投稿者: FairWind

  • 【合格体験記】理学部物理学科推薦入試

    【合格体験記】理学部物理学科推薦入試

    おことわり

    2019年度の推薦入試を受験したので入試の情報は現在と異なる場合があるかもしれません。
    また理学部物理学科での受験でした。他学科とはとくに面接の様子など異なる場合がありえます、以上を踏まえて読んでいただけると幸いです


    イントロダクション

    東大の推薦入試には早い段階で興味があり、そのための実績作りという意味もあって競技科学(数学オリンピックなどの通称)には何度か参加しました。運良く予選を突破し本選に出場する機会を得ましたが、その時に感じたことなどが地方出身者として皆さんの参考になるかもしれないと思い、書かせていただきます。

    本選では全国から出場者が集まるわけですが、競技科学の性質もあって、首都圏の進学校生がマジョリティを占めている印象があります。大学入学後にいろいろ見聞きするうちに、地方では進学校ですらそういったコンテストがあることを知らない人が多いということを感じさせられます。

    僕自身もコンテスト系の情報は自分で手に入れていきましたが、研究活動で実績を作ろうという頭が全くありませんでした。周囲に研究活動をする雰囲気もなく、全国規模の大きな発表の場があることなど知らず自力でなかなか形にできる自信がなかったからです。きちんと知ることが出来ていれば、コンテストよりは研究活動で高校生活を送りたかったと今になって後悔しています。

    貪欲に情報を集める努力が足りなかったという自分の反省もありますが、おそらく最初のとっかかりは何気なく目にしたポスターだったりと思います。その探してもないのにふと目につくポスター的な存在がどれだけ周りにあるかは、確実なことは言えませんが地方と首都圏では少し差がある気がしています

    このFairWindという団体では主に大学受験における地方高校生のディスアドバンテージに対して後押しをしています。ここからは主観が入りますが、推薦生風(?)の学び、すなわち理系を例にとれば競技科学や研究活動といった学びに関しても地方の高校生は不利であると思います。それは情報が手に入らない、という点や経験者が周りにいないので身近に感じられない、そもそも参加する雰囲気や土壌が育ちにくいという点で難しさがあるように思います。

    どうしても自力で情報をもぎ取ってくる努力や人脈を作る努力、あるいはSSHやSGHなど与えられた環境から得られる物を最大限に生かす努力が必要だと思います。僕自身もそういった視点から地方高校生を後押しできればと思っています。推薦入試を考えている皆さんもそうでない皆さんも頑張ってください。


    2次試験

    受験生1人に対し、試験官が大体9人の面接でした。ただし、そのうち喋ったのは自分の受験する学科に関係する人のみらしく、僕の場合司会の先生と物理学科の先生2人でした。他の6人はずっと見てました。せっかく同席されてるなら雑談でもして和みたかった。

    試験会場にはホワイトボードがあってそれを使って答えてもよいとされています。物理でも数式を解かせたりすることを想定して臨みましたが、実際には口頭で答えられる質問が多く、ボードは補助的に使うことを想定していたように思います。必死に書いて答えようとしすぎて調子が狂いました。

    まずは提出書類の内容に絡んで軽い質問、続いて学科専用の問題を解かされる、という形です。書類には物理以外にも生徒会のことなど書いたのですが一切触れられませんでした。他学部だと関係ないことも聞いてくれるみたいですが、理学部は理科のことしか質問されないようです。裏話で聞いたところによると時間内で解き終わらない問題を予備含めて用意しているそうです。また、答えに詰まると助け舟も出してくれるので完璧に解けずとも自分の得意な問題で精一杯アピールすればいいと思います。

    今になって思うと聞かれた質問は、普通に高校レベルではなかった気がします。競技科学をするなら基礎みたいな問題ではありましたが。


    理学部

    理学部の推薦入試はかなり成績重視といった雰囲気を受けます。理系だと大きく科学コンテスト系研究活動系(もちろんその両方も)の実績に分かれると思いますが、理学部の場合コンテスト系の推薦生が多い印象を受けます。

    個人的に推薦生の多様性がすごく好きなのですが、理学部に限って言えば有名進学校出身者が多い印象です。そもそもコンテストの世界大会出場者が何人かいます。他の競技科学での世界大会出場者も輩出している高校から来る受験生もいますが、校内選考を突破したと思うとこわいですね。とはいえ世界大会とまではいかずとも、コンテスト成績関連のそこそこの実力(国内大会本選での好成績とか本選+研究活動でも活躍とか程度?)があればほぼ確実に受かるといった感じでしょうか。他学部と理学部で出願を迷っている際には参考にしてください。勉強っぽい推薦入試が得意なら理学部をお勧めします。

    ただし実力が必要条件といったわけでもなく、研究活動もしっかり評価されているので、コンテスト上位者を横目に自分の研究してきたことをコアにアピールしていく作戦もありです。用意された問題は解けなくても、志望理由書にかいていれば研究についてはかならず聞かれるはずなのでそこで存分にアピールすればとってくれそうな気がします(多分)。


    コンテスト、研究活動

    当然のことながら推薦入試で受かるためにはそれなりの実績が必要です。地方に住んでいて一番辛いのは実績になるコンテスト、研究などの情報が乏しいことです。実際競技科学の大会は関東、関西の進学校の出場者でいっぱいです。東大に入学した後、そういったコンテストがあるのさえ知らなかったという声もよく聞かれます。

    とはいえ多くの推薦生が、推薦入試のために実績を作るというよりも、自分の興味のあるものをとことん詰めて行った結果推薦入試で戦える実績が出来た、という形が多いのでは無いでしょうか。まずは学校での勉強に止まらない広い学びを求めること、そしてそうした学びができる場、自分の興味を突き詰められる場をアンテナを高くはって求めること、こういった努力が入試に合格するだけでなく、大学入学以降にも生かせる強みになると思います。


    推薦入試と一般入試

    推薦入試だけではなく、多くの皆さんが一般入試を目指すかと思います。推薦入試の準備と同時に共通テストや一般入試の勉強もしなければならないというのは普通の受験生に比べると負担が大きいです。あまり具体的なアドバイスはできませんが、共倒れしないようにいかにバランスを取るかが重要なので、そこは先生にサポートをもらうことを念頭におくと良いでしょう。

    合格体験記的なことを言うと、推薦の2次が終わったらセンターや一般に専念しようと計画しており、実際直後にすぐ切替は出来ました。ただ合格発表の2、3日前は思ったより異様な興奮や不安でいっぱいになり、勉強どころではありませんでした。もし推薦で落ちていれば立ち直れずに受かるところにも受かれない状態だったかもしれません。精神状態をコントロールする難しさを痛感した数日間でした。


    推薦入試の魅力

    そもそも僕は受験勉強に逆張りした結果競技科学に手を出し、その感じのまま推薦入試での合格に魅力を感じていました。ある意味推薦で入ることに自分らしさを求めたのかもしれません。もちろんそれだけではなく、推薦入学で得られるメリットを生かして研究者になるという目標を少しでも引き寄せたいという思いもありました。実際に合格したあとは、アドバイザー教員に積極的に相談して研究室見学を3回ほどさせてもらったり、早期履修で授業を先取りし刺激をもらったりという利点を予定通り享受しました。

    一方で思わぬ副産物として、人脈が出来たことが挙げられます。他の推薦同期や先輩後輩と交流する機会がありますが、なんといっても一人一人とがっていていくらでも話を聞ける面白さがあります。バックグラウンドも出身地もバラバラで、おそらくそれが推薦入試で念頭に置かれている多様性という言葉で表されるのだと思いますが、そういった言葉をわざわざ使わなくても、ごちゃごちゃいろんな人が混じり合っている様子のワクワク感は今では推薦生として入学したことの一番の魅力だと思っています。

    そしてこれはメリットかつデメリットでもあるのですが、教養学部で勉強するとき、“逃げ” の理由ができてしまいます

    自分の弱さを暴露することになるので恥ずかしいですが試験勉強をしていて、思わず内定しているから単位さえ取れてしまえばいいや、という “逃げ” の気持ちが出てきます。同級生は進振りのために必死に勉強している横で内心ふわふわしていました。

    あまりにも進振りに翻弄されてわけもわからず勉強するのもそれはそれでどうかと思いますが、推薦だから適当になるのもまた問題ですね。むしろ推薦生なら “翻弄されない” だけで“サボっていい”わけではないので、結局そこは自分次第だと言えるかもしれません。

    ただこれはメリットと捉えることもできて、最悪単位さえ取ればいいので、いろいろなことに挑戦できるチャンスでもあります。必修の授業のいくつかは独学でなんとかなりそう、と思って理学部の授業にもぐってみたり、3年生以降は物理で忙しくなるだろうから、バイトを楽しむ最後のチャンスってことで週末は飲食店で調理バイトしたりと他の東大生があまりしていないかもしれない体験にも挑戦できたのは個人的には満足できた部分です。


    まとめ

    きっと個人差はあるとは思いますが、推薦入試に挑戦する価値は計り知れないと思います。そしていわゆる受験勉強の枠組みを外れたフィールドでの学びにも積極的に参加することを僕からは大いにおすすめしたいと思うところです。ぜひ柔軟な視点で様々な世界を見てみてほしいと願っています。高校生活をたのしんでください。

  • 【メルマガ試し読み】共通テスト英語の対策

    【メルマガ試し読み】共通テスト英語の対策

    過去に配信されたメールマガジンの記事になります。東大生の生の声が綴られています。お楽しみください!(なお、執筆者の科類や学年は執筆時点でのものとなります。)


    文科三類2年 S.N.

    こんばんは、文科三類2年のNです。今回は共通テスト英語の対策について書いていこうと思います。
    ただ、ご存知の通り共通テストは今年から始まる形式です。センター試験世代の僕はもちろん、受験生の皆さんもわからない部分が多いかと思います。
    ですので、今回の記事では「令和3年度大学入学者選抜に係る大学入学共通テスト問題作成方針」などを参考にしながら、
    ポイントになりそうなところを中心に分析し、対策についても触れていきたいなと思います。

    共通テスト英語は、リーディング(80分・100点)+リスニング(60分・100点)で構成されているので、
    それぞれの問題形式ごとにポイントになりそうなところを考えていきたいと思います。
    まずは「令和3年度大学入学者選抜に係る大学入学共通テスト問題作成方針」からリーディングに関係しそうな文言を少し見てみましょう。

    高等学校学習指導要領では,外国語の音声や語彙、表現、文法、言語の働きなどの知識を、
    実際のコミュニケーションにおいて、目的や場面、状況などに応じて適切に活用できる技能を身に付けるようにすることを目標としていることを踏まえて、
    4技能のうち「読むこと」「聞くこと」の中でこれらの知識が活用できるかを評価する。
    したがって、発音、アクセント、語句整序などを単独で問う問題は作成しないこととする。

    ここで注目すべき文言は最後の「発音、アクセント、語句整序などを単独で問う問題は作成しないこととする。」でしょう。
    ここにあるように共通テスト英語のリーディング試験ではセンター試験の最初のほうの大問で出ていたような「文法や発音の問題」は出ません。
    では、発音・アクセントや文法は共通テスト英語の対策をするときに意識していなくても問題ないのでしょうか?実際はそうではありません。
    なぜなら発音・アクセントも文法も英語を使う上で必須であり、「リーディングで直接問われない=必要ない」とはなり得ないからです。
    例えば、発音・アクセントは共通テスト英語の残りの半分(100/200点)を占めるリスニングで試されることになるでしょう。
    似たように聞こえる単語をアクセントの違いで聞き分ける、聞いて意味を理解するなどはリスニング問題で必須の能力であり、
    リスニング配点の上昇によりむしろ発音・アクセントの重要性が高くなっていると言えるでしょう。
    発音・アクセントを蔑ろにすることなく、普段使う単語帳や問題集でも音声付きのものはできるだけそれを活用して音・文字・意味をリンクさせておきましょう。
    また文法について言えば、語句整序などで単一の内容が問われることは無くなりました。それは逆に文法を含め総合的に英文を理解できるか問うてくるということです。
    「完了形」「仮定法」のような狭義の文法事項もそうですが、文章構成の仕方やディスコースマーカー(つなぎ言葉)の使い方など
    英作文をするときに意識するような広義の文法事項をも駆使して英文を読むことが求められるでしょう。
    そういった意味ではたまには英作文をして基本的な文法から文章構成までの要素を使いこなせるか試してみるというのもリーディング問題対策になるかもしれません。

    発音・アクセントの話でも文法の話でもわかるように、リーディング問題の対策をするにしてもただ読むだけの勉強をしていては英語全体の得点力につながりません。
    「実際のコミュニケーションにおいて」「適切に活用できる」英語力を目指して多面的に勉強していきましょう。

    再び「令和3年度大学入学者選抜に係る大学入学共通テスト問題作成方針」から一部引用して今度はリスニングのポイントを分析してみましょう。

    「リスニング」については,生徒の身近な暮らしや社会での暮らしに関わる内容について,概要や要点を把握する力や必要とする情報を聞き取る力等を問うことをねらいとする。
    十分な読み上げ時間を確保し,重要な情報は形を変えて複数回言及するなど,自然なコミュニケーションに近い英語の問題を含めて検討する。

    内容やねらいが書かれている前半部分にあるように、リスニング問題では概要や要点の理解が重要になりそうです。
    つまり、流れている音声全てを完璧に理解できなくても、どういうことが話されているのか、重要な情報は何かを把握できれば良いということです。
    リスニング問題に臨む際の心構えについて、上の文言や僕の経験を踏まえてまとめるなら「聞き取れない言葉があっても気にし過ぎない」という感じでしょうか。
    出てきた単語が聞き取れなかったとき、そこで集中が切れてしまうとその後に続く言葉にどんどん置いていかれてしまいます。
    置いていかれてわからない部分が増えるとさらにパニックになって頭に入って来なくなるといった悪循環に陥ることも少なくありません。
    しかしここで気をつけるべきは「問われるのは要点である」ということです。
    一単語が聞き取れなかったくらいで要点がつかめなくなることはそうありません。
    また、引用した部分の後半にもあるように「重要な情報は形を変えて複数回言及する」可能性もあります。
    ですからリスニング問題では聞き取れなくても気にし過ぎず、続く内容を把握することに努めましょう。

    今回は「令和3年度大学入学者選抜に係る大学入学共通テスト問題作成方針」などを参考に英語の共通テストを分析してみました。
    受験生の皆さんがこういった出題者側の意図を意識して対策することは少ないのではないでしょうか?
    分析していてわかるとおり、出題者側は変な問題を出そうとしているのではなく英語を実際に使う能力を重視し、それを図るための問題を目指しているようです。
    ならばこちらもその意図を踏まえて対策しておくほうが賢いというものです。古来から言われるように良い成果を得るためには敵を知ることが大切です。
    今回使った「令和3年度大学入学者選抜に係る大学入学共通テスト問題作成方針」は大学入試センターのHPで見ることができます。
    今回引用していない英語の問題作成方針や他の教科の問題作成方針もぜひ読んで共通テスト対策に使ってみてください。

    読んでいただきありがとうございました。


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    【メルマガ試し読み】勉強と部活の両⽴

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    理科三類1年 S.I.

    皆さんこんにちは!
    今回は勉強と部活の両立について書いていこうと思います。

    部活で勉強時間が削られる、部活で疲れて勉強できない、といった悩みを持っていませんか?
    僕自身も高校三年間野球部に所属しており、勉強と部活の両立に頭を悩ませてきました。
    その時活用していた両立法を伝授しようと思います。是非参考にしてみてください。

    その両立法とは、「部活後早く帰る」ということです。
    わかります。そんなの当然だろと思いましたね。そう思った方も少し考えてみてください。
    部活終了時刻、帰宅し勉強に移行する時刻、その間が妙に長いなんてことはありませんか?
    部活のように名前がついたものに割く時間というのは意識がしやすいですが、
    ただ呆けているような時間は無意識に忘れてしまうものです。

    ここで問題になるのは、割く時間だけではありません。わかりやすく

    A:部活をしている自分 B:勉強をしている自分 C:休んでいる自分

    の3つに分けてみましょう。だらっとしてしまう人の特徴は、A→C→Bという段階を踏んでしまうことです。
    このC→Bというのが厄介で、勉強と部活の両立を難しくしています。一度オフにしたスイッチをもう一度オンにするのは大変ですからね。
    切り替えに長い時間をかけてしまったり、眠いからといって寝てしまったりします。
    それに対し、部活後早く帰り勉強に移行できる人は、A→Bと直接自分を変化させています。
    やってみて気づきましたが、このように行動することで、部活での集中力を直接勉強に活かすことができます。
    スイッチをオンにし続けるイメージですね。

    こうなると、勉強と部活の両立をポジティブな意味で捉えられる可能性が見えてきます。
    部活が勉強の邪魔にならないようにする、という考えだけでは、部活をしていない人と比べ、どうしても不利になってしまいます。
    代わりに、部活であげたモチベーションをそのまま勉強に活かす、という考えのもと行動すれば、
    本当の意味で勉強と部活を両立できるのではないでしょうか。

    「早く帰る」ということで僕が言いたいのは「スイッチをオンにし続ける」ということです。
    後片付けがあるから早く帰れないという人は、後片付けの時間も集中して取り組んでみてください
    (先輩からの好感度も上がるかも)。帰り道が長くて帰宅時までやる気を保てないよという人は、
    帰りの交通機関の中で勉強か、あるいは部活の振り返りをしてみてください。
    慣れてしまうと、A→C→BよりもむしろA→B→Cと行動する方が楽であることを実感できると思います。
    ですが、どうしても負担が大きいという人は、自分が今Cの状態にあることを意識することから始めてみてください。
    それだけでも無意識にCの時間を短くするよう動いてしまうはずです。

    この考え方は部活だけでなく様々な活動に応用することができます。
    今自分が楽しく集中できていると感じたら、その熱を覚ます前に少しでも机に向かってみてください。
    慣れてくれば、Aに好きな科目の勉強、Bに苦手科目の勉強、を当てはめることもできるかもしれません(これは言い過ぎかな)。
    今回の話が、高校生の皆さんが勉強、部活、学校行事等の両立を考える上で、少しでも参考になれば嬉しいです。


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  • 【メルマガ試し読み】勉強の合間の息抜き

    【メルマガ試し読み】勉強の合間の息抜き

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    理科一類1年 S.M.

    今回は勉強の間の息抜きについてです。
    勉強を続けているとどうしても集中できない、疲れて勉強できないといったことがあると思います。
    今回はそのようなときの息抜きの方法として運動、読書、映画、散歩の4つを挙げます。

    ① 運動
    僕はもともとサッカー部に入っていたので現役のときにはメニューを決めてやっていました。
    大体試合の後のオフには緩い運動をして、試合が特になかったときには走るなどしていました。
    高3の引退後の長期休暇や模試のない休日には1時間の運動をしていました。特に眠くなる午後に軽くジョギングしたりボールを蹴ったりしていました。
    ストレッチもするようにしてください。高校3年生の秋の模試シーズンにはあまり運動ができないので突然運動をすると大抵どこか痛めます。
    運動はいいストレス発散になるので、運動部だった人には特におすすめします。
    家族で卓球をしたり、友達とボウリングをしたりもいいのでぜひやってみてください。

    ② 読書
    息抜きとして読書もおすすめです。このときには専門書などを読むよりも小説がいいです。
    小説の世界に入っている間は勉強のことを忘れて楽しめるのでおすすめです。ついでにお勧めの本も紹介しておきます。
    お勧めするのは河野裕さんの「階段島」シリーズです。
    みなさんと同じ高校生、七草が行き着いた不思議な孤島、階段島で幼馴染の真辺と邂逅したことで始まる青春ミステリ小説です。
    進路や文理選択に悩んでいる高校生にはぜひ読んでほしいシリーズです。
    高2までと高3の模試でくじけたときには長編小説を読んでいましたが、高3の時は時間も惜しかったので短編小説をよく読んでいました。
    短編小説ではありませんが、1章ごとに話が完結している東野圭吾さんの「ナミヤ雑貨店の奇蹟」をお勧めします。
    映画化もされていたので知っている人もいるかもしれませんが、人々が時空を超えた手紙のやり取りを通して成長していく心あたたまる物語です。
    (本ではなくマンガを読むのもいいですが、特に深く考えずにどんどん次の巻を読んでしまうことと、
    読み終わった後の後悔が大きいのでここではおすすめはしません、、)

    ③ 映画
    映画は家で見ることも映画館で見ることもありました。
    家で見るときは金曜ロードショーをたまに見たり、映画を見るのに罪悪感があったときは洋画を英語で見たりしていました。
    2時間程度で終わるのでちょうどよい気分転換になっていました。
    映画館で見るときは気になる映画があったときにいつ行くというのを決めてその日のその時間までは勉強頑張ろうとやる気にも息抜きにもしていました。
    昼間に見に行ってしまうとそのあと遊んでしまうので映画が終わった後に周りに店が閉まっている夜に行っていました。
    晩御飯のあとに夜映画を見て満足して家に帰り、風呂で感慨に浸ってから寝るということをやっていました。

    ④ 散歩
    最後に僕が一番やっていた息抜きが散歩です。
    休日に自習室で1日中勉強をしていてミスが多くて嫌になったときや集中が切れたときによく近くを一周していました。
    また、模試のときには昼休憩に散歩を必ずしていました。
    散歩をすると頭がすっきりして前の教科のことを忘れて次の教科にも気持ちよく臨めるのでおすすめです。
    特に暖房が付いているときは生温かい空気が部屋に残っているので、外の気持ちいい空気を吸うといいです。
    センター試験のときも会場近くのスーパーまで行きましたし(友達が弁当を買い忘れていたので笑)、
    東大入試本番も昼休憩が長かったので本郷キャンパスを歩き回っていました。
    ただ、昼休憩に散歩をすると眠くなってしまうという人もいると思うのでそこは人それぞれです。
    注意点としては本番直前期の夜一人の散歩はしない方がいいかもしれません。
    夜で暗いうえ寒いので考えがどんどんマイナス方向へ行ってしまいます。
    精神衛生上よくないので冬の夜は早く帰って明るくて暖かい部屋で過ごしましょう。

    ここまで読んでいただきありがとうございました。
    勉強ばかりでは体も精神も参ってしまうのでぜひ参考にしてみてください。


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  • FairWind企画の様子を特別公開【東大を知ろう】

    FairWind企画の様子を特別公開【東大を知ろう】

    ここでは、2020年11月28日に開催された FairWind東筑高校オンライン企画 から、4人の東大生によるパネルディスカッションの様子を文字起こしでお見せします!
    普段のFairWindの活動をご覧いただくとともに、東大・東大生について知ってもらえたら嬉しいです。

    ※参加大学生はニックネームで表記しています。


    今回のパネルディスカッションは「東大を、知る。」をテーマに、ネットで検索するだけでは分からないような東大生の生の声を届けた上で、東大の魅力をみなさんにお伝えします。現時点で東大に興味がある人もない人も、複数の大学を比較することが重要だと思いますので、ぜひ参考にしてください。


    ①東大で受けた一番面白い授業は?

    私が東大で受けて一番面白かった授業は、情報認知科学ですね。この授業では、簡単に言うと見たり聞いたりのような、外からの情報を人間がどう受け取るか? について、科学的に学びます。ちょっと難しい話になってしまったので、分かりやすい具体例を取り上げますね!

    例えば見ることについて。(ペンを示して)ここにペンが見えています。見えているってことは、ここにペンがあるってことですよね。でも、実はそうでもないかもしれない、目で見て分かることって意外と不確かかもしれない、っていうことをこの授業で学んでいきます。

    皆さん、テレビでアハ体験の動画を見たことがありますかね。あれって、動画の一部が明らかに変わっていくのに、全然気づけないですよね。これも見ることによる情報の不確かさを表しています。それにアハ体験の動画を見るとき、画面全体に目をやっているかと思いきや、その時大抵の人は一部に集中的に目をやってしまっているんですね。よく見ていると思っても、よく見ていないというわけです。

    さて、ここまで情報認知科学という授業で学習することについてお話ししてきましたが、実は今皆さんにも体験してもらっていました。(体を傾けて)実は私の背景、話している間に変わっていたんですね。ほらここ、「理科二類」が「理科一類」になっていました。このように、ある一部に集中していると、人間の目って分かりやすい情報も見落としてしまうんですね。そういうことを学ぶ授業です!

    情報認知科学は、人の視覚や聴覚などが受け取っている情報の曖昧さに注目し、その機能について分析する学問ですね。これは高校の教科(国語・数学・英語……)の区別に囚われない学問だと思いますが、そのような新たな分野の学びはどのように捉えていますか?

    とても楽しいです! この情報認知科学って、高校の科目のどこにもぴったり当てはまらないんですよね。そういうことを学べることは大学に入ったからこそですし、すごく満足度が高いです。


    私が東大に入ってから受けた中で一番面白かったのは、ジェンダー論という授業ですね。おそらく東大1の人気授業で、初回の授業は850人くらいいました(普通多くても200人くらいです)。
    毎回様々なテーマで講義が行われますが、私が一番気に入っているのは恋愛結婚の回です。教授が授業スライドに「早まるな、東大生」と表示して、在学中に「運命の人」を見つけようとしたり、今付き合っている人のことしか見えていなかったりする学生に喝を入れていたのは忘れがたいですね。

    また、教授と学生のやりとりが盛んなのも、この授業の面白いところです。毎回学生は授業の終わりに「リアクションペーパー(リアペ)」というお便りを出して、次の授業のときに教授がそれに答えてくれるのですが、恋愛結婚の回の後には「今回の授業を聞いて、授業中に彼氏に別れを告げました」というリアペが来ていました(笑)

    僕自身もジェンダー論の授業を受けていましたが、対面授業の時は高校生も浪人生も他大生も社会人も来てるという噂が出るくらいの人気授業でした。個人的には「イクメン」というワードに対して、先生が「育児は両親がどちらも協力して行うものだから、特別な言い方をするのは間違っている」と指摘していたことが印象に残っています。


    僕が東大で一番面白かった授業は、アラビア語ですね。 え? アラビア語? って思うかもしれないですけど、東大ではかなり幅広い言語を学べるんです。アラビア語の他にも、例えばヒンディー語とか、ベトナム語とか、古代ギリシャ語まで学べたりします。

    どうしてアラビア語を学ぼうと思ったかというと・・・やっぱ、かっこいいじゃないですか! あのウニャウニャしたミミズみたいな文字を読めるんですよ!? すごい!(背景がアラビア語になる)例えばこれは、アラビア語で僕の名前が書いてあります。あっ、アラビア語では日本語とかと違って右から左に読むんですね。ちなみに、僕は半年間アラビア語を学んで、なんとか「読める」ところまできました。意味はあんまりわかりません。

    言語でいうと東大には本当にたくさんの言語の専門家がいて、それぞれの言語で最先端のことを学べるのは良いところですね。僕の知り合いには7か国語くらいの授業を受けていて、世界でもほとんど話されていない言語を学んでいる人とかもいます。第3外国語などの授業も豊富ですし、言語に興味がある人にとっては、東大はいい環境が整っているかもしれません。

    Pくんはもう1個面白かった授業があるんだよね?

    そうですね、欲張りなんでもう1個いいたいと思うんですが、それは「ぱてゼミ」という授業です。ぱてゼミって何かというと、ボーカロイド音楽論のことです。ボーカロイド音楽論と言っても、「初音ミクちゃんかわいい‼」みたいなことをする講義ではなくて、ボーカロイドという現代の最先端をいく1つの音楽ジャンルを通して、青年心理とか、哲学とか、さっきも出てきたジェンダー論について考えたりする講義です。

    例えば、米津玄師さんはハチさんとしてボーカロイド曲も作っているんですけど、その米津玄師さんの曲に「lemon」 があるじゃないですか。その曲に「ウエッ」っていうところ、ありますよね。その「ウエッ」は何者なのか、ということを1時間かけて考察したり、他にも「人間はなぜ14歳で厨二病になるのか?」について考えたり、普通の講義ではなかなかやることのないであろうちょっとマニアックな授業です。

    こちらも人気の授業ですね。みんなに人気の音楽を通して、その曲が人気になった背景にある社会問題を考えるという視点は、とても興味深いと感じました。

    さて、ここまで紹介してきた4つの授業は、どれもなかなか高校時代では体験できないものばかりだったと思います。大学に入ると今の教科の枠組みに囚われない学問分野が多くあります。大学の授業はネットで公開されていたりもするので、楽しそうな授業を探してみると勉強のモチベーションにもなると思います。


    ②東京での暮らし

    群馬県人寮暮らしです。上京してきた群馬県民が集まってます。

    楽しい(はずだった)ところは、他の寮生との交流があるところです。今はコロナで他の寮生との関わりがほとんどないのですが、例年ならバーベキューなどのイベントがあったみたいです。
    ただ、直接的な関わりはなくても、家に帰ったときに誰かしら人がいるのはやっぱりほっとします。楽ちんなところは、家事をほとんどしなくてもいいところです! 私の寮は朝夕 2 食付きなので、生活力皆無の私でも生きていけます。自分でやるべきことは部屋の掃除と洗濯くらいでしょうか。

    大変なところは当番があるところですね。勝手に日程を組まれるので、自分の予定と合わないと代打探しに奔走することになります。それと、ご飯の時間帯もある程度決まっているので、寝坊したり遅くに帰ったりすると食事にありつけません。あと大きいのは門限の存在ですね。私の寮の門限は24時なのですが、友達と遊んでると余裕で超えそうになります……

    大学生になると高校の生活リズムとはまた変わるから、意外と24時でも門限がキツかったりするよね。寮に住んでいる友人も一番大変なのは門限だと言うことが多いです。

    その一方で、家で勉強したいときや体調を崩したときに助け合えるのは、アパートに住んでいる身としては羨ましいなと思います。


    普通のアパートで一人暮らしです。

    やっぱり、良いのは自由が格段に大きくなることですね。思い立ったらすぐに行動できる。美味しい蕎麦が食べたい! って思ったらすぐ外に行けばいいし、何か作ろうと思っても誰も邪魔しません。夜中に突然プリンを作り出すことも! 遊びの面でも自由が大きいです。実家勢は割と早めに帰っちゃうんですけど、一人暮らし勢は終電ギリギリまで遊んでいられるし、帰らないことも…!

    楽しいことの裏返しで、「自由すぎて不自由」ということがありますね。自由になんでもできるけど、逆に何もしなければ何にも起こらない。ただ虚無を過ごすだけになってしまいます。授業に出て、家事をこなし、少し勉強するとあっという間に1日が終わってしまうこともあります。

    確かに、大学生になったら洗濯機に服つっこむだけじゃ洗われないからね。でもその不自由さを補って余りある自由があると僕も感じます。


    ③サークルや課外活動

    私は biscUiT というサークルと兼サーしています。これは東大女子のみで構成されるサークルで、フリーペーパー、つまり無料の雑誌を製作しています。記事案出し・調査・執筆・校正・デザイン、全て自分たちでやっています!

    ここで少し宣伝です…! biscUiTは基本的に大学内の方向けの雑誌なのですが、実は2020年の春頃に「biscUiT高校生向け特別号」を製作しました。こちらから読めるので、ぜひ皆さん読んでみてください! 東大や東大の学生の雰囲気がとてもよく伝わると思います。

    私はビジネスコンテストに参加しています。ざっくり説明すると商品・サービスのアイデアやビジネスプランを競うコンテストのことですね。

    例えば私が参加しているBranCo!(ブランコ)というコンテストでは、「『普通』に関するブランドをデザインする」というお題が出されています。私たちのチームは、「普通」=「自分の持つ当たり前」と読みかえて、人それぞれ違う「普通」に価値を見出しました。そこから、価値ある「普通」を交換しあえるサービスがあるといいよねという話になって、コミュニティアプリの開発、というところにつながりました。

    ちなみにもう1つ HultPrize(ハルトプライズ)というコンテストにも参加しています! これら2つのコンテストを通じて、「わぁ東大生だなぁ」と思えるような人たちとの出会いがたくさんありました。


    ④東大の魅力

    自分の適性や興味がよくわからないまま高校生活が終わってしまいそうだったので、学部選びをもうちょっと先にしたくて、いわゆる「進振り」がある東大を志望しました。やりたいこと探しをする時間があったのが魅力でした。

    東大は進学選択という制度を導入していて、これは大学に入学する時点では理科一類〜三類、文科一類〜三類と大まかに分けられてそれぞれの教養科目を受けます。その後、1年半たってから自分の行きたい学部学科を志望して、実際に専門的な学びを始めるという制度です。

    実は今も学部は決まっていなくて、やりたいこと探しの途中です(笑) ただ、高校の時とは違って、なぜその分野に興味があるのか/ないのか、が明確になってきました。前期課程では幅広い分野の授業を取ることができて、それぞれの学問に対して持っていた先入観を取り払ったり、名前だけ知っていた学問の知らなかった側面を知ったりできたのが大きかったですね。

    僕もやりたいことがあんまり決まっていなかったので、東大でいろんな経験をしたいと思っていました。僕は高3で、血がむりだとわかって、周りのノリもあって医学部志望から軽いノリで文転したんですけど、こんなに簡単に志望が変わって本当に文系で大丈夫か? という不安がありました。そういう意味でも東大は魅力的でしたね。あとシンプルに都会に出たかったのもあります!

    理系と文系両方の授業をとって半年たちましたが、僕は今のところ経済に興味が出てきました。受けた講義の中には、最近のコロナ情勢に絡めて、コロナによる経済的損失はリーマンショックやバブル崩壊と比べてどうか、といった話や、医療と経済のバランスはどうするべきか、などの話がありましたね。まあ文系で良かったかなって感じですね。僕は元から数字が好きだったんです。どれくらい好きかというと、小さい頃の愛読書が電話帳でした。そんな感じで、今のところ経済学部に進学したいなーと思っています。

    高校時代は、東大生という地元の鹿児島では出会えないような人たちとたくさん交流してみたいと思っていました! 高校生の頃の私は、東大というのは「びっくりするくらい頭のいい人」や「東京のシティボーイ・シティガール」がゴロゴロいるところ、というイメージを持っていたんですね。そんな人たちと出会って、お話しして、刺激を受けることを楽しみにしていました。

    大学に入ってからは、高校時代の希望通りたくさんの東大生と交流することができました。そうした中で気付くのは、一口に東大生とは言っても、その中には本当に色々な人がいるということです。
    例えば、高校生の頃のイメージと違ったタイプの人というと、「せっかくの大学生活だからこれまで極めきれていなかったことを極めよう! と一念発起して趣味のダンスやマイナースポーツに力を注ぐ人」などです。それから、試験で高い点数を取るためではなく、純粋に学問が大好きでたくさん勉強している人もいます。

    そのような人たちとお話しする中で、東大の中でもこれだけのバリエーションのある人たちと交流できるのだから、今後は学外にも目を向けて、「東京でしか会えなかったであろう人」「東大に在籍できたからこそ出会えたであろう人」とたくさん接していきたいな、と思うようになりました!これからは、お話ししてみたい、関わってみたいという人を見つけたら積極的に動いていきたいと思っています。


    まとめ

    ここまで様々な話をしてきましたが、なかなか調べただけでは分からなかったという情報も多かったと思います。ぜひ大学選びのときは、東大に限らずこういった生の声を聞いた上で比較検討してみてください。また、大学選びで受動的に情報が入ってくることはほとんどありません。各大学で様々な情報がHPや冊子などで発信されているので、そのような情報を能動的に探す意識を持ってみてください。
    東大だと金曜特別講座や、キミの東大などが参考になると思います!


    質疑応答とその回答

    1. biscUiTの活動内容について、詳しく教えてください!

    biscUiTの活動内容について、ご質問ありがとうございます!
    biscUiT では例えば、世界で活躍する東大OGさんに女性のキャリアについてインタビューをしたり、東大内の女子学生比率は2割を超えたことがないという問題に対する学生の声・先生方の意見を特集したりしています。自分たちがそのとき調べたいテーマについて自由に掘り下げられるのがこのサークルの魅力ですね!

    2. 進学選択制度では、誰でもどの学部に行けるのですか?

    概ねどの学部でも行くことができると思います。

    ただし、例えば文系の生徒が理系の学部に行きたいというときは必ず実験の授業を受けないといけないなど多少の制約はあります。また、最終的には成績順で決まっていくので、人気の学部学科に行くには大学に入ってからも良い成績を取る必要があります。一年の頃から専門をバリバリできるわけでは無いので、志望が固まっている人にとっては少し不自由に感じるところもあるようです。

  • 2021/03/26 福島高等学校 オンライン

    2021/03/26 福島高等学校 オンライン

    企画概要

    2021年3月26日(金)に、福島県立福島高等学校の生徒様16名を対象に、福島ツアーを実施いたしました。
    今回のツアーでは

    1. 東大との距離を『正しいものさし』で測る 
    2. 戦友とともに「一歩先」を意識する」

    というコンセプトのもと、

    1. 目標に対する自分の現状を適切に把握し、受験に対する姿勢を見つめ直す
    2. ともに切磋琢磨する「戦友」を見つけてもらう

    の2つを目標に、企画を実施しました。
    以下では、実施した4つのコンテンツについて、その内容や生徒様の様子をご報告いたします。


    アイスブレイク

    ワークショップの班ごとに自己紹介、テーマトークを行い、親交を深めると同時に議論をしやすい雰囲気を作りました。


    パネルディスカッション

    東北出身の大学生4人が、高校生の時の勉強や受験への取り組み方について「自立」を軸にパネルディスカッションを行いました。同じ東北の他校の話を聞くことで、生徒様が一歩先に目を向け、ライバルたちを意識できるようなコンテンツを目指しました。


    ワークショップ【計画は戦友とともに】

    大学生のサポートのもと、高校生同士で議論、相談しながら、目標達成のための学習計画を立てました。目標との適切な距離の把握、学習についてアドバイスし合える環境作りの良いきっかけとなっていましたら嬉しいです。


    自由懇談

    ワークショップの班で実施し、勉強、進路や大学生活のことなど、生徒様からの様々な質問や相談に大学生が答えました。各班とも交流が盛り上がり、大学生にとっても楽しい時間となったのではないかと思います。


    まとめ

    今回のツアーでは、議論などを通して生徒様の積極性を引き出すことができたのではないかと思います。本企画が生徒様にとって、目標に対し過度に恐れることなく挑戦するきっかけとなりましたら幸いです。

  • 2021/03/25 札幌北高等学校 オンライン

    2021/03/25 札幌北高等学校 オンライン


    企画概要

    2021年3月25日(木曜日)に北海道札幌北高等学校の生徒様53名を対象に札幌北高校オンラインツアーを実施いたしました。 今回のツアーは「輝かしい将来をいま君の手で」というコンセプトのもと、なんとなくで大学を選んでしまうという生徒様に、主体的な大学選択の重要性を理解してもらうとともに、東京大学の魅力を伝え、大学選択の際の選択肢の1つに入れていただきたいという思いで実施しました。 以下では実施した3つのコンテンツについて、その内容や生徒様の様子をご報告いたします。


    ○×クイズ

    東京大学についての情報をクイズ形式で出題し、生徒様に回答を掲示してもらうことでオンラインという状況においてでもコミュニケーションをとり、楽しい雰囲気で企画をスタートできるよう工夫しました。


    プレゼンテーション

    主体的な大学選択のためには多角的な視点から理想の大学像を形成することが重要であるという示唆のもと、その大学像を形成するための視点を提示することで、生徒様に主体的な大学選択を促すようなコンテンツを実施しました。


    パネルディスカッション

    プレゼンテーションで言及された視点に対して東京大学はどのような特徴があるかを現役東大生が議論することを通じて東京大学の魅力を生徒様に伝えました。また、それだけでなく現役東大生だからこそ話せる実情などを話すことで普段は得られないようなリアルな声を届けました。


    まとめ

    今回のツアーでは生徒様が積極的に発言してくださったこともあり、オンラインという状況下においても、インタラクションを十分にとることができたツアーになりました。このツアーを通して生徒様の進路選択が主体的かつ有意義なものになることを期待します。

  • 2021/03/24 福島県教育委員会 オンライン

    2021/03/24 福島県教育委員会 オンライン

    企画概要

    2021年3月24日(水曜日)に福島県の生徒様107名を対象に福島県教育委員会ツアーを実施いたしました。 今回のツアーでは「Noblesse oblige」というコンセプトのもと福島の高校生が学習面、生活面、将来において模範的なリーダーになってほしいためにこのコンセプトを選びました。
    以下では実施したつのコンテンツについて、その内容や生徒様の様子をご報告いたします。


    パネルディスカッション

    このコンテンツでは、大学進学へのモチベーションを上げてもらうことを目的に、FairWindのメンバー4人が東大を目指した経緯、大学での学び、そして将来の夢について話しました。
    高校生の皆さんが、この話をきっかけに進路選択、大学生活、そしてその先へのイメージをふくらませてくれれば嬉しいです。


    プレゼンテーション

    このコンテンツでは、大学生2人がプレゼンテーションを行い、自身が高校生だった時の勉強に関する体験談を話したり、勉強法のアドバイスをしたりしました。これをきっかけに、高校生のみなさんが自分なりの勉強法を確立し、かつ勉強面で周囲を統率できるような人物になっていただければ幸いです。


    まとめ

    今回のツアーでは高校生は真剣に大学生の話を聞いていました。
    このツアーを通して福島の高校生が将来のリーダーになることを心から願っています。

  • 精密工学科〜機械系学科へのススメ〜

    精密工学科〜機械系学科へのススメ〜

    1. 精密工学科とは

    こんにちは!
    ここでは精密工学科がどんな学科かみなさんに紹介します!

    うちの学科はRT(ロボテク)とPT(プロテク)の2つを大きな軸として教育が行われています。

    ロボテク(Robot Technologies)とはみなさんがイメージするロボットの開発はもちろん、ロボットの動きを制御する制御工学や、動きを感知するセンサ工学など、機械を人間の意思の通りにコントロールしようとする学問のことを指します。一方プロテク(Production Technologies)とは、コンピュータによる設計技術、高い精度で原料を加工しようとする加工学、材料の長さや大きさを正確に計測しようとする計測学など、製造技術の高度化、デジタル化を目指す学問のことを指します。

    これらは密接に関わっているものであり、この2つを基礎からしっかりと教えることで、将来社会で活躍する人材を育成している学科です。


    2. 授業紹介

    さて学科の説明は以上ですが、ここまでではまだどういうことを勉強しているのか、あまりイメージがついていない人も多いのではないかと思います。そこでみなさんには僕が受けた授業の中から個人的に面白かったものについて紹介させてもらいたいと思います!そこからどんなことをやるのかイメージを持ってもらえたら幸いです。


    a. 精密計測工学

    小さなものを加工したいときにはそもそも長さを正確に測る必要があります。しかし物を正確に知り、人に伝えるためには知識が必要です。その知識を学ぶのがこの授業になります。
    例えば同じ10cmという結果でも、1cmごとに目盛りが書いてある定規を使ったのか、それとも0.001cmごとに目盛りが書いてある定規を使ってちょうど10cmだったのかではその長さの正確さが全然違いますよね。

    普通に日常生活を過ごす分にはそんな違いは気にしなくても問題ありませんが、精密機器を作る上では0.001mm単位での高い精度の加工が求められます。そしてその精度の小さなものを作る時に、前の工程で1cmごとに目盛りが書いてあるような荒い定規で材料を測ってたら、精密な機械は作れませんよね。

    じゃああらゆる製品を最大限正確に測ればいいかというと、そんなことはありません。正確に測ろうとすればするほど手間もお金もかかるので、1つの製品を作るのに必要以上のコストがかかってしまいます。

    そのため必要なのは「適切な精度の計測を行うこと」「よりよい計測の方法を追求すること」なわけです。
    この授業ではそういう計測に関わる事柄を学びます。

    ここまで聞いて「面白くなくね?」と思う人もいるかもしれません笑。実際僕も授業を聞いているだけではいまいちピンとこないし、面白くないと感じることもありました。
    しかし実際の加工機械を見学させていただき、この考え方が非常に重要なものとして取り扱われているところをみて、この授業の必要性を理解し、非常に奥が深い面白い分野だと感じることができました。

    高校生のみなさんはこの授業の説明を聞いて、「この分野面白そう!」って感じてもらう必要はありません。(もちろん面白いと感じてもらえたらそれに越したことはありませんが)ただ機械系の学問を受けるためにはこのような学問を学ばなければならないってことを知ってもらえればいいのかなと思います。


    b. 画像処理工学

    こちらは今話題のDeep Learningとかと関連して非常に人気な学問です。
    この分野では「画像をどのようにして加工、処理するか」ということを学びます。

    例えば写真を撮って取り込んだ時、様々な理由で綺麗に取り込むことができないことがあります。カメラを持つ時の手ブレ、写真を電子データに変換する際の他の電気部品からの悪影響etc。これらの綺麗に取り込む上での悪影響を「ノイズ」といいます。このノイズがどういうものかを理解すれば、逆にそのノイズを消す方法も考えることができますよね。そうやって綺麗な画像を出力しようとするのがこの分野です。

    また他の例としては、画像の加工技術について学びました。ぼかしや彩度の強調や、輪郭を強調などといった画像を加工する技術は皆さんにとっても身近な技術だと思います。そういった技術の基礎もこの授業で習うトピックの一つです。

    この授業は別の授業で習ったプログラミングの技術も活かすことで、実際に画像処理を体験してみることができます。自分で作ったプログラミングで、画像を白黒画像に加工したり、画像を半分鏡に映したような画像に加工できたときは嬉しかったです。


    c. 精密工学実践演習

    工学の醍醐味である「実際に何かを作ってみる」ということを体験する授業です。この授業の場合はテーマが3種類に分かれていて、それぞれのテーマについて専門の先生の指導のもと、実習に取り組みます。

    1つ目のテーマは倒立振子という自分の傾きや移動距離を認知して、倒れないようにしながら前に進む簡単なロボットを作りました。(倒立振子については説明するよりも検索してくれた方がイメージがしやすいと思うのでぜひ検索してみてください)

    このテーマでは電気回路を組み立てるところから、傾きを認知してモーターの回転を制御するプログラムを書くところまで全て学生がやります。他の授業で電気回路の仕組みや、速度や傾きを元にモーターの回転数を考える考え方の基本は学んでいるので、その学んだことを生かせる授業となっています。実際に自分が組み立てたロボットが思い通りに動いた時は本当に感動できます。

    2つ目のテーマは生体信号を計測する機器を製作しました。この機器は人の脈拍を確認するものです。脈拍を電気信号に変換するのですが、脈拍は非常に小さなもので、機器の都合上ノイズも入りやすいため、ノイズを減らしつつ電気信号を大きくすることが求められます。その機器を実現するためにグループでどんな回路にするのがいいかを話し合いながら機器を実現させました。

    3つ目のテーマは金属加工、組み立ての演習を行いました。金属を誤差0.001mm単位で精密に加工するには特殊な加工技術が必要です。その特殊な技術を実際に見学したり、金属加工をする際にはどのようなことに気をつける必要があるか、ということを演習を通して学びました。

    どのテーマも前提となる知識は別の授業で習っているのですが、いざ実際に使ってみるとなるとなかなか難しいものでした。しかし実際に使うことでよりその分野についての理解が深まり、学習意欲も向上しました。
    「工学」という学問はものを作るためにある学問です。そのためこうやって実際にものを作る体験ができることは非常に貴重な経験でしたし、何より楽しかったです。


    3. 最後に

    以上が授業の説明となります。
    これを読んでくれたみなさんが精密工学科の生徒が日々どんなことを学んでいるのか少しイメージを持ってくれたら幸いです。これを読んで興味を持ってくれた人は大学の機械系の学科を調べてみるといいと思います。きっとあなたの興味にあった学科を見つけることができると思います!

  • 2021/03/15 盛岡第一高等学校 オンライン

    2021/03/15 盛岡第一高等学校 オンライン

    企画概要

    2021年3月15日(月曜日)に、岩手県立盛岡第一高等学校の生徒様27名を対象に、オンライン東大ツアーを実施いたしました。

    今回のツアーでは

    盛岡一高の生徒は東京大学について詳しく知る機会が身近にあまり無く、能力があっても東京大学を志望することに対して身構えてしまうことがあると思います。そのため、東大・東大生について知ることや東大生と交流することを通して、東大生が雲の上の存在ではないと感じていただき、東大を志望している生徒たちと、現時点で東大を志望していなくとも1年後、2年後に東大を受験をする可能性を持つ生徒たちの両方に『自分も東大生になってみたい』という憧れを抱かせることを目指します。

    というコンセプトのもと、東大生の実際の姿を見せることで、東大を志望している生徒には受験生活のモチベーションとなるような憧れを抱かせ、また、これから東大を志望する可能性を持つ生徒にも、東大を自分自身の進路の選択肢として意識するきっかけを与えるような企画を行いました。

    以下では実施した3つのコンテンツについて、その内容や生徒様の様子をご報告いたします。


    パネルディスカッション

    東大生の高校生活の実例について、具体的には東大という進路選択をするに至った経緯や、どのように勉強と部活を両立させていたか、どのようなスケジュールで1日を過ごしていたかなどをパネルディスカッション形式でお伝えしました。
    高校生の関心のある話題について東大生の生の声を伝えることで、受験までの道のりについてイメージする手助けをできたと感じています。


    プレゼンテーション

    二部構成で行い、前半部分では東京大学の制度や東大生の生活について、体験談を交えながらのプレゼンを行い、後半部分では参加高校生の関心のある学部別にどのような勉強をしているのかについてなどのプレゼンを行いました。
    大学内外での生活や大学の各学部について高校生はあまり知る機会がない中で、このプレゼンを通して理解を深められたことと思います。


    個別相談会

    高校生の学習面、生活面についての日頃の疑問や、企画を通して生じた疑問などに対して大学生が回答、アドバイスをしました。
    個別の相談に対して大学生ならではのアドバイスをすることができ、また、東大生との交流に刺激を受けた高校生もいたのではないかと思います。


    まとめ

    今回のツアーでは高校生一人一人が主体的に企画に参加してくださり、実りの多い企画を行うことができました。
    このツアーを通して、参加した高校生の皆さんの進路選択や受験生活が充実したものになれば幸いです。