさらっと見てすぐに解き出すのではなく、問題用紙の余白を使ってある程度解答の方針を練ってから解答を書き始めるようにしましょう。あとで方針が違うことがわかり、全部消してやり直し……となってしまうと大きく時間をロスしてしまいます。

    理科基礎の勉強法

    次に、文科生向けに理科基礎の勉強法についてお話ししていきます。ここでは化学基礎と物理基礎について紹介します。

    今から紹介する勉強方法で私は理科基礎の点が20点以上伸びたので、ぜひ参考にしてみてください!

    まずは、問題の概観についてです。理科基礎は基礎を固めれば取れる問題と、応用力が求められる問題に分かれています。

    化学基礎では酸と塩基、酸化還元反応が計算問題になりやすい単元です。公式を混同しないように、教科書を読み込んで原理を根本的に理解しておくことが必要です。

    物理基礎は、熱力学や力学がよく出題されます。ここはややこしい単元なので、教科書を読み込み、わかりにくいようなら参考書も確認しておきましょう。

    そして、力学は最重要単元です。出てくる問題形式が初見であっても、ある程度パターンを把握して、そのパターンに当てはめて公式をうまく利用できるようにすることが大事です。

    続いて、勉強法について紹介していきます。理科基礎では基礎知識の掌握が大切なので、苦手範囲を中心に教科書を読み込みましょう。

    教科書が読み込めたら、パックや共通テスト型問題集で演習量を積みましょう。苦手範囲を集中的に演習するなら問題集がお勧めです。

    特に「きめる!」シリーズは解説が丁寧なので理科基礎に苦手意識がある人、点が伸び悩んでいる人にお勧めです。

    そして、演習をしながら苦手範囲を洗い出し、再度教科書や参考書で丁寧に復習をしましょう。問題の解きっぱなしは厳禁です。間違えた問題はストックして定期的に復習しましょう。

    おわりに

    ここまで、数学と理科基礎の勉強法や解答のコツについてお話ししてきました。

    どちらの教科も、網羅問題集や教科書での基礎固めと、定期的な復習が特に大切です。また、数学のテストを解く際は、取り切るべき問題を最初に決め、時間をうまく配分するのがコツです。

    この記事で紹介したことを自分の勉強スタイルに合わせて試してもらえると嬉しいです。苦手意識は苦手克服の最大の敵です。まずは苦手意識を取り去ることから始めましょう!

    諦めずにじっくり向き合っていれば、自然に点数が上がり、勉強が楽しくなってくるはずです。心から応援しています!

  • 【偏差値20up!】現代文の解答作成術

    【偏差値20up!】現代文の解答作成術

    はじめに

    突然ですが、みなさんは現代文にどのような印象をお持ちでしょうか?

    一般的に、現代文はその時の運に左右されやすいという教科だという印象を持っている方が多いのではないかと思います。

    自分も現役生の頃はそのように思っていました。
    というのも、自分は現代文が大好きで様々な参考書や動画を用いて学習していたのですが、模試では勉強量に見合った成果が出ず、現代文の成績の良い人もきっと勉強の成果でなく運でその成果を獲得したのだろうと思ったからです。

    しかし、浪人をして自分の現代文に対する印象は大きく変わりました。なぜなら、浪人中に現代文の考え方を学ぶ機会に恵まれたことで、現代文の解法をつかむことができ、正しく考えれば運でなく実力で良い成績を獲得できると実感したからです。

    その結果、現代文の偏差値は大きく向上しました!!! 
    国語の偏差値は現役時には60ほどでしたが、浪人中には安定して75周辺を、最高で82まで取れるようになりました。
    さらに、本番でも現代文(国語)に救われて何とか東大に合格できたと言っても過言でない点数を頂きました。

    そこで今回は東大現代文を解く際に意識していたこと・勉強法をお伝えします。

    この記事で述べている現代文の解法はあくまで筆者個人の見解ですが、現代文(国語も同様に)の解法がつかめていない方、本格的に現代文の解法を教わったことのない方の現代文学習の参考になれば幸いです。

    本記事の出発点

    これまでFairWindでは、現代文に関連する記事を2本出しています(本番で失敗しない東大現代文の解き方【東大生が教える】国語の勉強法【4ヶ月で40点アップ】 )。

    今までの記事の内容で本記事につながるポイントは以下の2つです。

    傍線部を区切り、要素に分けてから答案を作成すること
    解答は文章の寄せ集めでなく、筋の通ったものを作ること

    もちろん、現代文では文章を正しく読み取ることが最も重要です。そこについては、今までの記事に文章の読み方が十分に書いてあるので、参考にしてみてください。

    本記事は以上の2点をよりわかりやすく膨らませる形で、解答作成方法について書いていきます!

    設問の考え方

    国語の入試では本文に傍線部が引かれ、その傍線部の内容説明や理由説明を求められます。
    しかし、この設問形式にどう対応したらいいのか分からないという方も多いのではないでしょうか?

    自分も現役時は、「傍線部の内容や理由の説明を求められても、自分の解答は説明したというより、似た言葉で答え返しただけのオウム返しをしたようになってしまう。どう答えたらいいのだろうか」と思っていました。

    しかし、浪人中の授業を通して感じたことは、内容説明と理由説明で少し違いがあるにせよ、現代文の入試では「傍線部をより詳しく説明してあげること」が求められているということです。(ちなみに、内容説明であれば傍線部を詳しく説明することが、理由説明では理由を見つけてきてその理由がわかりやすくなるように傍線部を詳しく説明することが、求められます。)

    そして、傍線部をより詳しく説明するには、「傍線部の語を言い換えること」「傍線部の語のニュアンスを明示すること」が必要です。

    さっそく、一つずつみていきましょう!

    傍線部の語の言い換え

    傍線部の語を言い換える際に、傍線部のわかりづらい語をよりわかりやすい語に言い換えるのはもちろんです。さらに、本文中には傍線部の言葉をより詳しく説明している箇所があることも多いです。傍線部の言葉をより詳しく説明されている箇所に言い換えることもできたら良いですね。

    また、基本的には傍線部を言い換えるだけで十分ですが、説明のためにどうしても必要であったり文字数に余裕があったりする場合は、傍線部以外の本文中に書かれている傍線部のように主張できる理由も付け加えるといいでしょう。

    特に、ただ似たような言葉を返しているように思う時は、理由も加えると改善されることが多いです。
    理由が加わることで、自分で思考した道筋が明確になり、考えもなく同じ言葉を繰り返す“オウム”と一線を画すことができるのではないでしょうか。

    このように、丁寧に傍線部の語を言い換え、そして傍線部に語を付け加えると十分詳しく説明した解答が完成します。

    「本記事の出発点」の章では傍線部を区切ることを紹介しましたが、区切りごとに詳しく説明しようと言い換えや付け加えを行うと良いでしょう! 

    語のニュアンスの明確化

    次に、皆さんが難しく感じたであろう2つ目の「語のニュアンスを明確化すること」の方の説明に移っていきます。

    傍線部が言いたいことを正確に詳しく説明しようと思えば、傍線部のニュアンスをも反映させることは大切です。
    例えば、「東京に行きたいな」と「東京に絶対行きたい」では、「東京に行きたい」という内容は一緒ですが、ニュアンス(ここでは気持ちの度合い)が大きく違うでしょう。

    語のニュアンスを明確化させるのは難しいそうと思う人も多いと思いますが、ご安心ください! ここでは詩的な意味を書き表そうなどといった、大それたことを言っているわけではありません。
    少し意識すれば気が付くものばかりですし、さらに語のニュアンスを明確化させる際の着眼点があります!

     ここから、2024年の東大の入試問題を少し利用して、代表的な着眼点をいくつか紹介していきます。

    東大の過去問で具体的にみてみよう

    2024年の東大入試でも、いくつか代表的なニュアンスを明確化させるための着眼点が出てきています。この着眼点に気づけることが、高得点ひいては合格につながるので、見落とさないようにしましょう!

    関係性を表す語

    入試でよく出るニュアンスを明確化しなければならない語として、関係性を表す語があります。
    関係性を表す語とは、その語の持つ意味を的確に表そうとした際に、2つ以上の関係する事柄に言及しなければならない単語のことです。

    この説明だけでは分からないと思うので、具体例をみてみましょう。

    例えば、2024年入試では傍線部に「合致」という語が含まれていました。
    「合致」という語は、一般に「AとBが何かしらの点で一致する」際に用いられると思います。そのため、忘れずにAとBという関係する(今回は合致している)2つの事柄を書き表さなければいけません。

    この問題ではAとBに当たるものが傍線中に含まれているので、意識せずともAとBを明示できるかもしれませんが、片方の事柄が傍線部に含まれていないことも経験上よくあります。そういう時も意識的に関係している2つの事柄を明示できると良いですね。

    他にも入試でよく見る単語として、「似ている」がありますね。ここでも、“似ている”関係にあるAとBの事柄を明示することが求められます。

    傍線部を要素に分けた際に、関係しているAとBに触れた方が良い単語があるのか確認するようにしましょう!

    副詞

    副詞とは、文中で他の単語を詳しく説明する語で、「とても」や「ゆっくり」などがあります。
    副詞はわずか数文字で構成されていてるにもかかわらず、わざわざ筆者が書いているということは重要なニュアンスが含まれています。

    細かいので見落としがちですが、しっかり解答に反映させましょう!

    例えば、2024年入試では、傍線部に「まだ」という語が含まれています。「まだ」とは、「今は達成されていないけれど、将来的に達成される見込みがある」というときに用います。
    よって、答案には「今達成されてない」という要素だけでなく、「将来達成しうる」という2つ目の要素についても書けると良いですね。

    傍線部を要素に分けた際に、副詞を見落とさないようにしましょう! そして、副詞があれば、そのニュアンスを十二分に反映するようにしましょう! 

    注目すべき単語は他にも多くあると思います。
    とはいえ、今回紹介しきれなかった単語が出題されたとしても、心配はいりません。
    1文字1文字に注目して言葉のニュアンスをも明確化させようと意識して問題を解いていけば、きっと良い答案が書けると思います! 

    伝わる答案を書こう

    ここまで、問題を解く際の考え方について述べてきましたが、二次試験においてはこうして考えたことを正確に文章化して、採点官に伝える必要があります。
    確かに、採点官に正確に伝わる答案が書けるということは、読解力も作文能力もあるということですから、その答案は高く評価されるでしょう。

    そのような採点官に伝わる答案を書くためのポイントは以下の2つです。

    文章の単語を用いること
    筋を通すこと

    一つずつ説明していきますね! 

    文章の単語を使おう

    1つ目は、文章の単語をなるべく使おうということです。

    その理由として、文章中の単語は筆者が時間をかけて選び抜いたものだからです。そのような文章中の言葉は、受験生が試験の少ない時間で考え出す言葉よりもより良い言葉であることは想像に難くないですよね。

    さらに、受験生が試験中に焦って思いついた単語では、本文で筆者が言いたかったことと少し異なることを示してしまうことも少なくありません。

    そう考えると、文章の言葉を使った方がいいですよね。

    答案に文章の言葉を使うことに関連して余談ですが、2013年の東大現代文で出された文章の内容は、「翻訳(=『元の文学作品が言い表したいことを他言語に『言い換えること)は、意味内容だけでなく表現方法も反映する必要がある」ということでした。

    これを踏まえて考えると、『本文の内容』を『自分の解答に言い換える』現代文という教科は、いわば“翻訳”するような教科と言えるかもしれません。そうであるとしたら、本文の表現をも解答に反映させることで本文の内容を正確に説明できると思っています。

    あくまで自分の経験ではありますが、東大の国語入試において本文の単語をそこまで重要視しなかった現役時から、本文の単語を使うことを意識した浪人時には20点強点数が上がりました(自分は本文の単語を使ったことと関連性があると思っていますが、断言できませんので、鵜呑みにはしないでください)。

    とはいえ、ただ文章の言葉を用いるだけでは良い答案を書き上げることはできません。
    文章の単語を考えもせずに用いてしまうと、文章や文節同士の繋がりがわかりにくく、文章全体で何が言いたいのかわかりづらい答案ができてしまうからです。

    自分は筋を通すことで、良い答案になると考えています。

    ということで、次に文章を書くときに意識することの2つ目、筋を通すことについて説明していこうと思います。

    重要! 筋を通すこと

    ここまで色々な考え方をお伝えしてきましたが、これまで考えてきたことを文章に書き表す時に大切な筋を通すことについて、書いていこうと思います。
    「終わりよければ全てよし」というように、考えたことを文章化するという最後の段階で筋を通せるかで点数が大きく変わりうると思います。心して刮目せよ!!! 

    筋が通っている答案とは、その答案の通りに読んで考えれば一般的にはその通りだと感じられる答案のことだと私は思っています。
    読み手に、ここの箇所からこう考えるのはおかしい、理解できないと感じさせる答案は、理解や思考が不十分だと考えられ点数が期待できないのは想像に難くないでしょう。

    筋を通すには、前に書いたことと後に書くことが内容的に重なりつつ話が展開していくこと、つまり前後が繋がりを持っておくことが大切です。そしてその繋がりは、適切な言葉を使ったり補ったりして、違和感や矛盾を感じさせないものであるといいですね。

    違和感や矛盾を感じさせない繋がりがある文だと、その文通りに考えればその通りだと納得できる文が完成するということです。

    たとえばこの章では、前章に基づき『考えたことを文章化して答案を作る必要があるというところから始まり、『その文章は採点官に伝わるものであると望ましいと主張しました。そして、『採点官に伝わる文章を書く』には意識する点が『2つ』あり、その『2つについて述べていく形式で話が進んでいます。

    自分はまだまだ未熟ではあると思いますが、初めて読む方でも違和感や矛盾を感じないように、前の話と内容が重なる形で次の話を展開していくことは意識しています。確かに、上の段落の『』に注目してもらうと内容が重なりつつ展開していっているのが分かると思います。

    このように、筋を通すとは、前の内容と次の内容が違和感も矛盾もなく繋がっていくことではないかと自分は思っています。

    これまで述べてきた傍線部の考え方や文章の単語を使うことも含め総合的に考えると、現代文では、文章の言葉を活かしつつ、前後の繋がりが伝わるように傍線部の語を言い換えることや付け加えることが必要であると考えられるでしょう。

    ちなみに、筋が通っているか否かを判断する方法として、答案を読みながら「本当か」と尋ねることがおすすめです。「本当じゃない」と感じるのであれば、矛盾や説明不足があるはずです。

    とはいえ、自分自身では初めから筋が通っているか否かを判断しづらいと思います。書いた答案を先生に採点していただき、先生の助言やこの記事を参考に磨きをかけていくと良いと思います。

    おわりに

    ここまで紹介してきた現代文の考え方はいかがだったでしょうか?

    この文章のまとめは、以下の2つです。

    ①傍線部の考え方として、傍線部をより詳しく説明するよう傍線部の語を言い換えたり、ニュアンスを明示すること
    ②答案の書き方として、本文の言葉を使いつつ、全体で筋が通った採点官に伝わりやすい答案を書くこと

    あくまで自分の考えであり、他にも様々な考え方や異なる捉え方もあると思いますが、この記事の内容を参考に日々の学習や試験に臨んでいただければ幸いです。

    読者さんのより良い高校生活・受験生活を応援しています!
    高校生活楽しんでください!!!

  • 【東大生が語る】日本史地理選択のすゝめ

    【東大生が語る】日本史地理選択のすゝめ

    はじめに

    東大を文系で受験する人は全員、日本史・世界史・地理の中から二科目を選んで受験することになりますが、その組み合わせの中で圧倒的に選ばれにくい組み合わせがあります。

    そう、日本史地理選択です。

    なんだか日本史地理選択って、不利なイメージがあったりして選びにくいですよね……。
    実際、日本史地理選択で受験した筆者もその不利な面を実感しました……。

    でも、日本史地理選択ならではのメリットも存在するのでは?

    そんな思いから今回は、筆者の経験を踏まえて日本史地理のイメージについて率直に、赤裸々に書いてみようと思います!

    記事の性質上、筆者の主観が多分に含まれてしまうことにはご注意ください!

    日本史地理選択の不利な面

    まず初めに、日本史地理選択が他の選択に比べて不利だなと思う点についていくつか紹介します。

    1. 日本史と地理の間に内容面の重複が少ない

    最初にして最大の難点だと思う点を挙げました。

    日本史は人類が誕生してからの、古代から現代について扱うのに対し、地理は地形のでき方といった人類が誕生するはるか前のことか、産業・貿易といったより現代的なものを扱うため、二者の間で扱う時代の重複が小さくなっています。

    これにより学ぶ内容にも重複が生じづらくなってしまっています。

    日本史と地理の間に内容面の重複が小さいことを見てきましたが、他の科目の間ではどうなのでしょうか。

    まずは日本史と世界史についてです。

    これは言わずもがなですね。どちらも「歴史」について扱う科目ですから、ほとんど同じ時代について扱いますし、内容面にも重複が出て、一方の理解が他方の理解を助けてくれる印象です。

    それでは世界史と地理についてはどうでしょうか。
    ここでは具体的な問題を例に挙げて説明していこうと思います。

    2022年の東大地理では、18世紀から19世紀の船の航路にまつわる問題が出ました。この問題を解く上で「季節風貿易」などに関する知識があるとだいぶ考えやすいのですが、この知識は世界史で習うものなのです!

    日本史地理選択だとこの問題を合理的に推論して解くことを求められます。世界史地理選択であれば知識から解けるのに……。結構辛いですね。

    2. 日本史地理を選択する人が少ない分、情報量が少ない

    次に挙げる点も多くの高校生がぶつかる壁なのではないでしょうか。

    筆者も実際東大にいてみて、日本史地理選択の人に出会う機会は滅多にないです。
    自分がいるクラスには30人ほどいるのですが、その内日本史地理選択は2、3人ほど。割合にしてわずか1割ほどです!(もちろんこれが全体の割合なわけではないのですが。)

    このことは日本史地理選択での合格体験談の数の少なさに直結します。それはつまり、受験勉強における戦略面で参考にできる情報量が少ないことを意味しますね。科目バランス、目標点数、試験当日の試験時間を日本史と地理でどう振り分けるのかなど……。

    これら戦略面の情報が少ないと、自分の試行錯誤で頑張らなければいけない部分が大きくなってしまい、最短経路で受験勉強を進めることが難しいです。

    「巨人の肩の上に立つ」と言うように、先輩たちの経験を上手く利用することは勉強において大切ですし、そもそも経験の蓄積が他の選択肢に比べ少ないことは見逃せないデメリットと言えそうです。

    日本史地理選択にはこんなメリットがある!!!

    ここまで日本史地理選択のデメリットばかり並べて、ネガキャンのようになってしまっていますが、日本史地理選択は悪いところばかりではありません! ここからは日本史地理選択のメリットと言える点を紹介していきます。

    1. そもそもの内容自体は軽い

    日本史地理選択であれば、受験科目として世界史を学習する必要がありません。
    学校の必修で日本史と世界史を習っている人はなんとなく感じているかもしれませんが、一般に日本史よりも世界史の方が暗記量は多いとされています。

    実際、世界全体のことを扱う世界史より、日本中心に扱う日本史の方が覚えることが少なさそう、ということは直感的にも感じることではないでしょうか。

    さらに言うと、世界史は同時代における複数地域で起こったこととその関連を見なければならないため、時間軸に加え地域軸も意識する必要があり、いわゆる「縦軸と横軸」の両方を考えることの難しさがあります。

    一方日本史は横軸を意識する必要が小さく、縦軸中心に勉強していけば良いというところがあるため、世界史よりも勉強しやすいと言えるでしょう。

    加えて高校日本史は中学で学ぶ内容の延長線にあるため、その内容を高校での学びに活かしていける点は取り組みやすい要因にもなると思います。

    2. 頭の使い方が似ている

    次に、日本史と地理は問題のタイプが近く、タイトルの通り問題を解くときの頭の使い方が近いため、一方の勉強が他方にも活きるという利点を紹介していきます。以下、各教科ごとに詳しく説明していきます。

    まずは地理について。地理はおそらく皆さんが思っている通り、地図や図表を読み解いて論理的に推論する能力が求められます。

    上で言う能力がどういったものか例を挙げて説明します。

    まず、ある年にある変化が起こったとしましょう。地理ではまず、その変化をグラフから読み取る能力が求められます。次に、その変化がなぜ起こったのか、原因となる出来事・それを引き起こす背景などを考える必要があります。


    以上が「読み解く」と「論理的に推論する」の例となります。

    次に日本史について。日本史は地理とは違い、上のような読解などが求められる場面は少ないと思われがちなのではないでしょうか。しかしそれは大きな間違いです。

    実は日本史でも図表やグラフ、絵などを読み解いて思考し答えを導く問題は数多く存在するのです。これについては言葉で説明するより、近年の共通テストを見ればすぐに理解できることでしょう。

    ここまで地理と日本史の問題の特徴を見ていきましたが、これらは個別の特徴というよりそれより大局的な、問題に取り組む際の姿勢を現した特徴と言えるでしょう。そのため、地理で学んだ読解力が日本史に活きる、といったように相乗効果を期待できるのです。

    3. 内容の重複が少ない分、幅広く学べる!?

    最後に、筆者の友人でこのような考え方をする方がいたので、余談として紹介します。

    確かに科目間で内容に重複があれば、その内容について深い理解ができたりして有利と言えるでしょうが、一方学べる範囲が狭まってしまう可能性を秘めていると言えるのではないでしょうか。

    日本史地理選択だと、重複が少ない分扱える内容そのものは増えるので、今後の生活で自分の琴線に触れるものが増えるということがメリットと言えると筆者は考えます。

    「狭く深く」か「浅く広く」か、自分のタイプに合わせて考えられると良いと思います!

    筆者の体験談

    ここからは体験談として、筆者が日本史地理選択でどんな壁にぶつかったか、その壁をどう乗り越えたのかについて話していこうと思います。

    少しでもみなさんを勇気づける内容になっていれば幸いです。

    筆者がぶつかった壁

    ではまず、筆者がぶつかった壁についていくつか紹介します!

    一つ目の壁は、試験本番、考えて解く問題が多いことです。

    東大の社会は2科目一気に150分で行うのが特徴的ですが、そう聞くだけでも疲れますよね。

    それに加えて日本史地理だと、世界史の一問一答のような暗記寄りな問題が少ないため、150分ほとんど考えっぱなしになってしまいます。これは想像以上にきついです……。

    僕の場合日本史→地理の順番で解いていたのですが、地理の大問3つのうち最後の一つはいつも頭が回らず、直感で適当に解答するという具合でした。

    当然そのような状態で解いても出来が良い訳が無く、その最後の大問が社会の中で一番出来が悪いというのが定番となっていました。

    タチが悪いことに、その最後の大問を解き直すといつも、「なんでこんなことに気づかなかったんだ」「最初に解いてたら楽勝だったのに!!」と思う始末でした。似たような経験をしたことのある人はみなさんの中にも多いのではないでしょうか。

    それに加えて、考えるところが多いということは確実に正答できたなと思える部分が小さいということでもあります。

    推論を基に出した答えは、どんなに自信があったとしても全く的外れということは往々にしてあります。これは皆さんも数学などで経験したことがあるのではないでしょうか。

    このような経験が災いして、最低限これくらいは得点できただろうという部分が小さくなってしまうがために、試験時間中に安心できることが少ないのです。

    これは意外に辛いものです。共通テストの日本史(世界史)が全部古文の資料問題だったらと想像してみてください。おそらく、自分の読みが合っているのか不安になり、従来の問題より大幅に時間がかかることが容易に想像できるのではないでしょうか。

    考えて解く問題が多いことは、知識が無くても解けるかもしれないというメリットと同じかそれ以上に、上に挙げたデメリットが存在すると感じました。

    二つ目の壁は、地理で出てくる、世界史に寄ったような問題がなかなか解けないことです。

    これは日本史地理選択の不利な面を紹介する際に触れたので、ここでは割愛しますね!

    三つ目の壁は、日本史地理選択が不利であるというのを必要以上に考えすぎてしまい、自分の成績が悪い理由を科目選択のせいにしてしまったことです。

    特に現役の時は、「日本史地理じゃ成績が伸びる訳ないんだ!」と完全に投げ出してしまい、社会の勉強から逃げた時期がありました。もちろん、それによって成績は上がる訳がなく、悪循環に陥る一方でした。

    壁をどう乗り越えたか

    上の記述を踏まえて、筆者が上に書いた壁をどう乗り越えたかについて紹介しようと思います。

    一つ目の壁、考えて解く問題が多いということへの僕の対処法は、「慣れ」と「パターン化」という二つのキーワードに集約されます。

    「慣れ」については言葉通りですね。
    単純に問題を解く体力が付いたというのもありますし、問題を解いていく順番などが固まってきてどこか「ルーティン化」が進んでくるとかなり楽になりました。

    「パターン化」については問題を解く能力とも関連があることかもしれません。
    考える問題にも「型」があって、その「型」をある程度パターンとして持てるようになると解くのも早くなるし、解答への自信も増すようになりました。

    例えば日本史において、抽象的な史料が与えられたらどんな具体的な事象と結びつくのか

    考えたり、逆に具体的な事象が与えられたら抽象的にどんな意味があるのか考えるといったことですね。

    演習を積んでいくうちに、これが自然にできるようになるとかなり楽になったなと思います。

    つまり、日本史地理選択だとしても何か特別なことが必要な訳ではなく、他の教科と同じように地道に演習を積んでいくことが大切だった、ということですね。

    二つ目の壁、世界史チックな問題が解けないことへの僕の対処法は、最低限、頻出な世界史の知識だけは必ず押さえる、というものでした。

    世界史要素と言われても世界史の全ての分野が問われるわけではありません。むしろ問われる部分は小さいと言えるでしょう。
    過去問で繰り返し問われる分野をしっかり押さえれば、意外と世界史要素の問題でも解けるんだな、と気づけるはずです。

    そこから外れる問題は諦めましょう。他の問題を解ければ十分合格点は取れるんだよ、ということを意識することが大切でした。人生、何事も諦めが肝心ですね。

    三つ目の壁、日本史地理選択自体を言い訳にしてしまうことについては、次のように考えるようにして割り切るようにしました。

    まず、日本史地理という選択肢を取ったのは紛れもない自分自身です。その責任はもちろん他の誰かが取ってくれるものではないですよね。

    また受験勉強において、選択科目を選ぶまでの時間より、選んでから実際に学んでいく時間の方が圧倒的に長くて重要です。その重要な時間を、うだうだと過去の選択への後悔に使うのは明らかにもったいないですよね。

    「選択の質ではなくその後の行動の質を上げる」という考えができるようになってからは、受験勉強も割り切って進められるようになりました。

    ちなみにこの考え方は受験勉強一般に通用するものだと思います。
    多くの場合、選択をした直後というのは物事の全体が見えておらず、見えている一部を切り取って価値判断を下してしまうものですが、その価値判断が後になって覆ることは往々にしてあるものではないでしょうか。

    このことから言えることは、「やってみなくちゃわからない」ということです。当たり前すぎますか? でも、切羽詰まっているとこういう当たり前のことも見失ってしまうものです。

    今まで書いてきた三つの壁への対処法を振り返ってみると、どれもすぐに思いつく当たり前のことだったと思います。
    「当たり前のことを当たり前にやる」ことが大切ということですね。

    おわりに

    今回の記事を通じて、日本史地理についてイメージが膨らみましたか?

    日本史地理を選ぶに至らずとも、皆さんの選択肢の一つに日本史地理が加われば嬉しいです!

    また上でも示唆したように、選んだ選択肢を正解だと言えるよう動くことは正解の選択肢を選ぶこと以上に大切だと考えます。考え抜いた上で選んだ選択肢をやり切ることも大事にしてくださいね!

  • 【東大生に聞く】志望校・併願校の選び方【大学受験】

    【東大生に聞く】志望校・併願校の選び方【大学受験】

    はじめに

    突然ですが、この記事を読んでいる皆さんの中に、「志望校が決まらない……」「第一志望は決まっているけれど、併願校はどうしよう……」と悩んでいる人はいませんか?

    では、どうして志望校や併願校が決まらないのでしょうか。

    その要因の中には、「知っている情報が少なくて決められない」「そもそもどんな観点で決めればいいのかわからない」というものもあるのではないでしょうか。

    この記事では、まず志望校の選び方についてどんな観点があるか、筆者が受験生の時の体験をまとめます。

    次に東大生の併願校について、現役東大生であるFairWindメンバーを対象としたアンケートをもとに紹介します。

    この記事で紹介する内容は多くが個人の考えで、必ずしも「正しい」というわけではありません。

    大切なのは自分の行きたいところを選択することです。

    そのことを頭の片隅におきつつ読んでいただければ幸いです。

    志望校の選び方

    それでは、まずは志望校の選び方について見てみましょう。

    自分の興味や関心にあった選択をする

    結局これか、と思った人もいるのではないでしょうか。

    でも、これが一番大事と言っても過言ではないはずです。

    学びたいことや将来なりたい職業を考え、その分野の研究が一番進んでいる大学はどこか、その職業に就くために必要な資格をとるためにはどの大学に行けば良いか、と考えると志望校が見つかるかもしれません。

    同じ大学・同じ学部とはいえ、やっていることは全然違うということもあります。

    たとえば、同じ東京大学の教養学部でも、言語とコンピュータ・データ処理との関係について研究しているコースもあれば、また別のコースでは国際政治・国際法・国際経済を学んでいるコースもあります。

    どこに進学すれば自分の興味や関心にあったことを学べるのか、きちんと調べてみると良いでしょう。

    進学支援サイトや各大学のホームページを参考にしてみましょう。

    それでも、高校生の段階で完全に勉強する分野を決めてしまうことはためらわれる、という人もいるのではないでしょうか。

    そんな人には、大学に入って様々なことを勉強してみてから進学先を考えるという選択肢もある、ということを紹介したいと思います。

    たとえば東京大学では、進学選択という制度があります。

    入学時には進学する学部・学科が決まっておらず、1年以上の間さまざまなことを学んだのちに学部・学科を選ぶことができます。

    いずれにせよ、自分自身の将来の姿を、一番すぐに訪れる大学への進学を切り口に考えはじめてみると良いのではないでしょうか。

    大学の雰囲気を知る

    こちらもよく言われることですが、大学にはそれぞれ異なった「雰囲気」があります。

    それぞれの大学の雰囲気を知り、自分に合っていると感じた大学を選ぶことも重要ではないでしょうか。

    大学の雰囲気を知るための方法をいくつか紹介します。

    まず、オープンキャンパスに参加してみましょう。

    筆者自身はいわゆる「コロナ禍」の影響を受け、対面ではなくオンライン開催のオープンキャンパスに参加しました。

    しかし、実際に大学のキャンパスを訪れてみると植栽や各建築物のデザイン、あるいは行き交う人々の話し合う様子などから様々なことを感じられるのではないかと考えています。

    現在では対面でオープンキャンパスを実施する大学も増えているので、機会があれば、積極的に参加してみると良いでしょう。

    なお、東京大学のオープンキャンパスは現在でもオンライン開催ですが、オンラインであっても、どのような先生や学生がいるのかを知る機会になると思います。

    次に、大学のパンフレットを読んでみましょう。

    パンフレットには大学が受験生に向けて伝えたいことが書いてあります。

    いいことしか書いていない、という面もあると思いますが、各大学が力を入れている分野などを比較する良い手段になると思います。

    少しでも進学を考えている大学のパンフレットは読んでみると良いのではないでしょうか。

    ちなみに筆者は北海道大学、東北大学、東京工業大学(現 東京科学大学)のパンフレットを見比べていました。

    いずれも進学を考えていたのですが、その中で各大学を比較するのに役立ったと感じています。

    特に、入学した後の制度や仕組みには大学ごとに差があり、そのことを認識することができました。

    また、自分の興味に近い研究をしているのはどの大学か、などやや抽象的ではあったものの、大学や学部を選ぶ参考になりました。

    最後に、先輩の体験談などを聞いてみましょう。

    もし周りに自分が進学を考えている大学に進学した先輩やその人を知っている先生がいれば、話を聞いてみると良いと思います。

    その大学に実際に在籍している人の話を聞く機会は少ないかもしれませんが、その大学の雰囲気をよく反映していると思うので、周囲の環境を最大限活用してみると良いのではないでしょうか。

    もし周りにそういう人がいない、という場合も経験談などを調べてみると良いと思います。

    東京大学に関しては、私たちFairWindの記事や質問対応も活用してみてください。

    以上、様々な方法を紹介しましたが、どんな方法でもいいので自分から知ろうとしてみてほしいと思います。

    自分から知ろうとしてみれば、これまで以上に様々な情報が得られるはずです。

    いろいろな人の協力を得る

    「どこに」「どんな理由で」進学したいかを自分の中である程度はっきりさせ、周りの人たちに説明して理解や協力を得ましょう

    大学受験にはさまざまな不安がつきものだと思います。

    不安に思った時に、なんでも相談できる相手や助けてくれる人がいると、乗り越えやすいと思います。

    実際に私も両親に相談したことがあり、不安がなくならないけれど少し小さくなった、という経験をしました。

    だからといって周りの意見だけに流されるのではなく、最後は自分で決めた、という実感を持つとその後のモチベーションにつながると思うので、最終的には自分で決めることも大切にしてください。

    過去問を見てみる

    志望校選びにおいて「過去問」が重視されることはあまりないのではないかと思います。

    しかし私は、過去問を見ることも重要だと思っています。

    入学試験の問題には、大学が求める学生像が反映されていることが多いです。

    たとえば東京大学では、アドミッション・ポリシーに「自らの興味・関心を生かして幅広く学び、その過程で見出されるに違いない諸問題を関連づける広い視野、あるいは自らの問題意識を掘り下げて追究するための深い洞察力を真剣に獲得しようとする人」を求めていることが書いてあります。

    それを受けて入学試験では、ある知識や公式などを覚えているだけでは問題が解けず、それらを組み合わせて解決することが求められています。

    そのため、過去問を解いてみることが大切です。

    また、問題形式などとの相性もあると思います。

    いくつかの大学の過去問を見比べてどんな違いがあるかを探してみたり、興味深いと感じる問題を見つけてみたりしましょう。

    受験生はもちろん、ある程度範囲が終わってきたら1・2年生でも一度は過去問を解いてみると良いと思います。

    併願校の選び方

    ここまでは、筆者の視点から志望校の選び方に焦点を当てて見てきました。

    それでは、併願校はどうでしょう。

    併願校はあってもなくても良いですが、どちらにしてもなぜその選択をするのか、ということが大事になると思います。

    ここからは東大生がどのように考えていたのか、現役東大生であるFairWindメンバー119人を対象に実施したアンケートをもとに紹介したいと思います。

    なお、設問ごとに回答者数が異なるため、合計値が一致しない場合がありますが、ご了承ください。

    そもそも併願校に出願したのか

    FairWindメンバー119人が回答したアンケート(2025年実施)によると、

    • 併願校に出願した:78.2%(93/119)
    • 併願校に出願しなかった:21.8%(26/119)

    となっていて、多くの人が併願校に出願していました。

    併願校の出願校数は、1校が25人、2校が22人、3校が20人、4校が13人、5校以上が13人で、全体として平均は2~3校程度でした。

    併願校の出願校数は
出願なしが21.8%
1校が21%
2校が18.5%
3校が16.8%
4校が10.9%
5校が10.9%
でした

    まずは、併願校に出願した人の回答を詳しく見てみたいと思います。

    出願形式や受験結果について

    どのような大学をどのような方式で出願したか、複数回答可で質問したところ、

    • 私立(一般):99 人
    • 私立(共通テスト/センター試験利用):109 人
    • 国公立大学(前期日程以外、防衛医科大学校含む):44人
    • その他(防衛医科大学校など):2人

    となりました。

    なお、私立併願者の中には共通テストと一般受験の併用型や英語4技能テスト利用方式に出願した人もいました。

    どのような大学をどのような方式で出願したかは人それぞれのようです。

    また、実際の受験有無や合否の内訳は以下の通りでした。

    • 出願のみで受験せず:54 人
    • 併願校に合格:165 人
    • 併願校に不合格:26 人

    次に、国公立大学、私立大学それぞれの出願理由を詳しく見ていきましょう。

    国立大学(前期日程以外)に出願・受験した理由

    次に、国立大学(前期日程以外)に出願した人に、その大学や方式を選んだ理由、自身が感じていたレベル感を質問しました。

    多くの人が重視していたのは、「自分のやりたいことができる」「ここなら行きたいと思える」ということでした。回答を一部抜粋して紹介します。

    • 人文学系で東大の次に充実しており、一浪してこれ以上浪人できない身の自分が、進むことになっても納得できるから
    • 国家公務員総合職試験に合格者を多数輩出しているから
    • もともと医学に興味があり、東大か医学部か迷ってもいたので、受かれば入ろうかと思って、東大と同じレベルの大学を受けた。

    合格したら行きたいと思える大学だからこそ、出願・受験する価値があるということではないでしょうか。

    ただ、次のような回答もあり、良くも悪くも全員がはっきりとした考えを持っているわけでもないようです。

    • (その大学のある地域に)旅行に行きたかったから
    • なんとなく

    また、併願先の国公立大学(前期日程以外)の受験に対するレベル感については以下の通りで、安全校を選択する人も挑戦校を選択する人も同程度のようです。

    • 安全校(ほとんど失敗しない限り合格できるレベル感):16 人
    • 相応校(自分の実力に合ったレベル感):13 人
    • 挑戦校(難易度が高く合否を読めないレベル感):12 人

    私立大学に出願・受験した理由

    続いては、私立大学に出願・受験した人に、その大学や方式を選んだ理由、ご自身が感じていたレベル感を質問しました。

    まず、共通テストやセンター試験を利用する方式を選んだ理由では、現地に行く手間がないことを挙げた回答が多かったです。

    中には、共通テストの自己採点があっているかを確認する意味で出願したという人もいました。ちなみに筆者もその一人です。

    次に、一般入試を選んだ理由には様々なものがありました。そのうちの一部を紹介します。

    • 第一志望校とレベルが近いところを受験して練習する
    • 確実に合格できるところを受験する
    • 元々その大学に憧れていたから

    また、併願先の大学に対するレベル感(国公立大学と同様に「安全校・相応校・挑戦校」の3タイプ)に基づき、出願校数ごとの傾向を分析しました(ここでは、3タイプすべてを受験し、かつ特定のタイプが半数に満たないケースを「バランス型」と定義しています)。

    出願校数が1校の場合、半数近くが安全校を選択しており、挑戦校へ出願したメンバーは全体の20%弱にとどまりました。併願校数が少ないからこそ、本命である東京大学の対策を最優先しつつ、確実に合格を手にすることができる戦略をとっていると考えられます。

    出願校が一校のメンバーの受験校タイプは
安全校が12人
相応校が9人
挑戦校が5人
でした

    出願校数が2~3校の場合、半数近くが安全校と相応校のセットの形で併願しており、安全校または相応校と組み合わせる形で挑戦校を受験した人も比較的多くいました。複数の大学を併願する場合、1校のみの併願の場合と比べると確実な合格を狙いつつも、実力に見合った大学や上位校への意欲も反映した選択を行っていることが分かります。

    出願校が2~3校のメンバーの受験校タイプは
安全校のみは3人
相応校のみは3人
挑戦校のみは2人
安全校+相応校は19人
安全校+挑戦校は6人
相応校+挑戦校は5人
バランス型は3人

    出願校が4校以上の場合、挑戦校を一切受けない層が約1/3を占める一方で、残り約2/3は3タイプすべてを網羅しています。後者の層においても、挑戦校が半数を超えるケースはなく、安全校や相応校を一定数併願する傾向は出願校数によらず変わらないようです。併願校数を増やすことで、滑り止め校を盤石にしつつ、第一志望に近いレベル帯へ選択肢を広げていると考えられます。

    出願校数が4校以上のメンバーの受験校タイプは、
安全校のみは1人
安全校+相応校は8人
バランス型は4人
安全校が半分以上は6人
相応校が半数以上は4人
挑戦校は半数は3人でした

    併願校を受験しないという選択の理由

    前述したとおり、併願校を受験しなかった人も一定数いました。その人たちはなぜ併願校に出願しないという選択をしたのでしょうか。

    こちらへの回答のとして以下のような回答が見られました。

    • 東大の受験に向けての勉強や東大の受験に集中したかった
    • 「『落ちても行ける大学がある』という状況を作りたくなかった」「学部を決めていなかった」
    • 「行きたいと強く思える大学がなかった」「落ちたら浪人してでも東大に行く」

    「第一志望校にどうしても行きたいと思っていて、他の大学に進学するつもりがなかった」というのは大きな理由のようです。

    まとめ

    併願校は受験・出願した人の方が多く、その中でも大学の種別や受験方式は様々でした。

    併願校を受験・出願するならば、自分のやりたいことができ、行きたいと思える大学はどこなのかを考えてみましょう。

    そのような大学が見つからないならば第一志望校のみを受験するという選択肢もあり、それにも第一志望校に向けての勉強に集中できるというメリットもあるようです。

    受験方式についても多様なものがあるので、自分に合ったものを探してみると良いのではないでしょうか。

    おわりに

    以上、志望校や併願校の選び方について、FairWindメンバーへのアンケート結果も踏まえながら紹介してきました。

    この記事は「これが正解である」と言いたいのではなく、「こんな考え方もあるよ」と紹介することを目的としています。

    そのため、ここで紹介した考え方も参考にしながら、自分なりに考えて自分なりの進路を決めていってほしいと思っています。

    この記事が、自分自身の進路について調べたり、考えたりするきっかけになれば幸いです。

  • 東大合格に塾・予備校は必要? 現役東大生に聞いてみた!

    東大合格に塾・予備校は必要? 現役東大生に聞いてみた!

    はじめに

    東大を目指すのに、塾・予備校って通うべきなのかな……?

    そう悩んでいる読者の皆さんは少なくないはず。

    ただし、いざ判断材料を探すとなった時、宣伝効果のことを考えてしまうと塾・予備校のパンフレットはどこまでが客観的な情報なのか分からないですし、周りの同級生はまだ成功経験者ではないので意見を聞くにしてもなかなか参考にしづらいですよね。

    現役東大生の生の声を聞きたい!

    今回は、そんな皆さんのニーズにお応えして、FairWindメンバー35人にアンケートをとり、受験生の時の塾・予備校の使用実態を調査してみました。

    果たして現役東大生は塾・予備校に通っていたのでしょうか?

    東大生の声 ~塾・予備校に通っていた東大生編~

    塾・予備校に通っていたのは35人中24人でした。塾・予備校に通い始めた時期、通っていた場所、選んだ理由、そして通ってよかったと思うことについて聞いてみました。

    塾・予備校に通いはじめた時期

    塾・予備校に通い始めた時期としては、高校生以前からが6名、高校生からが11名、浪人生からが7名いました。(複数の塾・予備校に通っていた場合、それぞれ1人分として計算)

    高校生から通い始めた方々の具体的な通い始めの時期としては高校1年生からが4名、高校2年生からが4名、高校3年生からが3名とほぼ均等に分かれ、特定の学年に集中しているわけではありませんでした。

    人によって通い始めの時期は様々のようです。

    通っていた塾・予備校

    通っていた塾・予備校は、河合塾が7名、駿台が6名、東進が4名、鉄緑会が2名、代ゼミが1名、その他が6名でした。(複数の塾・予備校に通っていた場合、それぞれ1人分として計算)

    こちらも特定の塾・予備校に集中している、というわけではありませんでした。
    FairWindに所属する東大生のほとんどが地方高校出身であるため、塾・予備校の全国展開の規模によって結果が多少変わると思われます。

    いずれにせよ、相性の合う塾・予備校というものは人によって異なるようです。

    選んだ理由

    ①塾・予備校ならではの良さに惹かれた

    体験入塾や講習会で塾・予備校の授業の楽しさに気づいた方が複数いたようです。
    また、学校のカリキュラムと自分の学習スタイルが合わなかったため、塾・予備校がうまく補完してくれそうだったという声が聞かれました。

    集団で受ける対面授業か個別で受ける映像授業のどちらが良いかという点については人それぞれのようです。
    中には現役生の時と浪人生の時とで学習スタイルを変え、授業形態を映像から対面に変えた方もいました。

    他には、地元での評判が一番良かったり地元で最も有力だったりする塾・予備校を選んだという声が聞かれました。
    特に合格実績に注目した方もいました。

    ②通いやすかった

    金銭面では授業料が安いところを選んだという声が聞かれました。
    中には特待制度を利用したという方もいました。

    また自宅からの通いやすさ、通学時間の良さを理由に塾・予備校に通うことを決めた方もいたようです。

    ③環境に影響された

    兄弟、友達が多く通っていたという理由から周りに合わせて塾・予備校を選んだ方が特に多かったです。
    (逆に周りが通っていたからという理由で選んだら大失敗だったという声も……)
    中には兄弟揃って同じ予備校で浪人して合格したという経験談も!

    また、地方ならではということで、そもそも選べる大手塾が限られていたという方が数人いました。

    また浪人を経験した人たちからは、宅浪は親が許さなかったことや予備校に行けば勉強はさぼらないだろうという考えがあったとの声も。

    ④行く必要性を感じた

    特定の塾・予備校を意識したわけではなくても、そもそも行くべき時期になったと感じたり、自分の勉強だけで受かると思えなかったりして自ら進んで塾・予備校に通うことを選んだ方がいました。

    東大合格の一番の近道であると感じて通うようになった方もいたようです。

    通ってよかったこと

    ①楽しく勉強できた

    勉強を楽しいと思えたまま受験に臨めたことをあげた方が何人かいらっしゃいました。素敵ですね!

    ②授業・先生がハイレベルだった

    地元の塾・予備校や高校では学べないような高いレベルの授業を受けられたなどといった授業の質の高さや、良い先生が授業してくれたり個性的で知識のある先生に出会えたりするなどの講師の良さについてあげる方がいました。

    ③塾・予備校ならではの強みがあった

    高校のレベルがあまり高くないため高校で習う内容だけでは足りておらず、受験に特化した知識・戦略を学べた、勉強に関して信頼でき完全に身を任せられる情報源を得られた、自分で一から学んだらたどりつけない受験の心得や役立つ考え・東大の傾向などをサクッと手に入れられた、などといった塾・予備校ならではの強みを上げてくださる方が多くいました。

    ④質問できる環境だった

    満足するまで講師に質問できた、質問できる環境があったという声も。

    一見高校でもできそうですが、高校の先生方は時に事務作業や部活動の指導に追われ職員室にいなかったりしますよね。
    塾・予備校では先生方は教えることに特化していますから、講師室に行けばほぼ必ず質問に対応してくれます。

    ⑤ライバルがいた

    周りに競える人がたくさんいた、優秀なライバルと競えた、切磋琢磨できたなどといった声が多数寄せられました。

    そのほか、高校には東大目指す同期・先輩がほとんどいないが塾・予備校に通うことで東大志望や東大生とたくさん出会えたという方や、周りのレベルを知ることができ、競争相手の実力が分かることで変に焦らなくてよかったという方も。

    また、模試の受験者が多い、東大志望の人が多く集まって集中的に対策できたという声もありました。

    ⑥施設がよかった

    校舎がきれいであることや学校が開いていないときでも自習室を使えるなど、施設面で充実していることをあげる方がいました。

    ⑦ペースメーカーになった

    学校の授業進度が遅かったり部活が忙しかったりするなどの理由で、自分のペースに合う勉強ができる塾・予備校を選んだという声が聞かれました。

    また、塾・予備校で深い理解で先取りができた人もいれば、自分で計画立てるのが苦手で塾・予備校に通うことで授業のペースに合う勉強をできたという方もいました。

    中には生活リズムを保てたり勉強の習慣がついたりした方もいたようです。

    ⑧その他

    塾・予備校に通うことで東大を目指そうと思えたと答えた方がいました。

    また、映像授業で何回も授業を見ることができた、大手だが少人数指導で添削も丁寧にたくさんしてもらえた、良質なテキストを使えた、いろいろな大学の問題に触れることができたなどといった意見もありました。

    まとめ

    塾・予備校に通っていた方は、良くも悪くも周りの環境に影響されている部分があり、ライバルの存在を感じられるという点をよいこととして挙げている方が多かった印象です。
    また、自分の学習スタイルとの相性ペースメーカーとしての塾・予備校の役割を挙げる方も数多くいました。

    塾・予備校に通うかどうか迷ったら、まずは無料の体験授業を受けるのも一つの手かもしれません!

    東大生の声 ~塾・予備校に通っていなかった東大生編~

    塾・予備校に通っていなかった東大生は35人中11人いました。塾・予備校に通わなかった理由、塾・予備校に通う代わりに自分でしていた勉強、通わなくてよかったと思うことについて聞いてみました。

    塾・予備校に行かなかった理由

    ①高校での勉強で十分だった

    学校で東大対策の授業があったことから高校での勉強だけで十分だった方、塾に通わずにある程度の成績を保てていたため通う必要性を感じていなかった方がいたようです。

    また、最低限高校で学んだことを問題演習に生かしていく勉強の方がレベルアップにつながると考えた方も。

    ②距離の制約があった

    近所に大学受験の塾がないことなどから通学に時間をとられることを気にした方も多かったです。

    また、地方ならではのこととして、東大を目指せるレベルの塾がなかったことを挙げた方もいました。

    ③塾のスタイルが嫌だった

    塾に行く体力がない、勉強を強制されるのが嫌い、口出しされたくないなど、自分の生活習慣や勉強法と合わなかった方がいたようです。

    塾・予備校に行く代わりにしていた勉強

    ①学校・通信教材に頼った

    高校が提供してくれる東大対策の授業や過去問添削、Z会の東大コースの添削指導(過去問演習)をうまく活用していた方が多かったようです。
    具体的な勉強法として、普段は学校から用意された課題や教材での学習に全力に取り組み課題と復習に時間をかけ、二次試験前は問題の形式や自分の得意・不得意を分析して自分に合った戦略を立てていたという声も。

    中にはネットの情報はあまり見ずに、勉強法など分からないことはすべて先生に聞いたという方もいました。 

    ②自分で頑張った

    複数の塾・予備校の東大模試問題集や共通テスト実践問題集、東大の過去問など、市販の参考書・問題集を解いたり、ネットで情報を集めたりして自分で対策していた方もいました。
    自分で課題を見つけて、それを解決することを繰り返していたようです。

    塾・予備校に行かなくてよかったと思うこと

    ①自分のペースで勉強できた

    塾・予備校のカリキュラムに沿わなくて良いことで、勉強を強制されず自分のやりたい勉強を自分のペースでのびのびとできたという方が多かったです。

    中には、高校から提示される1種類の勉強法や参考書類を利用することで、どの勉強法や参考書類を採用するか悩んだりどの参考書に情報が書いてあるか探さなければならなくなったりすることが少なかったという方もいました。

    また、塾で指定された勉強方法に縛られなかったことで自分に合った勉強法を見つける能力がつき、大学の授業でもその能力を活用することができたという体験談も!

    さらに、勉強時間が他の人より少ないかもしれないと焦ったことがあったが、塾に通わなかったことには全く後悔していないという声も寄せられました。

    ②お金の節約になった

    塾・予備校代を大きく省けることで教育費がおさえられたことを挙げる方も。

    ご家庭によって状況は様々だと思いますが、金銭面に関しては慎重な判断が必要ですね。
    塾・予備校に通うことを許可してくれた親御さんには、感謝の気持ちを忘れないようにしましょう。

    ③時間を効率よく使えた

    通塾時間が省けることで自学自習の時間などが増えたという方が数名いました。
    塾・予備校の拘束時間は結構長いですものね……。

    まとめ

    塾・予備校に通っていなかった人は、学校の勉強だけで十分であるという人と自力で勉強できると考えたという人の大きく2つに分かれていました。

    通わなくてよかった点としては、自分のペースでできる自由性金銭や時間の制約をあげる人が多かったです。
    東大生の中にも塾・予備校に通うことなく合格を勝ち取った人は少なくありません!
    自分でできることもたくさんあります!

    おわりに

    塾・予備校に通うかどうかを判断するにあたって、その基準については個人差はあるものの、自分の学習スタイルとの相性の良さをはじめとした一定の共通点を見出すことができました。

    塾・予備校の利用の必要性について、大学受験を終えたときに自分の選択に悔いの残らないよう、今回の記事を参考にしながらじっくり考えてみてください。

    ただし忘れてはいけないのは、どのような選択をしたとしても勉強する主体は自分自身であり、自ら努力する姿勢を絶やさないことが大切であるということです。

    挫折しそうになった時も、自分が東大を目指そうと決めた時の初心を思い出して、自分を信じて頑張ってください! 応援しています。

  • 興味を探した先に~農学部推薦入試を経て~

    興味を探した先に~農学部推薦入試を経て~

    はじめに

    こんにちは。
    私は、農学部の学校推薦型入試(以下、推薦入試)を経て、現在、教養学部理科二類1年に所属しています。

    皆さんは自らの進路・進学先について、どの程度イメージを持っているでしょうか。

    ここでは、私のやりたいことが決まる前後から志望校決定、そして大学生活までのプロセスについてご紹介しながら、興味・やりたいことの見つけ方のヒントになり得ることを盛り込んでいます。

    この記事が皆さんが進路・進学先を考えるうえでの一助になれば幸いです。

    大学入学前から将来のことをキチンと考えておかないといけないの?

    進学選択制度のある東京大学の受験を考えている方の中には、このような疑問を持っている方も多いかもしれません。

    もちろん、必ずしも高校生の間に将来像が明確化されている必要はないと思います。
    しかし、入学前に興味分野が決まっていることのメリットも沢山あります。

    たとえば、高校での授業内容は大学での学びと深く関わっているため、興味に即した文理・科目選択を行うことで、将来、役に立つ知識を高校生の間に身に付けることができます。

    さらに、東京大学の前期教養課程においても、自分の中に軸があることで、スムーズな授業選択や、勉強へのモチベーション維持ができると感じています。

    こちらの記事は主に私の体験に基づいた一例に過ぎないですが、皆さんが将来のことなどを検討する中で、参考にして頂けると嬉しいです。

    将来像を確立するまで

    まず、将来やりたいことを考え始めてから、それが明確になるまでに辿った軌跡です。

    中学生の間は、漠然と理学部や薬学部、農学部などの生物系の学部に進みたいと考えていました。

    その後、高校進学前後の新型コロナウイルスによる休校の間にじっくりと考えるなか、興味分野に辿り着きました。そして、地元の大学が主催している高大接続プログラムへの参加を通じ、将来像が確立されていきました。

    体験談①〜学校の授業をきっかけに〜

    きっかけは中学校3年生の時に受けた生物の授業です。

    「根粒菌」を筆頭に様々な微生物が、他の生物が持ち得ないような特殊な機能・役割を活かして縁の下の力持ちで生態系を支えている姿に感銘を受けました。

    学校の授業は、大学での学問と密接に繋がっているうえ、幅広い科目に触れるため、興味のあることを探すための絶好の材料になると感じています。

    その後、小学生の頃から興味を持っていた環境問題に微生物の機能や生態を活かすことができないか、と考えるようになりました。
    キーワードは「微生物」「環境問題」「地球環境」です。

    インターネットで「微生物 環境問題」と調べてみると、「環境微生物学」という分野に出会いました。
    このように、興味のある単語を検索BOXに打ち込むだけで、有用な情報が沢山得られるのでぜひ、実行してみてください。

    次に「環境微生物学」をキーワードに大学の学部や研究室検索を進めるとともに、専門書を読んでみました。この過程の中で、生物系だけではなく工学系の学部でもこの分野を扱っていることが分かりました。

    当時はこれ以上深掘りすることは出来ませんでしたが、分野を絞ることで普段からアンテナを張って情報を得やすくなったと感じています。

    体験談②~高大接続プログラムに参加して~

    次第に科学の世界に触れ、研究のノウハウを学んでみたいと考えるようになりました。

    そこで、大阪大学主催のプログラムに参加してみることにしました。私は、本プログラムの2つのコースにそれぞれ半年間~1年間ずつ所属していました。

    大学主催のプログラムに関する情報は見つけにくいこともありますが、実は様々な大学が中高生対象のプログラムを実施しています。地元の大学や気になっている大学のホームページから探してみると良いでしょう。

    1年目のコースの内容は、講義の聴講や参加者同士のディスカッションレポート作成研究室体験などです。経験者が多い中、当初は議論を聞くだけで精一杯でしたが、徐々に自分から発言できるようになっていきました。

    また、講義の内容や学んだこと、興味を持って自主的に調べたことなどをファイルにまとめていました。体裁を整える必要はありませんが、経験を積みながら学んだことや考えたことなどを蓄積することをオススメします。

    当コースでの経験を経て、異なる分野同士も多くの接点を持っており、1つの問題に対して複数のアプローチが必要だ、ということを身をもって感じました。

    そして、頭の中で思い描いていた研究提案を実践してみたい、という思いから、2年目のコースでは希望の研究室での研究活動を行いました。

    このコースでの経験を通じ、得られた次のようなことは、後の東大を志望する過程で非常に重要な要素となりました。

    • 自分が大学で学びたい分野を再確認できた
    • 「環境微生物学」という興味分野から、さらにやりたい具体的な研究テーマを見つけることができた
    • 研究プロセスにおける普遍的な課題に気付いた

    経験数は他の推薦生と比較すると少ないですが、与えられた環境でできること、学べることを最大限化することを心がけていました。

    推薦生の活動内容の紹介

    以上は私の2つの時期における体験談でしたが、こちらでは、他の推薦生が行っていた活動の内容をご紹介します。括弧内は進学先・進学予定先学部です。

    以下の一覧の中には、高い行動力が必要な活動やハードルの高い活動も含まれていますし、もちろん、学業や今取り組んでいることが最優先です。

    しかし、何らかの行動を起こしてみたいと考えている方は、これを機に興味を持てる活動や自分も取り組めそうと感じた活動を探してみてください。

    • 高校での課題研究、部活での成果を外部発表などで発展(工・農学部)
    • 資格取得へ向け、自主的に勉強(法・経済学部)
    • ホームステイ留学プログラム(農学部)
    • 企画考案を行うプログラム(法学部)
    • イベントスタッフを経験できるプログラム(農学部)
    • 自ら学校に働きかけ、アンケート調査(医学部)
    • 当事者との関わりの場を設け、実態を学ぶ(医学部)
    • 自主的にインタビューを行い、レポートを作成(農学部)
    • 有志団体の運営(工学部)
    • 長期的な観察記録(農学部)

    東大志望前後

    次に、自分の興味や考えに基づき、大学や学部を決定していくまでのプロセスについてです。

    多様な大学へアプローチ

    当時、実家のある大阪から通学可能な大学への進学を考えていました。そのため、関西の大学に絞って、自分の取り組みたい研究テーマと近い研究を行っている大学や、ポリシーが私の考えと一致する学部をピックアップしていきました。

    しかし、ピンと来る大学・学部が見つからなかったので、具体的な要素の一致を求めるのではなく、自分が今後どのようなスタンスで研究に携わりたいか、を軸にするようにしました。そこで、「生物・化学的観点から環境問題の解決に繋がる研究を行う」ことを基準としました。

    再び、実家から通える関西圏の大学について、インターネットの大学・学部・研究室ホームページや大学から取り寄せたパンフレットを読む、という作業を続け、志望先を絞っていきました。
    しかし、思わぬきっかけで東京大学の農学部を志望することになりました。

    東大を、農学部を目指すことに

    あるとき、プログラムでの研究に関するリサーチのため、「大学 応用微生物」というキーワードで検索したところ、検索結果の一番上に表示された研究室が東大農学部所属の研究室でした。

    そして、その研究室のホームページのトップに書かれていた文言が、まさに私が微生物に対して抱いていた魅力と全く一致していたことに衝撃を受けました。また、農学部の学部ポリシーも深く共感できるものだったことを、今でも鮮明に覚えています。

    このことを機に、東大の農学部教育システムについて情報を集め始めました。その中で、私が他の大学について調べていた際に感じていた物足りなさが全て解消されていきました。

    この際、学部カリキュラム研究テーマに基づき、東京大学農学部の応用生命化学・工学専修を進学先の候補としました。

    そして、東京大学が一般公開している授業カタログを使って前期課程の授業で学べることを調べ、手元に届いた専修パンフレットを熟読し、ここで学びたい!という気持ちが強くなりました。

    さらに、パンフレットの推薦入試案内を通じ、入学直後から専門的な学び・経験に触れることができること、入試には高い実績が絶対条件ではないことを知りました。

    後者に対しては半信半疑な上、高校で情報が蓄積されていなかったことや、面接試験が大の苦手だったことから、かなり躊躇していました。しかし、入試要項に載っていた、農学部の求める人材像に自分との共通点を見つけ、自分の活動を何らかの形で活かせるなら挑戦してみよう、という気持ちになりました。

    受験スケジュール

    私は上記のような過程を経て、高校2年生の秋に東大の理科二類を、同年冬に農学部の推薦入試を志望しました。

    そのため、一般入試と推薦入試の対策・準備を両立しなければならず、かなりハードな面もありました。

    こちらの記事では受験生活の詳細は省略しますが、私の受験までのスケジュールを画像にて軽く紹介しますので、推薦入試を検討している方は参考にしてください。

    大学生活

    最後に、現在送っている大学生活についてです。

    高校生の頃にある程度将来像を固めたとはいえ、もっと視野を広げ、多方面からのアプローチ方法を考えた上で、取り組みたいテーマを最終決定していきたい、という思いでした。

    今年度4月に入学してから4か月しか経っておらず、十分に自分のものにしきれていない部分もありますが、私の大学生活は主に以下の3種類に分類されます。

    • 一般生と同様の前期教養課程での学び
    • 農学部のプログラムへの参加
    • 推薦生の制度を用いた専門的な経験

    前期教養課程での学び

    皆さんの中には既に知っている方も多いかもしれませんが、理系の1年生は必修科目がかなり多いです。そして、短い期間で膨大な事項を扱うため、負担に感じることもあると思います。

    私自身、高校生の頃に受けてみたいと考えていた国際関係や法・制度関連の科目は、まだ履修することができていません。

    しかし私は、これまで無縁だった物理系の必修科目と興味分野との新たな接点を見つけました。これらの学問領域を融合させた研究について、論文検索などで深掘りしてみたところ、現在まさに研究が進められているとのことです。

    このことを知り、今では微生物学を突き詰めるだけではなく、この分野との融合も視野に入れて、研究を行うことを考えています。

    農学部主催のプログラム

    私がこの4月から参加しているプログラムは「One Earth Guardians育成プログラム」です。これは、100年後の地球を見据えて、地球上の課題を見出し、考え出した解決策を実践できる人材、「地球医」を育てることを目的としています。

    ここでは主に、社会科学的な知見を得ています。特に、企業研修を通じて技術の実用化の際に意識するべきことなどを学ぶ過程で、私の中で新たな検討事項も生まれました。また、「環境倫理」という、複雑ですが、現在・将来の地球上の課題を分析する際に必要となる見方にも触れました。

    科学的な研究を進めるなかでも、欠いてはならない視点に気付き、今後の授業選択へ活かせると考えています。プログラムでの活動は始まったばかりですが、新たな体験やメンバーとの議論を通じて、自分の考えを深めていきたいです。

    推薦生の制度

    推薦入試で入学すると、複数の特有の制度を利用することができます。学部にもよりますが、農学部の場合は以下のような制度があります。

    • 入学直後の研究室訪問:入学直後に複数の研究室を訪問し、農学部の学び・研究に触れる
    • アドバイザー教員制度:今年度は生徒1人に農学部の教授の方1人が配属され、進路や専門的な学びに関する相談を行うことができる
    • 早期履修制度:農学部専門科目の受講及び、単位認定が可能

    他学部では、学部主催のゼミへの参加や定期的な研究室訪問などが実施されているそうです。

    私は、2つ目のアドバイザー教員制度を利用し、担当教授の研究室で、高校時代の追加研究を行っています。視野を広げると同時に専門性を深めたい、という高校生の時の思いはこのような形で実現しました。

    この制度自体は推薦生向けですが、大学の研究室は誰でも訪問することができますし、研究内容などについてお話を伺ったり、実験をすることも可能です。高校生の時に研究室訪問を行い、先生と直接お話して出願学部を決定した方もいらっしゃいました。

    中高生の今、大学へ直接足を運ぶことは勇気がいると思いますが、入学後、研究室で研究をしている自分を思い浮かべてみると、合格したい!という気持ちも強まるのではないでしょうか。

    おわりに

    最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございます。この記事を何か行動を起こしてみようと考えるきっかけにして頂ければ幸いです。

    今回は書くことができませんでしたが、大小様々な決断を下すまで、多くの紆余曲折がありました。今から振り返ると、別の手段・選択肢もあったのではないかと感じる部分もあります。

    また、将来のことを考えるタイミングは大学入学後も沢山あると思います。中高生の今、固まった将来像が変わることもあるでしょう。私も、数年後、別の分野の研究に携わっているかもしれません。

    しかし、自分のやりたいこと・将来像は考えれば考えるほど、目の前の受験勉強や大学入学後の勉強に対するモチベーションも上がりますし、自分の世界がどんどん広がっていくことでしょう。

    皆さんも隙間時間に情報を集めたり、入学後の自分を想像しながら、勉強を頑張って下さい!不安なことがあれば、FairWindでも随時質問を受け付けていますので、多様な方からのアドバイスを得る機会にしていただければと思います。

  • 難関大受験者に贈る高校留学のすすめ

    難関大受験者に贈る高校留学のすすめ

    はじめに

    「海外へ留学したい! でも学習が遅れないかな……」

    このような悩みを抱えている人はいませんか?

    たとえ留学したいという意志があったとしても、受験のことを考えると留学を諦めてしまう人がいると思います。

    ですが、留学したいという気持ちを諦める必要はありません。難関大受験と高校留学は両立できます!

    この記事では、高1のときにアメリカに留学に行って東大合格を果たした私が、「高校留学→難関大受験」という夢を実現するための勉強の進め方について1つの方針を示しています。

    高1の間に英語圏の高校に留学をした上で、さらに学力試験を用いた一般選抜で難関大受験もしたい!という人に読んでほしいです。

    (※注意:総合型選抜や学校推薦型選抜を用いて、留学経験を生かした大学受験をしようという人向けではありません。)

    留学に行こう!

    留学→受験」という道のりは困難ですが、それでも留学をするという選択には大きなメリットがあると私は思います。

    留学で得られることは数多くありますが、その中でも

    1:積極的な発言ができるようになる

    2:かけがえのない友人ができる

    3:異なる価値観に触れられる

    以上3点について私の考えをお伝えします。

    留学のメリット1:積極的な発言ができるようになる

    空気を読んで周りに同調することが求められる日本とは違い、欧米では積極的な自己アピールが求められます。

    意見を言わない人は存在価値がない、と言われる環境で学問を修めることで、自分の意見をしっかりと相手に伝えることができるようになるでしょう。

    留学で発言の機会がたくさんある環境に慣れてしまえば、発表の場で緊張するという心配はいりません。

    言われたことを「はいはい」とただ聞くのではなく、自ら学ぶ姿勢を続けることでより深い理解を得ることができるようになります。

    帰国後は日本のクラスのみんなのあまりの消極性に違和感を覚える程です。

    留学のメリット2:かけがえのない友人ができる

    留学に行くと、多くの場合は現地の高校に通うことになります。

    そこで同じ授業を取る人や、同じクラブの人、教会の人などといった、様々な人と繋がりを持つことができ、たくさんの友達を作ることができます。

    その場限りの関係ではなく、帰国後も頻繁にお話しするような大親友と呼べる人も私は何人もできました。

    留学のメリット3:異なる価値観に触れられる

    留学先で様々な人と出会うことで、多様な価値観があることに気づきます。

    日本では学べなかった「考えることは人それぞれで、同調する必要はない」当たり前のことを肌で感じることができ、多様性への寛容さを身につけることができます。

    この先グローバル化がどんどん進む世界において、この精神を身に付けているというのは大変重要です。

    学校が留学を応援してくれなかったら

    残念なことに、すべての学校の先生が留学に賛成してくれるわけではありません。

    進学校の成績の良い人は、受験に不利になるかもしれないという懸念があり、先生から留学を反対されるケースも少なくありません。

    しかし、大事なことは「あなたが何をやりたいのか」であって「学校があなたに何を求めているのか」ではありません。

    留学の書類作成の協力をお願いしても拒否されるようであれば、学校を介さずとも留学することはできるので、別のルートを探しましょう。

    留学に行っても受験を諦めない、という強い意志を先生に示すためには、渡航前の勉強をしっかりやることが肝心です。

    学校の既習範囲を完璧にしておくことで先生からの信頼を得て、留学で学習が遅れてもこの子なら問題なくついていける、と思われれば協力してもらいやすくなります。

    留学前の勉強

    留学前は、先取り学習をすることを強くおすすめします。

    留学によって1年間授業をスキップするので、その分他の人に追いつくために頑張らなければいけません。

    留学をしないでそのまま難関大受験をする人よりも困難な道になることは覚悟してください。

    ここでは、留学前の学習の方針を紹介します。

    数学

    高1の留学出発前までに数学IAIIBの教科書レベルの学習を終えるのが理想的です。

    おすすめの教材として、数学検定の参考書があります。

    問題のレベルがそこまで高くないため、範囲内の学習を進めるのに適しています。

    理系の人は、数Ⅲまで終わらせる必要はないと思います。

    また、入試レベルを解けるようになっている必要は無く、あくまでも基本ができるというレベルで問題ありません。

    帰国後に新出の概念を学ぶという状況を作らないようにすることが重要です。

    国語

    普段から文章を読む習慣をつけましょう。

    新聞を活用し、毎日1面だけでも読む、というように日課にするのがおすすめです。

    現代文の素養は留学に向けても必要です。

    留学先で出会う人からすれば、あなたは日本という国の代表のような存在です。

    他の例を知らないので、日本という国のイメージをあなたからの情報を基に固めていきます。

    自国のことを聞かれて答えられないと恥ずかしい思いをすることもあるので、留学前は日本についての知識もしっかり持ちましょう。

    これが自然と現代文の力にもなるはずです。

    また、異国語の文章に対して、母国語で読むときよりも理解が深まることはありえません。

    出発前に日本語の文章をしっかりと理解できるようになっておきましょう。

    帰国してからの1・2年で、作問者の求める答えを書く力が向上することはあると思いますが、劇的に読解力が伸びるということは期待できません。

    ですので高1までのうちに読解力を鍛えましょう(→ 国語の勉強法の記事はこちら

    古典の単語や文法は留学中に忘れてしまうので、渡航前に必死になって入れ込む必要はないでしょう。

    英語

    留学先で英語をたくさん話すので、英語は高得点を取れるようになると勘違いしてしまう人がいますが、そのようなことはありません。

    入試英語というものは英会話と別種のものであり、解けるようになるためには別途対策が必要です。

    留学先で普通に日常生活をしているだけでは大学受験レベルの語彙は身に付きません。

    単語帳を見るなどして、意識的に単語を覚え込む必要があります。

    また、留学をどれだけ充実したものにできるかということも、留学前の語学力にかかっています。

    そのため、渡航前に英語の勉強を努力する必要があります。

    最低でも英検2級レベルの英語力を身につけていないと、留学で得られるものは少なくなってしまうでしょう。

    社会・理科

    これらの科目については、中学レベルの事項が充分に理解できているならば、帰国後から勉強しても充分キャッチアップできます。

    渡航前に特に力を入れる必要はないでしょう。

    留学中

    日本の勉強はする?

    日本の学校の勉強をするために教科書を持って行ったという話も聞きますが、私は留学中に日本の学校の勉強をする必要はないと思います。

    まずそれをする時間がありません。

    当然留学先でも高校に通い、そこで宿題が出されます。

    現地の英語ネイティブ高校生向けの課題をやらなければならないのです。

    そんな状況で、日本の学校の勉強をする時間を確保するのは難しいと思われます。

    そして教科書を持ってくる分だけ荷物がかさばってしまい、移動も大変になります。

    その分ホストファミリーへのお土産か何かを入れた方が良いと思います。

    生活に関して

    ホストファミリーから、「教会に行こう」などと誘われることが多々あります。こんなときは面倒くさがらず、積極的について行ってほしいです。

    その国の家族がどのように過ごすのか、などといった独自の文化を感じることができます。

    また、クラブ活動が活発なので、興味のあるクラブに所属するといいでしょう。日本の高校に比べ、かなり早い時間に放課後となるので、そこで取り組むことを決めておくと充実した日々を過ごすことができます。クラブに入ることで、気の合う友達を作りやすくなるかもしれません。

    授業に関して

    アメリカの高校では時間割を自分で組むのですが、その際に注意しなければならないことがあります。

    それは、理系教科ばかりにしないということです。

    私が留学時に利用したYFUという団体の調査によると、帰国してから英語力がそれほど上がっていない人は、留学中に理系教科ばかり取っていた傾向があるそうです。

    文系科目を取ると英語力が上がる理由はなんでしょうか。

    それは、授業中に出てくる語彙がハイレベルであること、そしてたくさん読んでたくさん書くことにより、英語ライティングのスキルがかなり鍛えられるためです。

    文系科目として何の授業を取ればいいのかわからないという人は、留学先の国の歴史の授業を取ることをおすすめします。その国の歴史や文化について詳しくなることができるからです。

    アメリカでは、一般的な教科の他に面白い授業がたくさんあります。

    たとえば「Cooking」の授業では、高校が運営しているレストランを実際に経営する実践的な体験ができます。

    また、「Band」の授業では楽器を演奏したりマーチングをしたりします。

    日本では部活動でするようなことが授業の中でできるのです。

    上で紹介した以外にもたくさんの面白い授業があり、どのようなものがあるのかは高校の特色になっています。

    数学の授業に関しては、日本人の高校生ならばクラスでスターになることができます。難度の高いクラスを取っても問題なくついていけるでしょう。

    周りの人は小さい頃から計算に電卓を使用しているため、簡単な暗算を披露するだけでクラス中から尊敬の目で見られます。

    理科系の授業は進度がゆっくりなので、自分の英語に不安があってもついていけます。

    日本の高校では、等速直線運動の説明に2週間程度の時間をかけるところを、私の留学先の高校の授業では2ヶ月位かけていました。

    留学から帰った後の勉強

    ここからは、帰国後にどのようにして勉強を進めていけばよいのかについての方針をお伝えします。

    数学

    留学前に先取りしておいた内容を思い出すためにも、たくさんの量の演習を重ねましょう。理系の人は数Ⅲをなるべく早く終わらせましょう。

    国語

    国語については帰国してからが勝負になります。

    全力で古典文法や古文単語を覚えましょう。

    また、読解の勘を取り戻すために文章をたくさん読みましょう。

    英語

    留学の成果はリスニング力とスピーキング力の伸びに現れているはずです。

    共通テストのリスニングでは満点を十分狙えるレベルに達していると思います。

    また、イディオムにも強くなっているはずです。

    しかし残念ながら、リスニングとスピーキングのスキルを評価してくれる大学はあまり多くありません。

    ですので、演習を重ねることによって入試独特の問題形式に慣れることが肝心です。

    英検やIELTSのような4技能試験の資格は、帰国後のなるべく早い時期に取得することをおすすめします。その方が高得点を狙えるからです。

    社会・理科

    知識を入れ込むことが大事です。

    ここで意識してほしいことは、ただの暗記で終わっていてはいけないということです。

    ライバルに遅れを取っている分、追い越すためには効率的に勉強する必要があります。

    そのためには概念の理解が一番の近道だと思います。

    たとえば理科に関して言えば、どうしてこの公式が導出されるのかを理解すれば、もし公式を忘れてしまったとしても自分で作り出すことができる、ということです。

    課外活動はやめるべき?

    部活動などの課外活動は勉強の遅れを取り戻すためにやめなければいけないのか、そんな疑問を持つ人もいると思います。

    ですが、私はやめる必要はないと思います。高校生として部活動ができる時期は限られているので、それらの活動に積極的に取り組むことを強くおすすめします。

    私の場合は、帰国後も弓道部の活動を続け、大会に出場し優勝することができ、部活動の仲間との楽しい思い出を作ることができました。

    部活動をやめて勉強に専念していたら得られなかった達成感なので、部活動を続けて良かったと思っています。

    また、留学先で「やさしさを広げる」という理念を持って活動している団体に出会い、そのメンバーたちが数々の課題を抱えた多くの生徒を救い出している様子を見ました。

    この団体の理念に共感した私は、帰国後に日本の学校の仲間たちと社会福祉団体を立ち上げ、地域での学習支援などのチャリティー活動を通して貴重な体験をすることができました。

    留学先で培った、積極的に自分の考えを発信する力、そして仲間と議論する力は、この団体を運営する上で大きく役に立ちました。

    学校の授業

    帰国後の学習において1つ懸念されることが、学校の授業です。

    授業の内容と自分の学習進度とが合っていないことが多いため、聞いてもわからず苦痛を感じてしまうという状況になってしまいます。

    そんなときは、キャッチアップするために授業中に自習をしてもいいかを遠慮せずに先生に打診してみましょう。

    他のみんなよりも早いスピードで学習を進めていけば、いつの間にかクラスメイトの学習進度を追い越していることになるはずです。

    おわりに

    この記事では、受験と留学を両立させる方法について述べました。難関大受験と高校留学のどちらも実現させたいという人はぜひ参考にしてみてください。

    ここに書いた方法以外にも受験と留学を両立させるやり方はあります。

    私の体験を参考にしてもらっても構いませんが、自分に合ったやり方を模索し、夢を諦めることなく多くのことに挑戦してください。

    高校時代の経験は将来必ず役に立ちます!

  • 受験生のよくある気になる疑問に東大生が答えてみた!

    受験生のよくある気になる疑問に東大生が答えてみた!

    はじめに

    突然ですが、みなさんは普段周りの人に聞けないような悩みを持っていますか? 

    たとえば、
    部活って続けて良いの? 
    塾は本当に行った方が良いの? 
    モチベーションの維持にはどうしたら良い? 
    スマホ触ってしまうけど大丈夫? 

    質問するときには、勇気がいりますよね。
    相手にどんな反応をされるのかわからない。
    しょうもない質問だから、聞くには忍びない。
    そもそも聞くこと自体が恥ずかしい。
    このように思うこともあるでしょう。

    とはいえ、質問しないままでいいのでしょうか? 
    結局、その疑問は解決しないですし、ただ悩み続けるのも時間がもったいないです。

    ということでこの記事では、筆者である私が、みなさんが悩むであろう先ほど挙げた4つの質問に答えていきます。

    これらの質問は答えがなく、聞きづらいものだと思います。この記事を読んで、みなさんの悩みの解決に役立てば幸いです。

    ※ この記事で取り上げるのは、あくまでFairWindメンバーである筆者個人の意見です。他の東大生の意見も聞いてみたい人は、FairWindの他の記事やメールマガジン、「東大生に質問!」なども活用し、自分なりの答えを見つけてみてくださいね。

    部活は続けるべき? 

    A. 基本的には続けるべきだが、無理して部活に行くのは禁物

    勉強はいつでもできる

    勉強はいつ、どこでもすることができます。机に向かっているときだけが勉強ではないのです。

    それに対して、部活は下校時刻や場所の制約があり、いつでもできるとは限りません。

    また、部活は学生時代の特権でもあります。少なくとも、学生として部活に打ち込む時間は中高時代で最後になるかもしれません。

    突然ですが、将来、勉強している時間と部活をしている時間はどちらが長くなりそうですか?

    ほとんどの人が勉強の時間の方が長いと答えるでしょう。

    つまり、部活をする時間は勉強をする時間よりも貴重なので、大切に過ごす価値があります。

    部活として目標を達成したいという気持ちは重要

    部活を引退するか悩んでいる人は、部活の大会などの目標があるが、勉強もしなきゃいけないと思っている人ではないでしょうか? 

    部活で目標に向かって努力した経験は、勉強する中で確実に生きてきます。

    たとえば、スランプに陥ったときにどうすればいいか、部活で疲れたときにどのように過ごすのが一番自分にとって良かったかなどを、部活をしているうちに考えたことはあるでしょう。

    そのときの対処法は勉強にもできるので、部活は一つの経験を積む場として非常に大切です。

    しかし、部活に行きたくない、明確な目標がないなどと思うのであれば、部活を思い切ってやめる勇気も必要です。やる気のない勉強は自分のためにならないように、部活もやる気がないなら自分のためになりません。

    塾に行くべき? 

    A. 行く必要はない

    自分のしたい勉強ができない

    塾には課題がつきものです。それに加えて、授業の予習復習も必要でしょう。

    しかし、これらの課題は、本当に自分にとって最も良い勉強なのでしょうか? 

    塾にはさまざまなレベルの人がいるので、誰でも受験に関する知識を網羅できるようにカリキュラムが組まれます。

    そのカリキュラムの中には、自分が得意だと思う部分や既修の部分も含まれているでしょう。

    ですから、カリキュラムに沿って勉強することが自分にとって最適な勉強であるとは限りません。

    仮に、自分がすでに理解している部分の授業を今塾で受けているとしましょう。

    もし、その時に他の勉強をしようと思うのであれば、塾に行かないほうがより集中できます。退屈でつまらないと思うのであれば、塾の時間が無駄になっていることになるでしょう。

    授業形態別のデメリット

    また、新型コロナウイルスの影響により、授業形態も増加しました。ここからは塾での主な3通りの授業形態について書いていこうと思います。

    1. 双方向型のオンライン授業

    競争相手がいても、その相手はあくまで画面の奥にいる人なので、実際には会えません。その点で、後述の「実際にライバルと競争すること」というメリットが失われてしまいます。

    2. オンデマンド型のオンライン授業 

    自分で意識して動画を視聴しないといけないので、授業動画を溜め込みがちになります。授業を目的として塾に行くのであれば、損になる可能性が高いです。

    また、現在はYoutubeなどで質の高い勉強動画が見られるので、そちらを見ることで十分なケースもあります。

    3. 対面授業

    他の2形態とは異なり、移動に時間がかかります。通塾の時間は机に向かうことができないので、必然的にその時間でできる勉強の選択肢が減ってしまいます。また、通塾時間が長い場合は、通塾自体が負担になりかねません。

    塾に行く気持ちがある人へ

    とはいえ、塾に行くことを決心した人、もしくは塾に今行っている人もいるでしょう。そのような人には、塾に行くことをおすすめします。

    塾に行くことを決めた人は、これまで書いてきたデメリットについて十分考えた上で、塾に行くメリットが上回っていると判断したことでしょう。

    その場合は、無理に塾をやめる必要はありません。なぜなら、塾に行くことに対して、目的意識を持ち、塾を有効利用しようと努力しているからです。

    そして、そのような人は塾の提供するメリットを十分活かせる可能性が高いです。

    僕の考える塾のメリットとは、

    • 周りのライバルと競争できる
    • 独学では享受できないテストと授業が提供される

    の2点だと考えています。

    周りのライバルと競争できることで、勝ちたいという競争心が生まれ、勉強のモチベーションへと変わっていきます。

    また、テストと授業は、自分が何をすれば良いかわからない時に、とりあえずすれば良い勉強があるという点で有用です。そして、独学では気づかないような新たな勉強法、考え方に出会える可能性も高くなります。

    しかし、塾に行くことを決めたからといって、固執しすぎるのもよくありません。

    あくまで塾は一つのツールなので、しんどくなったら自分でやめることもできます。むしろ、しんどくなっても塾に行き続けるのは、逆効果になります。

    お金や時間の無駄になりかねませんし、あくまで受験に合格することが最終目標であって、そこから外れた道を歩んでいるなと思ったら、やめるのも一つの手です。辛くなったら、自分と向き合ってみて、塾に行くことについて考えてみましょう。

    塾をやめることを親に言うのは勇気がいります。親に強く反対されるかもしれません。しかし、それは愛情の裏返しであることも忘れてはいけません。

    親は、私たちが思う以上に愛情を注いでくれています。親からすると、子供がしっかり勉強して、受験に合格できるかは非常に心配です。ですので、親が心配しないよう、自分はこれだけ頑張ってきたから大丈夫などと親を安心させることが重要です。

    モチベーションを維持するには?

    目標を的確に定める

    最終目標はもちろん志望校の合格ですが、これをずっと目標にするのは漠然としすぎて、勉強に身が入らないことがあります。

    そこで、日々の勉強で目標を立てるときは、短期間の目標にしましょう。

    具体的には、

    • 3ヶ月先の模試で総合偏差値◯◯をとる
    • 冬の校内模試で上位◯◯%に入る

    などです。

    半年以内に目標とするテストがあるのが理想で、そのテストでどれだけの成績をとるかを目標にするのがおすすめです。

    もちろん、テストがそんなに頻繁にない場合もあるでしょう。

    その場合は、

    • 今から3ヶ月で英語の文法を一通り学び終える
    • 数学の青チャートの確率を1ヶ月で終わらせる

    などが良いです。

    このような目標を立てる場合は、終了期限が漠然としているので、より短期間のスパン、1〜2ヶ月先までの勉強計画にしましょう。

    「適度に」リフレッシュをする

    みなさんも同じことを長時間するのは得意ではないでしょう。「自分の好きなことであればいつまでも続けられるけど、嫌いな勉強は無理……」と思う人が多いのではないでしょうか。

    そのような気持ちで無理して勉強を続けても、自分のためになるとは限りません。振り返ると、自分はこの勉強の間に何を学んだんだろう、今の勉強の時間に休憩した方が良かったかな、などと思うこともよくあります。

    そのような場合は、適度にリフレッシュすることも大切です。

    では、リフレッシュで何をすれば良いのでしょうか。

    リフレッシュのときは自分の好きなことをしましょう。

    ゲームであっても、Youtubeであっても、読書であっても、Twitterであっても構いません。とにかく、自分が勉強から完全に解放される時間を作ることが一番大切です。

    もちろん、リフレッシュだからといって、それが続くようでは勉強時間がなくなってしまいます。

    目安としては、1時間の勉強に対して、5〜10分程度のリフレッシュです。20分まとめてリフレッシュしたい場合は2時間続けて勉強するといった形でも構いません。

    このくらいのリフレッシュの頻度と時間にしておくことで、「1時間頑張ればリフレッシュが待っている」と思え、モチベーションが上がります。

    スマホを触って良い?

    A. 触って良い

    スマホは有益に活用できる

    再度言うことになりますが、現在は質の良い勉強動画を見るツールとしてもスマホは使えます。

    また、スマホのアプリの中には、暗記用の問題集のようなアプリも増えてきています。

    たとえば、

    • 共通テストの理科や社会の問題集
    • 英単語の暗記のための単語帳

    などがあります。

    一部のアプリでは、本とアプリが連動していて、複数の媒体から学ぶことができるようになっています。

    このようなアプリは、電車で参考書が開けないときなどに手軽に活用ができるので、非常に便利です。

    リフレッシュ用に使う

    詳しくは先程の質問の部分をみてもらえればわかると思いますが、あくまでスマホを使うのはリフレッシュのためであることを忘れないでください。

    時間を浪費する危険性があるので、長時間使い続けるのは禁物です。

    おわりに

    この記事では、受験生が気になるであろう部活や塾、モチベーションの維持、スマホの疑問について答えてきました。

    この記事を読んで悩んでいる人の役に立てると嬉しいです。

    もちろん、この記事で全ての質問が網羅されているわけではありません。みなさんも他に知りたいことが山のようにあるでしょう。

    そんなときは、FairWindの公式ホームページ内にある「東大生に質問!」の場所で質問を送ってもらえれば、現役東大生であるFairWindメンバーがお答えしますので、お気軽に質問してください!

  • 【東大生に聞く】受験本番のメンタル立て直し術【大ピンチ!?】

    【東大生に聞く】受験本番のメンタル立て直し術【大ピンチ!?】

    いくら受験に向けて勉強していても、本番の試験で実力が出せない不安は、ついてまわるものですよね。

    特に、試験でピンチに陥って、自分のペースが乱れて実力が出せなかった……という想像で不安になる人も、少なくないのではないでしょうか?

    試験の内容部分(問題)については、本番に向けて実力をつけていくことができますが、本番での気の持ちようは練習が難しいですよね。

    そこで実際にピンチに陥りながらも受験を乗り越えた東大生たちにアンケートを取ってみました。この記事では、その結果をご紹介します!

    項目は、

    1. 受験本番でメンタルが崩れそうになったときはいつか? また、それはなぜ?
    2. そのときの感情は?
    3. その後どうやってメンタルを立て直した?

    の3つです。

    今回は、共通テスト編二次試験編の2つに分けて紹介していきます。気になるエピソードだけでもぜひチェックしてみてください!

    私はこうやってピンチを乗り越えた! ~共通テスト編~

    大問が半分分からない!?(理科二類 1年)

    ── 受験本番でメンタルが崩れそうになったときはいつ? 

    数学ⅠAの時間、大問1、2が半分くらい分からなかったとき。

    ── そのときの感情は?

    終わったと思った。

    ── その後どうやってメンタルを立て直した?

    割り切って分からない問題は全て飛ばして、急いで最後まで行って戻って来ればまだ大丈夫と自分に言い聞かせた。

    共通テストは時間との勝負。分からない問題が多いとパニックになりますよね。
    そんなときこそ、点数をとる戦略に集中して乗り切ることも大切です。

    また、この方のように、「わからない問題が多いときは割り切って飛ばす」などと事前に決めておいてもよいかもしれません。

    完答が当たり前だったのに……(理科二類 1年)

    ── 受験本番でメンタルが崩れそうになったときはいつ? 

    共通テストの数学の後。いつも完答が当たり前と思っていたのに、ⅠAもⅡBも解き終わらなかったから。

    ── そのときの感情は?

    理系科目で点を稼がないといけないのにやらかした。文系科目もあんまり手応えがない……どうしよう。

    ── その後どうやってメンタルを立て直した?

    休憩時間に高校の友達と他愛のない話をして心を落ち着かせた。理科で絶対挽回する! と心を入れ替えて、数学のことは一旦忘れることにした。

    休憩時間に友達と話したり、あるいは少し散歩するなどして平常心を取り戻すことができたという声もいくつか聞かれました。

    試験から一旦頭を切り替えることで落ち着くことができるのかもしれません。

    また、終わった科目は考えず、次の科目に集中するというのも切り替えの方法として多く聞かれました。

    私はこうやってピンチを乗り越えた! ~二次試験編~

    隣の人が優秀!?(文科三類 1年)

    ── 受験本番でメンタルが崩れそうになったときはいつ?

    隣の席の人が、全ての教科において問題を解き終わるのが異常に早かったとき。

    ── そのときの感情は?

    自分は時間ギリギリなのに隣の人は見直しにも時間を割いている、どうしよう……。

    ── その後どうやってメンタルを立て直した?

    見直しをすれば必ずしも良い答案が書けるというわけではないと考えるようにした。

    試験のときに隣の席の人が気になる、というのは受験生あるあるかもしれません。この例のように、隣の人が優秀そうだと嫌でも意識してしまいますよね……。

    ただ、それでメンタルを崩してはもったいないというもの。隣の人の点数も実際は分からないのですから、発想を転換することも大切です。

    数学0完の危機!(文科一類 1年)

    ── 受験本番でメンタルが崩れそうになったときはいつ?

     二次の数学のとき。解ける問題がなくて、1問も完答できそうになかった。

    ── そのときの感情は? 

    0完はやばい、どうにかして解かないと……。

    ── その後どうやってメンタルを立て直した?

    めちゃめちゃ焦ったが、「あれだけ過去問を解いてきたのに今全く解けないってことは難化してるってことだから、他の人も解けてない」と思い、落ち着いて思いつく限りのことを書いた。

    本番に向けて努力を積み重ねてきたのに解けない! という状況は誰しもパニックになってしまいそうですが、逆に言うと、それだけ問題が難化したのかもしれません。

    実際、今年(2022年)の共通テストは難化したことで有名ですが、今でも時折東大生の間で難しかったと話題になることがあります。

    自分が難しいと感じた問題は、他の人にとっても難しい可能性が高いので、この方のように、焦りすぎず落ち着いて今できることに集中することが重要です。

    数学の手ごたえが……(理科三類 1年)

    ── 受験本番でメンタルが崩れそうになったときはいつ? 

     二次の数学終了後。目標点の最低ラインに全然届いてなさそうだったし、解答用紙を回収された後に1問解法を思いついてしまった。

    ── そのときの感情は?

      落ちたかもしれない……。

    ── その後どうやってメンタルを立て直した?

    今までの努力が全く報われないのは嫌だから、せめて2日目の教科で今年の勉強の成果を出そうと心に決めて、2日目の試験に挑んだ。

    試験でうまくいかないことがあるとつい合否のことを考えて追い詰められてしまいますが、「自分の努力の成果を出す」というモチベーションがあれば、最後まで頑張りやすいかもしれません。

    余談ですが、筆者(文系)も世界史の大論述が時間内に終わらなさそうでパニックになったとき、ここで書かなかったら今までの努力を裏切ってしまう! と、なんとか震える腕を押さえて書ききったことがあります。

    おわりに

    いかがでしたか。

    今は東京大学で学んでいる学生も、もともとは普通の受験生として失敗し、くじけそうになりながらも試験を乗り切ってきました。

    くじけそうになった時こそ勝負所

    受験生のみなさん、ぜひ粘り強く頑張ってください!